| 【発明の名称】 |
空気減圧装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 忠明
【氏名】鳥飼 孝則
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| 【要約】 |
【課題】燃焼用空気圧力を任意の圧力に減圧して空燃比制御装置へ供給することにより、安全上の問題を生じることなく、より広範囲の制御範囲を得ることができるようにした空気減圧装置を提供する。
【解決手段】燃料ガス供給配管内に設置されてバーナへのガス供給圧を制御する空燃比制御装置に減圧した燃焼用空気を作動空気圧として供給する空気減圧装置において、燃焼用空気を内部に導入する燃焼用空気導入口24側に設けられた一次側オリフィス部31を、大気放出口25側に設けられた大気放出側オリフィス部32の口径34より小口径な多数の孔33で構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃料ガス供給配管に設置されてバーナへのガス供給圧を制御する空燃比制御装置に、減圧した燃焼用空気を作動空気圧として供給する空気減圧装置において、燃焼用空気を内部に導入する燃焼用空気導入口側に設けられた一次側オリフィスを、大気放出口側に設けられた大気放出側オリフィスの口径より小口径な複数の孔で構成したことを特徴とする空気減圧装置。 【請求項2】 燃焼用空気通路と、該空気通路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給配管と、該ガス供給配管に設置され、ガス供給圧を制御する空燃比制御装置と、該空燃比制御装置に前記燃焼用空気通路の空気圧を減圧して供給する空気減圧装置とを備えたガスバーナにおいて、前記空気減圧装置は前記燃焼用空気を内部に導入して前記空燃比制御装置に供給する小口径の複数の孔と、該内部に導入された空気を大気に放出する孔とを備え、前記複数の孔の口径を大気に放出する孔の口径よりも小としたことを特徴とするガスバーナ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ガスバーナ等に用いられ、燃焼用空気圧(または空気量)に比例した燃料ガス圧(または燃料ガス量)を得るように動作する空燃比制御装置に、減圧した燃焼用空気を作動空気圧として供給する空気減圧装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えばガスバーナにおける空燃比制御としては、燃焼用空気通路及び燃料ガス通路側に各々ダンパを設け、両ダンパの開度を電気的または機械的に連動させて調整するようにしたものが一般に知られている。近年、ガス燃料が普及するにつれ、環境保全の観点から、省エネルギ化を図るとともに、大気汚染物質の排出を防止するため、空燃比をより一層適正に維持する必要が生じ、簡便で経済的な空燃比制御装置が用いられるようになってきている。 【0003】この種の空燃比制御装置は、燃焼用空気圧力を検出し、検出した圧力に基づいて予め設定された空燃比率を保つようにガスバーナへのガス供給圧力を制御するようにしたものである。このような空燃比制御装置として、DUNGS社製のSKP70やDMV−VEFなどが一般に用いられている。 【0004】このような空燃比制御装置の原理は、燃焼用空気及び燃料ガスの圧力を各々ダイヤフラムに導入し、ダイヤフラムに連動したレバーによる機械的なバランスによって弁の開度を調整し、空気圧に応じてガス圧を制御するようにしたものである。しかしながら、構造的、強度的な面からその制御範囲に種々の制約がある。例えば、DUNGS社製DMV−VEFに関していえば、設定範囲は、ガス供給圧力/作動空気圧力=0.75〜3.0でなければならず、また弁に導入できる作動空気圧力にも、ダイヤフラムの強度上、上限がある。このため、高い燃焼用空気圧を必要とするガスバーナ等に使用する場合には、検出した燃焼用空気圧力を空気減圧装置により減圧して必要な作動空気圧を得るようにしている。 【0005】従来、この空気減圧装置としては、図5に示すように、一端を燃焼用空気導入口2、他端を大気放出口3とした略円筒状の本体1の前記燃焼用空気導入口2側に一次側オリフィス部4を、大気放出口3側に大気放出側(二次側)オリフィス部5をそれぞれ設けるとともに、T字状に分岐した分岐管6の先端を空燃比制御装置への接続口7としたものが一般に知られている。ここで、前記一次側オリフィス部4及び大気放出側オリフィス部5は、それぞれ1個の中央孔8,9で構成されている。 【0006】この空気減圧装置によれば、燃焼用空気導入口2から内部に導入された燃焼用空気は、減圧されて接続口7から空燃比制御装置に作動空気圧として供給される。この作動空気圧は、一次側オリフィス部4及び大気放出側オリフィス部5を構成する中央孔8,9の大小によって決定される。即ち、一次側オリフィス部4の中央孔8の口径d1を大に、大気放出側オリフィス部5の中央孔9の口径d2を小とすれば、弁の作動圧力を高くすることができ、その逆であれば、作動圧力を低くすることができる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気減圧装置で作動圧力をその制御範囲に維持するためには、燃焼用空気を常に両方のオリフィス部4,5を通過させて大気に放出させる必要があり、また放出流量は少ないほど望ましいので、各オリフィス部4,5を構成する各中央孔8,9は小口径にならざるを得なく、オリフィス部で異物等の詰まりが発生する危険を考慮する必要がある。 【0008】つまり、配管中のゴミ等により、一次側オリフィス部4が詰まった場合には、空燃比制御装置の導入作動圧力が減少するので、バーナへのガス供給圧力も減少し、結果的に燃料ガス量は減少するため、安全上の問題はない。これに対して、大気放出側オリフィス部5が詰まると、空燃比制御装置に高圧の燃焼用空気圧力が直接導入されることになり、ガスバーナへのガス供給圧力も増加するのでガス量が過多となり非常に危険である。 【0009】この大気放出側オリフィス部5の詰まりを防止するためには、大気放出側オリフィス部5を構成する中央孔9の口径d2を一次側オリフィス部4を構成する中央孔8の口径d1と同等若しくはそれ以上(d1≦d2)に設定する必要があり、このため、空燃比制御装置へ導入する作動空気圧は、例えば燃焼用空気圧力の50%以内といった一定の制限があるのが現状であった。 【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、燃焼用空気圧力を任意の圧力に減圧して空燃比制御装置へ供給することにより、安全上の問題を生じることなく、より広範囲の制御範囲を得ることができるようにした空気減圧装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の空気減圧装置は、燃料ガス供給配管内に設置されてバーナへのガス供給圧を制御する空燃比制御装置に減圧した燃焼用空気を作動空気圧として供給する空気減圧装置において、燃焼用空気を内部に導入する燃焼用空気導入口側に設けられた一次側オリフィスを、大気放出口側に設けられた大気放出側オリフィスの口径より小口径な多数の孔で構成したことを特徴とする。 【0012】これにより、一次側オリフィスを構成する小口径な各孔内を異物が通過して内部に異物が侵入しても、この異物は大気放出側オリフィスを容易に通過して外部に排出されるようにすることができる。従って、大気放出側オリフィスの詰まりを阻止し、しかも一次側オリフィスを構成する小口径な孔の数及び口径と二次側オリフィスを構成する孔の口径を調整することで、任意の減圧率をもった作動空気圧を設定することができる。 【0013】また、本発明のガスバーナは、燃焼用空気通路と、該空気通路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給配管と、該ガス供給配管に設置され、ガス供給圧を制御する空燃比制御装置と、該空燃比制御装置に前記燃焼用空気通路の空気圧を減圧して供給する空気減圧装置とを備えたガスバーナにおいて、前記空気減圧装置は前記燃焼用空気を内部に導入して前記空燃比制御装置に供給する小口径の複数の孔と、該内部に導入された空気を大気に放出する孔とを備え、前記複数の孔の口径を大気に放出する孔の口径よりも小としたことを特徴とする。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1乃至図4を参照して説明する。この実施の形態は、予混合式ガスバーナに適用した例を示すもので、この予混合式ガスバーナは、図1に示すように、燃焼用空気通路10と、この燃焼用空気通路10に接続されて該燃焼用空気通路10に燃料ガスを供給する燃料ガス供給配管11と、燃焼用空気通路10の下流側に位置して予混合気を噴出し燃焼させるバーナ12とを備えている。前記燃焼用空気通路10の上流側には、燃焼用空気を供給する送風機(図示略)が配置され、この送風機の下流側に燃焼用空気の供給量を調整するためのダンパ13が設けられている。このダンパ13の開度は、モータ等の駆動装置14によって調整される。 【0015】このような予混合式ガスバーナにおいて、前記燃料ガス供給配管11内には、空燃比制御装置15が設置され、更にこの空燃比制御装置15に減圧した燃焼用空気を作動空気圧として供給する空気減圧装置16が備えられている。 【0016】即ち、この空燃比制御装置15は、前記燃焼用空気通路10内のダンパ13の下流側の検圧点17で検出された(導入された)燃焼用空気圧力に基づいて、予め設定された空燃比率に保つようにバーナ12へのガス供給圧を制御するためのものである。即ち、空燃比制御装置15は、前記検圧点17で検出され(導入され)空気減圧装置16で減圧された作動空気圧と、前記燃料ガス供給配管11のガス供給圧の検圧点18で検出されたガス圧とで燃料ガスの供給圧が制御されるようになっている。このように空気減圧装置16で減圧することで、検圧点17での燃焼用空気圧力が空燃比制御装置15の制御範囲を超える場合に対処することができる。 【0017】前記空気減圧装置16は、図2に示すように、矩形ブロック状の本体20の内部に、一方向に貫通して延びる流路21と、該流路21と互いに直角に交わる流入路22及び排出路23とを形成し、前記流入路22の入口を燃焼用空気導入口24、排出路23の出口を大気放出口25、流路21の一方を前記空燃比制御装置15との接続口26、他方を検圧口27としたものである。そして、前記燃焼用空気導入口24は、前記検圧点17から延びる検圧配管28に、前記接続口26は、空燃比制御装置15から延びる接続配管30にそれぞれ接続されている。 【0018】前記本体20の内部の前記燃焼用空気導入口24側には一次側オリフィス部31が、大気放出口25側には大気放出側オリフィス部32がそれぞれ設けられている。ここで、前記一次側オリフィス部31は、図3に示すように、複数(図示では4個)の孔33で構成され、大気放出側オリフィス部32は、図4に示すように、孔34で構成されている。そして、前記一次側オリフィス部31を構成する各孔33の口径は、大気放出側オリフィス部32を構成する孔34よりも小口径で、かつ各孔33の開口面積の総和は、孔34の開口面積より大きくなるように設定されている。 【0019】これにより、一次側オリフィス部31を構成する多数の孔33を通過し、大気放出側オリフィス部32を構成する孔34より排出されることで減圧された燃焼用空気が接続配管30を経て空燃比制御装置15に導入される。この時、一次側オリフィス部31を構成する小口径な各孔33内を異物が通過して本体20の内部に侵入しても、この異物は大気放出側オリフィス部32の孔34を容易に通過して外部に排出されるので、大気放出側オリフィス部32の詰まりが阻止される。しかも、一次側オリフィス部31を構成する小口径な孔33の数及び口径と二次側オリフィス部32を構成する孔34の口径を調整することで、任意の減圧率をもった作動空気圧を設定できる。 【0020】この実施の形態にあっては、送風機により供給され燃焼用空気通路10内を流れる燃焼用空気と燃料ガス供給配管11から燃焼用空気通路10内に供給される燃料ガスとが予混合され、バーナ12から噴出されて燃焼する。この時、燃焼用空気圧力を検出し、その検出した圧力に基づいて予め設定された空燃比率を保つように、バーナ12へのガス供給圧が空燃比制御装置15によって制御される。 【0021】なお、前記実施の形態にあっては、予混合式バーナに適用した例を示しているが、先混合バーナ等、バーナ形式に限定されないことは勿論である。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、大気放出側オリフィスの詰まりを阻止し、しかも一次側オリフィスを構成する小口径な孔の数及び口径と二次側オリフィスを構成する孔の口径を調整することで、任意の減圧率をもった作動空気圧を設定することができる。従って、空燃比をより一層最適に維持できる簡便で経済的な空燃比制御装置として、ガス燃焼設備における省エネルギーを図るとともに、大気汚染物質の排出を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591029068 【氏名又は名称】荏原ボイラ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月1日(1999.6.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091498 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邉 勇 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−346349(P2000−346349A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−153967 |
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