| 【発明の名称】 |
緩熱装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】内田 勲
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| 【要約】 |
【課題】メインテナンススペースを確保するために、水ドラムおよび第1の過熱器ヘッダ回りの配管を簡略化した過熱蒸気温度制御用緩熱装置を提供する。
【解決手段】過熱器ヘッダに設けられた上流側区画に設けられた抽出点241から抽出された過熱蒸気は、緩熱器23で減温された後制御弁29を介して注入点242から上流側区画の直下流の下流側区画に戻される。上流側区画と下流側区画とを隔てる隔壁50には所定の直径の孔が穿孔されているので、バイパス管を設置せずに過熱蒸気の温度を制御することが可能となるので、水ドラム15および第1の過熱器ヘッダ171回りにメインテナンススペースを確保することが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 隔壁で複数の区画に区切られたヘッダと、前記ヘッダ内の上流側区画から第1の蒸気管を介して蒸気の供給を受け、蒸気温度を低減する緩熱器と、前記緩熱器に直列接続され、前記緩熱器を流れる蒸気流量を制御する制御弁と、前記制御弁から第2の蒸気管を介して蒸気を受け入れる前記上流側区画直下流の下流側区画と、前記上流側区画と前記下流側区画とを区切る、所定の直径の孔が穿孔された隔壁と、を具備する緩熱装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は緩熱装置に係り、特に水ドラムおよび緩熱器回りの配管を簡略化した緩熱装置に関する。 【0002】 【従来の技術】舶用ボイラの1種として、二胴水管ボイラが周知である。図1は二胴水管ボイラの断面図であって、火炉11内でバーナ12から噴霧された燃料が燃焼し、燃焼ガスは煙道13を経て外部に排出される。火炉11は、火炉11の上面に設置される蒸気ドラム14と、火炉11の底面に設置に配置される水ドラム15とを接続する水冷壁16によって囲まれている。 【0003】火炉11の出口には、蒸気ドラム14で発生する飽和蒸気を過熱するための過熱器管17および蒸気ドラム14と水ドラム15とを接続する上昇管18が配置される。なお、過熱器管17は、第1の過熱器ヘッダ171と第2の過熱器ヘッダ172との間に逆U字形に設置される。図2、図3および図4は従来の二胴水管ボイラの水/蒸気系統線図、緩熱器回りの上面図および緩熱器回りのスケルトン図であって、蒸気ドラム14に供給された給水は、下降管21を介して水ドラム15に導かれる。水ドラム15内の給水は、水冷壁16および上昇管18で燃焼ガスによって加熱されて蒸気ドラム14内で蒸発して、飽和蒸気となる。この飽和蒸気は飽和蒸気管22を介して第1の過熱器ヘッダ171に導かれる。 【0004】第1の過熱器ヘッダ171および第2の過熱器ヘッダ172は、隔壁1711〜1714および1721〜1722によって複数の区画に区切られており、第1の過熱器ヘッダ171の各区画と第2の過熱器ヘッダ172の各区画とは過熱器管17によって接続されている。即ち、蒸気ドラムで発生される飽和蒸気は、第1の過熱器ヘッダ171と第2の過熱器ヘッダ172の間を行き来して燃焼ガスによって過熱されて過熱蒸気となる。 【0005】過熱蒸気は、例えば蒸気タービンである負荷に供給される。そして、負荷側からの条件として過熱蒸気の温度を一定に維持することが要求されるが、二胴水管ボイラにおいては過熱蒸気の温度を逓減するために、いわゆる緩熱器が使用される。即ち、緩熱器23は、水ドラム15内につづら折りに設置され、第1の過熱器ヘッダ171の1つの区画である上流側区画に設置された抽出点241から取り出された過熱蒸気を第1の過熱蒸気管25を介して受け入れる。そして、過熱蒸気は、水ドラム15内の水で減温され、第2の過熱蒸気管26、および抽出点24の設けられた上流側区画の直下流の下流側区画に設けられた抽入点242を介して第1の過熱器ヘッダ171に戻される。 【0006】なお、第2の過熱器ヘッダ172から過熱器管17を介して上流側区画に導入された過熱蒸気は全量第1の過熱蒸気管25に供給され、第2の過熱蒸気管36から下流側区画に導入された過熱蒸気は全量過熱器管に供給されるように、上流側区画と下流側区画は隔壁1713によって区切られる。また、緩熱器23をバイパスして第1の過熱蒸気管25と第2の過熱蒸気管26とを接続するバイパス管27が設置されるが、バイパス管27には過熱蒸気流量を規制するオリフィス28が設置される。さらに、バイパス管27との合流点より上流の第2の過熱蒸気管26には、緩熱器23を流れる過熱蒸気量を制御するための制御弁29が設置される。 【0007】即ち、緩熱器23によって減温される過熱蒸気量は、制御弁29の開度とバイパス管27に設置されたオリフィス28による圧力損失とのバランスによって決定される。そして、バイパス管27は水ドラム15および第1の過熱器ヘッダ171の下部に配置される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイパス管27は熱応力による損傷を回避するために、水ドラム15および第1の過熱器ヘッダ171の下部を大きく迂回して設置することが必要であり、水ドラム15および第1の過熱器ヘッダ171回りのメインテナンススペースの確保が困難となる。 【0009】本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、水ドラム15および第1の過熱器ヘッダ171回りのメインテナンススペースを確保するために、水ドラム15および第1の過熱器ヘッダ171回りの配管を簡略化した過熱蒸気温度制御用緩熱装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明に係る過熱蒸気温度制御用緩熱装置は、隔壁で複数の区画に区切られたヘッダと、ヘッダ内の上流側区画から第1の蒸気管を介して蒸気の供給を受け蒸気温度を低減する緩熱器と、緩熱器に直列接続され緩熱器を流れる蒸気流量を制御する制御弁と、制御弁から第2の蒸気管を介して蒸気を受け入れる上流側区画直下流の下流側区画と、上流側区画と下流側区画とを区切る所定の直径の孔が穿孔された隔壁と、を具備する。 【0011】本発明にあっては、蒸気の温度は、緩熱器により減温された蒸気量と区切る隔壁に穿孔された孔を介して上流側区画から下流側区画へ直接流れる過熱蒸気量とのバランスによって制御されるので、バイパス管が不要となり、水ドラムおよび第1の過熱器ヘッダ回りの配管が簡略化される。 【0012】 【発明の実施の形態】図5は、本発明に係る緩熱装置の系統図である。また、図6は上面図、および図7はスケルトン図であって、各図において、図1ないし図4と同一の構成要素は同一の参照番号を使用する。なお、本発明に係る緩熱装置は、図1に示す二胴水缶ボイラの過熱蒸気の温度制御用に使用される。 【0013】即ち、第1の過熱器ヘッダ171の第3区画に設けられた抽出点241から延びる第1の過熱蒸気管25は、分岐せずに水ドラム15内に設置された緩熱器23に接続される。また、緩熱器23の出口は、制御弁29および第2の過熱蒸気管26を介して、第1の過熱器ヘッダ171の第4区画に設けられた抽入点242に接続される。 【0014】さらに、第1の過熱器ヘッダ171の第3区画と第4区画を隔てる隔壁50には所定の直径の孔が穿孔されており、従来の緩熱器のバイパス管のオリフィスと同一の機能を果たす。即ち、緩熱器23によって減温される過熱蒸気量は、制御弁29の圧力損失と隔壁50に穿孔された孔を介して第3区画から第4区画に直接流れる蒸気流の圧力損失とのバランスによって決定される。 【0015】 【発明の効果】即ち、本発明に係る緩熱装置によれば、ヘッダの隔壁に孔を穿孔することによりバイパス管が不要となるので、水ドラム15および第1の過熱器ヘッダ171回りの配管が簡略化され、メインテナンススペースを確保することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月25日(1999.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077517 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−337604(P2000−337604A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−144913 |
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