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【発明の名称】 換気送風装置
【発明者】 【氏名】荒木 直也

【氏名】橘 哲生

【要約】 【課題】電装部品を送風風路を狭めることなく、本体内に収納して小型化した換気送風装置を提供することを目的とする。

【解決手段】側面にダクト1と接続される吸込口2と吐出口3とを設けた枠体5の内部にファンモ−タ−ユニット6を着脱自在に設け、このファンモ−タ−ユニット6は、モ−タ−7に固着されたファン8と、このファン8の外周を囲む風洞部とからなり、前記風洞部は軸方向に対し直角に二分割されて吸込側風洞部9と吐出側風洞部10とに接離自在に形成され、吐出側風洞部10にはモ−タ−取付脚11を設けるとともに、吸込側風洞部9との分割面には、モ−タ−駆動用コンデンサ12や結線部13の電装部品を収納した凹部14を形成したので、小型化した換気送風装置を提供できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 側面にダクトと接続される吸込口と吐出口とを設けた枠体の内部にファンモ−タ−ユニットを着脱自在に設け、このファンモ−タ−ユニットは、モ−タ−に固着されたファンと、このファンの外周を囲む風洞部とからなり、前記風洞部は軸方向に対し直角に二分割されて吸込側風洞部と吐出側風洞部とに接離自在に形成され、前記吐出側風洞部にはモ−タ−取付脚を設けるとともに、吸込側風洞部との分割面には凹部を形成し、この凹部にモ−タ−駆動用コンデンサや結線部の電装部品を収納した換気送風装置。
【請求項2】 吸込側風洞部の下面または側面に凹部を形成し、この凹部に結線部を設けた請求項1記載の換気送風装置。
【請求項3】 凹部に他の機器と連動運転可能となる接続部を設けた請求項2記載の換気送風装置。
【請求項4】 ファンのひねりを逆にしたり、あるいはモ−タ−を逆回転させることで、吐出側風洞部を吸込側にし、吸込側風洞部を吐出側にして通風方向が逆方向になるよう構成した請求項1、2または3記載の換気送風装置。
【請求項5】 吸込側風洞部を発泡スチロ−ルで形成した請求項1、2、3または4記載の換気送風装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側面の開口にダクトを接続して換気、送風を行なう換気送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の換気送風装置としては、例えば、実公平5−28410号公報に開示されるようなものがあった。以下、その構成について図9を参照しながら説明する。
【0003】図に示すように、換気ダクト101に接続するためのフランジ状の接続口102を吸込側と吐出側の両端に有する円筒状のファンケ−ス103に、両端の開口した円筒状の風洞104と、この風洞104内に組み込まれた駆動用モ−タ−105と、これによって回転するプロペラファン106とからなるファン本体を内設している。ファンケ−ス103には外周部分に開閉部分107が設けられ、開閉部分107を開閉することによってファン本体をファンケ−ス103から着脱することが可能となり、また、ファンケ−ス103の外周の一部には着脱可能の蓋108を有する配線ボックス109が設けられ、この配線ボックス109内には駆動用コンデンサ110を取り付け、駆動用モ−タ−105のモ−タ−リ−ド111と駆動用コンデンサ110と配線コ−ド112とを接続した構成であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気送風装置においては、ファンケ−ス103の外周の一部に着脱可能の蓋108を有する配線ボックス109を設けており、この内部に、駆動用コンデンサ110を取り付け、駆動用モ−タ−105のモ−タ−リ−ド111と駆動用コンデンサ110と配線コ−ド112とを接続する構成であるので、駆動用コンデンサ110や結線部によって風洞の送風風路が狭められることがなく、駆動用コンデンサ110や結線部の防湿処理が不要という効果はあるが、配線ボックス109の大きさ分突出し、装置が大きくなり、最近の天井裏高さの低い住宅や天井内の装置を設置する空間が梁、補強部材等により小さい施工現場では、装置の設置が困難であるという課題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので、駆動用コンデンサや結線部によって送風風路が狭められることがなく、駆動用コンデンサや結線部の防湿処理が不要である換気送風装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の換気送風装置においては、側面にダクトと接続される吸込口と吐出口とを設けた枠体の内部にファンモ−タ−ユニットを着脱自在に設け、このファンモ−タ−ユニットは、モ−タ−に固着されたファンと、このファンの外周を囲む風洞部とからなり、前記風洞部は軸方向に対し直角に二分割されて吸込側風洞部と吐出側風洞部とに接離自在に形成され、前記吐出側風洞部にはモ−タ−取付脚を設けるとともに、吸込側風洞部との分割面には凹部を形成し、この凹部にモ−タ−駆動用コンデンサや結線部の電装部品を収納したものである。
【0007】この本発明によれば、駆動用コンデンサや結線部によって送風風路が狭められることがなく、駆動用コンデンサや結線部の防湿処理が不要であるとともに、配線ボックスの設置スペ−スを別個に設けないため、突出部がなく、装置を小型化した換気送風装置を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、側面にダクトと接続される吸込口と吐出口とを設けた枠体にファンモ−タ−ユニットを着脱自在に設け、このファンモ−タ−ユニットは、モ−タ−に固着されたファンと、このファンの外周を囲む風洞部とからなり、前記風洞部は軸方向に対し直角に二分割されて吸込側風洞部と吐出側風洞部とに接離自在に形成され、前記吐出側風洞部にはモ−タ−取付脚を設けるとともに、吸込側風洞部との分割面には凹部を形成し、この凹部にモ−タ−駆動用コンデンサや結線部の電装部品を収納する換気送風装置であり、送風風路を形成する吸込側風洞部と吐出側風洞部との分割面の吐出側風洞部に形成される凹部に、駆動用コンデンサや結線部の電装部品を収納するので、駆動用コンデンサや結線部によって送風風路が狭められることがなく、駆動用コンデンサや結線部の防湿処理が不要であるとともに、配線ボックスの設置スペ−スを別個に設けないため、突出部がなく、装置を小型化することができるという作用を有する。
【0009】以下、本発明の実施の形態について図1〜図8を参照しながら説明する。
【0010】(実施の形態1)図1〜図3に示すように、アダプタ−18を介してダクト1と接続される吸込口2と吐出口3を両側面に有し、下面に着脱自在の蓋4を設けた枠体5の内部にファンモ−タ−ユニット6を枠体5の下面より着脱自在となるように設け、このファンモ−タ−ユニット6は、モ−タ−7に固着されたファン8と、このファン8の外周を囲み、送風風路を形成する風洞部9とからなり、風洞部9は軸方向に対し直角に吸込側風洞部10と吐出側風洞部11に二分割されるが、吐出側風洞部11のオリフィス端部19と吸込側風洞部10の吐出側端面20とを密着させ、送風が風洞の外に漏れることがないようにして接離自在に構成されている。また、吸込側風洞部10の外周面と送風風路の間には空間部21を形成している。そして、吐出側風洞部11にはモ−タ−取付脚12を設け、モ−タ−7を固着するとともに、吐出側風洞部11の吸込側の端面には、モ−タ−の駆動用コンデンサ13や結線部14等を含む電装部品を収納する凹部15を形成している。また、結線部14から延びる配線コ−ド16は、蓋4に設けたコ−ド穴17から装置の外に出されることになり、電源供給される。
【0011】上記構成において、換気送風装置を天井内に取り付けるときには、枠体5の両側面に設けた吸込口2と吐出口3をアダプタ−18を介して天井内に配設したダクト1に接続して配管工事を行なう。このとき、吐出側風洞部11の凹部15に駆動用コンデンサ13や結線部14等の電装部品を収納しているので、送風風路を狭めず、送風の抵抗とならないとともに、配線ボックスを別個に設けない構成であるため、突出部がなく、装置を小型化でき、狭い天井空間での設置が可能となる。また、凹部15内には、空気層ができ、送風風路から風が漏れないようにしているため、空気断熱効果がある。また、吸込側風洞部10には、送風風路全周にわたって空間部21を形成しているため、これにより空気断熱される。そして、枠体5の下面の開口に、下方よりファンモ−タ−ユニット6を挿入し、枠体5の内部に納め、さらに、吐出側風洞部11の凹部15から延びる配線コ−ド16をコ−ド穴17に通した状態の蓋4を、下方より枠体5にねじ等により閉塞させて取り付けを行なう。このとき、ファンモ−タ−ユニット6は、枠体5の弾性のため、その内壁によって挟みつけられるように保持され、容易に落下するものではなく、さらに蓋4によって下方からも押さえられることになり、ファン8運転時にファンモ−タ−ユニット6が振動することはなく、確実に固定される。
【0012】次に、モ−タ−7の故障等のため、メンテナンスするときには、点検口(図示せず)より手を入れて蓋4を枠体5から取り外し、さらに、ファンモ−タ−ユニット6を枠体5から抜き取り、ファンモ−タ−ユニット6を吸込側風洞部10と吐出側風洞部11とに分割することができるので、吐出側風洞部11の凹部15に収納している駆動用コンデンサ13や結線部14等の電装部品や、モ−タ−取付脚12に固着されているモ−タ−7の交換が狭い作業空間で容易に行なえることになる。
【0013】このように本発明の実施の形態1の換気送風装置によれば、吐出側風洞部11の吸込側風洞部10側の端面には、モ−タ−の駆動用コンデンサ13や結線部14等を含む電装部品を収納する凹部15を形成したので、駆動用コンデンサ13や結線部14によって送風風路が狭められることがない。さらに、凹部15内には空気断熱効果があり、駆動用コンデンサや結線部の防湿処理が不要であるとともに、配線ボックスの設置スペ−スを別個に設けないため、突出部がなく、装置を小型化した換気送風装置を提供することができる。
【0014】(実施の形態2)図4に示すように、吐出側風洞部11の吐出側内周部に整流板22を設ける。その他の構成要素は実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
【0015】この実施の形態2は、実施の形態1と同様の作用、効果に加えて、吐出側の流れを整流するという効果がある。
【0016】(実施の形態3)図5に示すように、吸込側風洞部10の下面に凹部23を形成し、この凹部23に結線部14aを設ける。
【0017】上記構成において、枠体5の下面に取り付いている蓋4を取り外すと結線部14aが吸込側風洞部10の下面に形成された凹部23に納められているのが見える。そして、メンテナンスを行なうときは、結線部14aから配線コ−ド16を外すと、配線コ−ド16に接続されているため取り出して動かすことが難しいファンモ−タ−ユニット6が分離され、モ−タ−7やコンデンサ13等の交換が容易に行えるようになる。
【0018】このように本発明の実施の形態3の換気送風装置によれば、吸込側風洞部10の下面に凹部23を形成し、この凹部23に結線部14aを設けているので、点検口より手を入れて蓋4を取り外し、結線部14aから配線コ−ド16を外すと配線コ−ド16とファンモ−タ−ユニット6が分離され、容易に部品交換ができる。また、配線ボックスを別個に設けることなく、枠体5内に結線部14aが納められることにより、突出部がなく、装置を小型化することができる。
【0019】(実施の形態4)図6に示すように、吸込側風洞部10の下面に凹部23を形成し、この凹部23に、結線部14aと別個に他の機器と連動運転可能となる接続部24を設ける。
【0020】上記構成において、枠体(図示せず)の下面に取り付いている蓋(図示せず)を取り外すと結線部14aと接続部24が吸込側風洞部10の下面に形成された凹部23に納められているのが見える。そして、この換気送風装置と連動させてダンパ−装置や換気扇を運転したり、空調システムを拡張するときには、接続部24に他の機器の配線を差し込めばよい。
【0021】このように本発明の実施の形態4の換気送風装置によれば、凹部23に接続部24を設けているので、点検口より手を入れて蓋(図示せず)を取り外し、接続部24に他の機器の配線を接続すれば、連動運転が可能となり、容易に空調システム拡張の配線工事を行なうことができる。また、他の機器との接続部を絶縁された枠体内に設けられるので、配線ボックスを別個に設けることなく部品点数が減少し、配線工事を簡易化できる。
【0022】なお、接続部24は、結線部14aと別個の接続部を設けて形成しているが、例えば、ピン数を増やしたコネクタ−を用いて1個のコネクタ−内に結線部14aと接続部24を形成して1個の接続部として形成しても、配線工事における作用、効果に差異はない。
【0023】(実施の形態5)図7に示すように、ファン8aのひねりを逆にしたり、あるいはモ−タ−7aを逆回転させることで、また、ファン8aを逆向きに取り付け、モ−タ−7aを逆回転させることで、吐出側風洞部11を吸込側にし、吸込側風洞部10を吐出側にして通風方向が逆方向になるように構成する。
【0024】上記構成において、吐出側風洞部11の凹部15が送風風路の全周に形成され、この部分に空気層ができることにより空気断熱効果をもたらすので、冬場の外気などを吸気しても、枠体5表面に発生する結露を防止できる。
【0025】このように本発明の実施の形態5の換気送風装置によれば、ファン8aのひねりを逆に形成したり、あるいはモ−タ−7aを逆回転させることなどにより、吐出側風洞部11を吸込側にし、吸込側風洞部10を吐出側にして通風方向が逆方向となるように構成したので、冬場の外気などの冷気を吸気しても枠体5表面に発生する結露を防止できる。
【0026】(実施の形態6)図8に示すように、吸込側風洞部10aを発泡スチロ−ルで形成する。
【0027】上記構成において、発泡スチロ−ルは断熱性が高いので、冬場の外気などを吸気する場合、枠体5表面に発生する結露を防止できる。また、吸込側風洞部10a内を流れる風の温度と、吸込側風洞部10aの周囲の雰囲気の温度との差が大きくても、枠体5内に発生する結露を防止できる。また、合成樹脂で形成するよりも、金型費を低減でき、表面が汚れにくい。
【0028】このように本発明の実施の形態6の換気送風装置によれば、吸込側風洞部10aを発泡スチロ−ルで形成したので、冬場の外気などを吸気しても、枠体5表面に発生する結露を防止できる。また、合成樹脂で形成するよりも、金型費を低減でき、表面が汚れにくい。
【0029】
【発明の効果】以上の実施の形態から明らかなように、側面にダクトと接続される吸込口と吐出口とを設けた枠体の内部にファンモ−タ−ユニットを着脱自在に設け、このファンモ−タ−ユニットは、モ−タ−に固着されたファンと、このファンの外周を囲む風洞部とからなり、前記風洞部は軸方向に対し直角に二分割されて吸込側風洞部と吐出側風洞部とに接離自在に形成され、前記吐出側風洞部にはモ−タ−取付脚を設けるとともに、吸込側風洞部との分割面には凹部を形成し、この凹部にモ−タ−駆動用コンデンサや結線部等の電装部品を収納した換気送風装置の構成としたので、駆動用コンデンサや結線部によって送風風路が狭められることがなく、駆動用コンデンサや結線部の防湿処理が不要であるとともに、配線ボックスの設置スペ−スを別個に設けないため、突出部がなく、装置を小型化した換気送風装置を提供することができる。
【0030】また、吸込側風洞部の下面に凹部を形成し、この凹部に結線部を設けたので、メンテナンス時に、点検口より手を入れて蓋を取り外し、結線部から配線コ−ドを外すと、配線コ−ドとファンモ−タ−ユニットが分離され、容易に部品交換ができる。
【0031】また、凹部に他の機器と連動運転可能となる接続部を設けたので、点検口より手を入れて蓋を取り外し、接続部に他の機器の配線を接続すれば、連動運転が可能となり、容易に空調システム拡張の配線工事を行なうことができる。また、他の機器との接続部を絶縁された枠体内に設けられるので、配線ボックスを別個に設けることなく部品点数が減少し、配線工事を簡易化できる。
【0032】また、ファンのひねりを逆に形成したり、あるいはモ−タ−を逆回転させることで吐出側風洞部を吸込側にし、吸込側風洞部を吐出側にして通風方向が逆方向となるように構成したので、吐出側風洞部の凹部が空気断熱効果をもたらし、冬場の外気などの冷気を吸気しても枠体表面に発生する結露を防止できる。
【0033】また、吸込側風洞部を発泡スチロ−ルで形成したので、冬場の外気などを吸気しても、枠体表面に発生する結露を防止できる。また、合成樹脂で形成するよりも、金型費を低減でき、表面が汚れにくい。
【出願人】 【識別番号】000006242
【氏名又は名称】松下精工株式会社
【出願日】 平成10年9月16日(1998.9.16)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−88308(P2000−88308A)
【公開日】 平成12年3月31日(2000.3.31)
【出願番号】 特願平10−261159