| 【発明の名称】 |
焼却炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】山内 恒樹
【氏名】石川 出
【氏名】田熊 昌夫
【氏名】小林 勝彦
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| 【要約】 |
【課題】焼却炉の排気ガス中に含まれる粒子をガスとともに直接に出さずに炉内にある時間を長くすることができる焼却炉を提供ことを目的とする。
【解決手段】焼却炉(1)の最上部は天蓋板(2)で閉塞されている。天蓋板から下がったところに出口ダクト(3)が設けられて、天蓋板と出口ダクトの間には粒子分離部(4)が形成されている。排気ガスは焼却炉の内部を上昇し、ガスは粒子分離部4にガスの淀み部が存在するためそのまま炉出口ダクト3へ流れ込むが、排気ガス中に含まれる粒子は慣性力により粒子分離部4へ進入し粒子分離部4に滞留するか、または、排気ガスの流れが比較的弱い炉の側壁5の近傍を降下し、炉内に長時間滞留する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上端を天蓋板で閉塞し、側壁に出口ダクトを設けた焼却炉において、出口ダクトを炉天蓋板から下方に離間した位置に設け、天蓋板の下の出口ダクトとの間に排気ガス中の粒子を分離せしめる粒子分離空間を形成したことを特徴とする焼却炉。 【請求項2】 天蓋板が、出口ダクトからの横方向距離が大きくなるにつれて高くなる、傾斜した傾斜天蓋板とされていることを特徴とする請求項1に記載の焼却炉。 【請求項3】 粒子分離空間で分離した粒子を側壁に沿って下降せしめる粒子降下通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の焼却炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は焼却炉、特に廃棄物焼却炉に関する。 【0002】 【従来の技術】廃棄物処理は現今の大きな環境問題として社会的にも大きな関心がもたれている。そして廃棄物の焼却は廃棄物処理の有効な処理法の一つであり多くの廃棄物焼却炉が使用されている。ところで廃棄物焼却炉で廃棄物を焼却して発生する排気ガスには有害物質が含まれているのでこれら有害物質を処理すべく廃棄物焼却炉の出口ダクトは排気ガス処理装置に連結されることが多い。そこで、従来技術においては、例えば、図4に示すように、焼却炉1の上端を天蓋板2で閉塞し、天蓋板2に連続して排気ガス処理装置へ排気ガスを導く出口ダクト3が側壁5に設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技術のような廃棄物焼却炉では、天蓋板に連続して排気ガスを排気ガス処理装置へ導く出口ダクトが形成されているので、排気ガス中に含まれる粒子は、排気ガスと共に排気ガス処理装置へ流されてしまう。その結果、次のような問題がある。 (1)排気ガス処理装置に大きな負担がかかる。 (2)ダイオキシン再合成量を増加させる原因となる可能性がある。 本発明は上記問題に鑑み、焼却炉の排気ガス中に含まれる粒子をガスとともに直接に出さずに炉内にある時間を長くすることができる焼却炉を提供ことを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれば、上端を天蓋板で閉塞し、側壁に出口ダクトを設けた焼却炉において、出口ダクトを炉天蓋板から下方に離間した位置に設け、天蓋板の下の出口ダクトとの間に排気ガス中の粒子を分離せしめる粒子分離空間を形成したことを特徴とする焼却炉が提供される。この様に構成された焼却炉によれば、排気ガスは粒子を伴って上昇し、ガスは出口ダクトから出ていくが粒子は粒子分離空間に滞留し、あるいは側壁に沿って降下する。 【0005】請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、天蓋板が、出口ダクトからの横方向距離が大きくなるにつれて高くなる、傾斜した傾斜天蓋板とされている焼却炉が提供される。この様に構成された焼却炉によれば、排気ガスは粒子を伴って上昇し、ガスは出口ダクトから出ていくが、粒子は粒子分離空間に入って傾斜天蓋板に沿って側壁に達し側壁に沿って降下する。 【0006】請求項3の発明によれば、請求項1の発明において、粒子分離空間で分離した粒子を側壁に沿って下降せしめる粒子降下通路を設けた焼却炉が提供される。この様に構成された焼却炉によれば、排気ガスは粒子を伴って上昇し、ガスは出口ダクトから出ていくが、粒子は粒子分離空間に入って傾斜天蓋板に沿って側壁に達し、そこから粒子降下通路に沿って降下する。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は、本発明による廃棄物焼却用の焼却炉の第1の実施の形態の上部構造を示す図であって、焼却炉1の最上部は天蓋板2で閉塞されている。天蓋板2から下がったところに出口ダクト3が設けられて、天蓋板2と出口ダクト3の間には粒子分離部4が形成されている。なお出口ダクト3の図示しない端部は図示しない排気ガス処理装置に連結されている。 【0008】焼却炉1内で燃焼に用いられた排気ガスは、焼却炉1の内部を上昇し、また、炉内で生じた粒子も同様に、排気ガスに搬送されて焼却炉1の内部を上昇し、焼却炉1の上部に達すると、排気ガスは粒子分離部4にガスの淀み部が存在するためそのまま炉出口ダクト3へ流れ込むが、粒子は慣性力により粒子分離部4へ進入する。 【0009】粒子分離部4に進入した粒子は、排気ガスの上昇流による持ち上げにより粒子分離部4に滞留するか、または、排気ガスの流れが比較的弱い炉の側壁5の近傍を降下し、その結果、炉内に長時間滞留することで燃焼・消滅する機会が増える。その結果、粒子が焼却炉1内に長時間滞留して燃焼・消滅することにより、次のような効果が得られる。 (1)廃棄物焼却炉から出る排気ガス中の粒子量が減少し、排気ガス処理装置の負担が軽くなる。 (2)ダイオキシン再合成の原因である粒子量を炉内で減少させることにより、ダイオキシン発生量が減少する。 【0010】次に、第2の実施の形態について説明する。図3が第2の実施の形態の斜視図、図4が垂直断面図である。この第2の実施の形態では、天蓋板2aは、第1の実施の形態の天蓋板2が水平であるのに対して、出口ダクト3から離れるにつれて高くなるように傾斜がつけられていて、その先端の最も高い所に側壁5に沿って外側に形成された粒子降下通路6への入口開口7が設けられている。そして、粒子降下通路6の下端位置には降下した粒子を焼却炉内に戻すための出口開口8が設けられている。 【0011】第2の実施の形態は上記のように形成されているので、排気ガスに搬送されて焼却炉1の内部を上昇し、粒子分離部4へ進入した粒子は、傾斜した天蓋板2aに沿って粒子降下通路6の入口開口7に達し、粒子降下通路6内を下降して、粒子降下通路6の出口開口8から再び炉内へ還流して、燃焼・消滅する。その結果、第1の実施の形態と同様な効果が、より顕著に得られる。 【0012】なお、廃棄物焼却炉を例にとって説明したが、本発明の焼却炉は、粒子をともなう排気ガスを発生する各種の焼却炉にも応用できるのは勿論である。 【0013】 【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、排気ガス中の粒子は出口ダクトの上方に形成された粒子分離部に導かれ、そこに滞留し、あるいは、側壁に沿って降下し、焼却炉内に長時間滞留して燃焼・消滅する、その結果、焼却炉から出る排気ガス中の粒子量が減少し、下流に排気ガス処理装置が配置されている場合には、排気ガス処理装置の負担を軽くする。また、ダイオキシン再合成の原因である粒子量を炉内で減少させることにより、ダイオキシン発生量を減少することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月23日(1999.4.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−304229(P2000−304229A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−116467 |
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