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【発明の名称】 直火式燃焼脱臭装置
【発明者】 【氏名】江頭 大勝

【氏名】江頭 智行

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】吸気口(7)と排気口(15)を有する円筒状の本体ケーシング(14)と、本体ケーシング(14)内の中央部に、着脱自在な向かい合った2枚の鋼製の欠球で構成される燃焼室(9)を有する装置で、欠球の中央部に可燃ガス(2)燃焼用のバーナー(8)を取付ける孔を設けた逆止板(11)と、2枚の欠球を接続する連結ピン(10)と、欠球の周囲に多数の排気孔を有する反射板(12)からなる事を特徴とする直火式燃焼脱臭装置(1)。
【請求項2】請求項1記載の直火式燃焼脱臭装置(1)において、燃焼室(9)に接続される吸気口(7)の前に、逆止弁(6)と乾留ガスと液体とに分離する気水分離室(5)を有する投入口(4)を設け、燃焼後の排気の逆止と、脱臭処理前に水滴となり付着し液化したドレンと、気化した乾留ガスの臭気成分との分別を行う機能を保持する事を特徴とする直火式燃焼脱臭装置(1)。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生ゴミを高速発酵処理する過程で発生する乾留ガスの臭気成分や、屎尿タンク及び、屎尿処理過程で発生する臭気成分を、燃焼させて脱臭処理する為に用いられる、直火式燃焼脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾留ガスの脱臭装置としては、主としてフィルターによる脱臭方法が簡易であり多く用いられている。フィルターによる脱臭の方法としては、一般的には活性炭を封入したフィルターに臭気がある乾留ガスを透過させて、臭気成分を吸着させる事で脱臭する方式から、乾留ガスが多段の水槽内や噴霧室内を通過する事で脱臭を行う水フィルターによるもの、オゾンや触媒等による化学分解や吸着によるもの、乾留ガスを液化して液体に電解質を加え電流を流す事で酸化分解する等、多数の方式がある。
【0003】また、ガスバーナーを用いて加熱した熱風が、生ゴミ処理装置内を巡回し生ゴミの乾燥を促進させる方式の生ゴミ処理装置があるが、この場合、熱風の循環用通路側面に配置したガスバーナーにより、生ゴミから発生する乾留ガスが循環用通路を循環する際に、乾留ガスに含まれる臭気成分を燃焼させ脱臭する方式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の各種フィルターによる脱臭処理の方法では、生ゴミを低温乾燥処理した時に発生する臭気成分を、完全に脱臭する事は困難である。完全に脱臭させる手段として、従来の方法では、フィルターと化学分解等による処理を併用させている事が多いが、装置が複雑化され耐久面、コスト面に問題がある。また、生ゴミ処理装置の中に組み込まれた燃焼式の脱臭方法では、脱臭専用の装置としてみた場合、多種多様な既存の生ゴミ処理設備・装置への対応に問題があると共に、脱臭専用の燃焼室を保有していないために、臭気成分を燃焼させる効率が悪く脱臭が不十分となり易い。
【0005】
【目的】本発明は、前述の主たる問題点を解決することを目的として成された。既存の生ごみ処理装置等で発生する臭気を、脱臭専用の直火式燃焼室を有する構造とする事で、密閉された燃焼室で臭気成分を完全に燃焼させ、効率の良い脱臭効果を得る事ができる直火式燃焼脱臭装置を提供する事を目的とする。また、小型化する事で既存の生ゴミ処理設備・装置への追加設置を容易とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するための手段として、本発明である直火式燃焼脱臭装置では次のような手段を講じている。本発明の直火式燃焼脱臭装置は、臭気成分を直火で加熱して燃焼させ脱臭し無臭化するために、生ゴミの高速発酵処理装置から挿入される乾留ガス化した臭気成分の吸入口を、直接挟み込んだ燃焼効率の良い球形状の燃焼室を採用し、極小の火力で最大の燃焼効果を得られるようにした事を特徴とする。
【0007】また、臭気の処理量が本装置1台での処理能力を超える場合は、同一機種を直列に接続する事で対応する事ができる。更に、燃焼により発生した臭気処理済の高温の熱風を、生ゴミの高速発酵処理に再利用する事も、容易に構造変更で可能である。
【0008】
【作用】前述の手段を採用した結果、本発明は以下のような作用を有する。この直火式燃焼脱臭装置(1)は、生ゴミの高速発酵処理過程で発生した乾留ガスの臭気成分を、専用の燃焼室(9)内で燃焼用のバーナー(8)を用いて、可燃ガスを燃焼させ、その燃焼の火力で乾留ガスを燃焼させて脱臭処理を行う。つまり、従来のように、臭気成分を活性炭や化学分解や触媒等で吸着、及び分解除去するのではなく、臭気成分自体を高温加熱により燃焼させ無臭化してしまうのである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に従って詳述すると、本発明の直火式燃焼脱臭装置(1)は図1に示すように、各種の生ゴミ処理装置から臭気ダクト(3)を介して生ゴミ処理過程で発生する臭気成分を含んだ乾留ガスが送られる。臭気ダクト(3)から投入口(4)に入った乾留ガスは、気水分離室(5)内で乾留ガスである気体と、乾留ガスの温度が低下した事により水滴化した液体に分離される。気水分離室(5)で分離され、逆止弁(6)を通り、吸気口(7)から直火式燃焼脱臭装置(1)の本体ケーシング(14)内の中央部に位置する燃焼室(9)内に送り込まれた臭気成分を含む乾留ガスは、燃焼用のバーナー(8)を装備した鋼製の欠球板2枚で構成される球形状の燃焼室(9)に挿入され、燃焼用のバーナー(8)により、高温燃焼処理される。
【00010】直火式燃焼脱臭装置(1)の燃焼室(9)は、燃焼用のバーナー(8)を有する逆止板(11)と、燃焼効率を高めるために設置される反射板(12)の2枚を適正な間隔で接続する接続ピン(10)で構成される。この球形状をした燃焼室(9)内で可燃ガス(2)により燃焼させる事により脱臭処理が完了した臭気は、球形状の燃焼室(9)を構成する反射板(12)側に設けられた、放射線状に配置される多数孔(13)を通って、本体ケーシング(14)に取付けられた排気口(15)より直火式燃焼脱臭装置(1)の外側に強制排気され、大気中に拡散される。
【0011】この直火式燃焼脱臭装置(1)の機能の中に、気水分離室(5)がある。ここでは、投入口(4)から送り込まれる乾留ガスと水滴化した部分を分離し、燃焼に適したガス化の状態で燃焼室(9)に供給する事で、燃焼効率を高めるための効果を狙っている。
【0012】
【発明の効果】本発明は、詳述した実施例から見ても明らかなように次の効果を有する。生ゴミの高速発酵処理等で発生する臭気成分を含んだ乾留ガスを、可燃ガスを用いて高温で燃焼させる事で脱臭処理する装置で、しかも、小型でありながら短時間で大量に脱臭処理することが可能である。また、臭気成分を発生させる生ゴミ処理設備・装置等の既設の機器と独立した構成であり、既設の臭気成分を含んだ乾留ガスを発生させる装置への追加設置が容易である。更に、燃焼処理後の排気熱に関しても、生ゴミの高速発酵処理装置への再利用も可能であり、既設の生ゴミ高速発酵処理装置等を省エネタイプへの転換も容易に対応できるというように、多目的な要素を備えている脱臭装置である。
【出願人】 【識別番号】599093166
【氏名又は名称】江頭 大勝
【識別番号】599093177
【氏名又は名称】江頭 智行
【出願日】 平成11年6月1日(1999.6.1)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−346331(P2000−346331A)
【公開日】 平成12年12月15日(2000.12.15)
【出願番号】 特願平11−190874