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【発明の名称】 燃焼装置
【発明者】 【氏名】谷村 愛隆

【要約】 【課題】使用開始時に指示手段を手動操作する手間を掛けずに、試運転モードを確実に実行できるようにする。

【解決手段】バーナ3の燃焼を制御する制御手段Hと、使用開始からの燃焼時間を積算する積算手段19とを設け、制御手段は、積算手段による積算燃焼時間tが試運転用の設定時間Tを経過するまで、バーナの燃焼条件を調整する試運転モードを実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バーナの燃焼を制御する制御手段が設けられている燃焼装置であって、使用開始からの燃焼時間を積算する積算手段が設けられ、前記制御手段が、前記積算手段による積算燃焼時間が試運転用の設定時間を経過するまで、前記バーナの燃焼条件を調整する試運転モードを実行するように構成されている燃焼装置。
【請求項2】 前記制御手段が、前記試運転モードとして、仮調整運転モードと本調整運転モードとを備えて、前記試運転用の設定時間の初期においては前記仮調整運転モードを実行し、その仮調整運転モードを実行した後に、前記本調整運転モードを実行するように構成されている請求項1記載の燃焼装置。
【請求項3】 前記制御手段が、前記仮調整運転モードにおいては、適正範囲の混合比よりも低い混合比で前記バーナを燃焼させる仮調整運転を実行し、前記本調整運転モードにおいては、混合比が適正範囲になるように調整する本調整運転を実行するように構成されている請求項2記載の燃焼装置。
【請求項4】 全一次予混合型のバーナと、燃焼用空気を通風路を通して前記バーナに通風し、かつ、その通風に伴って、供給される燃料を前記燃焼用空気と混合して供給する通風手段と、前記通風手段の通風作用により吸引力が作用するように前記通風路に接続されて、燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に設置されて、その設置個所よりも下流側の燃料供給圧力を設定圧力に維持する圧力調整手段と、前記圧力調整手段よりも燃料供給方向の下流側に設置されて、前記通風路における混合比を調整する混合比調整手段と、混合比を検出する混合比検出手段とが設けられ、前記制御手段が、前記本調整運転モードにおいては、前記混合比検出手段の検出情報に基づいて、前記通風路における混合比が適正範囲になるように前記混合比調整手段を制御する混合比制御を実行するように構成されている請求項3記載の燃焼装置。
【請求項5】 前記混合比調整手段が、初期状態において、想定される複数種の燃料のうちの高カロリー燃料に対する燃焼用空気の混合比を適正範囲に調整する調整状態に設定されている請求項4記載の燃焼装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナの燃焼を制御する制御手段が設けられている燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記燃焼装置においては、バーナの燃焼を精度良く制御できるように、使用開始時に、制御手段にてバーナの燃焼条件を調整する試運転モードを実行する必要があり、従来、制御手段に対して試運転モードを指示する試運転スイッチなどの手動操作式の指示手段を設けて、指示手段にて試運転モードを指示することによって、試運転モードを実行させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれば、指示手段を手動操作する手間が煩わしい欠点があり、また、燃焼装置の使用開始時に指示手段の操作を忘れて、試運転モードを実行しないまま本運転を実行するおそれがあり、この場合は、以後のバーナの燃焼を精度良く制御できない欠点がある。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、使用者が特に意識することなく、試運転モードを確実に実行できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特徴構成は、使用開始からの燃焼時間を積算する積算手段が設けられ、前記制御手段が、前記積算手段による積算燃焼時間が試運転用の設定時間を経過するまで、前記バーナの燃焼条件を調整する試運転モードを実行するように構成されている点にある。
【0006】つまり、従来のような指示手段を手動操作する手間を掛けることなく、制御手段は、使用開始からの積算燃焼時間が試運転用の設定時間を経過していないときは、バーナの燃焼条件を調整する試運転モードを実行し、その積算燃焼時間が試運転用の設定時間を経過しているときは、調整済みの燃焼条件でバーナの燃焼を制御する。
【0007】従って、使用者が特に意識することなく、試運転モードを確実に実行することができる。
【0008】請求項2記載の発明の特徴構成は、前記制御手段が、前記試運転モードとして、仮調整運転モードと本調整運転モードとを備えて、前記試運転用の設定時間の初期においては前記仮調整運転モードを実行し、その仮調整運転モードを実行した後に、前記本調整運転モードを実行するように構成されている点にある。
【0009】つまり、試運転用の設定時間の初期においては、前記仮調整運転モードを実行して、後続する本調整運転モードの実行に備えて本調整運転モードにおける調整条件を予め調整し、その仮調整運転モードを実行した後に、調整済みの調整条件を基にして本調整運転モードを実行する。
【0010】従って、本調整運転モードにおいてバーナの燃焼条件を精度良く調整することができる。
【0011】請求項3記載の発明の特徴構成は、前記制御手段が、前記仮調整運転モードにおいては、適正範囲の混合比よりも低い混合比で前記バーナを燃焼させる仮調整運転を実行し、前記本調整運転モードにおいては、混合比が適正範囲になるように調整する本調整運転を実行するように構成されている点にある。
【0012】つまり、仮調整運転モードにおいては、着火し易い混合比でバーナを燃焼させ、本調整運転モードにおいては、その混合比が適正範囲になるように調整する。
【0013】従って、使用開始時の空気のかみ込みにかかわらず、着火し易い混合比でバーナを確実に燃焼させることができるので、本調整運転開始時の空燃比が安定し、本調整運転モードにおける調整条件を精度良く調整することができる。
【0014】請求項4記載の発明の特徴構成は、全一次予混合型のバーナと、燃焼用空気を通風路を通して前記バーナに通風し、かつ、その通風に伴って、供給される燃料を前記燃焼用空気と混合して供給する通風手段と、前記通風手段の通風作用により吸引力が作用するように前記通風路に接続されて、燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料供給路に設置されて、その設置個所よりも下流側の燃料供給圧力を設定圧力に維持する圧力調整手段と、前記圧力調整手段よりも燃料供給方向の下流側に設置されて、前記通風路における混合比を調整する混合比調整手段と、混合比を検出する混合比検出手段とが設けられ、前記制御手段が、前記本調整運転モードにおいては、前記混合比検出手段の検出情報に基づいて、前記通風路における混合比が適正範囲になるように前記混合比調整手段を制御する混合比制御を実行するように構成されている点にある。
【0015】つまり、通風手段の作動により、燃料供給圧力が圧力調整手段にて設定圧力に維持されている燃料が燃料供給路から通風路に吸引され、圧力調整手段よりも燃料供給方向の下流側に設置した混合比調整手段にて燃焼用空気との混合比が調整された燃料が、その通風路を通して全一次予混合型のバーナに供給される。そして、制御手段は、本調整運転モードにおいて、混合比検出手段の検出情報に基づいて、通風路における混合比が適正範囲になるように混合比調整手段を制御する混合比制御を実行する。
【0016】従って、圧力調整手段への一次燃料供給圧力が変化しても、通風路に供給される燃料供給圧力が設定圧力に維持され、しかも、圧力調整手段よりも燃料供給方向の下流側に設置されている混合比調整手段にて、通風路における混合比が適正範囲になるように調整するので、燃料供給圧力が一次燃料供給圧力の変化の影響を受けることなく、通風路における燃料と燃焼用空気との混合比が適正範囲になるように調整することができる。
【0017】請求項5記載の発明の特徴構成は、前記混合比調整手段が、初期状態において、想定される複数種の燃料のうちの高カロリー燃料に対する燃焼用空気の混合比を適正範囲に調整する調整状態に設定されている点にある。
【0018】つまり、初期状態において、低カロリー側の燃料に対する燃焼用空気の混合比を適正範囲に調整する調整状態に設定されていると、実際には高カロリー側の燃料が供給されている状態で本調整運転を開始すると、燃焼用空気に対する燃料の量が多くなり、未燃焼ガスが多量に流出する問題があるが、混合比調整手段は、初期状態において、想定される複数種の燃料のうちの高カロリー燃料に対する燃焼用空気の混合比を適正範囲に調整する調整状態に設定されているので、制御手段は、想定される複数種の燃料のうちのいずれの燃料が供給されている状態でも、本調整運転の初期において、想定される複数種の燃料のうちの高カロリー燃料が供給されているとして、燃料と燃焼用空気との混合比がその高カロリー燃料に対応する適正範囲になるように調整する。
【0019】従って、低カロリー側の燃料が供給されている状態で本調整運転を開始すると、燃料の量に対する燃焼用空気の量が多量になるが、想定される複数種の燃料のうちのいずれの燃料が供給されている状態でも、未燃焼ガスが多量に流出するおそれがない。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明にかかる燃焼装置を給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕この給湯装置は、図1に示すように、供給される水を加熱して図外の出湯栓に給湯する給湯部Kと、この給湯部Kの動作を制御する制御手段としての制御部Hと、この制御部Hに動作情報を指令するリモコン操作部Rとを備えて構成されている。
【0021】前記給湯部Kは、燃焼室1内に設けられた水加熱用の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガス燃焼式の全一次予混合型のバーナ3などから構成され、このバーナ3の上流側から燃焼用空気を通風路7を通して通風し、かつ、その通風に伴って、供給される燃料ガスを燃焼用空気と混合して供給する通風手段としてのファン4も設けられている。そして、バーナ3の燃焼面は金属製のプレート3aで構成され、熱交換器2には、例えば家庭用の水道などから水が供給される入水路5、加熱後の湯水を出湯する出湯路6がそれぞれ接続され、前記入水路5には、熱交換器2への通水量を検出する通水量センサ8、入水路5を通して供給される水の温度を検出する入水温サーミスタ9が設けられている。また、出湯路6には、図外の出湯栓から出湯される湯水の温度を検出する出湯温サーミスタ10が設けられている。
【0022】通風路7に対して燃料ガスを供給する燃料ガス供給路11は、ファン4の通風作用により吸引力が作用するように、通風路7に接続されている。つまり、ファン4の通風量が大きくなるほど、通風路7に供給される燃料ガス供給量が大きくなるようになっている。そして、この燃料ガス供給路11には、燃料供給方向の上流側から、燃料供給を断続する電磁操作式の安全弁12およびメイン弁13、その設置箇所よりも下流側の燃料供給圧力を設定圧力としての大気圧に維持する圧力調整手段としてのゼロガバナ14、通風路7への燃料供給量を調整する混合比調整手段としての燃料調整弁15のそれぞれが設けられ、燃料調整弁15は、ゼロガバナ14よりも燃料供給方向の下流側に設置されている。
【0023】また、バーナ3の近くには、バーナ3に対する点火動作を実行するイグナイタ16と、バーナ3が着火されているか否かを検出する混合比検出手段としてのフレームロッド17とがそれぞれ備えられている。前記フレームロッド17は、例えば図8に示すように、バーナ3の燃焼状態、つまり、インプット量と空気比とガス種とに応じてフレームロッド17と金属製プレート3aとに亘って流れる電流値FLを検出するように構成されている。
【0024】前記ゼロガバナ14について説明を加えると、図2に示すように、ガス通路の開度を調整する弁体14a、大気圧Ptとゼロガバナ出口圧力P2の圧力差を受けるダイヤフラム14b、弁体14aおよびダイヤフラム14bを支えるスプリング14c、スプリング14cを調節する調節機構14dなどから構成されている。そして、例えば、ゼロガバナ入口圧力P1が上昇側に圧力変動したときには、その圧力変動に伴ってゼロガバナ出口圧力P2も上昇側に圧力変動するが、ゼロガバナ出口圧力P2の圧力変動に伴って、弁体14aが下方移動し、ゼロガバナ出口圧力P2を下降側に圧力変動させて、ゼロガバナ出口圧力P2が大気圧Ptになるように調整する。また、大気圧Ptが上昇側に圧力変動したときには、その圧力変動に伴って弁体14aが上方移動し、ゼロガバナ出口圧力P2が上昇側に変動した大気圧Ptになるように調整する。このようにして、ゼロガバナ14への一次燃料供給圧力P1や大気圧Ptが変動した場合においても、ゼロガバナ出口圧力P2が大気圧Ptになるように調整される。
【0025】前記燃料調整弁15について説明を加えると、図3に示すように、ステッピングモータ15a、ステッピングモータ15aの調整に対応してガス通路を開閉する閉子機構15bから構成されている。
【0026】前記リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転の開始・停止を指令する運転スイッチ18、出湯用目標温度を変更設定自在な温度設定スイッチ20、出湯温度や出湯用目標温度などを表示する表示部21、運転状態であることを表示する運転ランプ22、バーナ3が燃焼状態であることを表示する燃焼ランプ23などを備えて構成されている。
【0027】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを備えて構成され、使用開始、つまり、給湯装置を設置してからの燃焼時間を積算する積算手段19による積算燃焼時間tが予め設定してある試運転用の設定時間( 例えば150分)(以下、試運転時間という) Tを経過するまで、バーナ3の燃焼条件として、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比を調整しながら、リモコン操作部Rの操作指令に基づいて出湯温度が目標給湯温度になるように制御する試運転モードを実行し、試運転時間Tが経過すると、調整済みの所定の混合比でバーナ3を燃焼させて、リモコン操作部Rの操作指令に基づいて出湯温度が目標給湯温度になるように制御する通常運転モードを実行するように構成されている。
【0028】前記試運転モードは、試運転時間Tの初期( 以下、仮調整時間という) T0 において実行する仮調整運転モードと、その仮調整運転モードを実行した後の残りの時間( T−T0)に亘って実行する本調整運転モードとを備え、仮調整運転モードにおいては、適正範囲の混合比よりも低い混合比でバーナ3を燃焼させる仮調整運転を実行し、本調整運転モードにおいては、混合比が適正範囲になるように調整する混合比制御処理を行う本調整運転を実行するように構成され、試運転時間Tと仮調整時間T0 は、制御部Hに設けたメモリに予め記憶されている。
【0029】前記仮調整運転は、給湯装置を設置した直後の初回燃焼開始時にはガス配管中に空気が空気が混入されている可能性が高く、着火性能が低下して、最悪の場合失火を起こすというようなトラブルを避けるために行うもので、例えば、仮調整時間T0 として設定した30分間は、適正な空気比( 1.3〜1.4) よりも0.1〜0.2低い空気比λで運転して、空気比λの監視や補正を行わずに、着火を優先させた制御を実行するように構成されている。
【0030】具体的には、空気比λが適正な空気比λよりも0.1〜0.2低い空気比λになるように燃料調整弁15のステッピングモータ15aを作動させるための仮調整用データが、制御部Hに設けたメモリに予め記憶されている。
【0031】前記本調整運転は、仮調整運転の終了によって安定供給されるようになった燃料ガスの混合比が適正範囲になるように、例えば、仮調整時間T0 を経過した後の120分間に亘って混合比制御処理を行うもので、混合比補正が可能な燃焼量になった際には、フレームロッド17の検出情報に基づいて、メモリに予め記憶されているインプット量と空気比λとフレーム電流値FLとの関係を参照して、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比が適正範囲になるように燃料調整弁15を調整する処理を実行する。
【0032】そして、本調整運転を開始する初期状態において、燃料調整弁15を、想定される複数種の燃料ガスのうちの高カロリー側の燃料ガス(例えば、13A−1)を燃焼させるときに、通風路7におけるその燃料ガスに対する燃焼用空気の混合比を適正範囲にする調整状態に設定するように燃料調整弁15のステッピングモータ15aを作動させるための本調整用データが、制御部Hに設けたメモリに予め記憶されている。
【0033】前記試運転モード及び通常運転モードは、試運転時間Tの経過後に、出湯中にリモコン操作部Rの操作指令に基づいて出湯温度が目標給湯温度になるように制御する燃焼制御処理を行うもので、熱交換器2への通水が開始されるに伴ってバーナ3の燃焼を開始し、熱交換器2への通水が停止されるに伴ってバーナ3の燃焼を停止させるように制御するとともに、熱交換器2への通水が検出されているときには、出湯温度が出湯用目標温度になるようにファン4の通風量を調整する処理を実行する。
【0034】制御部Hの制御動作について、図4のフローチャートに基づいて説明する。まず、リモコン操作部Rの運転スイッチ18がON操作されて(ステップ1)、給湯装置が運転状態に設定された状態において、積算手段19による積算燃焼時間tをメモリから読み出し、その積算燃焼時間tが試運転時間Tを越えていると通常運転モードを実行し(ステップ2,3)、仮調整時間T0 を越えていると本調整運転モードを実行し(ステップ2,8,9)、仮調整時間T0 以内のときは仮調整運転モードを実行する(ステップ8,10)。
【0035】そして、仮調整運転モードは、積算燃焼時間tが仮調整時間T0 を越えるまで実行され(ステップ11)、積算燃焼時間tが仮調整時間T0 を越えると、燃料調整弁15のステッピングモータ15aを本調整用データに基づいて作動させて、高カロリー側の燃料ガス(13A−1)を燃焼させるときに、通風路7におけるその燃料ガスに対する燃焼用空気の混合比を適正範囲にする調整状態に設定した後(ステップ12)、本調整運転モードに移行する。
【0036】そして、本調整運転モード及び通常運転モードによる制御動作は、運転スイッチ18がOFF操作されるか、熱交換器2への通水量が設定量未満になるまで実行される。つまり、運転スイッチ18がOFF操作されるか、熱交換器2への通水量が設定量未満になると、バーナ3が燃焼中のときは、安全弁12とメイン弁13を閉弁して、バーナ3の燃焼を停止させるバーナ燃焼停止処理を行い(ステップ4〜6)、積算手段19にて燃焼時間を積算しているときは、その積算を停止する(ステップ7)。
【0037】前記通常運転モードでは、図5に示すように、図外の出湯栓の開操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を超えると、バーナ3の点火処理を行う(ステップ20,21)。つまり、バーナ3の燃焼が停止していると、ファン4による通風作動を開始し、かつ、安全弁12およびメイン弁13を開弁させて点火用ガス量になるようにファン4の回転数を調整するとともに、イグナイタ14によってバーナ3の点火動作を行い、フレームロッド17によってバーナ3の着火を確認する。
【0038】その後、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ20にて設定されている出湯用目標温度の情報に基づいて、出湯温度を出湯用目標温度にするために必要なガス量になるようにファン4の通風量を調整するフィードフォワード制御を実行するとともに、出湯温サーミスタ10の検出温度と出湯用目標温度との偏差に応じてファン4の通風量を微調整するフィードバック制御を実行する(ステップ22)。このようにして、入水路5からの水は、熱交換器2によって加熱されて、図外の出湯栓から出湯用目標温度の湯水が出湯されることになる。
【0039】前記仮調整運転モードでは、図6に示すように、空気比λが適正な空気比よりも0.1〜0.2低い空気比λに設定されるように燃料調整弁15のステッピングモータ15aを仮調整用データに基づいて作動させ(ステップ30)、その後、図外の出湯栓の開操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を越えると、バーナ3の点火処理を実行する(ステップ31,32)。つまり、バーナ3の燃焼が停止していると、ファン4による通風作動を開始し、かつ、安全弁12およびメイン弁13を開弁させて点火用ガス量になるようにファン4の通風量を調整するとともに、イグナイタ14によってバーナ3の点火動作を行い、フレームロッド17によってバーナ3の着火を確認すると、積算手段19による燃焼時間の積算を開始する(ステップ33)。
【0040】その後、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ20にて設定されている出湯用目標温度の情報に基づいて、出湯温度を出湯用目標温度にするために必要なガス量になるようにファン4の通風量を調整するフィードフォワード制御を実行するとともに、出湯温サーミスタ10の検出温度と出湯用目標温度との偏差に応じてファン4の通風量を微調整するフィードバック制御を実行する(ステップ34)。このようにして、入水路5からの水は、熱交換器2によって加熱されて、図外の出湯栓から出湯用目標温度の湯水が出湯されることになる。
【0041】前記本調整運転モードでは、図7に示すように、バーナ3の燃焼が停止していると、図外の出湯栓の開操作に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を越えると(ステップ40)、バーナ3の点火処理を実行し(ステップ41)、フレームロッド17によってバーナ3の着火を確認すると、積算手段19による燃焼時間の積算を開始する(ステップ42)。
【0042】その後、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ20にて設定されている出湯用目標温度の情報に基づいて、出湯温度を出湯用目標温度にするために必要なガス量になるようにファン4の通風量を調整するフィードフォワード制御を実行するとともに、出湯温サーミスタ10の検出温度と出湯用目標温度との偏差に応じてファン4の通風量を微調整するフィードバック制御を実行する(ステップ43)。このようにして、入水路5からの水は、熱交換器2によって加熱されて、図外の出湯栓から出湯用目標温度の湯水が出湯されることになる。
【0043】そして、フレームロッド17の電流値FLに基づいて、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比を検出し、その検出値が適正範囲外であれば、その混合比が適正範囲になるように燃料調整弁15の開度を調整して、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比が適正範囲になるように調整する( ステップ44)。
【0044】つまり、仮調整運転モードから本調整運転モードへは、燃料調整弁15が、変更が予定されるガス種のうちで高カロリー側のガス(13A−1)を燃焼させるときに、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比を適正範囲にする調整状態に設定されてから移行するので、燃料調整弁15の調整状態が初期状態のままであると、変更が予定されるガス種のうちで低カロリー側のガス(12A−3)を燃焼させるときには、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比が適正範囲よりも空気過剰側に変化する。
【0045】したがって、図8に示すように、例えば、12A−3のガスで燃焼させた時には、バーナに要求される燃焼量としての各インプット量におけるフレームロッド17による電流値FLと空気比λとの関係に基づいて、空気比λが適正範囲である1.30〜1.40の間になるように、すなわちフレームロッド17による検出電流値FLが4.5μA程度になるように燃料調整弁15の開度を増大側に調整するようにしている。
【0046】図8について説明を加えると、例えばインプット量が30000kcal/hおよび15000kcal/hのときの空気比λとフレーム電流値FLの関係を示したものである。そして、高カロリー側のガス(例えば、13A−1)を燃焼させるときに空気比λが1.30〜1.40になるように設定したとき、低カロリー側のガス(例えば、12A−3)が流れると、そのときの空気比λが1.50〜1.60に変化する。図8に示すように、空気比λが1.40を越えると急激にフレーム電流値FLが低下するため、空気比λが変化したことを容易に判断することができ、この特性を利用することにより、初期状態に高カロリー側のガスを燃焼させたときに空気比λを適正範囲に設定しておくことで、混合比制御処理を実行する際には、精度よい調整が可能になる。
【0047】〔第2実施形態〕この第2実施形態は、上記第1実施形態における混合比調整手段についての別実施形態であり、制御部Hの制御動作は、後述するように、第1実施形態における燃料調整弁15に代えて、可動ダンパー24の開度を調整する点で異なるが、その他の構成および制御動作については、上記第1実施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0048】つまり、図9に示すように、吸引抵抗変更手段としての可動ダンパー24が、ゼロガバナ14よりも燃料供給方向の下流側であり、かつ、通風路7に燃焼用空気を吸引する吸引部25を開閉するように設けられて、燃焼用空気の通過抵抗の変更により通風路7への燃焼用空気量を調整するように構成されている。なお、燃料供給路11に接続されて燃料ガスを吸引するガス孔26が通風路7内に設けられている。
【0049】そして、制御部Hは、仮調整運転モードにおいて、空気比λが適正な空気比よりも0.1〜0.2低い空気比λになるように、可動ダンパー24の開度を、予めメモリに記憶させた仮調整用データに基づいて調整してからバーナ3を燃焼させる。
【0050】また、制御部Hは、積算燃焼時間tが仮調整時間T0 を越えると、本調整運転を開始する初期状態において、想定される複数種の燃料ガスのうちの高カロリー側の燃料ガス(例えば13A−1)を燃焼させるときに、通風路7におけるその燃料ガスに対する燃焼用空気の混合比を適正範囲にする調整状態に設定するように、可動ダンパー24の開度を、予めメモリに記憶させた本調整用データに基づいて調整してから、本調整運転モードに移行する。
【0051】〔その他の実施形態〕
(1) 上記第1及び第2実施形態では、積算燃焼時間tが試運転用の設定時間Tとしての150分を経過するまで実行する試運転モードにおいて、最初の30分を経過するまで仮調整運転モードを実行し、その後の120分を経過するまで本調整運転モードを実行するように構成したが、混合比検出手段の耐用時間に応じて、仮調整運転モードの実行後の例えば200時間や2000時間を越えるまで本調整運転モードを実行するように構成しても良い。
(2) 上記第1及び第2実施形態では、混合比制御処理において、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比が適正範囲になるように、通風路7への燃料供給量または燃焼用空気供給量のどちらか一方を調整するようにしているが、混合比制御処理において、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比が適正範囲になるように、通風路7への燃料供給量および燃焼用空気供給量の両方を調整するようにしてもよい。
(3) 上記第1及び第2実施形態では、燃料供給路11に圧力調整手段としてゼロガバナを設けるようにしているが、ゼロガバナに限るものではなく、ガバナ付き比例弁などの一般的なガスガバナでもよい。
(4) 上記第1及び第2実施形態では、燃焼状態を検出するフレームロッド17の検出情報に基づいて、通風路7における燃料と燃焼用空気との混合比を検出するようにしているが、燃焼室1からの排ガス中における酸素濃度を検出する酸素センサやバーナ3の燃焼状態を検出する熱電対などにより通風路7における燃料と燃焼用空気との混合比を検出するようにしてもよい。そして、酸素センサなどにより通風路7における燃料と燃焼用空気との混合比を検出する場合には、バーナ3の燃焼面はセラミック製のプレートでもよい。
(5) 上記第1及び第2実施形態では、試運転モードにおいて、入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ20にて設定されている出湯用目標温度の情報に基づいて、ファン4の通風量を調整したが、予め設定してある試運転用の設定燃焼量でバーナを燃焼させるように構成しても良い。
(6) 上記第1及び第2実施形態では、混合比調整手段としての燃料調整弁15または可動ダンパー24が、初期状態において、変更が予定されるガス種のうちで高カロリー側のガスを燃焼させるときに、通風路7における燃料ガスと燃焼用空気との混合比を適正範囲にする調整状態に設定されているが、フレームロッドの形状や取り付け位置を変更してλ−FL特性を変えたり、熱電対や酸素センサを用いることで、初期状態における混合比調整手段の設定を、変更が予定されるガス種のうちで低カロリー側のガスに設定することも可能である。
(7) 上記第1及び第2実施形態では、暖房装置などのその他各種の装置に適応可能である。
【出願人】 【識別番号】000135416
【氏名又は名称】株式会社ハーマン
【出願日】 平成10年12月7日(1998.12.7)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2000−171033(P2000−171033A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−346718