| 【発明の名称】 |
貝類を含む海生物の処分方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 淳志
【氏名】松田 健志
【氏名】高木 敏彦
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| 【要約】 |
【課題】貝類を含む海生物の脱臭を行うとともに、設備をコンパクトにして補助燃料及び水の使用量を低減させる貝類を含む海生物の処分方法の提供。
【解決手段】並列型のロータリーキルン8内に貝類を含む海生物を供給して550〜750℃に加熱撹拌して前記海生物中の可燃分を燃焼分解させる貝類を含む海生物の処分方法。海生物の洗浄により発生した汚水をロータリーキルン8内にスプレーして蒸発させてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 並流型のロータリーキルン内に貝類を含む海生物を供給して550〜750℃に加熱撹拌して前記海生物中の可燃分を燃焼分解させることを特徴とする貝類を含む海生物の処分方法。 【請求項2】 貝類を含む海生物の洗浄により発生した汚水をロータリーキルン内にスプレーして蒸発させることを特徴とする請求項1記載の貝類を含む海生物の処分方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発電所の海水取入口のスクリーンや海水取水路の壁面等に付着した貝類や海草等の海生物を採取した後の貝類、貝養殖場で廃棄された貝類を含む海生物の処分方法に関する。 【0002】 【従来の技術】発電所の海水取入口のスクリーン及び取水路に付着した貝類や海草類等の海生物は、取水路を塞ぐので、定期的に除去している。また、貝類の養殖場では、肉を除いた貝殻を廃棄して野積みしている。貝殻を野積みした場合、貝殻に付着したひものや貝肉が腐敗して悪臭を放つという公害問題がある。そのため貝類を含む海生物の従来の処分方法としては、例えば、特開平4−93508号公報には、貝類を含む海生物をロータリーキルンにより充分焼却し、貝類の主成分である炭酸カルシウム(CaCO3)を生石灰(CaO)に分解し、ロータリーキルンの先端部から排出された焼却残渣を水封槽内の水中に落下させて消化処理(CaO+H2O→Ca(OH)2)し、槽から排出される焼却残渣(Ca(OH)2)を土壌改質材として利用することが開示されている。前記ロータリキルンによる処理方法では、炭酸カルシウム(CaCO3)から生石灰への分解に補助燃料を多く必要とし、また、消化処理のための設備及び多量の水を必要とするため、設備が複雑となり、焼却処理単位が増加するという欠点がある。 【0003】一方、前記の海生物の別の処分方法として、例えば特開平10−54524号公報に乾式処理法が開示されている。前記公報の開示技術の目的は海生物を流動床において焼却処理する際、海生物に含まれているNa,K等が流動床に残留しても流動床で焼結することを防止するため、温度範囲を650℃位で焼却している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の流動床による処理技術においては、海生物を熱砂を循環させる流動床で前記のとおり650℃で焼却させた場合、貝類を含む海生物の焼却において、焼却処理後、残渣と砂が混ざりあうため、焼却残渣を土壌改良剤等に有効利用するためには、流動床の焼却に必要な流動砂が不純物として混合してしまうために更なる焼却残渣と流動砂の分離工程が必要となり、メンテに多大な労力を要するという欠点がある。 【0005】そこで、本発明は、貝類を含む海生物を乾式にて処理し、設備をコンパクトにして補助燃料及び水の使用量を低減させ、水処理が不要で、更には焼却残渣の有効活用を図ることができる貝類を含む海生物の処分方法を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の貝類を含む海生物の処分方法は、並流型のロータリーキルン内に貝類を含む海生物を供給して550〜750℃に加熱撹拌して前記海生物中の可燃分を燃焼分解させることを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の処分方法を実施するための処理設備について説明する。第1図は本発明の処分方法の工程を示す説明図、図2は本発明に使用するロータリーキルンの縦断面図である。 【0008】貝類を含む海生物を収容する海生物タンク1の下部にスクリューコンベヤ2が設けられ、そのスクリェーコンベヤ2の送出端部に汚水を分離するトロンメル3が配置されている。トロンメル3の中には水分の多い海生物が供給され、トロンメル3の綱を通過した汚水は汚水タンク4へ送られる。 【0009】トロンメル3の海生物出口にはコンベヤ5が配置され、網を通過しなかった海生物を供給装置6に搬送する。供給装置6の下部には、スクリューコンベヤ7が配置され、スクリューコンベヤ7の搬出側はロータリーキルン8の基端部のフード9内に配置され、ロータリーキルン8の基端部へ海生物を供給する。 【0010】ロータリーキルン8には、内側に耐火材層を有する円形断面であり、基端部よりも先端部が低くなる緩い勾配で配置され、かつロータリーキルン8はローラにより回転自在に支承され、駆動装置により回転する。 【0011】図2に示すように、ロータリーキルン8の内周壁には、海生物の表面を更新して酸化燃焼速度を促進させるために、リフター10を間隔をおいて配置する。リフター10の高さは、ロータリーキルン8内の焼却物の層厚みの1/3〜1/2が好ましく、リフター10が低いと表面更新が十分に行われず、また、高すぎると焼却物を交流側に飛散させてしまう。 【0012】ロータリーキルン8の基端側には、重油供給管11とエア供給管12とを備えているバーナが配置され、また、汚水タンク4の汚水をロータリーキルン8内にスプレーして蒸発させる汚水スプレーノズル13を配置する。 【0013】ロータリーキルン8の焼却物出口側には、フード14が配置され、フード14の下方には落下した焼却物を冷却するクーラー15が配置され、クーラー15に次いで焼却物を湿らせる加湿機16が配置される。 【0014】また、フード14の上方にはロータリーキルン8から排出された可燃ガスを燃焼させる二次燃焼炉17が配置される。二次燃焼炉17には、重油及びエアが供給される。 【0015】二次燃焼炉17に次いで二次燃焼炉17からの排ガスを水で冷却するガス冷却室18、ガス冷却室から出た排ガスを除塵するバグフィルター等の除塵機19、誘引ファン20、煙突21が順次配置され、排ガスが処理される。 【0016】除塵機19に導入する前に排ガス中の塩化物及びダイオキシンを捕捉するためにホッパー22から消石灰粉及び活性炭粉を搬送して添加する。ガス冷却室18、及び除塵機19から排出される飛灰は、飛灰処理装置23で薬剤及び水を添加して無害化処理した後、処理物バンカー25に送られる。 【0017】次に前記設備による海生物の処理工程を説明する。 【0018】海生物タンク1から貝類を含む海生物は、スクリューコンベヤ2でトロンメル3に搬送され、脱水される。トロンメル3から出た海生物は、供給装置6に搬送される。海生物は、供給装置6からスクリューコンベヤ7により搬送され、ロータリーキルン8の基端部からロータリーキルン8内へ供給され、焼却される。焼却温度は、炭酸カルシウム(CaCO3)が生石灰(CaO)に分解しない温度とする必要があるので、550〜750℃の範囲、特に600〜700℃が好ましい。ロータリーキルンは、図2に示すように、基端側が乾燥ゾーンとなり、引き続き燃焼ゾーンが形成される。 【0019】ロータリーキルン8内には、トロンメル3で脱水される汚水を汚水スプレーノズル13でスプレーして蒸発させる。ロータリーキルン8の先端部から排出された焼却物は、フード14を通ってクーラー15へ落下する。クーラー15で冷却された焼却物は、加湿機16で加湿され、コンベヤで焼却物バンカー24へ搬送される。 【0020】ロータリーキルン8から排出された可燃ガスは、二次燃焼炉17で燃焼させ、排ガスをガス冷却室18で冷却し、消石灰粉及び活性炭粉を添加して塩化物及びダイオキシンを捕捉し除塵機19で除塵した後、誘引ファン20を経て煙突21から放出する。 【0021】ガス冷却室18及び除塵機19から排出される飛灰は、飛灰処理装置23で薬剤及び水を添加して無害化処理した後、処理物バンカー25に送る。 【0022】実験例図3は本発明の実験結果を示すグラフである。 【0023】図3に示すように550℃以下では、海生物中の可燃物が未燃のまま残り焼却残渣の熱灼減量が10%以上になってしまうので、焼却温度の下限は550℃が必要である。 【0024】一方、加熱温度が750℃を越えると可燃物は完全に焼却されるものの海生物に含まれるCaCO3がCaOに変化する割合が増える。CaOは反応性に富み、水を作用させると高熱を発してCa(OH)2になるため、そのまま放置することは危険である。そのため従来のようにCaOをCa(OH)2にするための消化装置が必要となる。 【0025】海生物を用いた種々の試験を実施した並流式のロータリーキルン試験機の主仕様は次のとおりである。 【0026】 タイプ:並流式 加熱燃料 :COG 回転数:0.3rpm キルン内径:φ1300mm【0027】 【発明の効果】本発明により、ロータリーキルン内に貝類を含む海生物を供給し、550〜750℃に加熱して海生物中の可燃分を燃焼分解させるので、貝類を含む海生物の脱臭を行うことができ、海生物に起因する公害問題を解決することができる。 【0028】また、貝類の主成分である炭酸カルシウム(CaCO3)をCaOに分解して消化処理をする必要がないので、設備をコンパクトにして補助燃料及び水の使用量を低減させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006655 【氏名又は名称】新日本製鐵株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月24日(1998.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082164 【弁理士】 【氏名又は名称】小堀 益 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−193223(P2000−193223A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−367859 |
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