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【発明の名称】 持ち運び可能な燃焼器及びこれを用いた無煙ロースター
【発明者】 【氏名】日美 幸平

【要約】 【課題】燃焼器を構成する各器具の点数を少なくし、かつ、持ち運び可能とする。

【解決手段】ケーシング20には、中間側壁22に、壷体30の上部鍔部35を受ける受部25を周設し、上部側壁22aには、複数の排煙孔26及び複数の係止片27を有し、この係止片27に、蓋40の係止縁42を係止し、持ち運び可能とする。また、無煙ロースター50の外ケース60には、内ケース70を設置し、内ケース70の上部の嵌合口71には、ケーシング20の側壁部22を嵌合するとともに、ケーシング20のフランジ部28を、外ケース60の受部63にのせて、燃焼器1を無煙ロースターに設置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 有底筒状のケーシング(20)と、そのケーシング(20)の内部に設置される壷体(30)と、前記ケーシング(20)の上部に、脱着可能に係止する蓋(40)とからなる燃焼器(1)であって、前記ケーシング(20)は、底部(21)より上方に向けて拡径にして、その側壁(22)を傾斜面とし、さらに、底部(21)には、水槽部(23)を形成するとともに、水槽部(23)の上方側壁(22)には、複数の吸気孔(24)を設け、また、中間より上方の側壁(22a)の内側には、受部(25)を周設し、かつ、上部の側壁(22a)には、複数の排煙孔(26)を設けるとともに、その内面より複数の係止片(27)を設け、さらに、上端外周には、フランジ部(28)を周設してなり、前記壷体(30)は、椀状で、底部には、空気吸入孔(31)を有するとともに、底部上方にて、火格子(32)により、炭(33)を支持し、上部外縁には、鍔部(35)を形成し、この鍔部(35)の内縁に、焼網(34)を載置してなり、燃焼器本体(10)は、前記壷体(30)を、その鍔部(35)を、前記ケーシング(20)の受部(25)に設置して構成され、前記蓋(40)は、前記ケーシング(20)の上部内面の平面形状と、ほぼ同形状の平面外形にて平板状で、その外周縁に前記ケーシング(20)の係止片(27)に相対して設けた複数の係合溝(41)を有し、この係合溝(41)間の外周縁にて係止縁(42)を形成し、また、蓋(40)の中央上面には、取手(43)を設け、蓋(40)の係合溝(41)を、ケーシング(20)の係止片(27)に係合し、蓋(40)を水平回動して蓋(40)の前記係止縁(42)を前記係止片(27)に係合し、持ち運び可能とした燃焼器。
【請求項2】 テーブル(T)の中央に位置する外ケース(60)は、有底筒状で、その底部(61)は、排煙手段(A)に連通しており、その排煙手段(A)の連通口(A1)上には、フィルター(F)を取付け、外ケース(60)の側壁(62)には、送風手段(B)を設けるとともに、その送風手段(B)により、燃焼器(1)に送風し、前記排煙手段(A)にて、焙焼料理中に発生する焼煙を、前記フィルター(F)を通して排気する無煙ロースターにおいて、前記外ケース(60)は、上部内面に受部(63)を周設し、下部内面には、複数の支持片(64)を設け、内壁には、送風口(65)を有するとともに、その送風口(65)の下部周縁には、受片(66)を設けてなり、内ケース(70)は、有底筒状で、その上部は、縮径して嵌合口(71)を形成し、その外周側壁(72)には、管状の導入部(73)を設けてなり、この内ケース(70)は、前記外ケース(60)の支持片(64)に、その底部を載せるとともに、その導入部(73)を、前記外ケース(60)の受片(66)にのせ、設置するもので、この内ケース(70)の嵌合口(71)に、燃焼器(1)の側壁部(22)を、嵌合し、かつ、ケーシング(20)のフランジ部(28)を、前記外ケース(60)の受部(63)にのせ燃焼器(1)を、外ケース(60)に設置して構成した無煙ロースター。
【請求項3】 前記内ケース(70)の底部(75)に取手(74)を設けた請求項2記載の無煙ロースター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、炭火等により焙焼料理を行なうのに使用される持ち運び可能な燃焼器及びこれを用いた無煙ロースターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃焼器及びそれを用いた無煙ロースターとして実開昭63−5934号等(図示せず)があるが、これは、天板の中央孔の下側に突出して外ケースが固定され、該ケースの上側に、上ケースが着脱自在に取付けられ、該上ケース及び外ケースの内側に、内ケースが吸煙路を形成するように設けられ、該内ケースの下側に取付けられた底ケースに、燃焼器が着脱自在に設けられ、該燃焼器の上部にロストルが載置され、かつ前記吸煙路の吸入口は、ロストルの外周に対向して配置され、前記吸入口は、被調理物からの煙と室内空気とを混合して吸入するように形成され、前記外ケースの下部には、煙浄化装置が設けられ、該煙浄化装置の下流側には排風ファンが設けられ、前記外ケースを囲むように天板支持ケースが設けられ、該支持ケースと外ケースとの間に排気路が設けられ、前記排風ファンの吹出部が該排気路の入り口に接続され、前記支持ケースに前記排気路の出口が形成され、底ケースには、燃焼器の燃焼空気を送り込むための送風ダクトが形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような、従来の燃焼器及びそれを用いた無煙ロースター(煙浄化式ロースター)においては、燃焼器は、着脱自在であるが、内蔵する炭火に着火し、内ケースの下側に取付けられた底ケースに設置する際には、燃焼器にロストル類を載置した状態で燃焼器を設置する。
【0004】また、燃焼器を内ケースから取り出す際には、まだ炭火に着火している状態、または消火直後においては、内ケース内は高温状態であるため、扱いに細心の注意を払わないとやけどを負う危険性が有り、また持ち運び中にロストル類の転落等安全上の問題が懸念される。
【0005】さらに、焙焼料理中に垂れ落ちた肉汁などの清掃等、維持管理のため、内ケース及び底ケースを、外ケースから取り出す際には、これらは、それぞれを連結する手段が講じられてないために、少なくともロストル類を載置した状態の燃焼器を取り出し、次に、内ケース、底ケースの順にて取り出すため手間がかかる。また、これらを再度外ケース内に設置する場合においても、同様に手間がかかる。
【0006】本発明者は、従来技術の問題点を解決すべく検討した結果、燃焼器を構成する各器具の機能分担を、それぞれのものに最大限集約し、最少の器具にて構成するとともに、各器具を連結する手段を、それぞれに講じて一体化、かつ、持ち運び可能とすれば良いとの結論に至った。したがって、本発明の課題は、燃焼器を構成する各器具の点数を最少にし、かつ、持ち運び可能な燃焼器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を解決するために、燃焼器を構成する各器具にそれぞれ連結手段を設ける。すなわち、ケーシング20においては、ケーシング20の中間より上方の側壁22aの内側に受部25を有し、上方の側壁22aの内面より複数の係止片27を設け、さらに、上部の側壁22aに排煙孔26を設けた。壷体30は、椀状で、その上部外縁に鍔部35を周設してある。壺体30を前記燃焼器本体10に設置するには、この鍔部35をケーシング20の受部25に載せて行なう。また蓋40は、平板状で、前記ケーシング20の上部内面の平面形状とほぼ同形状の平面外形に形成してあり、その外周縁に、前記ケーシング20の係止片27に相対して複数の係合溝41を設け、この係合溝41間の外周縁にて係止縁42を形成してある。蓋40は、前記ケーシング20の上部の係止片27にその前記係合溝41を係合し、蓋40中央上面に設けた取手43を持って、これを水平回動して、前記ケーシング20上部の係止片27の下に係止縁42を位置させる。すなわち蓋40の取手43を持ち上げることにより、前記係止縁42を係止片27に係止して前記ケーシング20及びその内部に設置した壷体30を一体的に持ち運びできる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。図1、図3に示すように、ケーシング20は、絞り加工等により有底筒状に形成する。その底部21より上方に拡径してその側壁22を傾斜面とする。また、底部21には、水槽部23を形成するとともに、水槽部23の上方側壁22には、複数の吸気孔24を設ける。燃焼器本体20の中間より上方の側壁22aの内面には、受部25を周設するために側壁22を階段状に形成する。上部側壁22aの内面より複数の係止片27を設け、さらに、上端外周に鉤状のフランジ部28を周設してある。
【0009】本発明の燃焼器1においては、ケーシング20の底部21に凹部29を設け、燃焼器1を通常の食卓上で使用する際、ケーシング20の食卓への接触面積を少なくし、食卓の不陸によるがたつき及び焙焼料理中の加熱により、ケーシング20底部の凸状変形による設置不安定等を防止し、燃焼器1を食卓へ載置する際の安定性をはかる。
【0010】壷体30は、鋳物等断熱性の高い材質を用いて椀状に形成し、底部に支持部36を設ける。この支持部36にロストル等火格子32を載せ、炭33等を置く。また、底部下端には高台37を有する。上部外縁には、鍔部35を形成する。この鍔部35内面にて、焼網34を受けるとともに、前記ケーシング20へ設置する際には、ケーシング20の受部25に、この鍔部35外縁を載せて壷体30を設置する。
【0011】蓋40は、平板状で、その平面外形を、前記ケーシング20の上部内面の平面形状とほぼ同形状に形成する。その外周縁には、前記ケーシング20の係止片27に相対して設けた複数の係合溝41を有する。この係合溝41間の外周縁にて係止縁41を形成する。また、蓋40の中央上面には、溝状に金属片43aを折り曲げ、該金属片43aの立片43bの上端部間に木、合成樹脂等の取手43を架設する。
【0012】燃焼器1を持ち運ぶ際には、使用者は、前記蓋40の係合溝41をケーシング20の上部の係止片27に係合し、蓋40を取手43にて、水平に回動して蓋40の前記係止縁42を前記係止片27の下に位置させ、取手43を持ち上げることにより燃焼器1を持ち上げ運ぶことができる。
【0013】次に、無煙ロースター50について図2及び図3乃至図5に基づいて説明する。テーブルTの中央開口部に設置する外ケース60は、有底筒状で、その底部61は排煙手段Aに連通しており、この排煙手段Aの連通口A1上に、焼煙中に含まれる油分を漉すフィルターFを設置し、外ケース60の側壁62には送風手段Bを有し、この送風手段Bの導入孔65の下部周縁に受片66を設け、下部内面に複数の支持片64を階段状に突設してある。
【0014】前記外ケース60の支持片64に内ケース70を載置する。この内ケース70は有底筒状で、上部を縮径して嵌合口71を形成し、外周側壁72の適所より外方へは前記外ケース60の送風手段Bの送風口65に連通する導入部73を設けてある。
【0015】本発明の無煙ロースターにおいては、前記内ケース70の底部中央内面に取手74を設け、内ケース70を脱着する際の便を図った。
【0016】前記内ケース70は、前記外ケース60の支持片64に載置するとともに、前記外ケース60の側壁62に設けた送風手段Bの導入孔65下部周縁の受片66上に、その導入部73を載置し、かつ、導入部73端面を送風口65の外周縁に当接し、送風空気に排煙が混じるのを防止する。
【0017】前記燃焼器1は、内ケース70の嵌合口71に、その底部21を挿入し、前記外ケース60の上部受部63に、その上端外周に周設したフランジ部28を載置する。同時に燃焼器1の傾斜外側壁22は、内ケース70の嵌合口71の内面に当接する。
【0018】なお、前記ケーシング20は、底部21より上方に拡径して、その側壁22を傾斜面としたことにより、前記蓋40をケーシング20に係止する際に、その外側壁22の傾斜面にて、蓋40を受止めることができる。また、燃焼器1を、内ケース70に嵌合する際に、ケーシング20は、下部が先窄まりとなっているために、嵌合し易く、かつ、その側壁22が嵌合口へしっくりと当接する。したがって、送風が嵌合口より外へ洩れない。
【0019】なお、ケーシング20上部の側壁22aに、複数の排煙孔26を有するので、従来の無煙ロースターに使用されるトップリング、または従来例で取り上げた実開昭63−5934号における上ケース等が不要である。
【0020】以上のような構造の燃焼器及びこれを用いた無煙ロースターを使用するには、ケーシング20に適量の水Wを入れ、次に壷体30を燃焼器1に前述の如く設置し、壷体30底部の火格子32に着火した炭33を載せ、壷体3の上部鍔部35内面に焼網34を載せた後、蓋40を、ケーシング20に前述の如く係止し、一体化して持ち運ぶ。
【0021】すなわち燃焼器1を単独で用いる場合においては、使用者は、燃焼器を、通常の食卓上に運び、蓋40を外して、焼網34上に食材80を載せ、焙焼料理を行なう。焙焼料理の終了後、燃焼器は、再び、ケーシング20に蓋40を設置し、所定の場所に格納する。
【0022】また、前記のような無煙ロースター50の燃焼器1として用いる場合も、前記と同様にして、無煙ロースター50の設置場所まで運び、前述のように無煙ロースター50内に設置し、送風手段Bより送風すると、送風空気は内ケース70の導入部73より内ケース70に送られ、燃焼器1の水槽部23の上方に設けられた複数の吸気孔24に入り、上昇して壷体30内部の着火炭33の火勢を強める。
【0023】焙焼料理中に発生する焼煙は、ケーシング20上部の複数の排煙孔26より外ケース60の底部61に連通する排煙手段Aにて吸引され外部に排出される。
【0024】焙焼料理終了後、燃焼器は、再び、ケーシング20に蓋40を設置し、無煙ロースター50より所定の場所に格納する。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の燃焼器及びこれを用いた無煙ロースターは、最少の器具点数で構成され、かつ、各構成器具に、それぞれを連結する手段を講じた結果、持ち運び可能で、取扱いも簡単かつ安全に行なうことができ、維持管理に手間がかからない等優れた効果を発揮する。
【出願人】 【識別番号】598040514
【氏名又は名称】ジョイテック株式会社
【出願日】 平成11年5月14日(1999.5.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−329349(P2000−329349A)
【公開日】 平成12年11月30日(2000.11.30)
【出願番号】 特願平11−171468