| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】野々村 和幸
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力電源電圧が通電された室外送風機の風量を変化させて圧縮機の過負荷制御を行う機能を有した空気調和機において、室外送風機電流が過大にならない室外送風機の風量設定値と入力電源電圧との関係が記録されたデータテーブルと、入力電源電圧を検知する電圧検知回路と、データテーブルを参照して電圧検知回路により検知された入力電源電圧に対応した室外送風機の風量設定値を求め、当該設定値に基づいて室外送風機の風量を制御する過負荷制御部とを具備したことを特徴とする空気調和機。 【請求項2】 圧縮機の温度を測定する温度センサと、温度センサの測定結果と設定値とを比較し、当該比較結果に基づいて室外送風機の駆動を停止させる強制停止部とを具備したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。 【請求項3】 室外送風機の風量を変化させるに当たり、室外送風機のオン/オフ時間の比率を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は室外送風機の風量を変化させて圧縮機の過負荷制御を行う機能を有した空気調和機に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の空気調和機の従来例として特開昭60-240941 号公報又は特開平1-222695号公報に開示されたものがある。この空気調和機では、CT(Current Transformer) により室外送風機電流を検知し、この検出信号等に基づいて室外機の回転数を変化させて圧縮機の過負荷制御を行うような構成となっていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例による場合、室外送風機電流を検知するためのCT自体が割高であり、空気調和機の低コスト化を図ることが困難という問題がある。 【0004】本発明は上記した背景の下で創作されたものであり、その目的とするところは室外送風機の過負荷制御を行うのに必要な室外送風機電流を検知するためのCTを省略することができる空気調和機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係る空気調和機は、入力電源電圧が通電された室外送風機の風量を変化させて圧縮機の過負荷制御を行う機能を有した空気調和機であって、室外送風機電流が過大にならない室外送風機の風量設定値と入力電源電圧との関係が予め記録されたデータテーブルと、入力電源電圧を検知する電圧検知回路と、データテーブルを参照して電圧検知回路により検知された入力電源電圧に対応した室外送風機の風量設定値を求め、当該設定値に基づいて室外送風機の回転を制御する過負荷制御部とを備えた構成にしている。室外送風機の風量を変化させるには、室外送風機のオン/オフ時間の比率を変化させるようにすると良い。 【0006】このような構成による場合、入力電源電圧が測定されると、この測定結果に基づいて室外送風機の風量設定値がデータテーブルを参照して求められ、この風量設定値に基づいて室外送風機の風量が制御される。データテーブルには、室外送風機電流が過大にならない室外送風機の風量設定値と入力電源電圧との関係が予め記録されているので、室外送風機の風量は、室外送風機電流が過大にならない方向に入力電源電圧に応じて変化し、結果として、室外送風機電流が過大にならないように制御される。 【0007】これは、入力電源電圧が高くなる又は室外送風機の風量が増大すると、圧縮機が軽負荷になる一般的な傾向があり、これとは反対に、入力電源電圧が低くなる又は室外送風機の風量が低下すると、一般的に圧縮機が過負荷になる一般的な傾向があるという因果関係を利用したものである。 【0008】より好ましくは、圧縮機の温度を測定する温度センサと、温度センサの測定結果と設定値とを比較し、当該比較結果に基づいて室外送風機の駆動を停止させる保護制御部とを構成的に付加することが望ましい。 【0009】このような構成による場合、上記因果関係に当てはまらない事態が発生して、圧縮機が過負荷となりその温度が上昇したとしても、設定値を越えると、室外送風機の駆動が強制的に停止される。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は空気調和機の回路図、図2は空気調和機に備えられたメモリに記憶されたデータテーブルの内容を説明するための図、図3は空気調和機に備えられたマイクロコンピュータが処理する制御用プログラムのフローチャートである。 【0011】ここに例を掲げて説明する空気調和機は非インバータ形式のセパレート型エアコンであって、リモコン80により遠隔操作可能となっている。これは、室外送風機1の風量を変化させて圧縮機2の過負荷制御を行う機能を有しており、室外送風機1等の各構成部がマイクロコンピュータ10により制御されている。 【0012】図中20は電源回路であり、商用交流ACの入力をオンオフするリレー21と、リレー21を通過した商用交流ACを降圧化させるトランス22と、トランス22の二次側から出力された電圧を整流するダイオードブリッジ23と、ダイオードブリッジ23により整流された電圧を平滑化するコンデンサ24と、コンデンサ24により平滑化された直流電圧V1を降圧化させて安定化する三端子レギュレータ25から構成されている。三端子レギュレータ25から出力された直流電圧Vccはマイクロコンピュータ10やリモコン受光部70等に通電されている。リレー21を通過した商用交流はリレー30を介して室外送風機1等に通電されている。 【0013】図中40は入力電源電圧としての商用交流ACの電圧を検知する電圧検知回路であり、ここでは直流電圧V1を抵抗41、42により分圧し、その分圧電圧をコンデンサ43により積分し電圧V2として出力する回路構成のものを用いている。商用交流ACの電圧が変化すると、コンデンサ24、43による時間遅れがあっても、電圧V2が変化することから、電圧V2は商用交流ACの電圧を示すことになる。圧縮機2の過負荷制御を行う上で、商用交流ACの電圧の速い変化を検知することは不要であるので、コンデンサ24、43による時間遅れを無視することができる。 【0014】電圧検知回路40から出力された電圧V2はマイクロコンピュータ10の入力ポートに商用交流ACの電圧のデータとして入力されている。マイクロコンピュータ10の別の入力ポートには、リモコン受光部70以外に、圧縮機2の温度を測定する温度センサ60の出力信号が入力されている。 【0015】マイクロコンピュータ10の出力ポートからはリレー30のオンオフを切り換えるための信号が出力されいる。ここでは、室外送風機1のオン/オフ時間の比率を変化させることにより、室外送風機1の風量が「L」「M」「H」の3段階に切り換えられるようになっている。 【0016】図中50はマイクロコンピュータ10により処理される制御用プログラムが記録されたメモリである。メモリ50には、室外送風機電流Iが過大にならない室外送風機1の風量設定値と商用交流ACの電圧との関係を表したデータテーブル51も記録されている。 【0017】このデータテーブル51は、商用交流ACの電圧がどのような値のときに室外送風機1の風量設定値をどのような値にすれば、結果として室外送風機電流Iが過大にならないかという実験等を通じて得られたものである。図2はデータテーブル51に記録されたデータの内容を示している。ここでは風量設定値を商用交流ACの電圧が100Vから±10パーセント変動した場合の風量設定値を「L」「M」「H」の風量毎に測定し、室外送風機1のオン/オフ時間として表わしている。 【0018】室外送風機1の風量が「L」である場合、商用交流ACが100Vのときには、風量設定値はオン時間が30秒、オフ時間が5分、商用交流ACが90Vのときには、風量設定値はオン時間が20秒、オフ時間が20秒、商用交流ACが110Vのときには、設定値はオフ時間が0であり、オンのままとなっている。室外送風機1の風量が「M」「H」である場合も全く同様である。 【0019】マイクロコンピュータ10は、メモリ50に記録されたプログラムを逐次処理することにより、過負荷制御部11及び強制停止部12としての機能を発揮するようになっている。 【0020】過負荷制御部11は、データテーブル50を参照して電圧検知回路40により検知された商用交流ACの電圧に対応した室外送風機1の風量設定値を求め、当該設定値に基づいて室外送風機1の風量を制御するようになっている。ここでは、求められた風量設定値に基づいてリレー30をオンオフさせることにより、室外送風機1をオンオフ制御するようになっている。 【0021】強制停止部12は、温度センサ60の出力信号が示す圧縮機2の温度と設定値とを比較し、圧縮機2の温度が設定値を越えたときにはリレー30をオフさせて室外送風機1を駆動停止させるようになっている。 【0022】次に、マイクロコンピュータ10にて処理されるプログラムの内容について図3を参照し、併せて以上のように構成された空気調和機の動作について説明する。 【0023】リモコン80等を通じて図外の電源SWがオンにされると、図3に示すプログラムが処理されるようになっており、まず、空調運転の内容、風量の切り換え等のリモコンデータをリモコン受光部70から入力し(S1)、商用交流ACの電圧のデータを電圧検知回路40から入力する(S2)。 【0024】商用交流ACの電圧のデータが入力されると、メモリ50のデータテーブル51を読み出して、入力された商用交流ACの電圧に対応する室外送風機1の風量設定値を求める(S3)。その後、空調運転の内容に応じて圧縮機2を図外の四方弁、圧縮機2等を動作させ、求められた風量設定値に応じて室外送風機1をオンオフ制御する(S4)。 【0025】例えば、室外送風機1の風量の切り換えが「L」であり、商用交流ACの電圧が100Vである場合、30秒オン、5分オフのデータが室外送風機1の風量設定値としてデータテーブル51から読み出され、室外送風機1が30秒オン、5分オフの繰り返しでオンオフ制御される。また、商用交流ACの電圧が90Vに低下していた場合、20秒オン、20秒オフのデータが室外送風機1の風量設定値としてデータテーブル51から読み出され、室外送風機1が20秒オン、20秒オフの繰り返しでオンオフ制御される。 【0026】このように商用交流ACが100Vから90Vに変化して圧縮機2が過負荷になる傾向になっても、室外送風機1の風量設定値が変化するため、室外送風機電流Iが過大になることはない。この点は、商用交流ACが110Vから100Vに変化したり、室外送風機1の風量の切り換えが「M」「H」である場合も全く同様である。ただ、商用交流ACの電圧又は室外送風機1の風量が上がるに従って、圧縮機2が軽負荷になる傾向になるので、室外送風機1の風量設定値は上記とは異なるようになっている。 【0027】次に、圧縮機2の温度のデータを温度センサ60から入力し(S5)、入力された圧縮機2の温度と所定の設定値とを比較し、圧縮機2の温度が設定値を越えたか否かを判定する(S6)。 【0028】圧縮機2の温度が設定値を越えておらず、正常に過負荷制御が行われているときには、再びステップ1に戻って、リモコン受光機70からリモコンデータを入力し、空調運転の内容、風量の切り換え等に変更がなければ、上記と同様の処理を繰り返し行う一方、変更があれば、変更後の空調運転の内容、風量の切り換えに基づいて上記と同様の処理を繰り返し行う。 【0029】これに対して、圧縮機2の温度が設定値を越えており、過負荷制御が上手く行われていないときには、リレー30をオフさせて、室外送風機1に対する商用交流ACの通電を止めて室外送風機1を停止させる(S7)。これでプログラムが終了となる。 【0030】これは、データテーブル51に記録されたデータを参考にして圧縮機2の過負荷制御を行っているものの、商用交流ACの変動等以外の要因で圧縮機2が過負荷になる可能性が全くないとは言えないので、安全性を高めるためにこのような処理を行うようにしている。 【0031】上記のように空気調和機による場合、従来とは異なりCTを用いることなく圧縮機2の過負荷制御を行うことができる。CTの代わりとして電圧検知回路40を追加する必要があるものの、これ自体非常に簡単な回路であり、CTに比べて安価であることから、従来に比べて低コスト化を図ることができる。また、圧縮機2の温度が異状に上昇しても室外送風機1が自動的に停止するようになっているので、安全性の面でも万全である。 【0032】本発明に係る空気調和機は上記実施の形態に限定されず、例えば、電圧検知回路については、シャント抵抗に入力電源電流を流して、入力電源電圧を検知するような形態を採っても良い。データテーブルについては、入力電源電圧と室外送風機とのデータ数を多くしてより細かな過負荷制御を行うようにしても良い。 【0033】過負荷制御部及び強制停止部については、コンピュータによるソフトウエアではなく、ハードウエアによりその機能を実現するようにしても良い。また、室外送風機の風量を制御するに当たり、室外送風機を周波数制御するようにしてもかまわない。この場合、データテーブルに周波数のデータを室外送風機の風量設定値として記録するようにすると良い。 【0034】 【発明の効果】以上、本発明の請求項1に係る空気調和機による場合、入力電源電圧を検知するだけで、圧縮機の過負荷制御を行うことができる構成となっているので、従来必要不可欠であったCTを省略することができ、これに伴って低コスト化を図ることができる。 【0035】本発明の請求項2に係る空気調和機による場合、圧縮機の過負荷制御が上手くいかずその温度が上昇したとしても、設定値を越えると、室外送風機の駆動が強制的に停止される構成となっているので、安全性も十分に確保される。 【0036】本発明の請求項3に係る空気調和機による場合、室外送風機のオンオフ制御によりその風量を変化させる構成となっているので、室外送風機の回転の制御が非常に容易となり、より低コスト化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000201113 【氏名又は名称】船井電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月10日(1998.9.10) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−88328(P2000−88328A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−255884 |
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