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【発明の名称】 ガスグリル
【発明者】 【氏名】近澤 英雄

【氏名】小島 久雄

【氏名】早川 恒靖

【要約】 【課題】万が一グリル庫内で異常発火した場合にも火炎が排気口から溢れ出るのをより効果的に防止する。

【解決手段】グリル庫内の燃焼排ガスを器外に導く排気通路の出口寄りに無数の角形通気孔13、17を有する最下段の消炎板15と中段の消炎板16及び最上段の消炎板19を下流側に至るに従い各々の間隔を広くして備えたフレームトラップDを設け、発火した火炎が消炎板15、16、19の通気孔13、17を通過する際に脱熱、冷却されるとともに、各々の間隔による空間にこもる燃焼排ガス、被調理物から発生する炭化水素ガスで酸欠状態とすることにより消炎効果を高め火炎が排気口5から溢れ出るのを確実に防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料ガスの燃焼によりグリル庫内の被調理物を加熱するバーナと、上記グリル庫内の燃焼排ガスを器外に導く通路となる排気通路とを備えたガスグリルにおいて、上記排気通路の出口寄りに目詰まりしない程度の無数の通気孔を有する消炎部材を所定の間隔を存して複数備えたフレームトラップを設けたことを特徴とするガスグリル。
【請求項2】 上記フレームトラップの消炎部材の間隔を下流側に至るに従い順次広く形成したことを特徴とする請求項1記載のガスグリル。
【請求項3】 上記フレームトラップの消炎部材の大きさを下流側に至るに従い順次小さく形成したことを特徴とする請求項1記載のガスグリル。
【請求項4】 上記排気通路の出口寄りの外部に冷却用空気が流れるように形成したことを特徴とする請求項1、2及び3記載のガスグリル。
【請求項5】 上記排気通路の出口寄りには空気が流入しないように形成したことを特徴とする請求項1、2及び3記載のガスグリル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グリル庫内で魚等の被調理物を加熱調理するガスグリルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からガスこんろにおいては、グリル庫内で魚等の被調理物を加熱調理するガスグリルを組み込んだものは知られているが、こうしたガスグリルには、グリル庫内に被調理物を載置する焼網と、被調理物からの焼き油等を受ける受皿とを備え、また、グリル庫の上方側面に燃料ガスの燃焼用炎孔を鉛直面に形成した全一次空気式バーナを備え、グリル庫の背面部には燃焼により発生した燃焼排ガスを器外に導く排気通路を備えて、調理の際には前もって受皿に一定量の水を入れてから加熱を開始し、焼網上で焼かれた魚等の被調理物から出る油脂分、すなわ、焼き油を水面に落すことによって焼き油の発火を防止するガスグリル(図示しない)と、グリル庫1の上方側面に設置される全一次空気バーナ4の燃焼面を斜め上方に向けるとともに、グリル庫1の背部排気室6への連通口7を焼網2の被調理物載置面より下方に設けて、グリル庫下部の受皿3に溜まった焼き油への加熱を低減しつつグリル庫1内での燃焼排ガスを上方から下方に対流させ、この対流熱で焼網2上の被調理物を加熱調理することにより加熱調理性能を損うことなく焼き油の温度を発火点以下に下げることができ、受皿3に水を張らなくても過熱による発火が防止できる、いわゆる、水無しグリル(図11参照)とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記水無しグリルでも油脂分の多い被調理物(たとえば、身欠き鰊等)ではそのもの自身発火することがある。このようなことは通常使用においてはまずあり得ないことであるが、万が一発火するとグリル庫内の火炎が排気口から器外に溢れ出るおそれがあり、火災発生の危険が指摘されている。
【0004】そこで、本出願人は排気通路6の出口に多孔板によるフレームトラップDを設けて、万が一グリル庫で発火した場合でも上記フレームトラップDで消炎される構成のものを先に出願しており(図10参照)、また、特開平9−72546号公報にも開示されているが、この発明のガスグリルは消炎効果をさらに高めて、たとえば、発火しやすい身欠き鰊等でもその消炎が確実に行えるようにして安全性を高めたガスグリルの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの発明の請求項1記載のガスグリルは、燃料ガスの燃焼によりグリル庫内の被調理物を加熱するバーナと、上記グリル庫内の燃焼排ガスを器外に導く通路となる排気通路とを備えたガスグリルにおいて、上記排気通路の出口寄りに目詰まりしない程度の無数の通気孔を有する消炎部材を所定の間隔を存して複数備えたフレームトラップを設けたことを要旨とする。
【0006】上記課題を解決するこの発明の請求項2記載のガスグリルは、請求項1記載のガスグリルにおいて、上記フレームトラップの消炎部材の間隔を下流側に至るに従い順次広く形成したことを要旨とする。
【0007】上記課題を解決するこの発明の請求項3記載のガスグリルは、請求項1記載のガスグリルにおいて、上記フレームトラップの消炎部材の大きさを下流側に至るに従い順次小さく形成したことを要旨とする。
【0008】上記課題を解決するこの発明の請求項4記載のガスグリルは、請求項1、2及び3記載のガスグリルにおいて、上記排気通路の出口寄りの外部に冷却用空気が流れるように形成したことを要旨とする。
【0009】上記課題を解決するこの発明の請求項5記載のガスグリルは、請求項1、2及び3記載のガスグリルにおいて、上記排気通路の出口寄りには空気が流入しないように形成したことを要旨とする。
【0010】上記構成を有するこの発明の請求項1記載のガスグリルは、排気通路の出口寄りに目詰まりしない程度の無数の通気孔を有する消炎部材を所定の間隔を存して複数備えたので、グリル庫内で万が一発火した場合には複数の消火部材の通気孔を通過する際に火炎は脱熱、冷却され、しかも、炎が次第に小さくなり酸欠状態となって火炎の伝播が阻止され消炎される。この結果、火炎が排気口から溢れ出ることはない。
【0011】上記構成を有するこの発明の請求項2記載のガスグリルは、フレームトラップの消炎部材の間隔を下流側に至るに従い順次広く形成したので、上流側の消炎部材から下流側の消炎部材への伝熱量が空間を介しての通気孔による脱熱、冷却で次第に低減する。この結果、火炎の冷却消炎効果は高められる。また、各々の消炎部材間には燃焼排ガスや魚等の被調理物から発生する炭化水素ガスが次第にこもりやすくなるため、酸欠による消炎効果が得られる。
【0012】上記構成を有するこの発明の請求項3記載のガスグリルは、フレームトラップの消炎部材の大きさを下流側に至るに従い順次小さく形成したので、上流側の消炎部材から下流側の消炎部材への伝熱量の低減と相まって温度による燃焼排ガスの膨張の差で性能上消炎効果に差がなくなる。この結果、消炎部材が下流側に至るに従い小さくできることからフレームトラップは小型化できる。
【0013】上記構成を有するこの発明の請求項4記載のガスグリルは、排気通路の出口寄りの外部に冷却用空気が流れるように形成したので、上記複数の消炎部材による火炎の脱熱、冷却が助長される。この結果、消炎効果は著しく向上する。
【0014】上記構成を有するこの発明の請求項5記載のガスグリルは、排気通路の出口寄りには空気が流入しないように形成したので、酸素供給による火炎の助長を防止する。この結果、消炎効果はさらに向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成、作用を一層明らかにするために、以下にこの発明のガスグリルの好適な実施の形態の一例について図面を参照して説明する。
【0016】図1はガステーブルこんろに組み込まれたガスグリルの断面図であって、ガスグリルは、グリル庫1内に被調理物を載置する焼網2と、被調理物からの焼き油等を受ける受皿3とを備え、また、グリル庫1の上方側面には燃料ガスを燃焼するバーナ4が備えられ、また、グリル庫の背部に燃焼により発生した燃焼排ガスを外部に開口する排気口5に誘導する排気通路6を設け、グリル庫1の後面下部にはグリル庫1と排気通路6とを連通する連通口7が形成されている。
【0017】上記連通口7は焼網2における被調理物載置面より低い位置に形成され、バーナ4から発生した高温の燃焼排ガスは一旦グリル庫1の上部に溜まって被調理物を加熱した後、連通口7を介して排気通路6に溢れ出る。また、グリル庫1の手前側の底面に外気が進入できる空気導入口8が形成され、排気通路6に溢れた燃焼排ガスはドラフト効果により上昇することに伴って外気が吸引されるようになっている。
【0018】上記バーナ4は多孔質セラミックスの平面プレートに多数の小炎孔を貫通させた燃焼面を有する全一次空気式の輻射バーナで、その燃焼面は鉛直面に対してやや角度をつけ上方向に傾斜させて設置されている。なお、9はグリル庫1の前面開口を開閉するグリル扉で、受皿3の出し入れと連動して自動開閉するようになっており、受皿3の取手10とでグリル庫1の前面開口を開閉する。また、11は点火用電極、12は燃焼熱により熱起電力を発生する熱電対で、点火用電極11と熱電対12はバーナ4の手前側(グリル庫1の前方側)に設けられている。
【0019】上記ガスグリルは、バーナ4を上方向に傾斜させることで被調理物は対流熱で加熱調理され、受皿3に溜まった焼き油への輻射加熱を低減し、さらに、グリル庫1の手前側底面の空気導入口8から吸引される外気の連通口7への流れにより受皿3を冷却することで、受皿3に溜まった焼き油の温度上昇を抑え受皿3に水を入れることなく調理可能としたものである。そして、焼網2の載置面に置かれた被調理物は、バーナ4の輻射熱に頼ることなくグリル庫1の上部に充満する高温の燃焼排ガスの対流によって加熱され調理される。
【0020】上記排気通路6の出口近くには排気口5からの火炎の溢れを防ぐためのフレームトラップDが設けられている。このフレームトラップDは、たとえば、図4及び図6に示されているように、目詰まりしない程度の大きさの無数の角形通気孔13を有するステンレス等からなる2枚の金属板14の両端を略直角に折曲げ、これらを向い合わせて接合し筒状の直方体に形成した2段の消炎板15、16を排気通路6の出口寄りの下方部に上下面を除く四方を排気通路6に接して配設することで所定の間隔A1 を存した最下段の消炎板15と中間の消炎板16として機能させ、また、たとえば、図3及び図5に示されているように、目詰まりしない程度の大きさの無数の角形通気孔17を有するステンレス等からなる1枚の金属板18の両端を下方へ折曲げ形成した1段の消炎板19を上記筒状の直方体に形成された2段の消炎板15、16の上方部に位置する排気通路6の出口寄りの上部に上下面を除く四方を排気通路6に接して上記2段の消炎板15、16、すなわち、最下段の消炎板15と中間の消炎板16との間隔A1 より広い間隔A2 を存して配設することで最上段の消炎板19として機能させるように設けて、排気通路6の出口寄りに3段の消炎板15、16、19を備えた構成となっている。
【0021】上記最下段の消炎板15と中間の消炎板16の角形通気孔13及び最上段の消炎板19の角形通気孔17は、実験の結果によれば、1辺が3mmの正四角形の通気孔13、17を1mm間隔で無数に形成することにより目詰まりせず、また、上記最上段の消炎板19の大きさB2 を最下段と中間の消炎板15、16の大きさB1 より小さく形成しても燃焼排ガスの膨張差により性能上の差がなくなることが判り、フレームトラップDの小型化が実現できる。
【0022】上記排気通路6の出口寄りの外部には、器体上下に設けられた外気導入口20、21からの冷却用空気が流れるようにして(図1及び図2の矢印a参照)、フレームトラップDを外部からも冷却することにより燃焼排ガスの脱熱、冷却効率を高め、また、排気通路6の出口寄りにある空気孔、すなわち、少なくとも焼網2より上方部にある空気孔22をすべて閉塞板23で塞いで排気通路6の出口寄りには燃焼を促進する酸素供給となる空気が流入しないようにして酸欠効果を高めるようにしている。
【0023】上記構成において、排気通路6を流れる燃焼排ガスのすべてがフレームトラップDの最下段の消炎板15、中段の消炎板16及び最上段の消炎板19にそれぞれ形成される角形通気孔13、17を通って排気口5から器外に排出される。そこで、フレームトラップDによる消炎効果について説明すると、火炎の伝播は燃焼ガスから未然ガスへの熱の移動によって起こっているため、その熱を奪うことで火炎の伝播を阻止して消炎する。すなわち、グリル庫1からの火炎はフレームトラップDの最下段の消炎板15の角形通気孔13を通過する際に角形通気孔13の内壁と接触し熱が奪われる。このとき、最下段の消炎板15が高温となっている状態では火炎を十分に冷却することができず完全には消炎できないが、最下段の消炎板15と所定の間隔A1 を存して備えられている中段の消炎板16は間隔A1 による空間で最下段の消炎板15から中段の消炎板16への伝熱量を少なくするため、比較的低温に保たれる中段の消炎板16により冷却され、この中段の消炎板16と所定の間隔A2 を存して備えられている最上段の消炎板19は上記最下段の消炎板15と中段の消炎板16との間隔A1 より広い間隔A2 による空間で中段の消炎板16から最上段の消炎板19への伝熱量をさらに少なくするため、低温に保たれる最上段の消炎板19によりさらに冷却されることで外部からの冷却用空気による冷却作用と相まって火炎は確実に消炎する。また、下流側に至るに従い順次広くなっている各々の消炎板15、16、19間の空間には燃焼排ガスや被調理物から発生する炭化水素ガスが次第にこもりやすくなり酸素供給となる空気の流入も全くないことから酸欠による消炎効果も得ることができる。このように冷却効果を向上させるとともに酸欠による消炎効果も加えることにより、角形通気孔13、17の面積を目詰まりしない程度に大きくしても十分な消炎効果を得ることができる。
【0024】したがって、ガスグリルにおいてバーナ4が燃焼すると、高温の燃焼排ガスがグリル庫1内の上部に溜まり連通口7から排気通路6へ溢れ出てドラフト効果により排気通路6を上昇し、その出口近くのフレームトラップDの各々の消炎板15、16、19の角形通気孔13、17を通過して排気口5から器外に排出される。同時にこのドラフト効果によりグリル庫1の手前側底面の空気導入口8から外気が吸引され、後方の挿通口7から排出される。一方、被調理物はグリル庫1の上部に充満する高温の燃焼排ガスの対流によってすみずみまで加熱調理される。
【0025】そして、燃焼が過剰に継続されることにより万が一受皿3に溜まった焼き油等が異常過熱されて発火した場合には、グリル庫1の火炎が排気通路6側にも広がるが、排気通路6の出口近くに備えられたフレームトラップDにより消炎されて排気口5からの炎溢れが防止される。すなわち、フレームトラップDは最下段の消炎板15、中段の消炎板16及び最上段の消炎板19の3段の消炎板からなり、各々の消炎板間の間隔は下流側(上方)に至るに従い順次広くなっているから、下流側に至るに従い消炎板への伝熱量が冷却用空気による外部からの冷却作用と相まって順次少なくなって火炎の冷却効率は高められ、しかも、各々の消炎板間の空間には下流側に至るに従い燃焼排ガスや被調理物から発生する炭化水素ガスがこもりやすくなり酸欠による消炎効果も次第に高められる。したがって、各々の消炎板15、16、19を下流側(上方)に至るに従い順次小さく形成しても(B1 >B2 )十分な消炎効果が得られる。実験の結果によれば、油気が最も多く火炎の発生しやすい身欠き鰊を焼いた場合、最下段の消炎板15と中段の消炎板16だけの2段の消炎板では排気口5から炎溢れが生じた(さんまを焼いた場合は炎溢れは生じなかった)が、上記実施の形態の3段の消炎板とした場合は排気口5からの炎溢れは全くなく炎溢れの危険は完全に防止されることが判明した。
【0026】なお、上記フレームトラップDの各々の消炎板15、16、19に臭気や煙等の分解を促進する酸化触媒(たとえば、ベロブスカイト)をコーティングすると、被調理物から生じた臭気や煙等を触媒効果で分解除去することができ、このような触媒による分解除去作用で角形通気孔13、17の目詰まりをも効果的に防止することができる。また、上記実施の形態では3段の消炎板を所定の間隔を存して設けたが、4段以上とすればその効果はより顕著となる。この場合は通気性を損なわないことが条件となる。この3段以上の消炎板は必ずしも平行に設ける必要はなく、傾けて設けてもよい。また、各々の消炎板15、16、19の通気孔13、17の形状は四角形に限らず、たとえば、円形、三角、六角形、菱形等でもよく、不定形であってもよい。また、3段以上の消炎板15、16、19にそれぞれ形成される通気孔13、17の位置は互いに同じ位置に形成してもよく、ずらしてもよい。また、3段以上の消炎板15、16、19にそれぞれ形成される通気孔13、17の大きさが異なるようにしてもよい。
【0027】また、フレームトラップDの消炎板15、16、19としては、実施の形態の金属板14、18に無数の角形通気孔13、17を形成したもののほか、たとえば、図7に示されている金網24を用いてもよく、図8に示されているラス網25を用いてもよい。また、図9に示されているように1本の長尺な金属箔からなる基材テープ26aの片面に、同じく1本の長尺な金属箔からなる波形テープ26bを接合したものを渦巻き状あるいは螺旋状に巻回形成した通気部材26であってもよい。また、消炎板15、16、19は波型やクランク型に加工したものであってもよく、金属製に限らずセラミックス製であってもよい。
【0028】以上この発明の実施の形態の一例について説明したが、この発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】この発明のガスグリルは以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】この発明の請求項1記載のガスグリルによれば、排気通路の出口寄りに目詰まりしない程度の無数の通気孔を有する消炎部材を所定の間隔を存して複数備えたので、グリル庫内で万が一発火した場合でも火炎が複数の消火部材の通気孔を通過する際に脱熱、冷却されて下流側への伝熱量を少なくし火炎の冷却効率を高め、しかも、炎は次第に小さくなり各消炎部材間の空間で酸欠状態となることによる消炎効果が得られることから火炎の伝播が阻止され火炎はすみやかに消炎される。したがって、火炎が排気口から溢れ出ることはなく安全である。
【0031】この発明の請求項2記載のガスグリルによれば、フレームトラップの消炎部材の間隔を下流側に至るに従い順次広く形成したので、上流側の消炎部材から下流側の消炎部材への伝熱量が空間を介しての通気孔による脱熱、冷却で次第に低減し火炎の冷却消炎効果は高められ、また、各々の消炎部材間には燃焼排ガスや魚等の被調理物から発生する炭化水素ガスが次第にこもりやすくなるために酸欠による消炎効果も高められる。したがって、発火しやすい身欠き鰊でも火炎の溢れは全くなく安全である。
【0032】この発明の請求項3記載のガスグリルによれば、フレームトラップの消炎部材の大きさを下流側に至るに従い順次小さく形成したので、上流側から下流側の消炎部材への伝熱量の低減と相まって温度による燃焼排ガスの膨張の差で性能上消炎効果に差がなくなる。したがって、消炎部材を多段に有するフレームトラップが小型化できることから広い設置スペースを必要としない。
【0033】この発明の請求項4記載のガスグリルによれば、排気通路の出口寄りの外部に冷却用空気が流れるように形成したので、多段の消炎部材による火炎の脱熱、冷却が助長され、フレームトラップによる消炎効果はより高められる。
【0034】この発明の請求項5記載のガスグリルによれば、排気通路の出口寄りには空気が流入しないように形成したので、酸素供給による火炎の助長を防止し、フレームトラップによる消炎効果をより向上する。
【出願人】 【識別番号】000112015
【氏名又は名称】パロマ工業株式会社
【出願日】 平成10年8月4日(1998.8.4)
【代理人】 【識別番号】100049204
【弁理士】
【氏名又は名称】宮武 陽男 (外1名)
【公開番号】 特開2000−55369(P2000−55369A)
【公開日】 平成12年2月22日(2000.2.22)
【出願番号】 特願平10−232305