| 【発明の名称】 |
液体燃料燃焼装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】荻野 俊郎
【氏名】石川 克彦
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| 【要約】 |
【課題】予熱時間の短縮と、気化の安定化と、高沸点成分を含む燃料を使用しても短時間に燃焼量の低下や異常燃焼を生じないようにする。
【解決手段】バ−ナ30を載置し加熱ヒ−タ28を抱着したバ−ナ受け座22と一体で構成し燃料供給口25側の肉厚をノズル部23側の肉厚より薄くした伝熱部22bで略扁平状の気化室26を構成し、運転開始時、気化室26を全面から直接加熱することにより昇温速度が速くできる。また、燃焼時、気化室26の内部まで高温に加熱することが可能となり、沸点が高くなった燃料も気化することができ、変質油などを使用した際気化室26内でのタ−ルの発生を抑制することができるとともに、気化室26は燃料の入口から出口に向かって昇温する温度勾配を形成し、タ−ルの生成を分散化し燃焼量の低減を抑制することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ−ナと、前記バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段と、前記受熱手段の一端に連接した伝熱部と、加熱ヒ−タと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口を具備した略扁平状の気化室とを備え、前記気化室の壁面を前記伝熱部で構成するとともに、前記気化室の燃料供給口側の壁面の厚みをノズル部側の壁面の厚みより薄く構成した液体燃料燃焼装置。 【請求項2】液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ−ナと、前記バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段と、前記受熱手段の一端に連接した伝熱部と、前記伝熱部の一端に設けた前記伝熱部と別体の気化器キャップと、加熱ヒ−タと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口を具備した略扁平状の気化室とを備え、前記気化室のノズル部側の壁面を前記伝熱部で、前記気化室の燃料供給口側の壁面を前記気化器キャップで夫々構成した液体燃料燃焼装置。 【請求項3】気化器キャップで構成した気化室の壁面厚みを、伝熱部で構成した気化室の壁面の厚みより薄くした請求項2に記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項4】伝熱部を構成する材料より熱伝導率の低い材料で気化器キャップを構成した請求項2または3に記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項5】バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段は、前記バ−ナを載置するバ−ナ受け座を備えた伝熱部と一体に構成した請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項6】加熱ヒ−タをバ−ナ受け座の下方でバ−ナ受け座の約半周に沿うようにU字状に屈曲させて構成した請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項7】加熱ヒ−タをバ−ナ受け座の下方でバ−ナ受け座の約半周に沿うようにU字状に屈曲させるとともに、伝熱部の近傍で伝熱部に沿うよう略直線状に構成した請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体燃料燃焼装置。 【請求項8】加熱ヒ−タの略直線部の発熱密度をU字部の発熱密度より多くした請求項7に記載の液体燃料燃焼装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料燃焼装置の気化部に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の液体燃料燃焼装置は特開平8−68509号公報に記載されているようなものが知られていた。これを図13を用いて説明する。 【0003】図13において、1は気化器でその上部に円形のバ−ナ受け座2を設け、前記バ−ナ受け座2のほぼ中央にノズル部3を配置し、バ−ナ受け座2とノズル部3の間に燃焼用空気を供給する開口部4を設けてある。そしてノズル部3に連通する連通口5を介して円筒状の気化室6を形成し、気化室6内には燃料の気化を促進するための気化素子7が、またノズル部3の反対側の端部には燃料を供給する給油口8が設けてある。そして気化器1の気化室6の反対側のバ−ナ受け座2の下側の約半周に沿うようにU字型のヒ−タ9が配設してある。10は混合管で多数の炎孔11を穿設したバ−ナ12とともにバ−ナ受け座2の上部に載置してある。 【0004】上記構成において、ヒ−タ9により所定温度まで気化器1が加熱されると給油口8を介して液体燃料は燃料供給手段13により供給され、高温に加熱された気化素子7内で燃料が気化を開始する。気化室6で気化した気化ガスは連通口5を介してノズル部3より混合管10内に噴出する。噴出した気化ガスはエゼクタ効果により燃焼用の1次空気を開口部4より吸引し混合管10内で混合されて混合気となりバ−ナ12に穿設した炎孔11より噴出して燃焼する。そして燃焼により発生した燃焼排ガスは空気と混合して温風となり暖房などに使用される。燃焼を開始すると燃焼熱でバ−ナ受け座2に一体形成した受熱フランジ2aを介して気化室を加熱するために、ヒ−タ9による加熱が不要となり、自己の燃焼熱で燃料を気化しながら燃焼を継続するようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記した特開平8−68509号公報に記載されている構成の燃焼装置では、燃焼開始時に気化器1を加熱するためにヒ−タ9を使用し、ヒ−タ9で発生した熱を気化器1の金属部を介して燃料を気化するための気化素子7を加熱するが、燃料を気化する気化素子7が円柱状であるために、気化素子7の中心部の温度が気化可能な温度に到達するまでの時間が長くなると言う課題があった。また、燃焼時も燃料を気化する気化素子7が円柱状であるために、内部の温度が上がり難く長期間保存され酸化した変質灯油や高沸点の異種油成分を含む燃料を使用した際に燃料を完全に気化させることができず、気化素子7内にタ−ル成分が生成し、気化素子の目詰まりによって燃焼量が低下するなどの燃焼不良を生ずる可能性があった。そこで本発明は上記の問題点を解消することを課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ−ナと、前記バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段と、前記受熱手段の一端に連接した伝熱部と、加熱ヒ−タと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口を具備した略扁平状の気化室とを備え、前記気化室の壁面を前記伝熱部で構成するとともに、前記気化室の燃料供給口側の壁面の厚みをノズル部側の壁面の厚みより薄く構成することとした。 【0007】上記発明によれば、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、加熱ヒ−タによって気化器を加熱し、気化室の壁面を構成している気化器の伝熱部から気化室を直接加熱できることと、気化室が略扁平状に構成してあるために広い伝熱面で伝熱部から気化室内へ伝熱することによって気化室を中心部まで早く加熱することができ、燃焼開始時に加熱ヒ−タに通電してから気化室が中心部まで燃料気化可能な温度に到達する時間が短縮できる。また、燃焼を開始すると加熱された気化室に供給された液体燃料は燃料供給口側より気化室内を移動拡散し、徐々に加熱されながら気化ガスとなってノズル部より噴出しバ−ナで燃焼する。燃焼熱はバ−ナ受け座から気化室の壁面を構成している伝熱部を介して気化室を全面から直接加熱する。そして、気化室が略偏平状に構成してあるために気化室の内部まで高温に加熱することが可能になるとともに、気化室の燃料供給口側の壁面の厚みをノズル部側の壁面の厚みより薄く構成してあるために、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることから気化室に供給された燃料の低沸点成分から気化を開始し、ノズル部側に移行するにしたがい燃料の高沸点成分が気化し、気化室内の燃料供給口からノズル部側のほぼ全域で気化する。したがって、長期間保存され酸化した変質灯油や高沸点の異種成分が混入し沸点が高くなった燃料も気化することができるとともに、変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりによる燃焼量の低下を抑制することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の目的は各請求項に記載した構成を実施形態とすることにより達成できる。すなわち本発明の請求項1にかかる液体燃料燃焼装置は、液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ−ナと、前記バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段と、前記受熱手段の一端に連接した伝熱部と、加熱ヒ−タと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口を具備した略扁平状の気化室とを備え、前記気化室の壁面を前記伝熱部で構成するとともに、前記気化室の燃料供給口側の壁面の厚みをノズル部側の壁面の厚みより薄く構成したものである。 【0009】そして、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、加熱ヒ−タによって気化器を加熱し、気化室の壁面を構成している気化器の伝熱部から気化室を全面から直接加熱できることと、気化室が略扁平状に構成してあるために広い伝熱面で伝熱部から気化室内へ伝熱することによって気化室を中心部まで早く加熱することができ、燃焼開始時に加熱ヒ−タに通電してから気化室が中心部まで燃料気化可能な温度に到達する時間が短縮できる。また、燃焼を開始すると加熱された気化室に供給された液体燃料は燃料供給口側より気化室内を移動拡散し、徐々に加熱されながら気化ガスとなってノズル部より噴出しバ−ナで燃焼する。燃焼熱はバ−ナ受け座から気化室の壁面を構成している伝熱部を介して気化室を全面から直接加熱する。そして、気化室が偏平状に構成してあるために気化室の中心部まで高温に加熱することが可能となるとともに、気化室の燃料供給口側の壁面の厚みをノズル部側の壁面の厚みより薄く構成してあるために、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることから気化室に供給された燃料の低沸点成分から気化を開始し、ノズル部側に移行するにしたがい燃料の高沸点成分が気化し、気化室内の燃料供給口からノズル部側のほぼ全域で気化する。したがって、長期間保存されて酸化した変質灯油や高沸点の異種成分が混入し沸点が高くなった燃料も気化することができるとともに、変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりによる燃焼量の低下を抑制することができる。 【0010】また、本発明の請求項2にかかる液体燃料燃焼装置は、液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ−ナと、前記バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段と、前記受熱手段の一端に連接した伝熱部と、前記伝熱部の一端に設けた前記気化器と別体の気化器キャップと、加熱ヒ−タと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口を具備した略扁平状の気化室とを備え、前記気化室のノズル部側の壁面を前記伝熱部で、前記気化室の燃料供給口側の壁面を前記気化器キャップで夫々構成した。そして、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、加熱ヒ−タによって気化器を加熱し、気化室の壁面を構成している気化器の伝熱部から気化室を直接加熱できることと、気化室が略扁平状に構成してあるために広い伝熱面で伝熱部から気化室内へ伝熱することによって気化室を中心部まで早く加熱することができ、燃焼開始時に加熱ヒ−タに通電してから気化室が中心部まで燃料気化可能な温度に到達する時間が短縮できる。また、燃焼時は燃焼熱がバ−ナ受け座から気化室の壁面を構成している伝熱部を介して気化室を直接加熱する。そして、気化室が偏平状に構成してあるために気化室の内部まで高温に加熱することが可能となるとともに、伝熱部と別体の気化器キャップで気化室の燃料供給口側の壁面を構成してあるために、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることにより長期間保存されて酸化した変質灯油や高沸点の異種成分が混入し沸点が高くなった燃料も気化することができるとともに、変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりによる燃焼量の低下を抑制することができる。 【0011】また、本発明の請求項3にかかる液体燃料燃焼装置は、気化器キャップで構成した気化室の壁面厚みを伝熱部で構成した気化室の壁面の厚みより薄くした構成にした。そして、気化器キャップの熱抵抗が大きくなるために、燃焼時、気化器キャップで構成してある燃料供給口側の気化室の温度が伝熱部で構成してあるノズル部側の気化室の温度より低くなり、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることにより、変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりを発生し難くできる。また、加熱ヒ−タに通電を開始し気化器を加熱する際に気化器キャップの厚みが薄いことから気化器全体の熱容量が少なくなり、気化器の昇温速度を早くすることできる。 【0012】また、本発明の請求項4にかかる液体燃料燃焼装置は、伝熱部を構成する材料より熱伝導率の低い材料で気化器キャップを構成した。そして、気化器キャップの熱抵抗が大きくなるために、燃焼時、気化器キャップで構成してある燃料供給口側の気化室の温度が伝熱部で構成してあるノズル部側の気化室の温度より低くなり、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることにより、変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりを発生し難くできる。 【0013】また、本発明の請求項5にかかる液体燃料燃焼装置は、バ−ナの燃焼熱を受熱する手段は、前記バ−ナを載置するバ−ナ受け座を備えた伝熱部と一体に構成した。そして、加熱ヒ−タに通電開始後、加熱されたバ−ナ受け座に載置してあるバ−ナが速く加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。また、燃焼が開始すると燃焼熱はバ−ナ受け座から扁平状の気化室の壁面を構成している伝熱部を介して気化室内を広い面積から直接加熱する。したがって気化室は内部まで高温に加熱することが可能となる。 【0014】また、本発明の請求項6にかかる液体燃料燃焼装置は、加熱ヒ−タをバ−ナ受け座の下方でバ−ナ受け座の約半周に沿うようにU字状に屈曲させて構成した。そして、バ−ナ受け座のバ−ナ載置面近傍の加熱ヒ−タの加熱密度が高くなるために、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際にバ−ナ受け座に載置してあるバ−ナが早く加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。 【0015】また、本発明の請求項7にかかる液体燃料燃焼装置は、加熱ヒ−タをバ−ナ受け座の下方でバ−ナ受け座の約半周に沿うようにU字状に屈曲させるとともに、伝熱部の近傍で伝熱部に沿うように略直線状に構成した。そして、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、バ−ナ受け座のバ−ナ載置面近傍と同時に伝熱部も加熱ヒ−タで加熱することにより、気化室の壁面を構成する伝熱部の昇温を促進し気化室内が燃料の気化可能温度に到達する時間が短縮できるとともに、バ−ナ受け座に載置してあるバ−ナも加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。また、加熱ヒ−タは1本でバ−ナ受け座と伝熱部を同時に加熱することができるので部品点数を削減することができる。 【0016】また、本発明の請求項8にかかる液体燃料燃焼装置は、加熱ヒ−タの略直線部の発熱密度をU字部の発熱密度より多くする構成とした。そして加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、バ−ナ受け座のバ−ナ載置面近傍と同時に伝熱部を高発熱密度の加熱ヒ−タの加熱により、気化室の壁面を構成する伝熱部の昇温をさらに促進し気化室内が燃料の気化可能温度に到達する時間がさらに短縮できるとともに、バ−ナ受け座に載置してあるバ−ナも加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。 【0017】 【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面を用いて説明する。 【0018】(実施例1)図1は本発明の実施例1における液体燃料燃焼装置を示す要部縦断面図、図2は同液体燃料燃焼装置の気化器の上面図、図3は同液体燃料燃焼装置の気化器の下面図、図4は同液体燃焼装置の気化器の側面部分断面図である。 【0019】図1〜4において、21は気化器で、その上部に円形のバ−ナ受け座22を設け、前記バ−ナ受け座22のほぼ中央にノズル部23を配置しバ−ナ受け座22とノズル部23の間に燃焼用空気が流入する開口部24が設けてある。22aは伝熱部でバ−ナ受け座22と一体に構成してあり、燃料供給口25側の厚みはノズル部23側に比べ薄くしてある。26は気化室で伝熱部22bで壁面を構成し、一端はノズル部23と連通し、他端は燃料供給口25が設けてある。27は気化室26内に内蔵してある気化素子である。28は加熱ヒ−タでバ−ナ受け座22の下方でバ−ナ受け座22の円形状の約半周に沿うようにU字型に屈曲させてバ−ナ受け座に抱着してある。29はノズル部23の上方に位置しバ−ナ受け座22に載置した混合管、30は下部周壁に多数の炎孔部31を設けたバ−ナである。32は燃料を気化室26に供給する燃料ポンプ、33はノズル部23を開閉するニ−ドル、34はニ−ドル33を駆動するソレノイドである。 【0020】次に動作、作用について説明すると、加熱ヒ−タ28に通電し、気化室26が所定の温度に到達すると、燃料ポンプ32が起動し、燃料を燃料供給口25から気化室26内に供給する。燃料供給口25より気化室26内に供給された燃料は気化室26に内蔵され多孔を有する気化素子27の細孔内をノズル部23側に向かって加熱されながら拡散移動し燃料中の低沸点成分から気化し液体から気体になり気化ガスとなってノズル部23より噴出する。気化ガスがノズル部23より噴出する際にエゼクタ効果により開口部24より1次空気を吸入し混合管29内で気化ガスと混合しながらバ−ナ30内を経由して炎孔部31で燃焼する。そして燃焼中は炎孔部31に形成した火炎によってバ−ナ受け座22の受熱壁22bが加熱されバ−ナ受け座22と一体に構成した伝熱部22aを介して気化室26を加熱することにより燃焼時は加熱ヒ−タ28による加熱が不要となり以後燃焼熱のみで気化燃焼を持続する。 【0021】加熱ヒ−タ28に通電し気化室26を予熱する際に、加熱ヒ−タ28によって加熱ヒ−タ28を抱着したバ−ナ受け座22および、バ−ナ受け座22と一体に構成してある伝熱部22aを加熱する。そして気化室26はその外壁面を構成する伝熱部22aから直接伝熱する熱によって加熱される。この加熱の際に気化室26が偏平状に構成してあるために円筒状と異り気化室26の中心まで早く加熱することができ、燃焼開始時に加熱ヒ−タに通電してから気化室26が燃料気化可能な温度に到達する時間が短縮できる。また、バ−ナ30は加熱ヒ−タ28で加熱されたバ−ナ受け座22に載置してあるのでバ−ナ受け座22からの伝熱により早く加熱され、点火時にバ−ナ30の炎孔部31から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。 【0022】また、燃料が気化室26で気化する過程において、気化室26および内蔵された気化素子27内の燃料の拡散通路に温度の低い部分が存在すると燃料の一部が気化室26内で気化せず、タ−ル化して気化素子27の細孔部を目詰まりさせたり、下流側のノズル部23で気化して生成したタ−ルがノズル部23の気化ガス噴出孔を閉塞し燃焼量の低下を生ずることがある。本実施例の構成においては、燃焼熱を気化室26へ伝熱する経路はバ−ナ30の炎孔部31で形成する火炎の熱をバ−ナ受け座22に設けた受熱壁22bで受熱する。受熱した熱はバ−ナ受け座22と一体に構成してある伝熱部22aを通じ、気化室26を全面から直接加熱する。そして、気化室26が略扁平状に構成してあるために気化室26の中心部まで高温に加熱され、低温部が生じないために燃料は気化室26内で気化を完全に完了させることができる。また、燃焼時、気化室26の燃料供給口25側の温度が燃料の気化温度より高いと燃料が燃料供給口25近傍で急速に気化するために生成したタ−ル成分がこの部分に集中して蓄積し燃料の供給を阻害し燃焼量の低下を生じる。本実施例の構成においては気化室26の壁面を構成する伝熱部22aの燃料供給口25側の肉厚を薄くしてあるために受熱部22bからの伝熱量が低減し燃料供給口25側の温度が低下し、気化室26内の温度は燃料供給口25からノズル部23側に向かって徐々に上昇する温度勾配が形成される。したがって供給された燃料は燃料供給口25側から低沸点成分が気化し、ノズル部23側に向かって徐々に高沸点成分が気化することによって、気化室26のほぼ全域で燃料の気化が行われ、タ−ルは気化室26内で分散して生成するために燃料の供給を阻害することが少ない。また、気化室26の壁面が伝熱部22aで構成されているために、伝熱部22から気化室26への伝熱ロスを生じることなく加熱することが可能となり、燃焼熱を有効に気化に活用できるために、燃焼時は加熱ヒ−タ28への通電が不要になり、省電力化を図ることができる。 【0023】(実施例2)図5は本発明の実施例2における液体燃料燃焼装置を示す要部縦断面図、図6は同液体燃料燃焼装置の気化器の上面図、図7は同液体燃料燃焼装置の気化器の下面図、図8は同液体燃焼装置の気化器の側面部分断面図である。 【0024】実施例2において実施例1と異なる点は、気化室26の燃料供給口25側の壁面を伝熱部22aと別体の気化器キャップ22cで構成した点である。 【0025】図4〜8において、21は気化器で、その上部に円形のバ−ナ受け座22を設け、前記バ−ナ受け座22のほぼ中央にノズル部23を配置しバ−ナ受け座22とノズル部23の間に燃焼用空気が流入する開口部24が設けてある。22aは伝熱部でバ−ナ受け座22と一体に構成し、気化室26のノズル部23側の壁面を構成している。22cは気化器キャップで気化室26の燃料供給口25側の壁面を構成し、伝熱部22aと気化器キャップ22cはロウ付け等で接合してある。気化室26の一端はノズル部23と連通し、他端は燃料供給口25が設けてある。27は気化室26内に内蔵してある気化素子である。28は加熱ヒ−タでバ−ナ受け座22の下方でバ−ナ受け座22の円形状の約半周に沿うようにU字型に屈曲させてバ−ナ受け座に抱着してある。29はノズル部23の上方に位置しバ−ナ受け座22に載置した混合管、30は下部周壁に多数の炎孔部31を設けたバ−ナである。32は燃料を気化器21に供給する燃料ポンプ、33はノズル部23を開閉するニ−ドル、34はニ−ドル33を駆動するソレノイドである。 【0026】本実施例の構成において、加熱ヒ−タ28に通電し気化室26を予熱する際に、加熱ヒ−タ28によって加熱ヒ−タ28を包着したバ−ナ受け座22および、バ−ナ受け座22と一体に構成してある伝熱部22a、気化器キャップ22cを加熱する。そして気化室26はその壁面を構成する伝熱部22aから直接伝熱する熱によって加熱される。この加熱の際に気化室26が偏平状に構成してあるために気化室26の内部まで早く加熱することができ、燃焼開始時に加熱ヒ−タに通電してから気化室26内が燃料気化可能な温度に到達する時間が短縮できる。また、バ−ナ30は加熱ヒ−タ28で加熱されたバ−ナ受け座22に載置してあるのでバ−ナ受け座22からの伝熱により早く加熱され、点火時にバ−ナ30の炎孔部31から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。 【0027】また、燃焼時においては、燃焼熱を気化室26へ伝熱する経路はバ−ナ30の炎孔部31で形成する火炎の熱をバ−ナ受け座22に設けた受熱壁22bで受熱する。受熱した熱はバ−ナ受け座22と一体に構成してある伝熱部22a、および気化器キャップ22cを通じて気化室26を加熱する。したがって、略扁平状の気化室26は両面から加熱されるために、気化室26の内部まで高温に加熱され、低温部が生じないために燃料は気化室26内で気化を完全に完了させることができる。また、本実施例の構成においては気化室26の燃料供給口25側の壁面を伝熱部22aと別体の気化器キャップ22cで構成してあるために受熱部22bからの伝熱量が低減し燃料供給口25側の温度が低下し気化室26内の温度は燃料供給口25からノズル部23側に向かって徐々に上昇する温度勾配が形成される。したがって気化室26内の温度は燃料供給口25からノズル部23側に向かって徐々に上昇する温度勾配が形成される。また、気化器キャップ22cの肉厚を伝熱部22aより薄くすることや、気化器キャップ22cをステンレスのような熱伝導率の悪い材質を選択することにより、気化室26の温度勾配を容易に適切な温度に設定することが可能となる。また、気化室26の壁面が伝熱部22aで構成されているために、伝熱部22から気化室26への伝熱ロスを生じることなく加熱することが可能となり、燃焼熱を有効に気化に活用できるために、燃焼時は加熱ヒ−タ28への通電が不要になり、省電力化を図ることができる。 【0028】(実施例3)図9は本発明の実施例3における液体燃料燃焼装置を示す要部断面図、図10は同液体燃料燃焼装置の気化器の上面図、図11は同液体燃料燃焼装置の気化器の下面図、図12は同液体燃料燃焼装置の気化器の側部部分断面図である。 【0029】実施例3において実施例2と異なる点は加熱ヒ−タ28aをバ−ナ受け座22の下方でバ−ナ受け座22に沿うようにU字状に屈曲させるとともに、伝熱部22aの近傍で伝熱部22aに沿うように直線状に構成した点である。 【0030】なお、実施例2と同一符号の部分は同一構造を有し、重複説明を避ける。 【0031】実施例3の構成において、加熱ヒ−タ28aに通電し気化室26を予熱する際に、加熱ヒ−タ28aでバ−ナ受け座22および伝熱部22aを加熱し、さらに扁平状の気化室26を加熱するが、加熱ヒ−タ28aがバ−ナ受け座22とともに伝熱部22aにも沿うように構成してあるので、気化室26の壁面を構成する伝熱部22aの加熱が促進される。そして気化室26内が燃料の気化可能温度に到達する時間が短縮できるとともに、バ−ナ受け座22に載置してあるバ−ナ30が早く加熱され、点火時にバ−ナ30の炎孔部31から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。 【0032】また、加熱ヒ−タ28aの加熱ヒ−タの直線部の発熱密度をU字部の発熱密度より多くすることにより伝熱部22aの昇温速度を速めることが可能になり、前述の効果をさらに高めることができる。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1にかかる液体燃料燃焼装置は、液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ−ナと、前記バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段と、前記受熱手段の一端に連接した伝熱部と、加熱ヒ−タと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口を具備した略扁平状の気化室とを備え、前記気化室の壁面を前記伝熱部で構成するとともに、前記気化器の燃料供給口側の壁面の厚みをノズル部側の壁面の厚みより薄く構成しているので、気化室の壁面を構成している気化器の伝熱部から気化室を直接加熱できることと、気化室が略扁平状に構成してあるために広い伝熱面で伝熱部から気化室内へ伝熱することによって気化室を中心部まで早く加熱することができ、燃焼開始時に加熱ヒ−タに通電してから気化室が中心部まで燃料気化可能な温度に到達する時間が短縮できる。また、燃焼時は気化室が偏平状に構成してあるために気化室の内部まで高温に加熱できることから長期間保存されて酸化した変質灯油や高沸点の異種成分が混入し沸点が高くなった燃料も気化することができるとともに気化室の燃料供給口側の壁面の厚みをノズル部側の壁面の厚みより薄く構成してあるために、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることから変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりによる燃焼量の低下を抑制することができる。 【0034】また、本発明の請求項2にかかる液体燃料燃焼装置は、液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ−ナと、前記バ−ナの燃焼熱を受熱する受熱手段と、前記受熱手段の一端に連接した伝熱部と、前記伝熱部に一端に設けた前記気化器と別体の気化器キャップと、加熱ヒ−タと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口を具備した略扁平状の気化室とを備え、前記気化室のノズル部側の壁面を前記伝熱室で、前記気化室の燃料供給口側の壁面を前記気化器キャップで夫々構成してあることから、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、加熱ヒ−タによって気化器を加熱し、気化室の壁面を構成している気化器の伝熱部から気化室を直接加熱できることと、気化室が略扁平状に構成してあるために広い伝熱面で伝熱部から気化室内へ伝熱することによって気化室を中心部まで早く加熱することができ、燃焼開始時に加熱ヒ−タに通電してから気化室が中心部まで燃料気化可能な温度に到達する時間が短縮できる。また、燃焼時は、気化室が偏平状に構成してあるために気化室の内部まで高温に加熱できることから長期間保存されて酸化した変質灯油や高沸点の異種成分が混入し沸点が高くなった燃料も気化することができるとともに、伝熱部と別体の気化器キャップで気化室の燃料供給口側の壁面を構成してあるために、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることにより、変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりによる燃焼量の低下を抑制することができる。 【0035】また、本発明の請求項3にかかる液体燃料燃焼装置は、気化器キャップで構成した気化室の壁面厚みを伝熱部で構成した気化室の壁面の厚みより薄くした構成にしたことから、気化器キャップの熱抵抗が大きくなるために、燃焼時、気化器キャップで構成してある燃料供給口側の気化室の温度が伝熱部で構成してあるノズル部側の気化室の温度より低くなり、気化室の燃料供給口側の温度がノズル部側の温度より低く、気化室の燃料供給口側よりノズル部側に向かって徐々に温度が高くなることにより、変質油などを使用した際気化室内でのタ−ルが気化室のほぼ全域に分散されて生成するために気化室内での目詰まりによる燃焼量の低下を抑制することができる。また、加熱ヒ−タに通電開始し気化器を加熱する際に気化器キャップの厚みが薄いことから気化器全体の熱容量が少なくなり、気化器の昇温速度を早くすることできる。 【0036】また、本発明の請求項5にかかる液体燃料燃焼装置は、バ−ナの燃焼熱を受熱する手段として、前記バ−ナを載置するバ−ナ受け座を備えた伝熱部と一体に構成してあることから、加熱ヒ−タに通電開始後、加熱されたバ−ナ受け座に載置してあるバ−ナが速く加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。また、燃焼を開始すると燃焼熱はバ−ナ受け座から扁平状の気化室の壁面を構成している伝熱部を介して気化室内を広い面積から直接加熱する。したがって気化室は内部まで高温に加熱することが可能となる。 【0037】また、本発明の請求項6にかかる液体燃料燃焼装置は、加熱ヒ−タをバ−ナ受け座の下方でバ−ナ受け座の約半周に沿うようにU字状に屈曲させて構成していることから、バ−ナ受け座のバ−ナ載置面近傍の加熱ヒ−タの加熱密度が高くなるために、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際にバ−ナ受け座に載置してあるバ−ナが早く加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。 【0038】また、本発明の請求項7にかかる液体燃料燃焼装置は、加熱ヒ−タをバ−ナ受け座の下方でバ−ナ受け座の約半周に沿うようにU字状に屈曲させるとともに、伝熱部の近傍で伝熱部に沿うように略直線状に構成した。そして、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、バ−ナ受け座のバ−ナ載置面近傍と同時に伝熱部も加熱ヒ−タで加熱することにより、気化室の壁面を構成する伝熱部の昇温を促進し気化室内が燃料の気化可能温度に到達する時間が短縮できるとともに、バ−ナ受け座に載置してあるバ−ナも加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。また、加熱ヒ−タが1本でバ−ナ受け座と伝熱部を同時に加熱することができるので部品点数を削減することができる。 【0039】また、本発明の請求項8にかかる液体燃料燃焼装置は、加熱ヒ−タの略直線部の発熱密度をU字部の発熱密度より多くした構成にしてあることから、加熱ヒ−タに通電し気化室を予熱する際に、バ−ナ受け座のバ−ナ載置面近傍と同時に伝熱部を高発熱密度の加熱ヒ−タの加熱により、気化室の壁面を構成する伝熱部の昇温をさらに促進し気化室内が燃料の気化可能温度に到達する時間がさらに短縮できるとともに、バ−ナ受け座に載置してあるバ−ナも加熱され、点火時にバ−ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月24日(1999.5.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−337611(P2000−337611A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−142840 |
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