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【発明の名称】 空気清浄機
【発明者】 【氏名】小谷 八州男

【氏名】野々上 寅彦

【氏名】野村 好弘

【氏名】渡部 健二

【氏名】八木 建史

【要約】 【課題】リモコンに設けるセンサは低精度なものでも、リモコンにセンサを設ける利点を生かしながら本体の運転制御は精度良く行うことができる空気清浄機を低コストで提供する。

【解決手段】空気清浄機本体1とリモコン50とから成り、リモコン50に、空気を清浄化する必要性を検知するセンサ(低精度な汚れセンサ55,人体センサ56)を備えると共に、当該センサで空気清浄化の必要性が検知されたときに、その旨のリモコン信号を送信させる制御部を備え、本体1には、空気を清浄化する必要レベルを検知するセンサ(高精度な汚れセンサ55,人体センサ56)を備えると共に、上記リモコン信号を受信したときは清浄化運転を駆動し、その後は本体1のセンサを用いて清浄化運転を制御する制御部を備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 空気を清浄化する空気清浄機本体と、前記空気清浄機本体を遠隔操作運転するリモコンとから成り、前記リモコンに、空気を清浄化する必要性を検知するセンサを備えると共に、前記センサで空気清浄化の必要性が検知されたときに、その旨のリモコン信号を送信させる制御部を備え、前記空気清浄機本体には、空気を清浄化する必要レベルを検知するセンサを備えると共に、前記リモコンからの空気清浄化の必要性を示すリモコン信号を受信したときは空気清浄化運転を駆動し、その後は本体に備えられたセンサを用いて空気清浄化運転を制御する制御部を備えたことを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】 前記リモコン側のセンサとして、空気中の煙や還元性ガス等の空気汚れを検出する汚れセンサと、非接触にて人の動きを検知する人体センサとを備えたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
【請求項3】 前記空気清浄機本体側のセンサとして、空気中の煙や還元性ガス等の空気汚れを検出する汚れセンサを備えたことを特徴とする請求項2記載の空気清浄機。
【請求項4】 前記空気清浄機本体側のセンサとして、空気中の煙や還元性ガス等の空気汚れを検出する汚れセンサと、非接触にて人の動きを検知する人体センサとを備えたことを特徴とする請求項2記載の空気清浄機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は空気清浄機に係わり、特にセンサを用いた自動運転の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】センサを用いて自動運転可能な従来の空気清浄機としては、例えば、特公平7−18582号公報(F24F 11/02)に開示されたものがある。
【0003】この従来装置は、非接触にて人の動きを検知する人体センサと、室内空気中の煙や還元性ガス等による汚れを検知する空気汚れセンサと、前記人体センサの人の動きの検知による検知出力と前記空気汚れセンサの所定の空気の汚れの検知による検知出力の少なくとも一方の検知出力により運転開始され、前記夫々のセンサが人の動き及び所定の空気の汚れを共に検知しなくなったことに基づき運転停止される送風機と、前記送風機は、前記空気汚れセンサの検知出力に応じてその送風強さが調整されるものとすると共に、送風機により発生する空気流が通過する煙や塵埃等の捕集用フィルタとを備えて成るものである。
【0004】また、特公平6−105131号公報(F24F 7/007)には、本体とは別体の自動運転装置に汚れ検出素子(センサ)を設けたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気清浄機本体に上記特公平7−18582号公報のようなセンサを内蔵した場合、本体近くの人の動きや空気の汚れは検知できるが、本体から離れた場所での人の動きや空気の汚れは検知できない場合がある。
【0006】また、上記特公平6−105131号公報のように、本体とは別体の自動運転装置に汚れセンサを備えた場合も、自動運転装置近くの空気の汚れは検知できるが、自動運転装置から離れた場所での空気の汚れは検知できない。
【0007】このため、本願発明者等は、近時、この種の装置にも用いられるリモコンに着目し、その設置の自由度の高さを利用して、リモコンにセンサを設けることを着想したが、リモコンのセンサを用いて空気清浄機本体の運転制御を行う場合、リモコンに精度の高いセンサを設ける必要があり、またそのレベル判定等の制御も複雑になることから、装置がコスト高となる課題が新たに発生した。
【0008】そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、リモコンに設けるセンサは低精度なものでも、リモコンにセンサを設ける利点を生かしながら本体の運転制御は精度良く行うことができる空気清浄機を低コストで提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成するために、本願発明は、空気を清浄化する空気清浄機本体と、前記空気清浄機本体を遠隔操作運転するリモコンとから成り、前記リモコンに、空気を清浄化する必要性を検知するセンサを備えると共に、前記センサで空気清浄化の必要性が検知されたときに、その旨のリモコン信号を送信させる制御部を備え、前記空気清浄機本体には、空気を清浄化する必要レベルを検知するセンサを備えると共に、前記リモコンからの空気清浄化の必要性を示すリモコン信号を受信したときは空気清浄化運転を駆動し、その後は本体に備えられたセンサを用いて空気清浄化運転を制御する制御部を備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、前記リモコン側のセンサとして、空気中の煙や還元性ガス等の空気汚れを検出する汚れセンサと、非接触にて人の動きを検知する人体センサとを備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、前記空気清浄機本体側のセンサとして、空気中の煙や還元性ガス等の空気汚れを検出する汚れセンサを備えたことを特徴とするものである。
【0012】また、前記空気清浄機本体側のセンサとして、空気中の煙や還元性ガス等の空気汚れを検出する汚れセンサと、非接触にて人の動きを検知する人体センサとを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は本実施形態の空気清浄機本体の構成を示す横断面図、図2は縦断面図、図3は正面図、図4は側面図、図5は上面図である。
【0015】本実施形態の空気清浄機本体1は、ほぼ全面にグリル(格子)状の吸気口2が形成された前カバー3と、上面一側にグリル状の排気口4が形成された後カバー5と、前面に操作表示部6が形成された上ケース7とで外郭が形成されている。その内部には、シロッコファン8とそのモータ9が取り付けられるファンケース10が設けられており、前面から吸い込んだ空気を前記後カバー5上面の排気口4から排出するように構成されている。
【0016】上記前カバー3には、グリル状吸気口2の上部一側にフィルタ汚れ確認用レンズ11が取り付けられており、両サイドには、前カバー着脱用のクランプボタン12,12が取り付けられている。このクランプボタン12には、弾性片13と係止爪14が一体に形成されており、クランプボタン12を押すとその係止爪14が後カバー側に形成された係止部15から外れて、前カバー3が取り外せるようになっている。
【0017】また、上ケース7内には、マイクロコンピュータ等から成る制御部が搭載された制御基盤16が取り付けられており、操作表示部6が接続されて、ファンモータ9等を制御するようになっている。操作表示部6には、タイマー切り時間を設定するタイマーボタン17、手動運転のための手動ボタン18、自動運転のための自動ボタン19及び切ボタン20等の操作ボタンが設けられると共に、タイマー表示ランプ21、風量表示ランプ22、運転表示ランプ23等の表示ランプが設けられている。また、この操作表示部6の一角には、室内空気中の煙や還元性ガス等による空気汚れを検知するための例えば半導体ガスセンサ等で構成された汚れセンサ24や、赤外線等のリモコン信号を受信するリモコン受信部25が設けられており、空気の汚れ度合い等に応じた自動運転や後述するリモコンからの遠隔操作運転等が可能となっている。なお、上記切ボタン20が操作されて運転を停止しても、待機状態となっており、リモコン信号は受け付けられる。
【0018】一方、前記ファンケース10の風上側(前側)には、フィルタユニット30を装着するためのフィルタユニット装着部31が形成されている。
【0019】上記フィルタユニット30は、通気性を有する基材32上に活性炭33を敷き詰めて成る脱臭フィルタ34と、集塵面積(通気面積)を大きくするために横方向にジグザグに折り畳まれて成る静電フィルタ35とが紙製の枠体36に収納されて構成されている。
【0020】このようにフィルタ枠体を紙製の枠体36とすることにより、従来のような高価なフェルト枠が不要となるので材料費が安価となり、また煩雑なホットメルト接着工程も無くなるので、組立工程も簡略化でき、空気清浄機及びフィルタユニット30の低コスト化を図ることができる。また、粉塵と臭いの両方を除去できるフィルタユニット30を安価な材料費と簡単な組立工程でユニット化できるので、より効果的である。
【0021】以下、図6〜図13を用いて本実施形態のフィルタユニット30について詳細に説明する。
【0022】本実施形態のフィルタユニット30に用いられるフィルタ枠体36は、コート紙等の1枚の厚紙を、図7の展開図で示すような形状に截断し、二点鎖線で示すような折り込み線37a〜37mが形成されて、組み立てられるものである。
【0023】すなわち、装着時に風下側(ファン8側)となる開口部38aが形成された風下側開口面39aと、この風下側開口面39aの四辺に折り込み線37a〜37dを介して連接され、フィルタ枠体36の上下左右の側壁となる4側面40a〜40dと、長辺側の一方の側面40aに折り込み線37eを介して連接され、装着時に風上側(前カバー3側)となる開口部38bが形成された風上側開口面39bと、その他の保形や接着のための折り込み片41a〜41hが形成されている。
【0024】短辺側の側面40c,40dの一端側に折り込み線37f,37gを介して形成される折り込み片41a,41bは短いが、他端側に折り込み線37h,37iを介して形成される折り込み片41c,41dは長辺の半分を越す長さに形成され、長辺の丁度半分の位置に切り込み42a,42bが形成されて、切り込み42a,42b同士をはめ合わせることにより接着によらず折り込み片41c,41d同士を接続できるように構成されている。
【0025】また、短辺側の両側面40c,40dの外側に折り込み線37j,37kを介して形成される各折り込み片41e,41fの中央部には、半円形の切り込み42c,42dが形成され、取手片43a,43bが形成されるようになっている。
【0026】なお、各部の接着には、有機溶剤を用いた接着剤を用いると脱臭フィルタ34の活性炭33の作用を低下させるので、両面接着テープ(図示せず)を用い、接着箇所に予め貼り付けておくようにしている。また、風上側開口面39bの開口部38bには、抗菌加工の薄い半透明の不織布で構成された粗塵フィルタ44が貼り付けてある。この粗塵フィルタ44に付着した比較的大きな粉塵を払い落とすことにより、フィルタユニット30の交換周期を長くすることができる。
【0027】上記のように形成されたフィルタ枠体36の組立は、まず風下側開口面39aの短辺側の両側面40c,40dを内側に折り曲げて、それぞれの一端側にある長い折り込み片41c,41dを内側に折り曲げ、それらの端にある切り込み42a,42bをはめ合わせて接続し、また他端側にある短い折り込み片41a,41bを内側に折り曲げ、この折り込み片41a,41bを挟むようにして、長辺側の側面40bとその外側にある折り込み片41gをそれぞれ内側に折り曲げ重ね合わせて接着する。さらに、切り込み42a,42bをはめ合わせて接続してある折り込み片41c,41dの外側に、風上側開口面39bが連接された側面40aを折り曲げて接着する。
【0028】以上により、図8に示すような箱形のフィルタ枠体36が形成される。この箱形のフィルタ枠体36にまず図9に示すように、活性炭33と基材32から成る脱臭フィルタ34を収納し、その上に図10に示すように静電フィルタ35を収納する。そして、粗塵フィルタ44が貼られた風上側開口面39bを折り返し箱体の蓋をするようにして、風上側開口面39bの短辺側開口縁と長辺側折り込み片41hをそれぞれ短辺側側面40c,40d上の折り込み片41e,41fと長辺側側面40bに接着すると、図6に示したような箱形のフィルタユニット30が完成する。なお、風上側開口面39bの短辺側開口縁と短辺側側面40c,40d上の折り込み片41e,41fを接着するときには、折り込み片41e,41fに形成された取手片43a,43bを引き起こしてから接着するようにする。完成したフィルタユニット30の両取手片43a,43b間の断面図を図11に示す。
【0029】このように紙製のフィルタ枠体36は、1枚の厚紙を所定の形状に截断して、組み立て形成されるものであるので、さらに材料費が安価になり、組立工程もより簡略化できる。
【0030】ところで、ファンケース10も樹脂で形成されており、成型上の抜き勾配が必要となるため、フィルタユニット装着部31は図12に明示するように、フィルタユニット30の装着方向に向かって幅狭となるように形成される。すなわち、装着部31の風上側最前部の幅W1は風下側最後部の幅W2よりも長く形成される(W1>W2)。
【0031】そこで、本実施形態においては、フィルタユニット30も、上記フィルタユニット装着部31と同寸法から僅かに大きな寸法の間で、前記紙製枠体36を装着方向に向かって幅狭となるように形成している。すなわち、図13に明示するように、紙製枠体36の風上側最前部の幅w1は風下側最後部の幅w2よりも長く形成され(w1>w2)、紙製枠体36の風上側最前部の幅w1と装着部31の風上側最前部の幅W1との関係はw1≧W1、紙製枠体36の風下側最後部の幅w2と装着部31の風下側最後部の幅W2との関係はw2≧W2となるように設定すると共に、紙製枠体36側の上記各幅w1,w2はそれぞれフィルタユニット30を装着部31に圧入したときにフィルタユニット30内部につぶれが発生することなく、紙製枠体36が変形あるいは圧迫される程度で装着部31に挿入できるまでの大きさとし、通常、装着部31より1mmほど大きい長さまでとする。
【0032】フィルタユニット30を以上のように構成することにより、空気清浄機本体1のフィルタユニット装着部31に装着されたフィルタユニット30の側面と装着部31の側壁とは、図1に示したように全面Aにおいてぴったりと密接するため、密閉性が高められ、集塵効率が向上する。また、別途フィルタ押さえを備えなくともフィルタユニット30の保持が可能となり、フィルタユニット30が簡単に脱落することもなくなる。
【0033】なお、フィルタユニット装着部31の上下方向の側壁は、図2に示すように抜き勾配がほとんどないが、上下方向の幅についても上記と同様の処理を施せば、更に効果的である。
【0034】上述したように構成されたフィルタユニット30を空気清浄機本体1に装着する場合は、前カバー3をその両サイドに設けられたクランプボタン12を押すことにより本体1より取り外す。前カバー2を取り外した本体1の正面図を図14に示す。
【0035】そして、ファンケース10の前面に形成されたフィルタユニット装着部31に、前述した構成のフィルタユニット30を図15に示すように装着して、前カバー3を取り付けると、空気清浄機の運転準備が整う。
【0036】この空気清浄機を使用する場合は、上ケース7の前面にある操作表示部6の手動運転ボタン18や、自動運転ボタン19、あるいは後述するリモコンに設けられた同様のボタンを操作することにより、上ケース7内の制御基盤16上に搭載された制御部が働き、運転を開始する。運転を開始すると、モータ9が駆動されてシロッコファン8が回転し、吸引される周囲空気は前カバー3のほぼ全面に形成された吸気口2から本体1内に吸い込まれ、フィルタユニット30により粉塵及び煙草の煙や臭い等が濾過脱臭され、後カバー5上面の排気口4から清浄化された空気が排出される。
【0037】なお、フィルタユニット30のメンテナンスは、上記と同様にして前カバー3を取り外し、フィルタユニット30をその紙製枠体36の両サイドに形成された取手片43a,43bを持って引っ張り出すことにより、簡単に取り外すことができ、フィルタユニット30の掃除や交換を行うことができる。
【0038】図16は、本実施形態によるリモコンを示す正面図である。
【0039】本実施形態のリモコン50には、一般的なリモコン同様、先端側に赤外線等のリモコン信号を送信する送信部51が設けられている。また、手元側の操作部52には、センサ自動運転のためのセンサ自動運転ボタン53と、運転を停止するための切ボタン54が設けられている。そして、センサとしては、前記本体1側の汚れセンサ24と同種の、例えば半導体ガスセンサ等で構成された汚れセンサ55と共に、非接触にて人の動きを検知するための焦電型赤外線センサ等で構成された人体センサ56が備えられている。さらに、これらの汚れセンサ55と人体センサ56の入/切と汚れセンサ55の感度を調整可能なスライド式のセンサスイッチ57や、センサ自動運転時の送信中を示すために送信時に点灯するランプ58が設けられている。なお、上記リモコン50側の汚れセンサ55や人体センサ56は、空気清浄化の必要性(汚れているかや人が動いているかどうか)のみを検知できれば良いため、前記本体1側に備えられるものに比べて、低精度な安価なものでよい。
【0040】上記のように、汚れセンサ55と共に人体センサ56を備えることにより、喫煙等による実際の空気汚れに加えて、人の動きにより舞い上がる塵埃等による空気汚れを事前に検知して、部屋の空気を効率よく速やかに清浄化することができるようになる。
【0041】なお、上記実施形態の空気清浄機本体1には、汚れセンサ24のみで人体センサは設けられていないが、図17に示すように、上ケース7前面の一角に前記リモコン50に備えたのと同種のもので精度は高い人体センサ46を設けるようにしてもよい。また、この空気清浄機本体1の操作表示部6には、空気の汚れ度合いを表示する汚れ表示ランプ47が備えられている。
【0042】このように、空気清浄機本体1側とリモコン50側のそれぞれに、汚れセンサ24,55と人体センサ46,56を備えることにより、その分コスト高とはなるが、一方の人体センサが家具等に遮られて作用しないような場所での人の動きも他方の人体センサで検知できるので、そのような部屋でも空気を効率よく速やかに清浄化することができる。
【0043】図18は、上記図16や図17に示したリモコン50の要部構成をブロック図で示したものである。
【0044】リモコン50には、マイクロコンピュータ等から成る制御部59が内蔵されており、当該制御部59は、汚れセンサ55で検知された空気の汚れの有無を示す信号を入力すると、空気汚れのレベル判定を行ない(一定以上汚れているか否かの1段階)、また、人体センサ56で検知された人の動きを示す信号を入力すると、人検知のレベル判定を行ない(一定以上の動きがあるか否かの1段階)、いずれかのレベルが0から1になると、空気清浄化の必要性を示すリモコン信号を送信部51より送信する。また、操作部52より入力があれば、それに応じた信号を送信部51より送信する。
【0045】図19は、上記図17に示した空気清浄機本体1の要部構成をブロック図で示したものである。なお、ここでは前述した操作表示部6を操作部6aと表示部6bに分けて示してある。
【0046】前述した上ケース7内の制御基板16に搭載される制御部49は、手動運転時には操作部6aからの入力に応じてモータ駆動部48を制御し、ファンモータ9を駆動する。
【0047】一方、自動運転に設定されている場合は、汚れセンサ24で検知された空気の汚れ度合いを示す信号を入力すると、空気汚れのレベル判定を行ない(本実施形態ではレベル1、レベル2、レベル3の3段階)、また、人体センサ46で検知された人の動きを示す信号を入力すると、人検知のレベル判定を行ない(本実施形態では、30秒間に1回〜5回の入力でレベル1、30秒間に6回以上の入力があるとレベル2)、判定した汚れレベルと人検知レベルの高い方を本体1側のセンサ信号レベルとする。また、前記リモコン50からの空気清浄化の必要性を示すリモコン信号を受信すると、前記本体1側のセンサ信号レベルに拘わらず、一定時間だけモータ駆動部48を制御してファンモータ9を例えば弱運転で駆動し、その後は本体1側のセンサ信号レベルに基づきモータ駆動部48を制御し、ファンモータ9を自動運転する。これらの動作モードや風量等は表示部6bに表示される。
【0048】以下、本実施形態のセンサを用いた自動運転について、図20,図21に示すフローチャートを参照して説明する。図20はリモコン50側の制御部59のフローチャート、図21は本体1側の制御部49のフローチャートである。
【0049】リモコン側の制御部59は、図20に示すように、汚れセンサ55と人体センサ56からのセンサ信号を入力し、それぞれ予め定められた設定値以上か否かの簡単なレベル判定を行って、いずれかのセンサ信号レベルが0から1に変化したか否かを判断する(処理101→判断102)。いずれも変化していなければリモコン信号は送信せず(判断102のN)、いずれかが変化しておれば本体1の清浄化運転を駆動するためのリモコン信号を送信する(判断102のY→処理103)。
【0050】一方、本体1側の制御部49は、図21に示すように、リモコン信号を受信したか否かをチェックし、受信しておれば、取り敢えずファンモータ9を弱運転で駆動する(判断201のY→処理202)。
【0051】そして、本体1側の汚れセンサ24と人体センサ46のセンサ信号を入力し、それぞれ前述したようなレベル判定を行って高い方を本体1側のセンサ信号レベルとし、その値をチェックする(処理203→判断204,判断207,判断209)。
【0052】上記センサ信号レベルが0の場合は、前記リモコン信号受信から一定時間経過しているか否かをチェックし、経過しておれば上記により弱運転で駆動されているファンモータ9を停止(OFF)させ(判断204のY→判断205のY→処理206)、経過していなければ、弱運転を継続する(判断205のN→処理208)。
【0053】また、センサ信号レベルが1であれば、前記リモコン信号受信から一定時間経過したか否かに拘わらず、ファンモータ9を弱運転で駆動する(判断204のN→判断207のY→処理208)。
【0054】さらに、センサ信号レベルが2であれば、ファンモータ9を中運転で駆動し(判断207のN→判断209のY→処理210)、2でもなければ,すなわち最大レベルである3であれば、ファンモータ9を強運転で駆動する(判断209のN→処理211)。
【0055】以上のような処理が繰り返し行われることにより、リモコン50側の低精度な汚れセンサ55及び人体センサ56を用いた簡単なレベル判定等の制御によりファンモータ9が取り敢えず弱運転で駆動され、その後は本体1側の高精度な汚れセンサ24及び人体センサ46により部屋内の空気の汚れレベルや人検知レベルの最大レベルに応じてファンモータ9が駆動されるため、塵埃や煙等が部屋中に広がる前に空気を速やかに清浄化することができ、部屋内の空気を常に清浄に保つことができる。
【0056】なお、上記自動運転の説明では、空気清浄機本体1側とリモコン50側のそれぞれに汚れセンサ24,55と人体センサ46,56を備えたものについて説明したが、前記図1〜図16に示したように空気清浄機本体1側には汚れセンサ24のみで人体センサが備えられていないものにも上記と同様に本願発明は適用可能である。
【0057】この場合、汚れセンサは実際の空気汚れを検知するため両方に備える必要性があるが、人体センサは距離の隔てた場所の人の動きからでも空気汚れの可能性を間接的に検知できるので両方に備える必要性は余りないことから、設置の自由度が大きいリモコン50側にだけ備えることにより、余りコストをかけずに、部屋の空気を効率よく速やかに清浄化することができる。
【0058】ところで、上記実施形態では、半導体ガスセンサ等で構成された汚れセンサ24,55と焦電型赤外線センサ等で構成された人体センサ46,56を用いているが、これらの代わり、または併用して、例えば、粉塵による光の乱反射を利用して空気の汚れ度合いを検知する粉塵センサや、ライターの炎から発する紫外線を検知する紫外線(UV)センサ等を使用することもできる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本願発明の空気清浄機によれば、そのリモコンに、空気を清浄化する必要性を検知するセンサを備えると共に、このセンサで空気清浄化の必要性が検知されたときに、その旨のリモコン信号を送信させる制御部を備え、空気清浄機本体には、空気を清浄化する必要レベルを検知するセンサを備えると共に、前記リモコンからの空気清浄化の必要性を示すリモコン信号を受信したときは空気清浄化運転を駆動し、その後は本体に備えられたセンサを用いて空気清浄化運転を制御する制御部を備えたことにより、リモコン側のセンサは本体を駆動するだけであるため、精度の高いセンサは不要で、また、レベル判定等の制御も簡略化できるので、リモコンにセンサを設ける利点を生かしながら本体の運転制御は精度良く行うことができる空気清浄機の低コスト化を図ることができる。
【0060】また、前記リモコン側のセンサとして、空気中の煙や還元性ガス等の空気汚れを検出する汚れセンサと、非接触にて人の動きを検知する人体センサとを備えたことにより、上記のような効果と共に、喫煙等による実際の空気汚れに加えて、人の動きにより舞い上がる塵埃等による空気汚れを事前に検知して、部屋の空気を効率よく速やかに清浄化することができる。
【0061】また、空気清浄機本体側のセンサとして汚れセンサを備えたことにより、汚れセンサは実際の空気汚れを検知するため両方に備える必要性があるが、人体センサは距離の隔てた場所の人の動きからでも空気汚れの可能性を間接的に検知できるので両方に備える必要性は余りないことから設置の自由度が大きいリモコン側にだけ備えることによって、余りコストをかけずに、部屋の空気を効率よく速やかに清浄化することができる。
【0062】また、空気清浄機本体側のセンサとして汚れセンサと人体センサを備えることにより、上記に比べてコスト高とはなるが、一方の人体センサが家具等に遮られて作用しないような場所での人の動きも他方の人体センサで検知できるので、そのような部屋でも空気を効率よく速やかに清浄化することができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年9月9日(1998.9.9)
【代理人】 【識別番号】100083231
【弁理士】
【氏名又は名称】紋田 誠
【公開番号】 特開2000−88325(P2000−88325A)
【公開日】 平成12年3月31日(2000.3.31)
【出願番号】 特願平10−255089