| 【発明の名称】 |
焼却炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】村田 林平
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| 【要約】 |
【課題】本発明の課題は、燃焼効率が高く、不完全燃焼により発生する煤煙の量が極めて少ない焼却炉を提供することである。
【解決手段】空気取入口23と被焼却物投入口20と灰排出口25とを有する炉本体2と、該炉本体2の上方から該炉本体2の底板21上面近傍まで延在する排気ガス燃焼筒3と、該炉本体2内において該排気ガス燃焼筒3と所定の間隔をもって該排気ガス燃焼筒3の周囲に設けられた、通気孔41を有する隔壁4とを具備し、該炉本体2と該隔壁4とによって囲まれる空間は焼却室6を構成し、該隔壁4と該排気ガス燃焼筒3とによって囲まれる空間は空気流路7を構成することを特徴とする焼却炉1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 空気取入口と被焼却物投入口と灰排出口とを有する炉本体と、該炉本体の上方から該炉本体の底板上面近傍まで延在する排気ガス燃焼筒と、該炉本体内において該排気ガス燃焼筒と所定の間隔をもって該排気ガス燃焼筒の周囲に設けられた、通気孔を有する隔壁とを具備し、該炉本体と該隔壁とによって囲まれる空間は焼却室を構成し、該隔壁と該排気ガス燃焼筒とによって囲まれる空間は空気流路を構成することを特徴とする焼却炉。 【請求項2】 該排気ガス燃焼筒の内部には、フィンが設けられている請求項1記載の焼却炉。 【請求項3】 該排気ガス燃焼筒の下側における該炉本体の底板上面には、円錐状凸部が設けられている請求項1又は2記載の焼却炉。 【請求項4】 該炉本体外における該排気ガス燃焼筒の途中には、空気取入口を有する二次燃焼室が設けられている請求項1乃至3いずれか記載の焼却炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、会社等から排出されるゴミなどを焼却処理する焼却炉に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来より、一般家庭や会社等から排出される紙屑、生ゴミなどを焼却するために、種々の焼却炉が提案されている。しかしながら、いずれの焼却炉においても、簡易な構造でゴミを完全燃焼させることができず、不完全燃焼により煤煙が発生するという問題があった。したがって、本発明の課題は、燃焼効率が高く、不完全燃焼により発生する煤煙の量が極めて少ない焼却炉を提供することである。 【0003】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するための手段として、空気取入口(23)と被焼却物投入口(20)と灰排出口(25)とを有する炉本体(2)と、該炉本体(2)の上方から該炉本体(2)の底板(21)上面近傍まで延在する排気ガス燃焼筒(3)と、該炉本体(2)内において該排気ガス燃焼筒(3)と所定の間隔をもって該排気ガス燃焼筒(3)の周囲に設けられた、通気孔(41)を有する隔壁(4)とを具備し、該炉本体(2)と該隔壁(4)とによって囲まれる空間は焼却室(6)を構成し、該隔壁(4)と該排気ガス燃焼筒(3)とによって囲まれる空間は空気流路(7)を構成することを特徴とする焼却炉(1)を提供するものである。 【0004】上記焼却炉(1)によって被焼却物(G)を焼却処理するには、該炉本体(2)の被焼却物投入口(20)から該焼却室(6)に被焼却物(G)を投入し、該被焼却物(G)に点火するとともに、該炉本体(2)の空気取入口(23)から空気を取り入れ、該被焼却物(G)を燃焼せしめる。該空気取入口(23)から該焼却室(6)に流れ込んだ空気は、該隔壁(4)の通気孔(41)から該空間流路(7)に入り込むとともに、該隔壁(4)の通気孔(41)を介して該焼却室(6)中の被焼却物(G)に供給されるため、該被焼却物(G)は効率良く燃焼する。 【0005】また、上記のように空間流路(7)に入り込んだ空気は、該空気流路(7)内を通って該排気ガス燃焼筒(3)の下端開口部から該排気ガス燃焼筒(3)内に導入され、該排気ガス燃焼筒(3)内を上昇する。一方、上記被焼却物(G)の燃焼によって発生した排気ガスは、該隔壁(4)の通気孔(41)を介して該空気流路(7)に入り込み、該空気流路(7)を通って該排気ガス燃焼筒(3)の下端開口部から該排気ガス燃焼筒(3)内に導入され、また該隔壁(4)の下側からも該排気ガス燃焼筒(3)内に導入され、該排気ガス燃焼筒(3)内を上昇する。 【0006】このとき、該排気ガス燃焼筒(3)は、燃焼している該被焼却物(G)の熱によって高温に加熱されているため、該排気ガス燃焼筒(3)内を上昇通過する排気ガスは、同様に上昇通過する空気の存在下で燃焼せしめられる。このようにして燃焼せしめられた排気ガス中に煤煙はほとんどなく、清浄な排気ガスとして排出される。 【0007】上記焼却炉(1)における排気ガス燃焼筒(3)の内部には、フィン(31)が設けられているのが好ましい。このように排気ガス燃焼筒(3)の内部にフィン(31)を設けることにより、該排気ガス燃焼筒(3)と該排気ガス燃焼筒(3)内を通過する排気ガスとの接触面積を増加させることができ、熱伝導により該フィン(31)も高温に加熱されているため、該排気ガスを効果的に燃焼させることができる。 【0008】また、上記焼却炉(1)の排気ガス燃焼筒(3)の下側における該炉本体(2)の底板(21)上面には、円錐状凸部(5)が設けられているのが好ましい。このような円錐状凸部(5)を設けることにより、上記空気流路(7)内を通ってきた空気及び排気ガスを、スムーズに該排気ガス燃焼筒(3)内に導入できるように補助することができるとともに、該排気ガス燃焼筒(3)及び隔壁(4)の下端開口部が被焼却物(G)又はその灰によって閉塞されることが防止され、確実に空気を該排気ガス燃焼筒(3)内に導入することができる。 【0009】さらに、上記焼却炉(1)の炉本体(2)外における該排気ガス燃焼筒(3)の途中には、空気取入口(33)を有する二次燃焼室(32)が設けられているのが好ましい。このような二次燃焼室(32)を設けることにより、該排気ガス燃焼筒(3)内を上昇してきた排気ガスと該二次燃焼室(32)の空気取入口(33)から取り入れた空気とを混合し、該排気ガスを再燃焼せしめ、排出される排気ガスを更に清浄なものにすることができる。 【0010】なお、上記焼却炉(1)の炉本体(2)における空気取入口(23)は該炉本体(2)の上部に設けるのが好ましく、被焼却物投入口(20)は該炉本体(2)の上面に設けるのが好ましく、灰排出口(25)は該炉本体(2)の下部に設けるのが好ましいが、本発明の作用が妨げられない限り、該空気取入口(23)、被焼却物投入口(20)及び灰排出口(25)はいかなる箇所に設けてもよいし、ある開口部が該空気取入口(23)、被焼却物投入口(20)又は灰排出口(25)の2以上を兼ねていてもよい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。本発明の一実施形態による焼却炉を図1に示す。該焼却炉1は、有底円筒状の炉本体2と、該炉本体2の上方から該炉本体2の底板21上面近傍まで延在する排気ガス燃焼筒3と、該炉本体2内において該排気ガス燃焼筒3と所定の間隔をもって該排気ガス燃焼筒3の周囲に設けられている隔壁4とを具備する。 【0012】該炉本体2の上端開口部は被焼却物投入口20となっており、該被焼却物投入口20には、2枚の略半円状の蓋22,22がそれぞれ開閉自在に設けられている。本実施形態においては、各蓋22,22は、該蓋22,22の一端を軸にして回動可能に該炉本体2に取り付けられている。該炉本体2の上部側面には、空気取入口23が4箇所設けられており、いずれの空気取入口23もスライド式のシャッター24によって開口幅が調節可能となっている。また、該炉本体2の下部側面には、灰排出口25が2箇所設けられており、各灰排出口25にはヒンジ式の扉26が開閉自在に取り付けられている。そして該炉本体2は、3個のL字形脚部材27に支持されるようにして立脚している。 【0013】上記隔壁4は複数の通気孔41を有する多孔筒体からなり、上記炉本体2内の上部に差し渡された支持杆42,42及び該炉本体2内の中腹部に差し渡された支持杆43,43によって支持固定されているとともに、該隔壁4の下端に設けられた3本の脚部材44によって支持されている。該隔壁4と上記炉本体2とによって囲まれる空間は、該焼却炉1における焼却室6を構成する。 【0014】上記排気ガス燃焼筒3は、図2に示すように、燃焼筒本体30と該燃焼筒本体30の内部に設けられた8枚のフィン31とから構成されている。本実施形態におけるフィン31は、該燃焼筒本体30の内周面から該排気ガス燃焼筒3の中心に向かって差し出されており、該排気ガス燃焼筒3の長手方向に沿って延在している。上記炉本体2の外側(上方)における該排気ガス燃焼筒3の途中には、二次燃焼室32が拡径形成されている。該二次燃焼室32には空気取入口33が設けられており、該空気取入口33は、バタフライバルブ34によって開口度が調節可能となっている。 【0015】該排気ガス燃焼筒3は、上記隔壁4内に差し渡された複数の支持部材35及び該隔壁4の上端に設けられた上端閉塞部材36によって支持固定されており、該排気ガス燃焼筒3と上記隔壁4とによって囲まれる空間は、空気流路7を構成する。また、該排気ガス燃焼筒3の下側における上記炉本体2の底板21上面には、円錐状凸部5が設けられている。 【0016】上記焼却炉1において、該排気ガス燃焼筒3は耐熱性に優れた材料、例えばSUS 310S等を使用して製造するのが好ましい。また、該隔壁4は、例えばSUS 430等、該炉本体2及び蓋22は、例えばSUS 304等を使用して製造することができる。 【0017】なお、該排気ガス燃焼筒3は、例えば図3に示すように、該燃焼筒本体30の一部を形成する円弧部301 と、該フィン31を形成するフィン部310 とからなる断面略L字状部材300 8個を相互に溶接することにより製造することができる。かかる製造方法によれば、機械的強度及び耐熱強度の高い排気ガス燃焼筒3を製造することができる。 【0018】上記焼却炉1を用いて焼却処理を行うには、まず蓋22,22を相互に開き、現れた炉本体2の被焼却物投入口20から、被焼却物Gを該焼却炉1内の焼却室6に投入する。そして、該炉本体2の上部側面のシャッター24を開き、空気取入口23を開口状態にするとともに、該炉本体2の下部側面の扉26を開け、灰排出口25から該被焼却物Gに点火する。該被焼却物Gが着火したら、該扉26を閉じる。 【0019】上記炉本体2の空気取入口23から該焼却室6に空気が流れ込み、酸素が供給されることによって、該被焼却物Gは燃焼する。ここで、該空気取入口23から該焼却室6に流れ込んだ空気は、該焼却室6中の被焼却物Gの上側から供給されるだけでなく、隔壁4の通気孔41から該空間流路7に入り込んで流下した後、再度該隔壁4の通気孔41からも該焼却室6中の被焼却物Gに供給され得るため、該被焼却物Gを効率良く燃焼させることができる。 【0020】また、上記のように空間流路7に入り込んだ空気は、該空気流路7内を流下した後、炉本体2の底板21上面に設けられた円錐状凸部5に補助されて、該排気ガス燃焼筒3の下端開口部から該排気ガス燃焼筒3内に導入され、該排気ガス燃焼筒3内を上昇する。一方、上記被焼却物Gの燃焼によって発生した排気ガスは、該隔壁4の通気孔41を介して該空気流路7に入り込んで流下した後、該円錐状凸部5に補助されて該排気ガス燃焼筒3の下端開口部から該排気ガス燃焼筒3内に導入され、また該隔壁4の下側からも該排気ガス燃焼筒3内に導入され、該排気ガス燃焼筒3内を上昇する。 【0021】このとき、該排気ガス燃焼筒3は、燃焼している該被焼却物Gの熱によって高温に加熱されているため、該排気ガス燃焼筒3内を上昇通過する排気ガスは、同様に上昇通過する空気の存在下で燃焼せしめられる。特に本実施形態においては、該排気ガス燃焼筒3の内部にフィン31が設けられており、該フィン31も熱伝導により高温に加熱されているため、該排気ガス燃焼筒3と該排気ガスとの接触面積を増加させることができ、該排気ガスを効果的に燃焼させることができる。 【0022】さらに該排気ガス燃焼筒3内を上昇した排気ガスは、該排気ガス燃焼筒3の途中に設けられた二次燃焼室32において、該二次燃焼室32の空気取入口33から取り入れた空気と混合され、再燃焼せしめられる。なお、該二次燃焼室32の空気取入口33からの空気取り入れ量は、該空気取入口33内に設けられたバタフライバルブ34の回動によって調節すればよい。 【0023】排気ガスは、最終的に上記排気ガス燃焼筒3の上端開口部から排出されるが、以上のようにして燃焼せしめられた排気ガス中に煤煙はほとんどなく、清浄な排気ガスとして排出される。 【0024】被焼却物Gの焼却が終了したら、上記炉本体2の下部側面の扉26を開け、灰排出口25から灰になった該被焼却物Gをかき出す。なお、該炉本体2の底板21上面には円錐状凸部5が設けられているため、該被焼却物G又はその灰によって上記隔壁4又は排気ガス燃焼筒3の下端開口部が閉塞されることが防止され、確実に該排気ガス燃焼筒3内に空気を導入することができる。 【0025】以上説明した焼却炉1においては、燃焼効率が高く、排出されるガスは清浄であって煤煙による害を防止でき、そのうえ構造が簡単で製造コストも安価であり、一般家庭や会社等で簡易に設置して利用することができる。 【0026】以上図面を参照して本発明の一実施形態を説明したが、本発明の焼却炉は、図面に示した態様に限定されることはなく、本発明の範囲を逸脱しない限り種々の変更を施すことができる。例えば、上記排気ガス燃焼筒3の内部のフィン31はなくてもよいし、上記炉本体2の底板21上面の円錐状凸部5はなくてもよいし、該排気ガス燃焼筒3の途中の二次燃焼室32はなくてもよい。また、上記隔壁4は多孔筒体でなく、網筒体であってもよい。 【0027】 【発明の効果】本発明の焼却炉においては、燃焼効率が高く、不完全燃焼により発生する煤煙の量が極めて少ない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395000094 【氏名又は名称】株式会社村田製作所
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| 【出願日】 |
平成10年12月4日(1998.12.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075476 【弁理士】 【氏名又は名称】宇佐見 忠男
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| 【公開番号】 |
特開2000−171013(P2000−171013A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月23日(2000.6.23) |
| 【出願番号】 |
特願平10−345850 |
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