| 【発明の名称】 |
液体燃料燃焼装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福野 克哉
【氏名】丸山 真彦
【氏名】丹沢 聡
【氏名】田村 真史
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| 【要約】 |
【課題】複数のバイパス空気取入口を設けることにより、使用場所に応じて導入する燃焼空気量を適宜調整することにより、液体燃料を効果的に燃焼しうるようにした液体燃料燃焼装置を得ること。また、バイパス空気取入口を開閉するキャップを紛失するおそれのない構成とすること。
【解決手段】液体燃料を気化し、燃焼空気取入口34から取入れた燃焼空気と混合して燃焼させる液体燃料燃焼装置において、燃焼空気取入口34の近傍に複数のバイパス空気取入口35a〜35cを設けると共に、これらバイパス空気取入口35a〜35cのすべて又は一部を閉塞するキャップを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体燃料を気化し、燃焼空気取入口から取入れた燃焼空気と混合して燃焼させる液体燃料燃焼装置において、前記燃焼空気取入口の近傍に複数のバイパス空気取入口を設けると共に、これらバイパス空気取入口のすべて又は一部を閉塞するキャップを設けたことを特徴とする液体燃料燃焼装置。 【請求項2】 複数のバイパス空気取入口をほぼ正三角の各頂点に設けたことを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項3】 複数のバイパス取入口を直線状に設けたことを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項4】 キャップを有底円筒状の嵌入部とフランジとによって形成し、複数個の前記キャップをバイパス空気取入口に対応した位置において連結腕により一体に連結したことを特徴とする請求項1又は2記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項5】 キャップを、長方形の閉塞板と、該閉塞板の下端部に設けた有底円筒状の嵌入部とによって構成したことを特徴とする請求項1又は3記載の液体燃料燃焼装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料を気化し、燃焼空気と混合して燃焼させる液体燃料燃焼装置に係り、さらに詳しくは、平地は勿論、高地においても液体燃料を効率よく燃焼させることのできる液体燃料燃焼装置に関するものである。 【0002】周知のように、石油ストーブや石油ファンヒータなどの液体燃料燃焼装置は、気化室内に吸込まれて気化した燃料が、外部から取り込んだ燃焼空気と混合されて燃焼し、これによって加熱された空気を温風として室内等に送り出すようになっている。 【0003】ところで、このような液体燃料燃焼装置は、一般に、平地(例えば、標高400〜450m以下)で液体燃料が完全燃焼するように設計されているため、それ以上の高地になると外部から取り込む空気の濃度が薄くなるため、不完全燃焼を起こすことがある。 【0004】このような問題に対処するため、燃焼空気取入部に設けた燃焼空気取入口の近傍に、この燃焼空気取入口に続く空気供給路に連通するバイパス空気取入口を設け、平地においてはこのバイパス空気取入口を閉塞しておき、高地で使用する場合はバイパス空気取入口を開放し、燃焼空気取入口と両者から燃焼空気を取入れてその量を増加し、液体燃料を完全燃焼させるようにしている。 【0005】図7は燃焼空気取入部にバイパス取入口を有する従来の液体燃料燃焼装置の外観斜視図、図8はその燃焼空気取入部の模式的断面図である。両図において、1は気化室を含む燃焼室、燃焼用ファン、燃料タンクなどを内蔵した本体、2はこの本体1が載置される置台である。そして、本体1の前面には、燃焼空気取入部3、温風空気取入口4及び温風吹出口5などが設けられている。 【0006】燃焼空気取入部3は、図8及び図9に示すように、前面にフィルタ32が着脱可能に装着される円筒状の周壁31を有し、底板33の背後には燃焼空気供給路6が設けられている。34はダンパー(図示せず)を有し、底板33に開口して本体1内に設けた燃焼空気供給路6に連通する燃焼空気取入口、35は燃焼空気取入口34の近傍において、底板33から突設された円筒状のバイパス空気取入口で、燃焼空気供給路6に連通している。36はバイパス空気取入口35の近傍において、底板から突設されたキャップ保持部で、その外径はバイパス空気吸入口35の外径と等しく形成されている。37は例えば合成樹脂からなり、バイパス空気取入口35の先端部に着脱自在に装着され、その開口部を閉塞又は開口するキャップである。なお、7は燃焼用ファン、8は燃焼空気通気路6内に設置され、燃焼用ファン7を駆動するモータである。 【0007】上記のように構成した液体燃料燃焼装置においては、通常(平地で使用する場合)はバイパス空気取入口35にキャップ37を装着して開口部を閉塞し、燃焼空気取入口34から取り込んだ空気を気化された燃料と混合して燃焼させる。 【0008】この液体燃料燃焼装置を、例えば、標高450m以上の高地で使用する場合は、バイパス空気取入口35からキャップ37を取外して開口部を開放し、燃焼空気取入口34とバイパス空気取入口35の両者から空気を取り込んで燃焼空気量を増加させ、気化された燃料と混合して燃焼させる。なお、バイパス空気取入口35から取外したキャップ37は、図9(b)に破線で示すように、キャップ保持部36に嵌合して保管する。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の液体燃料燃焼装置においては、標高が例えば450m以下の場所で使用する場合は、バイパス空気取入口35をキャップ37で閉塞する。そして、標高が450mを超える高地においては、バイパス空気取入口35のキャップ37を取外して燃焼空気取入口34とバイパス空気取入口35の両者から燃焼空気を取入れて、燃焼空気量の調整を行っている。 【0010】このような場合、燃焼空気取入口34とバイパス空気取入口35の両者から燃焼空気を導入する場合は、通常、標高が1500m程度の高地まで使用しうるように設計されている。このため、例えば標高500m〜800m程度の高地においては、両取入口34,35から取り込む空気の量が多すぎるため、効果的な燃焼が得られなかった。また、1個のキャップ37をバイパス空気取入口35に嵌合し、あるいはこれから取外したキャップ37をキャップ保持部36に嵌合して保管するようにしているため、紛失のおそれがあった。 【0011】本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、複数のバイパス空気取入口を設けることにより、使用場所に応じて導入する燃焼空気量を適宜調整することにより、液体燃料を効率的に燃焼しうるようにした液体燃料燃焼装置を得ることを目的としたものである。また、上記のバイパス空気取入口を開閉するキャップを、紛失するおそれのない構成とすることを目的としたものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る液体燃料燃焼装置は、燃焼空気取入口の近傍に複数のバイパス空気取入口を設けると共に、これらバイパス空気取入口のすべて又は一部を閉塞するキャップを設けたものである。 【0013】(2)上記(1)の複数のバイパス空気取入口をほぼ正三角の各頂点に設けた。 (3)また、上記(1)の複数のバイパス取入口を直線上に設けた。 【0014】(4)上記(1)又は(2)のキャップを有底円筒状の嵌入部とフランジとによって形成し、複数個の前記キャップをバイパス空気取入口に対応した位置において連結腕により一体に連結した。 (5)また、上記(1)又は(3)のキャップを、直方形の閉塞板と、該閉塞板の下端部に設けた有底円筒状の嵌入部とによって構成した。 【0015】 【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形態1に係る液体燃料燃焼装置の燃焼空気取入部の正面図、及びそのA−A断面図、図2はキャップ体の斜視図である。図において、3は燃焼空気取入部で、円筒状の周壁31を有し、この周壁31の前面にはフィルタ(図示せず)が着脱自在に装着される。 【0016】34は燃焼空気取入部3の底部33の一方の側に開口し、燃焼空気通気路6に連通する燃焼空気取入口で、取り入れ空気量を調整するダンパ(図示せず)を備えている。35は底部の他方の側に設けた複数(図には3個の場合が示してある)の円筒状のバイパス空気取入口35a,35b,35cからなるバイパス空気取入部で、各バイパス空気取入口35a〜35cは、ほぼ正三角形の各頂点に形成されており、それぞれ燃焼空気通気路6に連通している。 【0017】37は複数のキャップ37a,37b,37cを有すキャップ体で、各キャップ37a〜37cは合成樹脂の如き弾性体からなる有底円筒状の嵌入部38と、その上部外周に設けたフランジ39とからなり、嵌入部38の外径は、バイパス空気取入部35の各取入口35a〜35cに圧入しうる大きさに形成されている。そして、このように形成されたキャップ37a〜37cは、バイパス空気取入部35の各取入口35a〜35cに対応した位置において、連結腕40により一体に連結されている。 【0018】次に、上記のように構成した燃焼空気取入部3を備えた液体燃料燃焼装置の使用例について説明する。 (1)例えば、標高400m以下の平地において使用する場合は、図3(a)に示すように、バイパス空気取入部35のすべてのバイパス空気取入口35a〜35cに、キャップ体37の各キャップ37a〜37cを嵌入して閉塞し、燃焼空気取入口34から取込んだ燃焼空気を気化した液体燃料に混合し、燃焼させる。 【0019】(2)次に、例えば、標高400m〜800m程度の高地で使用する場合は、図3(b)に示すように、バイパス空気取入部35のバイパス空気取入口35a〜35cのうち、例えばバイパス空気取入口35b,35cをキャップ体37のキャップ(例えば、37b,37a)で閉塞し、バイパス空気取入口35aを開放する。そして、燃焼空気取入口34とバイパス空気取入口35aの両者からの増量した燃焼空気を燃焼空気通気路6に送り込む。なお、このとき、キャップ体37は、キャップ37a,37bがバイパス空気取入口35c,35bに嵌入しているので、脱落したり紛失したりするおそれはない。 【0020】(3)さらに、例えば、標高800mを超える高地で使用する場合は、図3(c)に示すように、バイパス空気取入部35のバイパス空気取入口(例えば、35c)をキャップ体37のキャップ(例えば、37c)で閉塞し、2つの取入口35a,35bを開放して、燃焼空気取入口34とバイパス空気取入口35a,35bとからさらに増量した燃焼空気を燃焼空気通気路6に送り込む。この場合も、キャップ体37のキャップ37cがバイパス空気取入口35cに嵌入しているので、脱落したり紛失したりするおそれはない。なお、標高が1500mを超える高地で使用する場合は、バイパス空気取入部35のすべてのバイパス空気取入口35a〜35cを開放してもよい。 【0021】このように、本実施の形態においては、バイパス空気取入口35a〜35cを複数個設け、使用する場所の標高に応じてこれらバイパス空気取入口35a〜35cを適宜開閉し、燃焼空気の取入量を複数段階に調整しうるようにしたので、液体燃料を常に効率よく燃焼させることができる。また、キャップ体37は複数のキャップ37a〜37cを連結腕40で連結し、いずれかのキャップをバイパス空気取入口35a〜35cに嵌合させるようにしたので、キャップの成形が1個で済み複数個設ける必要がないため安価に製作でき、また、使用中にキャップが脱落したり、紛失したりするおれそはない。 【0022】[実施の形態2]図4は本発明の実施の形態2の要部をなす燃焼空気取入部の正面図、図5はキャップ体の斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分には、これと同じ符号を付してある。本実施の形態においては、バイパス空気取入部35は、燃焼空気通気路6に連通する複数個(図には3個の場合を示してある)の円筒状のバイパス空気取入口41a,41b,41cを、上下方向に連続しかつ一部を重複させて設けたものである。 【0023】また、キャップ体37は、バイパス空気取入部35の取入口41a〜41cの外径より広い幅で、長さが取入口41a〜41cの合計高さより長いつまみ部を兼ねた合成樹脂の如き弾性材からなる長方形状の閉塞板43と、この閉塞板43の下端部後面側に突設され、各取入口41a〜41cに圧入される有底円筒状の嵌入部44とを一体に形成したものである。 【0024】次に、上記のように構成した本実施の形態の作用を説明する。 (1)液体燃料燃焼装置を、例えば、標高400m以下の平地において使用する場合は、図6(a)に示すように、バイパス空気取入部35の最下部のバイパス空気取入口41aにキャップ体37の嵌入部44を嵌入して閉塞し、その上のバイパス空気取入口41b,41cはキャップ体37の閉塞板43により閉塞する。そして、燃焼空気取入口34から取込んだ燃焼空気を燃焼空気通気路6に送り込む。 【0025】(2)次に、例えば、標高400m〜800m程度の高地で使用する場合は、図6(b)に示すように、バイパス空気取入部35の下から2番目のバイパス空気取入口41bにキャップ体37の嵌入部44を嵌入して閉塞すると共に、その上のバイパス空気取入口41cをキャップ体37の閉塞板43で閉塞し、最下部のバイパス空気取入口41aを開放する。そして、燃焼空気取入口34とバイパス空気取入口41aの両者から増量した燃焼空気を燃焼空気通気路6に送り込む。 【0026】(3)さらに、例えば、標高800mを超える高地で使用する場合は、図6(c)に示すように、バイパス空気取入部35の最上部のバイパス空気取入口41cをキャップ体37の嵌入部44で閉塞し、開放された2つのバイパス空気取入口41a,41bと、燃焼空気取入口34とにより、さらに増量した燃焼空気を燃焼空気路6に送り込む。これらいずれの場合においても、キャップ部37の嵌入部44はいずれかのバイパス空気取入口41a〜41cに嵌入されているので、紛失するおそれがない。なお、標高が1500mを超える高地で使用する場合は、バイパス空気取入部35のすべてのバイパス空気取入口41a〜41cを開放してもよい。 【0027】本実施の形態においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができるが、さらに、バイパス空気取入部35のバイパス空気取入口41a〜41cを一直線上に設けるようにしたので、バイパス空気取入口41a〜41cの増減が容易であり、また、キャップ部37を板状の閉塞板43と1個の嵌入部44とによって形成したので、製作及び取扱いが容易である。 【0028】なお、上記の説明では、バイパス空気取入部35を構成するバイパス空気取入口41a〜41cを、上下方向に設けた場合を示したが、左右方向あるいは斜め方向などに設けてもよい。また、バイパス空気取入口41a〜41cを連続しかつ一部を重複させて設けた場合を示したが、それぞれ独立して設けてもよい。 【0029】上述の実施の形態1、2においては、バイパス空気取入口35a〜35c、41a〜41cをいずれも3個ずつ設けた場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、2個以上であればよい。また、その配置も適宜設定することができる。 【0030】 【発明の効果】(1)本発明に係る液体燃料燃焼装置は、燃焼空気取入口の近傍に複数のバイパス空気取入口を設けると共に、これらバイパス空気取入口のすべて又は一部を閉塞するキャップを設け、使用する場所の標高に応じてこれらバイパス空気取入口を適宜開閉し、燃焼空気の取入量を複数段階に調整しうるようにしたので、液体燃料を常に効率よく燃焼させることができる。 【0031】(2)上記(1)の複数のバイパス空気取入口をほぼ正三角の各頂点に設け、あるいは、(3)複数のバイパス取入口を直線状に設けたので、バイパス空気取入口の増減及びキャップの着脱が容易である。 【0032】(4)上記(1)又は(2)のキャップを有底円筒状の嵌入部とフランジとによって形成し、複数個の前記キャップをバイパス空気取入口に対応した位置において連結腕により一体に連結したので、キャップの着脱が容易であり、また、脱落したり紛失したりすることもない。 【0033】(5)上記(1)又は(3)のキャップを、長方形の閉塞板と、該閉塞板の下端部に設けた有底円筒状の嵌入部とによって構成したので、キャップの着脱が容易であり、バイパス空気取入口の増減にも容易に対応することができ、その上脱落したり紛失したりすることもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月25日(1999.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061273 【弁理士】 【氏名又は名称】佐々木 宗治 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−274656(P2000−274656A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−81340 |
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