| 【発明の名称】 |
自動換気システム |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 広
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| 【要約】 |
【課題】空調機と換気装置を操作する手間を減らす。
【解決手段】室内の二酸化炭素を検出し、二酸化炭素濃度がしきい濃度未満であれば、温熱処理を優先する温熱処理モードを設定し、換気装置3を止めて空調機1を運転する。二酸化炭素濃度がしきい濃度以上であれば、換気処理を優先する換気処理モードを設定し、空調機1を止めて換気装置3を運転する。また、二酸化炭素の上昇速度が大きいときには、強制換気モードを設定し、早期より換気装置3を運転させる。ユーザーが頻繁な操作を行わなくとも、空調機1および換気装置3の自動制御により快適な室内空間を作れる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサと、検出された二酸化炭素濃度に応じて、空調機による温熱処理を優先する温熱処理モードおよび換気装置による換気処理を優先する換気処理モードを設定するモード設定手段と、設定されたモードに応じた運転制御指令を空調機および換気装置に出力する制御指令出力手段と、を含むことを特徴とする自動換気システム。 【請求項2】 請求項1に記載の自動換気システムにおいて、前記温熱処理モードでは、空調機を運転するとともに換気装置を停止させることを特徴とする自動換気システム。 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動換気システムにおいて、温度を検出する温度センサを含み、温熱処理モードでは、検出温度と空調機の設定温度を比較して、比較結果に基づいて温熱処理モードの設定を続行するか否かを決定することを特徴とする自動換気システム。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の自動換気システムにおいて、モード設定手段では、二酸化炭素濃度を所定のしきい濃度とを比較することによりモード設定が行われ、前記しきい濃度は設定変更可能であることを特徴とする自動換気システム。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の自動換気システムにおいて、前記モード設定手段は、二酸化炭素濃度の上昇速度が所定のしきい速さより大きいときには強制換気処理モードを設定し、強制換気処理モードが設定されると、換気装置が強制的に運転されることを特徴とする自動換気システム。 【請求項6】 二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサを有し、検出された二酸化炭素濃度の上昇速度が所定のしきい速さより大きいときに、換気装置を運転させることを特徴とする自動換気システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動換気システムに関し、特に、空調機と換気装置を制御して室内の換気状態を適切にするものに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、オフィス等の室内空間の環境を快適にするために、天井などの適当な場所に空調機及び換気装置が設置される。図6を参照すると、空調機18は、冷房・暖房等の温熱処理によって室内の温度を調整する装置である。一方、換気装置19は、外気を室内22に取り入れる換気処理を行う。両装置を用いることで、快適な環境、すなわち、空気がきれいで温度も適当な環境が得られる。空調機18は、空調機操作部20に対するユーザーの操作に従って運転され、換気装置19は、換気装置操作部21に対するユーザーの操作に従って運転される。通常、空調機18と換気装置19は図示のように別個に設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、室内の環境によって、空調機と換気装置の好適な使い分け方は異なる。例えば、会議室等の比較的タバコの煙が充満しやすい環境では、空調機を使った温熱処理よりも換気装置を使った換気処理を優先させることが望ましい。また、逆に一般執務室では、換気処理よりも温熱処理を優先させることが望ましい。 【0004】しかしながら、このような使い方を実践して快適な環境を作る為には、ユーザーが、空調機及び換気装置のそれぞれに取り付けられた運転操作部を自分で頻繁に操作する必要があり、さらに、頻繁な操作を行わないと、省エネルギー面での効果的な無駄のない運転が困難であり、そのような操作は非常に煩わしいものである。 【0005】参考技術として、空調機の運転に連動して換気装置を運転する制御方法が知られている。しかし、温熱処理を優先すべき状況でも、空調機と換気装置が両方とも作動するので、換気装置により室内空気が室外に排出されてしまい、熱損出が発生する。エネルギー効率の面からは、そのような熱損出をできるだけ低減することが望まれる。 【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用者の操作に頼ることなく、自動的に適当な室内環境を作り出せる自動換気システムを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の自動換気システムは、二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサと、検出された二酸化炭素濃度に応じて、空調機による温熱処理を優先する温熱処理モード、および、換気装置による換気処理を優先する換気処理モードを設定するモード設定手段と、設定されたモードに応じた運転制御指令を空調機および換気装置に出力する制御指令出力手段と、を含む。 【0008】本発明によれば、二酸化炭素濃度が低い時には温熱処理モードが設定され、空調機による温熱処理が優先して行われる。一方、二酸化炭素濃度が高い時には換気処理モードが設定され、換気装置による換気処理が優先して行われる。従って、人間が空調機及び換気装置を操作しないでも、適当な室内環境が得られるように空調機及び換気装置を自動的に制御することができる。 【0009】また、温熱処理モードでは換気装置を停止して空調機を運転することにより、室内空気の排出が抑制され、熱損出を抑えることができる。さらに、換気処理モードでも、空調機を停止して換気装置を運転することが好適である。両装置の重複運転による無駄を避けることで、エネルギー効率の向上が図れる。 【0010】好ましくは、温度を検出する温度センサを含み、温熱処理モードでは、検出温度と空調機の設定温度を比較して、比較結果に基づいて温熱処理モードの設定を続行するか否かを決定する。 【0011】また好ましくは、モード設定手段では、二酸化炭素濃度を所定のしきい濃度とを比較することによりモード設定が行われ、前記しきい濃度は設定変更可能である。本発明によれば、温熱処理モードと換気処理モードを切り換えるときの室内環境状態を変えることで、室内空間の快適さのさらなる向上を図ることができる。しきい濃度は、例えばユーザーの指示に従って変更される。 【0012】また好ましくは、前記モード設定手段は、二酸化炭素濃度の上昇速度が所定のしきい速さより大きいときには強制換気処理モードを設定し、強制換気処理モードが設定されると、換気装置が強制的に運転される。 【0013】ここで、単に一定レベルの二酸化炭素濃度が検出されてから換気装置を運転したとしても、二酸化炭素濃度がゆっくりと上昇しているのであれば短時間で十分な換気効果が得られる。しかし、二酸化炭素濃度が急激に上昇した場合には、同様の制御を行ったのでは換気装置の運転開始が遅れ、適当な換気状態が得られるまでに時間がかかってしまう可能性がある。これに対し、本発明によれば、二酸化炭素濃度の上昇速度が大きいときには換気装置が強制的に運転される。従って、二酸化炭素濃度が急激に上昇する場合には換気装置を早期より運転させて、換気装置の効率的な運転制御によって適切な換気状態を得ることができる。 【0014】本発明の一態様の自動換気制御方法は、二酸化炭素濃度の検出値に基づいて、二酸化炭素濃度が所定しきい濃度より小さい場合には温熱処理を優先し、二酸化炭素濃度が所定しきい濃度より大きい場合には換気処理を優先するように空調機および換気装置を制御することを特徴とする。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照し説明する。図1は、本実施の形態の自動換気システムの構成を示す機能ブロック図である。空調機1には空調機運転操作部2が接続され、換気装置3には換気装置運転操作部4が接続されている。各操作部は、ユーザーにより操作されるON/OFFスイッチおよび必要に応じて他の操作、調整スイッチ等を有する。両操作部2、4が一体化されてもよい。また、各操作部は無線式であってもよい。これらの構成要素1〜4には、従来周知のものが適用できる。 【0016】空調機1及び換気装置3は、コンピューター装置からなる自動換気制御装置5により制御される。温度センサ6は室内の温度を検出し、CO2センサ7は室内のCO2濃度を検出する。両センサは室内の適当な場所、例えば壁面に設置され、両センサの検出信号は自動換気制御装置5に取り込まれる。なお、温度センサ6は、空調機1用の温度センサと兼用されてもよい。 【0017】温度センサ検出部8及びCO2センサ検出部9は、それぞれ、温度センサ6及びCO2センサ7の検出信号を取り込み、演算部10へ送る。演算部10は動作ロジック11を実行することにより、空調機1及び換気装置3を制御するための演算処理を行う。本発明に特徴的な制御モードの設定処理も演算部10により行われる。動作ロジック11については、該ロジックを実現する処理を演算部10に行わせる制御プログラムが図示しないプログラムメモリに記憶されている。 【0018】演算部10は、動作ロジック11の実行により、空調機運転制御指令及び換気装置運転制御指令を生成する。運転制御指令は、空調機1及び換気装置3に要求する運転状態(運転、停止等)を示すものであり、運転制御指令には運転指令および停止指令が含まれる。運転制御指令は、空調機運転停止出力部12及び換気装置運転停止出力部13を経て空調機1及び換気装置3に送られ、空調機1及び換気装置3は入力された運転制御指令に従って動作する。両出力部12、13は、本発明の制御指令出力手段の一態様として機能する。 【0019】また、空調機1及び換気装置3の運転状態は自動換気制御装置5へ送られる。空調機運転状態検出部14は、空調機1の運転状態を検出し、演算部10へ送る。同様に、換気装置運転状態検出部15は、換気装置3の運転状態を検出し、演算部10へ送る。 【0020】さらに、自動換気制御装置5には、動作ロジック11で判断基準として使用するCO2しきい濃度(後述)を変更するための動作ロジック設定部16が設けられている。動作ロジック設定部16は、図示しない操作手段に対するユーザー操作に従ってCO2しきい濃度を変更する。この操作手段は空調機運転操作部2又は換気装置運転操作部4に一体化されてもよい。さらに、自動換気制御装置5には、動作ロジック11の実行で使用するタイマー17が設けられている。 【0021】次に本実施の形態の自動換気システムの動作を説明する。 【0022】図2は、自動換気制御装置5の演算部10が実行する動作ロジック11を示すフローチャートである。空調機運転状態検出部14、換気装置運転状態検出部15により検出された空調機1、換気装置3の運転状態を基に、室内が使用されているか否かが判断される(S10)。空調機1および換気装置3が共に使用されていなければ、室内は使用されていないと考えられる。S10の判断がNoであれば、自動換気制御装置5の動作を停止して待機状態とし(S12)、S32へ進んで運転積算タイマーをスタートする。タイマー17により時間が計られ、所定時間(本実施の形態では3分)が経過すると演算部10の処理はS10に戻る。 【0023】S10がYesの場合、室内が使用されていると判断される(S14)。演算部10は、別途演算したCO2濃度上昇値を所定のしきい上昇値と比較する(S16)。CO2濃度上昇値は、一分当たりの濃度上昇値、すなわち濃度上昇速度である。算出された上昇値が所定のしきい上昇値(しきい速さ、本実施の形態では100ppm/分)以上であればS18に進んで強制換気処理モードが設定され、しきい上昇値未満であればS20へ進む。上記のS16及びS18の処理については後述にて詳細に説明する。 【0024】S20では、CO2濃度の検出値が所定のしきい濃度と比較される。本実施の形態ではしきい濃度が1000ppmに設定されている。CO2濃度が高くなるのは、例えば、会議室等のタバコの煙が充満した状態であり、このような状態では温熱処理よりも換気処理を優先させることが望ましく、その方が空気がきれいになって快適な環境が得られる。そこで、CO2濃度が1000ppm以上であれば、演算部10は換気処理モードを設定する(S22)。一方、一般執務室等の比較的CO2濃度が低い状態では、換気処理よりも温熱処理を優先させることが望ましく、適切な温度の快適な環境が得られる。そこで、CO2濃度が1000ppm未満であれば、演算部10は温熱処理モードを設定する(S24)。 【0025】「換気処理モード」S22で換気処理モードが設定されると、換気装置3による換気処理が優先して行われる。本実施の形態では、空調機1が止められ、換気装置3が運転される。換気装置運転停止出力部13が換気装置3に運転指令を出力し、換気装置3は運転指令に従って運転を開始する。一方、空調機運転停止出力部12は空調機1に停止指令を出力し、空調機1は停止指令に従って停止する。ただし、換気装置運転状態検出部15で換気装置3が運転していると検出されている場合は、換気装置運転停止出力部13は換気装置3に対して運転指令の出力を行わない。同様に、空調機運転状態検出部14で空調機1が停止していると検出されている場合は、空調機運転停止出力部12は空調機1に対して停止指令の出力を行わない。 【0026】このように、換気処理モードでは、換気装置運転操作部4の操作状態に拘わらず換気装置3が運転され、空調機運転操作部2の操作状態に拘わらず空調機1が停止される。 【0027】なお、換気処理モードでは、空調機運転停止出力部12が空調機1に対して停止指令を出力しないでもよい。この場合は、空調機1は現状の運転状態(停止を含む)を継続する。 【0028】「温熱処理モード」一方、S24で温熱処理モードが設定されると、空調機1による温熱処理が優先して行われる。本実施の形態では、換気装置3が止められ、空調機1が運転される。空調機運転停止出力部12が空調機1へ運転指令を出力し、これにより空調機1が運転を開始する。また、換気装置運転停止出力部13が停止指令を換気装置3に出力し、換気装置3が停止する。これにより、換気処理で室内から室外に排出される熱損出を基本的に0にすることができる。ただし、空調機運転状態検出部14で空調機1が運転中であると検出されている場合は、空調機運転停止出力部12は運転指令の出力を行わない。また、換気装置運転状態検出部15で換気装置3が停止していると検出されている場合は、換気装置運転停止出力部13は停止指令の出力を行わない。 【0029】このように、温熱処理モードでは、空調機運転操作部2の操作状態に拘わらず空調機1が運転され、換気装置運転操作部4の操作状態に拘わらず換気装置3が停止される。 【0030】ただし、演算部10は、実際に上記の温熱処理モードの運転制御指令の出力を行う前に、下記のS26〜S28の処理を行う。S26では、温度センサ6の検出した温度が空調機設定温度と比較される。空調機設定温度は、ユーザーにより空調機運転操作部2を使ってセットされた温度である。室内温度が設定温度の許容範囲内でなければ、温熱処理モードが続行され、上記の運転制御指令が出力される(S28)。一方、S26で室内温度が許容範囲内であれば、空調機1を停止させる(S30)。S30では、空調機運転停止出力部12が停止指令を空調機1に出力する。このとき、換気装置3へは運転制御指令が出力されず、換気装置3は換気装置運転操作部4の操作状態に従って動作する。S30では、実質的には空調機1および換気装置3がそれぞれの操作部の状態に従って動作しており、本実施の形態ではS30の運転状態を「通常モード」という。 【0031】演算部10は、S18、S22、S28又はS30の処理を行った後、S32へ進む。従って、上記のいずれの処理を行った場合でも、タイマー17により時間が計られ、所定時間(3分)が経過すると演算部10の処理はS10に戻る。 【0032】「CO2しきい濃度の可変設定」ここで、前述したように、自動換気制御装置5には動作ロジック設定部16が設けられており、ユーザーは、図2のS20の判断基準であるCO2しきい濃度の設定を変更することができる。実際には、予め決められたランク(例えばA,B,C)から適当なものがユーザーにより選択される。室温は多少は犠牲になってもいいから空気をきれいに保ちたいというユーザーは、CO2しきい濃度を低く設定する。これにより、CO2濃度が低めのときから早期に換気を開始できる。逆に、室温を重要と考えるユーザーはCO2しきい濃度を高く設定する。このような可変設定により、ユーザーの希望に添った環境を作り出すことができ、快適さのさらなる向上を図ることができる。 【0033】なお、動作ロジック設定部16は、自動的にCO2しきい濃度の設定を変更してもよい。例えば、室内温度条件に応じてしきい濃度を可変設定する。具体例としては、室温が所定の適温範囲内のときにはしきい濃度を低く設定し、室温が適温範囲を上側または下側にはずれるとしきい濃度を高く設定する。しきい濃度は複数段階に調整されたり、無段階に調整されてもよい。このような処理により、室温と換気状態のバランスがとれ、快適さの向上を図ることができる。 【0034】「強制換気処理モード」次に、本実施の形態の強制換気処理モードについて説明する。上述のように、本実施形態の制御ロジックは3分に一回実行される。この3分が経過する間に自動換気制御装置5の演算部10は図3に示すCO2上昇値を演算する。1分経過後から2分経過後までのCO2上昇値△CO2が求められ、また、2分経過後から3分経過後までのCO2上昇値△CO2が求められる。各上昇値△CO2が対応期間(1分)で割られ、さらに、両者の平均が求められる。 【0035】図4は、CO2濃度昇値を求める為の処理を示すフローチャートである。前回の制御ロジックの終了(図2のS32のタイマー計測の開始)から1分が経過したか否かが判定され(S40)、1分が経過するとCO2センサ7を利用したCO2検出が行われ(S42)、検出されたCO2濃度が記憶される(S44)。次に、記憶したCO2値が3データ以上であるか否かが判定される(S46)。1分経過後及び2分経過後はS46の判断がNoであり、S40へ戻る。3つのデータが集まると、S46の判断がYesとなり、CO2上昇値の演算を開始する(S48)。3つのCO2検出値が読み込まれ、図3を用いて説明したCO2上昇値が求められる(S50)。 【0036】図3から明らかなように、このようにして求められたCO2上昇値は、1分あたりのCO2変化量の平均、すなわちCO2濃度の上昇速度である。このCO2濃度上昇速度は、図2のS16で演算部10により参照される。CO2上昇値がしきい値(すなわちしきい速さ、100ppm/分)未満であれば、S20に進んで前述の処理が行われる。一方、CO2上昇値がしきい値以上の場合、急激なCO2濃度の上昇が発生しているので、S18で強制換気処理モードが設定される。 【0037】強制換気処理モードでは、換気装置3が強制的に運転される。本実施の形態では、換気装置運転停止出力部13が運転指令を換気装置3に出力する。これにより、換気装置3は強制的に運転させられる。ただし、換気装置運転状態検出部15で換気装置3が運転していると検出されている場合は、換気装置運転停止出力部13は運転出力を行わない。 【0038】一方、空調機運転停止出力部12は、空調機1に停止指令を出力し、空調機1は停止指令に従って停止する。ただし、空調機運転状態検出部14で空調機1が停止していると検出されている場合は、空調機運転停止出力部12は空調機1に対して停止指令の出力を行わない。 【0039】なお、空調機運転停止出力部12が空調機1に対して停止指令を出力しないでもよい。この場合は、空調機1は現状の運転状態(停止を含む)を継続する。 【0040】図5を参照し、本実施の形態の強制換気処理モードを設けたことによる効果を説明する。図5は、時間の経過と共にCO2濃度が変化する様子を示している。図5の上段に示すように、CO2濃度が緩やかに上昇した場合には、CO2濃度がしきい濃度(1000ppm)に到達してから換気を開始しても、十分な換気効果が得られる。従って、本実施の形態では、CO2濃度上昇速度が低いときには、強制換気モードは設定されず、CO2濃度が大きくなってから換気処理モードが設定される。 【0041】一方、図5の下段に示すように、CO2濃度が急激に上昇した場合には、CO2濃度がしきい濃度に到達した時点(t2)で換気を開始したのでは、換気開始が遅れ、CO2濃度は点線で示すように変化する。これでは、適当な換気状態が得られるまでに時間がかかってしまう。 【0042】そこで、本実施の形態では、大きなCO2濃度上昇速度が検出された時点(t1)で、強制換気処理モードが設定され、換気が開始する。CO2濃度上昇予測演算に基づいた処理を行うことにより、換気を早期に開始することができる。これにより、換気装置3の効率的な運転制御が行われて適切な換気状態が得られ、CO2濃度を適当な値に維持することができる。 【0043】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、室内使用者の頻繁な操作調整が行われなくとも、自動的に温熱処理を優先するべきか換気処理を優先するべきかを適切に選択し、空調機及び換気装置を制御して快適な室内空間を作ることができる。 【0044】また、空調機と換気処理を同時に運転しないことで、無駄な運転をなくし、熱損出を低減してエネルギー効率を向上することができる。また、本発明によれば、室内の使用の有無が自動的に判断されるので、この点でも使用者の操作が少なくなり、有利である。 【0045】また、本発明によれば、温熱処理モードと換気処理モードを切り替える二酸化炭素しきい濃度を可変設定とすることで、室内空間の快適さのさらなる向上を図ることができる。 【0046】さらに、本発明によれば、二酸化炭素濃度の上昇速度が大きいときには強制換気を行うことにより、快適な室内環境の維持を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000236056 【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月10日(1998.9.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075258 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 研二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−88320(P2000−88320A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−256745 |
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