| 【発明の名称】 |
燃焼制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】新井 敏也
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| 【要約】 |
【課題】稼働可能なボイラが減少した場合には、減少後のボイラを次の燃焼状態の組み合わせに切り替える追従性が悪くなることにより、蒸気圧力、温水温度、加熱温度などのプロセス値(PV)が変動し、制御蒸気圧力幅の目標値(SP)に制御することができないなどの課題があった。
【解決手段】ボイラ11の台数に応じた複数の燃焼パターンを予め登録し、運転状態検出手段18からの異常検出信号を入力したときに、稼働可能なボイラ11の台数に応じて1つの燃焼パターンを選択し、この選択した燃焼パターンに基づいて燃焼状態を制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 負荷量に応じて複数台の燃焼装置の燃焼状態を制御する燃焼制御装置において、制御対象となる燃焼装置の台数毎に燃焼パターンを備え、上記燃焼装置の運転状態を検出する運転状態検出部からの運転停止検出信号に基づき、稼働可能な上記燃焼装置の台数に応じて1つの燃焼パターンを選択し、この選択した燃焼パターンに基づいて上記各燃焼装置の燃焼状態を制御することを特徴とする燃焼制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、各燃焼装置の負荷量に応じて燃焼装置全体の燃焼状態を制御する燃焼制御装置において、特に、蒸気ボイラ,温水ボイラ,給湯器,吸収式冷凍機,加熱炉等において好適に利用することができる燃焼制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図5は実公平7−40803号公報に開示された従来の燃焼制御装置の構成図、図6は従来の燃焼制御装置において4つのボイラを用いて蒸気圧力の制御を行うときの燃焼パターンを示すグラフ図である。図5において、1は燃焼が行われるボイラNo1,No2,No3,No4、2は蒸気管を介して複数のボイラ1に接続されたスチームヘッダ、3はスチームヘッダ2の内部の蒸気圧力値を検出し蒸気圧信号を出力する圧力検出器、4は複数のボイラ1の中で異常なボイラ1を検出したときに正常に稼働するボイラ1の燃焼状態を変更してスチームヘッダ2において必要な蒸気量を確保する台数制御器であり、燃焼パターン記憶部6および燃焼パターン変更部7から構成される。5はボイラ1の異常を検出し異常検出信号を出力する異常検出手段である。 【0003】6はスチームヘッダ2の制御蒸気圧力幅をボイラ1の燃焼状態(高燃焼状態,低燃焼状態,燃焼停止状態)の組み合わせ数に応じて複数の蒸気圧力帯に分けた1種類の燃焼パターンを予め記憶させた燃焼パターン記憶部である。図6に示す燃焼パターン記憶部6では、4つのボイラ1の燃焼状態の組み合わせ数に基づいて制御蒸気圧力幅(8kg/cm2 〜10kg/cm2 )を9つの蒸気圧力帯に分けた燃焼パターンが記憶されており、1つの燃焼状態の組み合わせで制御する蒸気圧力帯の幅d1 (以下、制御幅という)は0.22kg/cm2 となる。この制御蒸気圧力幅の分割に基づく制御幅は、制御蒸気圧力の変動により頻繁に着火、停止を繰り返すハンチング現象を防止するために、管理者の経験則から最適な値が決定される。 【0004】7は圧力検出器3の蒸気圧信号を入力する度に燃焼パターン記憶部6に記憶されている燃焼パターンを参照し、蒸気圧信号に応じた最適なボイラ1の燃焼状態の組み合わせを選択し、複数のボイラ1を制御するとともに、異常検出手段5からの異常検出信号を入力すると稼働可能なボイラ1の台数と圧力検出器3からの蒸気圧信号との組み合わせに基づいて、最適なボイラ1の燃焼状態の組み合わせを選択し、複数のボイラ1を制御する燃焼パターン変更部である。 【0005】次に動作について説明する。燃焼パターン変更部7は、圧力検出器3の蒸気圧信号を入力する度に燃焼パターン記憶部6に記憶されている燃焼パターンを参照し、蒸気圧信号に応じた最適なボイラ1の燃焼状態の組み合わせを選択し、複数のボイラ1を制御する。なお、図6の蒸気圧力帯aにおいてはボイラNo1,No2,No3,No4の順序でH,H,L,0、蒸気圧力帯bにおいてはH,H,H,Lである。なお、Hはボイラ1の高燃焼状態、Lは低燃焼状態、0は燃焼停止状態を示す。 【0006】また、燃焼パターン変更部7が異常検出手段5からの異常検出信号を入力したとき、どの異常検出手段5からの異常検出信号かを判別し、異常の生じたボイラ1を特定する。異常の生じたボイラは自動的に運転が停止されるため、蒸気供給能力が不足することになる。これをバックアップするために、燃焼パターン変更部7は稼働可能なボイラ1の台数を特定し、燃焼パターン記憶部6に記憶されている燃焼状態の組み合わせの中から稼働可能なボイラ1で制御することができる最適な燃焼状態の組み合わせを選択し、スライド変更する。具体的には図6を用いて説明する。いま、台数制御器4は、蒸気圧力帯aにおいてどのボイラ1にも異常がなければ、H,H,L,0の燃焼状態の組み合わせを選択する。この場合、2つのボイラ1を高燃焼状態,1つのボイラ1を低燃焼状態で稼働し、1つのボイラ1を停止状態にしていることを示す。 【0007】そして、燃焼パターン変更部7はこの蒸気圧力帯aでの制御中に、No1のボイラ1の異常検出手段5を介して異常検出信号を入力すると、No1のボイラ1を停止させるとともに、燃焼パターン記憶部6に記憶されている燃焼状態の組み合わせの中から蒸気圧力帯aの燃焼パターン(2つのボイラ1が高燃焼状態、1つのボイラ1が低燃焼状態)と同一の燃焼パターンを検索する。ここで、蒸気圧力帯bのNo2のボイラ1,No3のボイラ1,No4のボイラの燃焼状態の組み合わせにおいて、2つのボイラ1を高燃焼状態、1つのボイラ1を低燃焼状態であるので、燃焼パターン変更部7は蒸気圧力帯aの燃焼状態の組み合わせの位置に蒸気圧力帯bの燃焼状態の組み合わせの位置がくるように、燃焼パターンをスライド変更する。このようにバックアップ運転が実行されて、蒸気供給能力不足が解消される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】一般に、制御蒸気圧力レンジが一定で稼動可能なボイラ台数が異なる場合、最適な制御幅も異なる。例えば制御蒸気圧力レンジが8kg/cm2 〜10kg/cm2 で、ボイラ台数が4台のとき、最適な制御幅は0.22kg/cm2 であり、ボイラ台数が3台のとき、最適な制御幅は0.29kg/cm2 である。従来の燃焼制御装置の燃焼パターン変更部7は、稼働可能なボイラ1が4台から3台に減少した場合にも、登録してある4台用の燃焼パターンの中だけで燃焼状態の組み合わせをスライド変更し、制御を行っているに過ぎなかった。すなわち、燃焼パターン変更部7では、稼働可能なボイラ1が4台のときに最適に決められた制御幅0.22kg/cm2 を用いて、3台のボイラ1を制御してバックアップ運転を行っていた。 【0009】このため、3台のボイラに最適な制御幅0.29kg/cm2 よりも小さな制御幅で台数制御が行なわれることになり、ハンチング現象が発生しやすくなったり、蒸気圧力、温水温度、加熱温度などのプロセス値(PV)の変動が大きくなり、制御幅の目標値(SP)に制御することができないなどの課題があった。 【0010】この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、稼働可能なボイラの数が減少した場合でも、最適な制御幅でボイラの制御を行うことができる燃焼制御装置を得ることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係る燃焼制御装置は、燃焼装置の台数に応じた複数の燃焼パターンを備え、燃焼装置の運転状態の停止信号や、異常を検出する異常検出部からの異常検出信号を入力し、燃焼装置が燃焼不可能な状態を検出したときに、稼働可能な燃焼装置の台数に応じて1つの燃焼パターンを選択するようにしたものである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による燃焼制御装置を示す構成図であり、図において、11は燃焼が行われるボイラ(燃焼装置)No1,No2,No3,No4、12は蒸気管を介して複数のボイラ11に接続されたスチームヘッダ、13はスチームヘッダ12の内部の蒸気圧力値を検出し蒸気圧信号を出力する圧力検出器、14はボイラ11の数に応じた燃焼パターンを複数登録しており、稼働可能なボイラ11の数に応じて最適な1つの燃焼パターンを選択し、この選択した燃焼パターンと圧力検出器13からの蒸気圧信号とに基づいてボイラ11の燃焼状態の組み合わせを決定し、スチームヘッダ12の蒸気量を制御する燃焼制御装置であり、燃焼パターン記憶部15、燃焼パターン選択部16、およびボイラ制御部17から構成される。18はボイラ11の運転状態を検出し運転停止信号や異常検出信号を出力する運転状態検出手段である。 【0013】15はボイラ11の数に応じた燃焼パターンを複数登録する燃焼パターン記憶部、16はボイラ制御部17から入力したボイラ11の数に基づいて燃焼パターン記憶部15から1つの燃焼パターンを選択する燃焼パターン選択部である。17は燃焼パターン選択部16に設定された燃焼パターンと圧力検出器13からの蒸気圧信号とに基づいてボイラ11の燃焼状態の組み合わせを決定し、スチームヘッダ12の蒸気量を制御するとともに、運転状態検出手段18からの運転状態を検出すると、稼働可能なボイラ11の数を検出し、燃焼パターン選択部16に出力するボイラ制御部である。 【0014】図2はこの発明の実施の形態1による燃焼制御装置において4つのボイラが稼働可能のときの燃焼パターンを示す表図、図3はこの発明の実施の形態1による燃焼制御装置において3つのボイラが稼働可能のときの燃焼パターンを示す表図である。この実施の形態1では、ボイラ11の燃焼状態の組み合わせ数Pは、下記の式(1)に基づいて算出される。 【0015】 P=n×4+1 ・・・・・(1) nは稼働可能なボイラ数【0016】稼働可能なボイラ11が4台ある場合には、図2に示すように4×4+1で17分割の燃焼パターンを選択し、稼働可能なボイラ11が3台ある場合には、図3に示すように3×4+1で13分割の燃焼パターンを選択する。したがって、制御蒸気圧力幅が8kg/cm2 〜10kg/cm2 である場合には、稼働可能なボイラ11が4台の制御幅は、1対の燃焼状態の組み合わせで0.235kg/cm2 であり、稼働可能なボイラ11が3台の制御幅は、1対の燃焼状態の組み合わせで0.308kg/cm2 である。したがって、ボイラ制御部17では、稼働可能なボイラ11が減少する以前と減少する以後とで異なる制御幅でボイラ11を制御することができる。 【0017】また、これら燃焼パターンにおいては、ディファレンシルを設け、蒸気圧力の上昇時と下降時とで切替ポイントをずらしていることにより、PVの微少なふらつきで制御状態が変わって起こるハンチング現象や発振の発生を防止することができる。 【0018】次に動作について説明する。図4はこの発明の実施の形態1による燃焼制御装置の動作手順を示すフローチャートである。この実施の形態1では正規のボイラ11の数を4台として説明する。まず、ボイラ制御部17は、圧力検出器13からの蒸気圧信号を入力したか否かを判断し(ステップST1)、圧力検出器13の蒸気圧信号を入力する度に燃焼パターン選択部16に記憶されている燃焼パターンを参照し、蒸気圧信号に応じた最適な燃焼状態の組み合わせを選択し、複数のボイラ11を制御する(ステップST2)。 【0019】そして、ボイラ制御部17は運転状態検出手段18からの停止信号を入力したか否かを判断し(ステップST3)、停止信号を入力したときに、どの運転状態検出手段18からの停止信号かを判別し、運転停止や異常の生じたボイラ11を特定する。そして、ボイラ制御部17は稼働可能なボイラ11の台数が4台であるか否かを判断し(ステップST4)、稼働可能なボイラ11の台数が4台である場合には、ボイラ制御部17は4台の燃焼パターンで制御を行う(ステップST5)。 【0020】一方、ステップST4の判断の結果、稼働可能なボイラ11の台数が4台でない場合には、稼働可能なボイラ11の台数が3台であるか否かを判断し(ステップST6)、稼働可能なボイラ11の台数が3台である場合には、ボイラ制御部17は3台の燃焼パターンで制御を行う(ステップST7)。一方、ステップST6の判断の結果、稼働可能なボイラ11の台数が3台でない場合には、稼働可能なボイラ11の台数が2台であるか否かを判断し(ステップST8)、稼働可能なボイラ11の台数が2台である場合には、ボイラ制御部17は2台の燃焼パターンで制御を行う(ステップST9)。一方、ステップST8の判断の結果、稼働可能なボイラ11の台数が2台でない場合には、稼働可能なボイラ11の台数が1台であるか否かを判断し(ステップST10)、稼働可能なボイラ11の台数が1台である場合には、ボイラ制御部17は1台の燃焼パターンで制御を行う(ステップST11)。一方、ステップST10の判断の結果、稼働可能なボイラ11の台数がない場合には、ボイラ制御部17はスチームヘッダ12の制御ができないため、台数制御を異常停止させる(ステップST12)。なお、燃焼可能なボイラ11が予め設定された台数以下になった時に、異常として台数制御を異常停止させてもよい。 【0021】以上のように、この実施の形態1によれば、燃焼制御装置14はボイラ11の数に応じた燃焼パターンを複数登録しており、稼働可能なボイラ11の数に応じて最適な1つの燃焼パターンを選択し、この選択した燃焼パターンと圧力検出器13からの蒸気圧信号とに基づいてボイラ11の燃焼状態の組み合わせを決定し、スチームヘッダ12の蒸気量を制御するように構成したので、稼働可能なボイラの数が減少した場合でも、最適な制御幅でボイラの制御を行うことができるなどの効果が得られる。 【0022】 【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によれば、燃焼装置の台数に応じた複数の燃焼パターンを備え、燃焼装置の運転状態を検出する運転状態検出部からの運転停止信号を入力したときに、稼働可能な燃焼装置の台数に応じて1つの燃焼パターンを選択するように構成したので、稼働可能なボイラの数が減少した場合でも、最適な制御幅でボイラの制御を行うことができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006666 【氏名又は名称】株式会社山武
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| 【出願日】 |
平成11年5月25日(1999.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066474 【弁理士】 【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−337601(P2000−337601A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−145425 |
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