| 【発明の名称】 |
火力調節装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】水谷 圭一
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| 【要約】 |
【課題】例えば回動動作軸2を略90°回動した点火位置で点火用スイッチをオンさせバーナに点火を行い、点火後更に回動操作軸2を回動して火力調節を行う火力調節装置では、回動操作軸2を軸線方向に沿って押し込み、該押し込みに連動して点火用スイッチをオンさせるものがあるが、押し込みが不十分であれば点火用スイッチがオンしない。
【解決手段】回動操作軸2に対して移動自在の点火用カム1を設け、点火操作時には段部12に係合爪3を係合させて板ばね5によって点火用カム1が移動しないようにし、点火後に回動操作軸2が若干戻れば係合爪3が段部12から外れて点火用カム1が点火用スイッチsw1を作動させない位置まで退避するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定角度の火力調節範囲内で回動される火力調節用の回動操作軸を備え、該回動操作軸と共に回動する点火用カムの外周面に形成したカム面により該回動操作軸の火力調節範囲内の途中位置に設定した点火位置で点火用スイッチを回動操作軸の軸線に対して直角方向に押して作動させると共に、回動操作軸に対する操作力を点火位置で解除すると回動操作軸が所定角度自動的に戻る火力調節装置において、点火用カムを、点火用スイッチを作動させる作動位置と点火用スイッチを作動させない退避位置との間で移動自在に設けると共に点火用カムを退避位置に向かう方向に付勢する付勢手段を備え、回動操作軸が火力調節弁の閉位置から点火位置に回動する間点火用カムに係合し付勢手段の付勢力に抗して点火用カムを作動位置に保持すると共に点火位置からの所定角度の戻りにより点火用カムに対する係合を解除し点火用カムが作動位置から退避位置に移動することを許容する係合爪を回動操作軸に取り付けたことを特徴とする火力調節装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回動操作軸を回動操作することによりガスバーナに対して点火及び火力調節を行う火力調節装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ガスこんろに用いられるバーナとして、例えば大小2個の環状のバーナを同心状に配した親子バーナと呼ばれるものがある。該親子バーナでは両バーナの火力を1つの回動操作軸の回動角度により調節する場合がある。図5を参照して、バーナの近傍に取り付けられた熱電対からの熱起電力により開弁保持される安全弁を開弁状態に保持したまま点火操作をする必要があるため、回動操作軸に取り付けられた操作つまみTを閉位置で紙面に対して直角方向に押し込む。回動操作軸は操作つまみTと共に回動操作軸線に沿って押し込まれる。そのままの状態で点火位置まで左回りに回動する。回動操作軸には突片が形成されており、操作つまみTを点火位置まで回動させると突片が点火用スイッチを回動操作軸線に平行の方向に押して点火用スイッチを作動させる。該点火位置まで操作つまみTを回動すると親子バーナ共に強火状態になり両バーナに点火される。点火が確認されると操作つまみTから手を離す。すると回動操作軸が紙面直角方向手前に戻りながらIに示す位置まで所定角度逆転する。回動操作軸が紙面直角方向に戻ることにより突片が点火用スイッチから離れ火花放電は停止する。その後は操作つまみTをIの位置と閉位置との間で操作して両バーナの火力を連動して調節してもよく、あるいは更に左回りに回動してIIに示す位置まで回動し親バーナの火力のみを消火するまで減少させ、更にIIIに示す位置まで回動させて残った小バーナを弱火になるまで調節するようにしてもよい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の火力調節装置では回動操作軸を回動操作軸線に沿った方向に押し込むことにより突片が点火用スイッチを作動させ得る状態にしている。そのため、回動操作軸の押し込みが足りないと操作つまみTを点火位置まで回動させても突片が点火用スイッチを十分に押せないため、点火用スイッチが作動しないおそれが生じる。尚、外周面にカム面を形成した点火用カムを回動操作軸に固定し、回動操作軸が点火位置まで回動された状態で点火用カムが点火用スイッチを回動操作軸線に対して直角方向に押して作動させるものが知られているが、このものでは回動操作軸が点火位置になると調理途中であっても必ず点火用スイッチがオンになり、特に火花放電の電源として乾電池を用いている場合には乾電池の消耗が増加し、点火位置より更に回動操作軸を追い込んで回動させるガス器具には適用できない。 【0004】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、点火位置より更に追い込み操作するガス器具に用いても確実に点火のできる火力調節装置を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、所定角度の火力調節範囲内で回動される火力調節用の回動操作軸を備え、該回動操作軸と共に回動する点火用カムの外周面に形成したカム面により該回動操作軸の火力調節範囲内の途中位置に設定した点火位置で点火用スイッチを回動操作軸の軸線に対して直角方向に押して作動させると共に、回動操作軸に対する操作力を点火位置で解除すると回動操作軸が所定角度自動的に戻る火力調節装置において、点火用カムを、点火用スイッチを作動させる作動位置と点火用スイッチを作動させない退避位置との間で移動自在に設けると共に点火用カムを退避位置に向かう方向に付勢する付勢手段を備え、回動操作軸が火力調節弁の閉位置から点火位置に回動する間点火用カムに係合し付勢手段の付勢力に抗して点火用カムを作動位置に保持すると共に点火位置からの所定角度の戻りにより点火用カムに対する係合を解除し点火用カムが作動位置から退避位置に移動することを許容する係合爪を回動操作軸に取り付けたことを特徴とする。 【0006】点火位置で点火用カムにより点火用スイッチが作動し、操作力を解除すると、回動操作軸が所定角度戻り点火用カムが退避位置に移動するので、再び回動操作軸を点火位置まで回動しても点火用スイッチが作動することはない。 【0007】 【発明の実施の形態】図1を参照して、1は点火用カムであり、回動操作軸2に取り付けられている。該回動操作軸2にはフランジ20が突設されており、点火用カム1は該フランジ20に対して下方から付勢力により押しつけられている。該点火用カム1には回動操作軸2が収まりカム面14に至る細長い開口11が形成されている。また、該開口11の一側辺には段部12が形成されている。一方、回動操作軸2には係合爪3が固定されている。該係合爪3の幅寸法は開口11の幅寸法より若干狭く形成されており、かつ点火用カム1をカム面14が回動操作軸2から遠ざかる方向にずらした際に段部12内に係合するように突き出している。また、点火用カム1の上面には傾斜面を有する突起13が形成されている。図1はカム面14が点火用スイッチsw1を押して作動させている状態を示しているが、該状態で、上記突起13に係合して点火用カム1が閉位置方向へ戻ろうとする際の抵抗となる突起4が図外のブラケットに形成されている。また該ブラケットには板ばね5が取り付けられており、該板ばね5は点火用カム1を、カム面14が回動操作軸2に近づく方向に付勢している。図1に示す状態では係合爪3が段部12に係合しているので板ばね5の付勢力が作用しても点火用カム1は、カム面14が回動操作軸2から遠い状態、即ち作動位置に保持される。ところが、回動操作軸2が図の矢印と反対方向である右回りに回ると係合爪3は回動操作軸2と共に回動するが点火用カム1は突起13が突起4に係合して右回りに回れないため、係合爪3が開口11内で移動して段部12から外れる。板ばね5の付勢力が作用しているので係合爪3が段部12から外れると点火用カム1は付勢力により、カム面14が回動操作軸2に近づく状態、即ち退避位置に移動される。するとカム面14は点火用スイッチsw1に接触することがないので点火用スイッチsw1を作動させることができなくなる。 【0008】図1は本発明の原理を説明するものであったが、実際のガス調節装置に組み込んだ状態を図2乃至図4を参照して説明する。尚、実際には該火力調節装置が作動していることを検知するための第2のスイッチsw2が取り付けられており、スイッチsw2は係合爪3を回動操作軸2に固定するための固定板31に一体に形成された検知用カム32によって作動される。また、回動操作軸2にはスプリング受け21が取り付けられており、該スプリング受け21の上部に縮設されたスプリング22によって固定板31及び点火用カム1をフランジ20に付勢している。7は固定板であり、該固定板7に取り付けられた門形のブラケット71の一部を下方に折り曲げて上記突起4が形成されている。また同じくブラケット71の一部を折り曲げて形成した戻し突起6は回動操作軸2を閉位置に戻した際に点火用カム1に形成した戻しカム部14aと協働して点火用カム1を退避位置から作動位置へ復帰させるものである。図3(a)は回動操作軸2が閉位置にある状態を示しており、該状態から回動操作軸2を左回りに回すと、回動操作軸2と共に係合爪3が左回りに回動するが、点火用カム1は張り出し部15が板ばね5により押されてそのまま回動しない。回動操作軸2を更に回動すると係合爪3が段部12内に入り係合爪3が点火用カム1に接触して強制的に点火用カム1を回動させる。回動途中で板ばね5の付勢力が点火用カム1を退避位置に移動させる方向に作用しても係合爪3が段部12に係合しているので点火用カム1は作動位置のまま回動し続ける。回動操作軸2が図3(b)に示す点火位置まで回動されるとカム面14が点火用スイッチsw1を作動させ、図外のバーナとスパーカーとの間に火花放電が生じバーナが点火される。この時、突起4の下端は突起13の斜面を乗り越えている。尚、点火用カム1はスプリング22の付勢力だけで保持されているので突起4が突起13を乗り越える際に点火用カム1が若干斜めに傾き、突起4はスムーズに突起13を乗り越えることができる。点火が完了すると回動操作軸2は上述の通り所定角度右回りに戻る。すると、回動操作軸2と共に係合爪3は右回りに所定角度戻るが上述の通り点火用カム1は突起13が突起4に係合するため右回りに戻ることができず、図4(a)に示すように係合爪3は段部12から外れる。すると板ばね5の付勢力より点火用カム1は作動位置から退避位置へと移動される。一旦退避位置に移動するとカム面14が点火用スイッチsw1に接することはなく従って点火用スイッチsw1を再び作動させることはない。点火用カム1が退避位置に移動した後は回動操作軸2を更に左回りに回動してもよく、あるいは右回りに戻して火力調節を行ってもよい。そして、調理が終了して回動操作軸2を閉位置に戻すと戻しカム部14aが戻し突起6に接触して点火用カム1を退避位置から作動位置へ戻し、図4(b)に示す状態を経て上述の図3(a)に示す状態に戻る。 【0009】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明は、外周面に形成したカム面で点火用スイッチを作動させるので点火用スイッチを確実に作動させることができ、かつ点火終了後は点火用カムを退避位置に移動させるので点火中は再び点火用スイッチが作動することがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115854 【氏名又は名称】リンナイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月19日(1999.3.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060025 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−274666(P2000−274666A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−76188 |
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