| 【発明の名称】 |
焼却装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】永友 篤藏
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| 【要約】 |
【課題】ガス発生部及び燃焼部を1箇所に集約させることによって装置全体を小型化することができ、しかも、ばい煙が発生しにくい焼却装置を提供する。
【解決手段】投入された可燃性廃棄物を溶融してガス化するガス化溶融容器10と、このガス化溶融容器10を収容すると共に、このガス化溶融容器10を加熱するガスバーナー21を有する燃焼炉20とを備えている。運転開始時には補助燃料ガスをガスバーナー21に導入して燃焼させることでガス化溶融容器10を加熱して可燃性廃棄物をガス化し、生成ガスが発生した後は、その生成ガスをガスバーナー21に導入して燃焼させることでガス化溶融容器10を加熱するようになっている。燃焼炉20内の燃焼ガスは、排気ダクト27、煙突35によって外気に排出されるが、その途中に設けられた第1フィルタ31、第2フィルタ32及び第3フィルタ34によって燃焼ガス中に残存する有害物質を除去するようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 投入された可燃性廃棄物を溶融してガス化するガス化溶融容器と、このガス化溶融容器を収容すると共に、このガス化溶融容器を加熱するバーナーを有する燃焼炉とを備え、前記ガス化溶融容器内においてガス化した可燃性廃棄物の生成ガスを、前記バーナーに導入して燃焼させることで、前記ガス化溶融容器を加熱するようにしたことを特徴とする焼却装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチックやゴム等の可燃性廃棄物を焼却するための焼却装置に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スーパーマーケット等の店舗から排出されるプラスチック、ゴム等の可燃性廃棄物を焼却する小型焼却装置としては、図2に示すような乾留ガス化燃焼炉50がある。この乾留ガス化燃焼炉50は、投入された可燃性廃棄物を底部から点火すると共に理論燃焼空気量以下の空気を供給することによって部分燃焼させることでガス化させる密閉構造のガス化室51と、このガス化室51において発生する生成ガスを高温で燃焼させるバーナー炉52と、このバーナー炉52に接続される煙突53とから構成されており、前記ガス化室51内における可燃性廃棄物の燃焼の制御はガス化室51内への空気供給量を制御することによって行われる。 【0003】ところで、この乾留ガス化燃焼炉50は、上述したように、可燃性廃棄物を燃焼させることによってガス化した後、この生成ガスを燃焼させるようにしているため、可燃性廃棄物をガス化するガス化室51と生成ガスを燃焼させるバーナー炉52とを個別に設け、これらを外部で相互に接続するといった構造にしなければならず、ガス化室51とバーナー炉52とがそれぞれスペースを占有することになるので、装置全体が大型化するといった問題がある。 【0004】また、可燃性廃棄物を燃焼させることによってガス化し、この生成ガスが燃焼する際の燃焼熱によって、さらなる生成ガスを発生させるといったサイクルによって可燃性廃棄物を連続的にガス化する上述したような乾留ガス化燃焼炉50では、可燃性廃棄物から発生した生成ガスが空気と次第に混合しながら燃焼する拡散燃焼となるので、ばい煙が発生しやすいといった問題がある。 【0005】そこで、この発明の課題は、ガス発生部及び燃焼部を1箇所に集約させることによって装置全体を小型化することができ、しかも、ばい煙が発生しにくい焼却装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題を解決するため、この発明は、投入された可燃性廃棄物を溶融してガス化するガス化溶融容器と、このガス化溶融容器を収容すると共に、このガス化溶融容器を加熱するバーナーを有する燃焼炉とを設け、前記ガス化溶融容器内においてガス化した可燃性廃棄物の生成ガスを、前記バーナーに導入して燃焼させることで、前記ガス化溶融容器を加熱するようにした焼却装置を提供するものである。 【0007】以上のように、この焼却装置では、可燃性廃棄物をガス化するガス化溶融容器が生成ガスを燃焼させる燃焼炉内に収容されているので、従来のガス化部及び燃焼部に相当する部分が1箇所に集約され、装置全体の小型化を図ることができる。 【0008】また、ガス化溶融容器内で発生した生成ガスを燃焼炉のバーナーに導入することによって燃焼させ、この生成ガスの燃焼熱によってガス化溶融容器を加熱するようにしたので、運転開始時に補助燃料ガスをバーナーに供給して一時的にガス化溶融容器を加熱するだけで、その後は、補助燃料ガスをバーナーに供給することなく、ガス化溶融容器内で発生した生成ガスを、ガス化溶融容器を加熱するための燃料として使用することができるので、非常に効率よく可燃性廃棄物をガス化することができる。 【0009】特に、ガス化溶融容器内では可燃性廃棄物を燃焼させることなくガス化し、発生した生成ガスを強制的に空気と混合させた状態でバーナーに供給することで、生成ガスを予混合燃焼させることができるので、可燃性廃棄物を拡散燃焼させる従来の焼却装置に比べてばい煙が発生しにくいという効果がある。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、この焼却装置1は、密閉構造のガス化溶融容器10と、このガス化溶融容器10を収容する燃焼炉20とを備えており、この燃焼炉20内にはガス化溶融容器10を加熱するためのガスバーナー21が設けられている。 【0011】ガス化溶融容器10には、ホッパ12及びスクリューコンベア13からなる廃棄物供給装置11が接続されており、ホッパ12内に投入された廃棄物がスクリューコンベア13によって、ガス化溶融容器10に連続的に供給されるようになっている。また、スクリューコンベア13の排出口には、バネ等の付勢手段によって排出口を閉塞する方向に付勢される開閉蓋(図示せず)が取り付けられており、この開閉蓋によって排出口が閉塞された状態では、スクリューコンベア13を介してガス化溶融容器10内に空気が侵入しないように、さらにガス化溶融容器10内でガス化した生成ガスが流出しないようになっている。 【0012】なお、廃棄物の供給時には、スクリューコンベア13によって押し出される廃棄物が開閉蓋との間で圧縮され、十分に圧縮されると、その圧縮状態の廃棄物が開閉蓋を押し開けてガス化溶融容器10内に供給されるようになっているので、開閉蓋が開いた状態では、十分に圧縮された廃棄物によって排出口が完全に閉塞された状態となり、廃棄物の供給時にもスクリューコンベア13からガス化溶融容器10内に空気が侵入しないようになっている。 【0013】前記ガス化溶融容器10は、配管15を介して燃焼炉20の外部に設置されている予備タンク14に接続されており、ガス化溶融容器10内において発生した生成ガスが配管15を通って予備タンク14に貯留されるようになっている。 【0014】前記燃焼炉20内に設置されたガスバーナー21には、給気管23を介してブロア22が接続されており、この給気管23には、プロパンガス等の補助燃料ガスを充填したガスボンベ24と前記予備タンク14とがそれぞれガス配管25、16を介して接続されている。従って、ガスバーナー21には、ガスボンベ24に充填された補助燃料ガスや予備タンク14に貯留された生成ガスを空気と混合した状態で供給することができる。なお、ガス配管25、16にはそれぞれバルブ26、17が設けられており、このバルブ26、17を開閉することによって、補助燃料ガスまたは生成ガスのいずれか一方または双方を同時にガスバーナ21に供給することができる。 【0015】前記燃焼炉20には、燃焼炉20内で発生する燃焼ガスを排出するための排気ダクト27が接続されており、この排気ダクト27の途中には、鹿沼土が充填された第1フィルタ31と、活性炭が充填された第2フィルタ32とが順次設けられている。また、排気ダクト27における第2フィルタ32の下流側には、燃焼ガスを強制的に排気するためのブロア33が設けられており、そのブロア33の下流側において排気ダクト27が、第3フィルタ34に接続されている。 【0016】この第3フィルタ34は、容器34a内に水が貯留されたものであり、その水の中に排気ダクト27が開放されていると共に、容器34aの上面には煙突35が接続されている。なお、この容器34a内に貯留された水の中には木炭が投入されている。 【0017】前記燃焼炉20及び第1フィルタ31は、それぞれ冷却水が充填された冷却槽41、42によって覆われており、これらの冷却槽41、42は配管43、44によって相互に接続されている。そして、これらの冷却槽41、42内の冷却水を、同図に矢印で示すように、強制的に循環させることによって燃焼炉20と第1フィルタ31を通過する燃焼ガスとをそれぞれ冷却するようにしている。 【0018】以上のように構成された焼却装置1では、まず、廃棄物供給装置11によって、発泡スチロール等の可燃性廃棄物をガス化溶融容器10内に投入した後、バルブ26を開いて補助燃料ガスをブロア23によって供給される空気と混合した状態でガスバーナー21に導入し、補助燃料ガスを燃焼させることによってガス化溶融容器10を加熱する。 【0019】ガスバーナー21によってガス化溶融容器10が加熱されると、その中に投入された可燃性廃棄物が溶融し、ガス化する。このとき、ガス化溶融容器10内には空気が供給されないので、可燃性廃棄物は燃焼することはない。そして、ガス化溶融容器10内で発生した生成ガスは、配管15を通って予備タンク14内に貯留される。 【0020】予備タンク14に十分な生成ガスが貯留されると、バルブ26を閉じて補助燃料ガスの供給を停止すると共に、バルブ17を開いて予備タンク14内に貯留された生成ガスをガスバーナー21に導入し、以後は、生成ガスを燃焼させることによってガス化溶融容器10を継続して加熱する。従って、この焼却装置1では、運転を開始した後一定時間経過すると、補助燃料ガスを使用することなく、廃棄物供給装置11によってガス化溶融容器10内に次々と供給される可燃性廃棄物をガス化することができる。 【0021】燃焼炉20内において生成ガスが燃焼することによって発生する燃焼ガスは、排気ダクト27を通って第3フィルタ34内に排気されるが、その途中で第1フィルタ31及び第2フィルタ32を通過することによって、燃焼ガス中に残存しているダイオキシン等の有害物質が除去される。また、燃焼ガスが第1フィルタ31を通過する際は、冷却槽42によって冷却されると共に、燃焼状態のガスが排気ダクト27を通って第1フィルタ31に到達したとしても、充填されている鹿沼土によってその炎が完全に遮断され、燃焼状態のガスが第2フィルタ32まで到達することはない。 【0022】燃焼ガスが第3フィルタ34内に排気されると、水溶性の有害物質等が水に溶解し、水中に投入されている木炭に吸着されるので、燃焼ガスから有害物質が完全に除去された状態で、煙突35から外気に排出される。 【0023】以上のように、この焼却装置1では、可燃性廃棄物をガス化するガス化溶融容器10が生成ガスを燃焼させる燃焼炉20内に収容されているので、従来の乾留ガス化燃焼炉50におけるガス化室51及びバーナー炉52に相当する部分が1箇所に集約されることになり、装置全体の小型化を図ることができる。 【0024】また、ガス化溶融容器10は、燃焼炉20によって密封状に包囲されているため、ガス化溶融容器10内への空気の供給が完全に遮断されて、ガス化溶融容器10内での可燃性廃棄物は燃焼することなく、不純物の発生を防止しながら可燃性廃棄物のガス化が行える。さらに、この焼却装置1は、ガス化溶融容器10内で発生した生成ガスを燃焼炉20のガスバーナー21に導入することによって燃焼させ、この生成ガスの燃焼熱によってガス化溶融容器10を加熱するようにしたので、補助燃料ガスの使用量を最小限に抑えることができ、非常に効率よく可燃性廃棄物をガス化することができる。 【0025】また、この焼却装置1は、ガス化溶融容器10内において可燃性廃棄物を燃焼させることなくガス化し、発生した生成ガスを強制的に空気と混合した状態でガスバーナー21に導入することで、生成ガスを予混合燃焼させることができるので、ガス化室51内において可燃性廃棄物を拡散燃焼させる従来の乾留ガス化燃焼炉50に比べて、ばい煙が発生しにくいという特徴がある。 【0026】なお、この実施形態では、予備タンク14内に十分な生成ガスが貯留されると、補助燃料ガスの供給を完全に停止するようにしているが、生成ガスだけでは適正な燃焼状態が得られない場合には、補助燃料ガスを供給することも可能である。 【0027】また、この実施形態では、第3フィルタ34には、単に水を貯留しているだけであるが、有害物質等を分解するような微生物を入れておくことも可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399030314 【氏名又は名称】永友 篤藏
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| 【出願日】 |
平成11年5月17日(1999.5.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104640 【弁理士】 【氏名又は名称】西村 陽一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−329320(P2000−329320A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月30日(2000.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−135496 |
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