| 【発明の名称】 |
ふく射式ストーブ |
| 【発明者】 |
【氏名】田和 泰昭
【氏名】北村 基彦
【氏名】森上 和久
【氏名】西川 隆
|
| 【要約】 |
【課題】本体に近接した壁面温度の過度な上昇を、機器のコンパクト化を保ちつつ機器本体温度の過度な上昇なしに抑える。
【解決手段】バーナ20と、このバーナ20の上方に配設した燃焼筒24と、この燃焼筒24に連通し排ガス経路を形成する熱交換器25と、燃焼筒24の後方に設けた反射板27と、バーナ20と燃焼筒24の境界部に設けた下反射板27aと、反射板27の左右端部と連結し周囲を覆う本体ケース28と、この本体ケース28の上部を覆う天板29とを備え、反射板27と本体ケース28との連結部には天板29と下反射板27aに当接するように中空状の側壁遮熱具30を介在させた構成としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】バーナと、このバーナの上方に配設した燃焼筒と、この燃焼筒に連通し排ガス経路を形成する熱交換器と、前記燃焼筒の後方に設けた反射板と、前記バーナと燃焼筒の略境界部に設けた下反射板と、前記反射板の左右端部と連結した本体ケースと、この本体ケースの上部を覆う天板とを備え、前記反射板と前記本体ケースとの連結部には前記天板と下反射板に当接するように中空状の側壁遮熱具を介在させたふく射式ストーブ。 【請求項2】側壁遮熱具は燃焼筒からふく射熱を受ける面に反射板と略同一面とした反射金具を設けた請求項1記載のふく射式ストーブ。 【請求項3】反射金具は側壁遮熱具への熱伝導を小さくするため、取付面のみが接触する形状または遮熱部材を介した熱伝導の悪い取付構成とした請求項2記載のふく射式ストーブ。 【請求項4】側壁遮熱具は本体ケース側外方側面に複数の通気口を設けた請求項1記載のふく射式ストーブ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は主として家庭用のふく射式スト−ブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般にこの種のスト−ブは図4に示すように輻射暖房運転時には、バ−ナ1によって火炎を形成し、生成された高温の燃焼排ガスは耐熱ガラス2を取り付けた燃焼筒3内部の赤熱体4を加熱し赤熱させ、燃焼筒3と耐熱ガラス2から熱とともに赤熱体4の光が反射板と下反射板等により仕切られた範囲で輻射されるようになっている。 【0003】また、燃焼筒3にはバーナ1で生成された高温の燃焼排ガスを排出する排気経路を兼ねた熱交換器5が連設されており、この熱交換器5に燃焼排ガスが流入し十分に熱せられた熱交換器5から自然対流あるいは強制対流により熱が室内に放出される。そして燃焼排ガスは熱交換器5の排気口から温度が低下し屋外に排出される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の構成ではストーブの本体側面を壁面に近接して設置するような場合、燃焼筒や赤熱体から放出される輻射熱により本体が近接する側壁面の温度が過度に上昇するという課題があった。そこで、従来構成においては、この課題を解決するために近接する壁面側の本体側面から前面にかけて遮蔽金具を設ける構成としたり、燃焼筒の位置を後方にずらせ輻射角度をより前方に狭めることで側壁面の温度上昇を抑制するという方法が採られていた。しかし、前者の遮蔽金具を設ける構成においては輻射熱が本体内部にこもり本体自身の温度が異常に上昇し機器の信頼性を低下させるという課題を有し、また遮蔽金具自体の温度が異常に上昇するため万一接触した場合などは火傷の心配もあった。 【0005】また、後者の燃焼筒をずらす方法においては奥行き寸法が大きくなり、機器のコンパクト化を阻害するという2次的課題も抱えていた。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、バーナと、このバーナの上方に配設した燃焼筒と、この燃焼筒に連通し排ガス経路を形成する熱交換器と、前記燃焼筒の後方に設けた反射板と、前記バーナと燃焼筒の略境界部に設けた下反射板と、前記反射板の左右端部と連結した本体ケースと、この本体ケースの上部を覆う天板とを備え、前記反射板と前記本体ケースとの連結部には前記天板と下反射板に当接するように中空状の側壁遮熱具を介在させた構成としている。 【0007】上記発明によれば、反射板端部より前方側面に本体ケースと略同一面とした中空状の側壁遮熱具を設けた構成としているため、燃焼筒の位置を後方にずらすことなく、あるいは側面から前面にかけて遮蔽金具をつけることなしに燃焼筒からの輻射熱を遮り、側壁温度の上昇を抑えることができ、機器の安全性及びコンパクト性を向上することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載のふく射式ストーブは、バーナと、このバーナの上方に配設した燃焼筒と、この燃焼筒に連通し排ガス経路を形成する熱交換器と、前記燃焼筒の後方に設けた反射板と、前記バーナと燃焼筒の略境界部に設けた下反射板と、前記反射板の左右端部と連結した本体ケースと、この本体ケースの上部を覆う天板とを備え、前記反射板と前記本体ケースとの連結部には前記天板と下反射板に当接するように中空状の側壁遮熱具を介在させた構成としている。 【0009】そして、反射板端部より前方側面に本体ケースと略同一面とした中空状の側壁遮熱具を設けた構成としているため、燃焼筒の位置を後方にずらすことなく、あるいは側面から前面にかけて遮蔽金具をつけることなしに燃焼筒からの輻射熱を遮り、側壁温度の上昇を抑えることができ、機器の安全性及びコンパクト性を向上することができる。 【0010】また、請求項2記載のふく射式ストーブは、側壁遮熱具の燃焼筒からふく射熱を受ける面に反射板と略同一面とした反射金具を設けた構成としている。 【0011】そして、燃焼筒からの輻射熱による側壁遮熱具の温度上昇を軽減するとともに、反射面積を確保することで有効な輻射暖房を提供するようにしている。 【0012】また、請求項3記載のふく射ストーブは、反射金具は側壁遮熱具への熱伝導を小さくするため、取付面のみが接触する形状または遮熱部材を介した熱伝導の悪い取付構成としている。 【0013】そして、反射金具を側壁遮熱具へ取り付ける構成において、熱伝導をわるくすることで燃焼筒からの輻射熱による側壁遮熱具の温度上昇を軽減し、接触時の火傷の心配を回避している。 【0014】また、請求項4記載のふく射ストーブは、側壁遮熱具は本体ケース側側面に複数の通気口を設けた構成としている。 【0015】そして、側壁遮熱具内の高温の空気を対流により外部に排出することで、側壁遮熱具の温度上昇を軽減するようにしている。 【0016】 【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。 【0017】(実施例1)図1は本発明の実施例1におけるふく射式ストーブの内部構造を示す正面断面図、図2は同ふく射式ストーブの上方から見た平面断面図、図3は側壁遮熱具の詳細図である。 【0018】図1、2、3において、20は燃料を燃焼させるバーナ、21はバーナ20に燃料を送る燃料ポンプ、22はバーナ20に燃焼用空気を送る送風ファンである。バーナ20の上部には赤熱体23を内部に有する燃焼筒24が連設され、その上部にふく射と対流により暖房用の熱を発する熱交換器25を連設している。燃焼筒24の後方には赤熱体23から発せられる光を有効に反射させる反射板27が設けられ、機器本体ケース28と左右端部で接合されている。また、バーナ20と燃焼筒24の境界部には遮熱も兼ねた下反射板27aが設けられている。26は燃焼筒24に取り付けられた耐熱ガラスで機器本体前面の反射板27と本体ケース28及び下反射板27aに仕切られた開口部を通して輻射するようにしてある。29は機器本体上部を覆う天板である。30は反射板27と本体ケース28の連結部に設けた上下に中空状の側壁遮熱具であり、下反射板27aと天板29間に介在させ、燃焼筒24からの輻射熱を遮り、前面への輻射角度を狭めるようにして壁面の温度上昇を軽減している。また、本体ケース28側側面には複数の通気口30aを設け、内部の熱を外部に排出して側壁遮熱具30の温度上昇を抑えるようにしている。31は側壁遮熱具30の反射面27側に設けた反射金具で燃焼筒24からの輻射熱による側壁遮熱具30の温度上昇を軽減するとともに、反射面積を増大させるものである。そして、側壁遮熱具30への取り付けを例えば取付面のみが接触するような構成として熱伝導を極力抑えるようにしている。 【0019】上記構成においてその動作を説明すると、まずバーナ20は燃料ポンプ21から送られる液体燃料と送風ファン22から送られる燃焼用空気により燃焼を開始し、火炎および燃焼排ガスを生成する。燃焼排ガスはまずバ−ナ20の上部にある赤熱体23を加熱し赤熱させる。この時赤熱体23は、その熱と光を燃焼筒24に取り付けられた耐熱ガラス26から機器本体の前面の開口部を通して前方に輻射する。そして燃焼筒20を通過した燃焼排ガスは、排気経路を兼ねた熱交換器25に流入し、熱交換器25は十分に熱せられ自然対流あるいは強制対流により暖房用の熱が室内に放出される。そして温度が低下した燃焼排ガスは熱交換器25の排気口25aから屋外に排出される。 【0020】次に、燃焼筒24からの輻射熱と壁面温度上昇との関連について説明する。本実施例では反射板27と本体ケース28の連結部に側壁遮熱具30が設けられているため、本体前面の開口部より発せられる輻射熱の範囲は実線Aで示す如く、側壁遮熱具30が無い場合の輻射熱範囲を示す破線Bに比べ、より前方に規制されることになる。すなわち、機器本体を壁面に近接して設置するような場合、近接する壁面の過度な温度上昇を軽減することができることになり、設置場所の自由度が拡大する。 【0021】また、側壁遮熱具30は中空状とし、かつ燃焼筒24の輻射熱が直接当たる部分に反射金具31を設けているので輻射熱による側壁遮熱具30の過度な温度上昇を抑えることができるとともに、反射板27と略同一面に反射金具31を設けることで反射面積を拡大することにもなり、有効な輻射暖房が提供できる。さらに、反射金具31は側壁遮熱具30との接触面積が最小となるようにビス止め部以外は側壁遮熱具30から浮かせた形状としているので、熱伝導を抑え側壁遮熱具30の温度上昇をさらに軽減するものである。 【0022】また、側壁遮熱具30は適所に通気口30aが設けられており、側壁遮熱具30および本体に溜まった熱を自然対流あるいは強制対流により本体外部に排出することができ、機器の温度上昇を軽減して安全で信頼性の高いふく射ストーブを提供することができる。 【0023】 【発明の効果】以上のように請求項1記載のふく射式ストーブによれば、反射板と本体ケースとの連結部に中空状の側壁遮熱具を設けているので、燃焼筒の位置を後方にずらすことなく、あるいは側面から前面にかけて大きな遮蔽金具をつけることなしに前面における適切な輻射角度が確保できるため、壁面温度の過度な上昇を抑えることができ、機器のコンパクト性、設置場所の自由度が向上するとともに、側壁遮熱具の温度上昇も軽減でき、火傷の心配を回避した安全なふく射ストーブを提供することができる。 【0024】また請求項2記載のふく射ストーブによれば、燃焼筒からの輻射熱による側壁遮熱具の温度上昇を軽減するとともに、反射面積を確保することで有効な輻射暖房を提供することができる。 【0025】また、請求項3記載のふく射ストーブによれば、反射金具を側壁遮熱具へ取り付ける構成において、熱伝導をわるくすることで燃焼筒からの輻射熱による側壁遮熱具の温度上昇を軽減し、接触時の火傷の心配を回避し安全性を確保することができる。 【0026】また、請求項4記載のふく射ストーブによれば、側壁遮熱具内の高温の空気を対流により外部に排出することで、側壁遮熱具の温度上昇を軽減することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年8月5日(1998.8.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−55373(P2000−55373A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月22日(2000.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願平10−221379 |
|