| 【発明の名称】 |
給排気システム |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 隆
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| 【要約】 |
【課題】設置後に給気ファンおよび排気ファンの能力を変更できる給排気システムを提供する。
【解決手段】制御部3には、給気ファン24および排気ファン25をそれぞれ駆動するための駆動回路31,32が接続されている。各駆動回路31,32には、それぞれ給気ファン24および排気ファン25の送風能力を複数段階に切り替えるためのタップが備えられている。また、制御部3には、リモコン受信器33が接続されており、この給排気システムの動作モードを設定するためのリモコン送信器34から送出される信号が入力されるようになっている。制御部3は、リモコン受信器33から入力される信号に基づき、各駆動回路31,32に備えられたタップを切り替えることにより、使用者よって設定された能力で給気ファン24および排気ファン25を駆動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】強制的に室内に外気を導入し、その室内の空気を外部へ排気するための給排気システムであって、上記室内に臨んで形成された給気口(28)および排気口(29)と、上記給気口(28)から上記室内へ外気を導入するための給気ファン(24)と、上記排気口(29)から上記室内の空気を排気するための排気ファン(25)と、上記給気ファン(25)および排気ファン(25)の送風能力を設定するための能力設定手段(34)と、この能力設定手段(34)によって設定された内容に基づいて、上記給気ファン(24)および排気ファン(25)の駆動を制御する制御部(3) とを含むことを特徴とする給排気システム。 【請求項2】上記能力設定手段(34)は、上記給気ファン(24)および排気ファン(25)の送風能力を個別に複数段階に設定可能なマニュアル設定手段(52,53) を含むことを特徴とする請求項1記載の給排気システム。 【請求項3】上記能力設定手段(34)は、上記給気ファン(24)の送風能力と上記排気ファン(25)の送風能力との組み合わせによって得られる複数のパターンの中から、1つのパターンを選択して設定するためのパターン設定手段(61,62,63,64,65,66) を含むことを特徴とする請求項1または2記載の給排気システム。 【請求項4】上記室内の空気を外部へ補助的に排気するために設けられ、上記制御部(3) によって駆動制御される補助換気扇(4) をさらに含み、上記能力設定手段(34)は、上記給気口(28)からの給気量よりも上記排気口(29)からの排気量が多くなるように上記給気ファン(24)および排気ファン(25)を駆動するとともに、上記補助換気扇(4) を駆動する特強排気モードを設定するための特強排気モード設定手段(56)を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の給排気システム。 【請求項5】上記室内に導入される外気と上記室内からの排気との間で熱交換を行いつつ換気する熱交換換気と、上記室内に導入される外気と上記室内からの排気との間で熱交換を行わずに換気する普通換気とを択一的に切り換えて行うことができるものであり、上記能力設定手段(34)は、上記給気口(28)からの給気量よりも上記排気口(29)からの排気量が多くなるように上記給気ファン(24)および排気ファン(25)を駆動しつつ上記普通換気を行う特強排気モードを設定するための特強排気モード設定手段(56)を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の給排気システム。 【請求項6】強制的に室内に外気を導入し、その室内の空気を外部へ排気するための給排気システムであって、上記室内に臨んで形成された給気口(28)および排気口(29)と、上記給気口(28)から上記室内へ外気を導入するための給気ファン(24)と、上記排気口(29)から上記室内の空気を排気するための排気ファン(25)と、上記室内の空気の汚れ具合を検出するための検出手段(35)と、この検出手段(35)による検出結果に基づいて、上記給気ファン(24)および排気ファン(25)の送風能力を自動調整する制御部(3) とを含むことを特徴とする給排気システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば住宅やビルなどに設置される給排気システムに関する。 【0002】 【従来の技術】最近の住宅は、アルミサッシの多用や建築工法の向上によって気密性が高くなってきている。その中でも、冷暖房の効率を良くするため、特に気密性を高めた高気密住宅が住宅メーカーから提案されている。このような気密性の高い住宅には、強制的に外気を室内に導入し、室内の空気を住宅外へ排気する給排気システムを取り付ける必要がある。 【0003】従来の給排気システムは、給気ファンおよび排気ファンを内蔵した換気装置を備えている。給気ファンおよび排気ファンは、それぞれ、たとえばリビングの天井に形成された給気口および排気口にダクトを介して結合されており、給気口からリビング内に外気を導入しつつ、リビング内の空気を排気口から排気することができる。 【0004】給気ファンおよび排気ファンの送風能力は、給気口および排気口が形成されている部屋の設置状況に応じて設定される。たとえば、上記リビングに隣接してトイレが設置されている場合には、給気口からの給気量が排気口からの排気量よりも多くなるように、給気ファンの能力が排気ファンの能力よりも高く設定される。また、トイレには、トイレ内の空気を換気(排気)するための換気扇が取り付けられている。これにより、リビング内の空間はトイレ内の空間と比較して気圧が高くなり、その結果、リビング内の空気の一部が、リビングおよびトイレのドアに形成されている通気口を介してトイレ内に流入する。したがって、トイレ内の空気がリビング内に流入することがなく、トイレで発生する悪臭がリビング内に漂うことを防止できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】リビングでは、必ずしも給気量が排気量よりも多い給気リッチ運転を続けることが好ましいわけではない。たとえば、リビングでは、煙草の煙で汚れた空気を排気したいという状況が生じることがあり、このような場合には、リビング内への給気量よりも排気量の方が多い排気リッチ運転を行うことが好ましい。 【0006】ところが、上記した従来の給排気システムでは、設置時に給気ファンおよび排気ファンの能力が設定されると、それ以降に、給気ファンおよび排気ファンの能力を変更することはできなかった。そのため、使用者が、リビング内の状況に応じて、給排気システムの運転態様を給気リッチ運転と排気リッチ運転とに自由に切り替えるといったことはできなかった。 【0007】また、給気口からの給気量および排気口からの排気量は、給気ファンおよび排気ファンの能力や、給気ファンから給気口に至るダクトおよび排気口から排気ファンに至るダクトの長さおよび太さによって決定される。したがって、たとえば給気量と排気量とを等しくするために、設置時に両ファンの送風能力を等しく設定しても、上記2つのダクトの長さが異なれば、給気量と排気量とは等しくならず、所望しない給気リッチ運転または排気リッチ運転が行われてしまう。従来の給排気システムでは、排気装置の設置後に給気ファンおよび排気ファンの送風能力を変更できないため、上記のような所望しない態様で運転されている状態を解消することはできなかった。 【0008】これらの問題点を解消することは、上述の高気密住宅に取り付けられる給排気システムに限らず、通常の住宅やビルなどに取り付けられる給排気システムなど、従来の給排気システムが有する共通の課題である。そこで、この発明の目的は、設置後に給気ファンおよび排気ファンの送風能力を変更できる給排気システムを提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、強制的に室内に外気を導入し、その室内の空気を外部へ排気するための給排気システムであって、上記室内に臨んで形成された給気口および排気口と、上記給気口から上記室内へ外気を導入するための給気ファンと、上記排気口から上記室内の空気を排気するための排気ファンと、上記給気ファンおよび排気ファンの送風能力を設定するための能力設定手段と、この能力設定手段によって設定された内容に基づいて、上記給気ファンおよび排気ファンの駆動を制御する制御部とを含むことを特徴とする給排気システムである。 【0010】この発明によれば、能力設定手段によって給気ファンおよび排気ファンの送風能力を設定することができる。したがって、給排気システムの運転態様が、室内への給気量が室内からの排気量よりも多い給気リッチ運転、または室内への給気量よりも室内からの排気量の方が多い排気リッチ運転のいずれかに固定されていた従来の給排気システムとは異なり、室内の状況に応じた適切な換気運転を実現することを防止できる。 【0011】なお、請求項2に記載されているように、上記能力設定手段は、上記給気ファンおよび排気ファンの送風能力を個別に複数段階に設定可能なマニュアル設定手段を含むものであってもよい。このマニュアル設定手段を備えていれば、たとえば、給気ファンと給気口とを接続するダクトおよび排気ファンと排気口とを接続するダクトの長さや太さにかかわらず、給気ファンおよび排気ファンの送風能力を個別に設定することにより、給気リッチ運転、排気リッチ運転または給気口からの給気量と排気口からの排気量とが等しいニュートラル運転を確実に実行することができる。ゆえに、従来の給排気システムとは異なり、所望しない態様でシステムが運転され続けるといったことがない。 【0012】また、請求項3に記載されているように、上記能力設定手段は、上記給気ファンの送風能力と上記排気ファンの送風能力との組み合わせによって得られる複数のパターンの中から、1つのパターンを選択して設定するためのパターン設定手段を含むものであってもよい。請求項4記載の発明は、上記室内の空気を外部へ補助的に排気するために設けられ、上記制御部によって駆動制御される補助換気扇をさらに含み、上記能力設定手段は、上記給気口からの給気量よりも上記排気口からの排気量が多くなるように上記給気ファンおよび排気ファンを駆動するとともに、上記補助換気扇を駆動する特強排気モードを設定するための特強排気モード設定手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の給排気システムである。 【0013】この発明によれば、室内への給気量よりも室内からの排気量の方が多い排気リッチ運転を行いつつ、補助換気扇を駆動する特強排気モードが設けられている。これにより、排気リッチ運転のみを行う場合に比べて、汚れた室内の空気と新鮮な外気とをより速やかに換気することができる。請求項5記載の発明は、上記室内に導入される外気と上記室内からの排気との間で熱交換を行いつつ換気する熱交換換気と、上記室内に導入される外気と上記室内からの排気との間で熱交換を行わずに換気する普通換気とを択一的に切り換えて行うことができるものであり、上記能力設定手段は、上記給気口からの給気量よりも上記排気口からの排気量が多くなるように上記給気ファンおよび排気ファンを駆動しつつ上記普通換気を行う特強排気モードを設定するための特強排気モード設定手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の給排気システムである。 【0014】また、請求項5記載の発明は、上記室内に導入される外気と上記室内からの排気との間で熱交換させるための熱交換器をさらに含み、上記室内に導入される外気および上記室内からの排気を上記熱交換器で交差させて行う熱交換換気と、上記室内からの排気に熱交換器を迂回させて、給気と排気との間で熱交換を行わずに換気する普通換気とを択一的に切り換えて行うことができるものであり、上記能力設定手段は、上記給気口からの給気量よりも上記排気口からの排気量が多くなるように上記給気ファンおよび排気ファンを駆動しつつ上記普通換気を行う特強排気モードを設定するための特強排気モード設定手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の給排気システムであってもよい。 【0015】この発明によれば、特強排気モードでは、室内への給気と室内からの排気との間での熱交換は行われず、室内からの排気は熱交換器を通らない。したがって、室内からの排気がスムーズに行われるので、汚れた室内の空気をより速やかに排気することができる。請求項6記載の発明は、強制的に室内に外気を導入し、その室内の空気を外部へ排気するための給排気システムであって、上記室内に臨んで形成された給気口および排気口と、上記給気口から上記室内へ外気を導入するための給気ファンと、上記排気口から上記室内の空気を排気するための排気ファンと、上記室内の空気の汚れ具合を検出するための検出手段と、この検出手段による検出結果に基づいて、上記給気ファンおよび排気ファンの送風能力を自動調整する制御部とを含むことを特徴とする給排気システムである。 【0016】この発明によれば、室内の空気の汚れ具合に基づいて、給気ファンおよび排気ファンの送風能力が自動調整される。これにより、一層効率の良い換気運転を実現できるうえに、使用者が給気ファンおよび排気ファンの能力をマニュアル設定する手間を省くことができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る給排気システムの構成を示す図解図である。この給排気システムは、たとえば高気密住宅に取り付けられて、強制的に部屋1内に外気を導入し、その部屋1内の空気を外部へ排気するためのシステムである。 【0018】この給排気システムは、熱交換器21を内蔵した熱交換型換気装置2を備えている。熱交換型換気装置2は、外部からの給気と部屋1内からの排気とを熱交換器21で交差させて、その給気と排気との間で熱交換を行いつつ換気する熱交換換気と、部屋1内からの排気に熱交換器21を迂回させて、給気と排気との間で熱交換を行わずに換気する普通換気とを択一的に切り換えて行うことができるものであり、内部には、熱交換器21で互いに交差する給気経路22および排気経路23が形成されている。これら給気経路22および排気経路23の途中には、それぞれ給気ファン24および排気ファン25が介装されている。また、給気経路22および排気経路23の一端は、それぞれダクト26,27を介して、部屋1の天井に形成された給気口28および排気口29に接続されている。この構成により、給気ファン24および排気ファン25が駆動されると、外部から取り込まれた空気が給気経路22,ダクト26および給気口28を介して部屋1内に流入する一方、部屋1内の空気が排気口29,ダクト27および排気経路23を介して排気される。 【0019】また、給気口28および排気口29は、部屋1のほぼ対角線上で、互いに適当な距離だけ離れた位置に形成されている。したがって、給気口28から部屋1内に流入した外気は、部屋1内の広い範囲を通過して排気口29から排気され、これにより、部屋1の効率良い換気が実現される。給気ファン24および排気ファン25の駆動は、CPU、RAMおよびROMを含む制御部3によって制御されるようになっている。具体的に説明すると、制御部3には、給気ファン24および排気ファン25をそれぞれ駆動するための給気ファン駆動回路31および排気ファン駆動回路32が接続されている。この給気ファン駆動回路31および排気ファン駆動回路32には、給気ファン24および排気ファン25の送風能力を複数段階(たとえば「特強」、「強」および「弱」)に切り替えるためのタップが備えられている。また、制御部3には、リモコン受信器33が接続されており、この給排気システムの動作モードを設定するためのリモコン送信器34から送出される信号が入力されるようになっている。さらに、制御部3には、部屋1内のCO2 (二酸化炭素)の濃度を検出するためのCO2 センサ35が接続されている。制御部3は、リモコン受信器33およびCO2 センサ35から入力される信号に基づき、給気ファン駆動回路31および排気ファン駆動回路32に駆動信号を出力して、各駆動回路31,32に備えられたタップを切り替えることにより、給気ファン24および排気ファン25の駆動を制御する。 【0020】また、制御部3には、部屋1の天井または側壁に配設された補助換気扇4が接続されている。この補助換気扇4は、部屋1内の空気を単に排気するためのものであり、制御部3によって制御されるようになっている。図2は、リモコン送信器34の構成を示す平面図である。リモコン送信器34には、換気装置2の運転開始/停止を指示するための運転キー51と、給気ファン24の給気能力を「特強」「強」「弱」のいずれかに切り替えるための給気切替キー52と、排気ファン25の排気能力を「特強」「強」「弱」のいずれかに切り替えるための排気切替キー53とが配設されている。また、給気切替キー52および排気切替キー53によって設定された各ファン24,25の能力を表示するための表示器群54が配設されている。 【0021】さらに、リモコン送信器34には、部屋1(図1参照)内のCO2 濃度に応じて、給気ファン24および排気ファン25の能力を自動調整するオートモードを設定するためのオートモードキー55と、部屋1内の空気を急速に排気するための特強排気モードを設定するための特強排気モードキー56とが配設されている。 【0022】図3は、制御部3によって実行される制御の流れを示すフローチャートである。使用者によって運転キー51が押されて、この給排気システムの運転開始が指示されると、まず、給気ファン24および排気ファン25の能力がマニュアル設定されたか否かが判断される(ステップS1)。すなわち、使用者によって給気切替キー52および排気切替キー53が操作されたか否かが判断される。 【0023】給気切替キー52および排気切替キー53が操作されて、給気ファン24および排気ファン25の能力がマニュアル設定された場合には、その設定された能力で両ファン24,25が駆動され、この給排気システム(換気装置2)の運転が開始される(ステップS3)。一方、給気切替キー52および排気切替キー53によるマニュアル設定がされていない場合には、ステップS2からステップS4へと進み、オートモードキー55が押されたか否かが判断される。オートモードキー55が押されて、給気ファン24および排気ファン25の能力を自動調整するオートモードが設定されていると判断されると、CO2 センサ35の出力が調べられて、部屋1内のCO2濃度が予め定める濃度所定値以上であるか否かが判断される(ステップS5)。そして、CO2 濃度が上記濃度所定値以上であり、部屋1内の空気が汚れていると判断された場合には、たとえば、給気ファン24が「強」で駆動されるとともに、排気ファン25が「特強」で駆動されて、部屋1内への給気量よりも部屋1内からの排気量の方が多い排気リッチ運転が行われる(ステップS6)。これにより、部屋1内の汚れた空気を、部屋1に隣接している空間に流入させることなく、速やかに排気することができる。 【0024】ステップS5でCO2 濃度が上記濃度所定値未満であると判断された場合には、たとえば、給気ファン24が「特強」で駆動されるとともに、排気ファン25が「強」で駆動されて、部屋1内への給気量が部屋1内からの排気量よりも多い給気リッチ運転が行われる(ステップS7)。これにより、部屋1内は部屋1に隣接している空間と比較して気圧が高くなるから、その隣接している空間で発生した臭いなどが部屋1に流入することを防止できる。 【0025】なお、ステップS6で実行される排気リッチ運転は、給気ファン24が「弱」で駆動され、排気ファン25が「強」で駆動されることにより達成されてもよいし、給気ファン24が「弱」で駆動され、排気ファン25が「特強」で駆動されることにより達成されてもよい。また、ステップS7で実行される給気リッチ運転は、給気ファン24が「特強」で駆動され、排気ファン25が「弱」で駆動されることにより達成されてもよいし、給気ファン24が「強」で駆動され、排気ファン25が「弱」で駆動されることにより達成されてもよい。 【0026】また、特強排気モードキー56が押されて、特強排気モードが設定された場合には、ステップS2およびステップS4の判断はいずれも否定されて、ステップS8で特強排気モードが設定されたか否かの判断が肯定される。特強排気モードでは、給気ファン24が「強」で駆動され、排気ファン25が「特強」で駆動されるとともに、補助換気扇4が駆動される(ステップS9)。そのため、特強排気モードでは、給気ファン24を「強」で駆動し、排気ファン25を「特強」で駆動して行う排気リッチ運転に比べて、部屋1からの排気量がさらに多くなり、部屋1内の汚れた空気をより速やかに排気できる。 【0027】ステップS1で運転キー51が押された後に、給気切替キー52、排気切替キー53、オートモードキー55または特強排気モードキー56のいずれも操作されていない場合には、ステップS2、ステップS4およびステップS8の判断がいずれも否定される。そして、ステップS8からステップS10へと進み、直前の運転で設定されていたモードで、この給排気システムの運転が開始される。すなわち、直前に行われた運転で給気ファン24および排気ファン25の能力がマニュアル設定されていた場合には、そのマニュアル設定されていた能力で給気ファン24および排気ファン25の駆動が行われる。また、直前の運転でオートモードまたは特強排気モードが設定されていた場合には、その設定されていたモードで、この給排気システムの運転が行われる。なお、直前の運転で設定されていたモードは、たとえば、制御部3に内蔵されたRAMに記憶されている。 【0028】こうして換気装置2の運転が開始されると、その運転中は運転キー51が操作されて換気装置2の運転停止が指示されたか否かが繰り返し判断される(ステップS11)。換気装置2の運転停止が指示されるまでは、ステップS11からステップS2へ戻り、上述したステップS2以降の処理が繰り返し行われる。したがって、たとえば、一旦はマニュアル設定されたが、その後にオートモードまたは特強排気モードが設定された場合には、ステップS2からステップS4へ進み、新たに設定されたモードで運転が行われることになる。また、オートモードまたは特強排気モードによる運転中に、給気切替キー52および排気切替キー53が操作された場合には、その新たにマニュアル設定された能力で給気ファン24および排気ファン25が駆動される。そして、使用者によって運転キー51が押されて、この給排気システムの運転停止が指示されると、駆動中の換気装置2および補助換気扇4が停止されて(ステップS12)、この処理が終了する。 【0029】以上のようにこの実施形態によれば、使用者がリモコン送信器34に配置された給気切替キー52および排気切替キー53を操作することにより、給気ファン24および排気ファン25の能力を個別に変更することができる。したがって、運転態様が給気リッチ運転または排気リッチ運転のいずれかに固定されていた従来の給排気システムとは異なり、部屋1内の状況に応じた適切な換気運転を実現することができる。 【0030】また、ダクト26およびダクト27の長さや太さにかかわらず、給気ファン24および排気ファン25の能力を個別に設定することにより、給気リッチ運転、排気リッチ運転または給気口28からの給気量と排気口29からの排気量とが等しいニュートラル運転を確実に実行することができる。ゆえに、従来の給排気システムとは異なり、所望しない態様でシステムが運転され続けるといったことを防止できる。 【0031】また、この実施形態では、給気ファン24および排気ファン25の能力を自動調整するオートモードが設けられており、このオートモードを設定しておけば、CO2 センサ35の出力に基づいて、この給排気システムの運転態様が給気リッチ運転と排気リッチ運転とに自動で切り替えられる。これにより、一層効率の良い換気運転を実現できるうえに、使用者が給気ファン24および排気ファン25の能力をマニュアル設定する手間を省くことができる。 【0032】さらに、この実施形態においては、給気ファン24を「強」で駆動し、排気ファン25を「特強」で駆動する排気リッチ運転を行いつつ、補助換気扇4を駆動する特強排気モードが設けられている。これにより、たとえば煙草の煙で汚れた部屋1内の空気と新鮮な外気とを速やかに換気することができる。以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、上記の一実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記の一実施形態では、給気ファン24および排気ファン25の能力を個別にマニュアル設定できるとしたが、給気ファン24の能力と排気ファン25の能力との組み合わせによるパターンがいくつか設けられており、そのパターンの中から使用者が任意に選択設定できるようにされていてもよい。すなわち、図4に示すように、リモコン送信器34Aには、ニュートラル運転「強」もしくは「弱」、排気リッチ運転「強」もしくは「弱」または給気リッチ運転「強」もしくは「弱」のいずれかを選択設定するためのパターン設定キー61,62,63,64,65,66が配設されて、このパターン設定キー61〜66のいずれか1つを押すことにより、給気ファン24および排気ファン25の能力を設定できるようになっていてもよい。各パターンにおける給気ファン24および排気ファン25の能力を下記表1に示す。 【0033】 【表1】
また、上記の一実施形態では、特強排気モードが設定されると、室内への給気量よりも室内からの排気量の方が多い排気リッチ運転が行われつつ、補助換気扇4が駆動されるとした。しかしながら、特強排気モードが設定された場合には、たとえば、部屋1内への給気量よりも部屋1内からの排気量が多くなるように給気ファン24および排気ファン25が駆動されるとともに、熱交換型換気装置2内で部屋1内からの排気に熱交換器21を迂回させて、給気と排気との間で熱交換を行わずに換気する普通換気が行われてもよい。この場合、部屋1内からの排気が熱交換器21を通らないので、部屋1内からの排気がスムーズに行われ、これにより、たとえば煙草の煙で汚れた部屋1内の空気と新鮮な外気とを速やかに換気することができる。 【0034】さらに、上記の実施形態において、この給排気システムは、高気密住宅に取り付けられるとしたが、高気密住宅以外の住宅や、オフィス、病院、老人ホーム、学校などの建物に取り付けられてもよい。その他、特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内において、種々の設計変更を施すことが可能である。 【0035】 【発明の効果】請求項1ないし3の発明によれば、給気ファンおよび排気ファンの送風能力を変更することができるので、運転態様が給気リッチ運転または排気リッチ運転のいずれかに固定されていた従来の給排気システムとは異なり、室内の状況に応じた適切な換気運転を実現することができる。 【0036】請求項4および5記載の発明によれば、特強排気モードを実行することにより、汚れた室内の空気と新鮮な外気とをより速やかに換気することができる。請求項6記載の発明によれば、室内の空気の汚れ具合に基づいて、給気ファンおよび排気ファンの送風能力が自動調整されることにより、一層効率の良い換気運転を実現できるうえに、使用者が給気ファンおよび排気ファンの能力をマニュアル設定する手間を省くことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月14日(1998.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075155 【弁理士】 【氏名又は名称】亀井 弘勝 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−88310(P2000−88310A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−260311 |
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