| 【発明の名称】 |
照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】波多野 浩二
【氏名】伊藤 仁志
【氏名】寺本 悟志
【氏名】辻本 邦彦
【氏名】市川 正明
【氏名】正木 陽介
【氏名】由田 宏史
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| 【要約】 |
【課題】ぐらつきを防止するとともに、天井面と器具本体天板上面の隙間違いに対応できる。
【解決手段】天井面1に設けた配線器具2により器具本体5が天井面1との間に隙間Dをあけて取付けられ、器具本体5に設けたプルスイッチを器具本体天板5aに略沿うように側方へ突出したアーム7により下方へ方向転換される引紐で操作可能とし、プルスイッチの引紐への操作力の入力により器具本体5の天井面1へ近接移動する側の天井面1と器具本体天板5a上面との間に、器具本体5の天井面1への近接移動を防止するぐらつき防止具4を設けた。これにより、プルスイッチへの操作入力時に照明器具3がぐらつくことがなく、不快感を感じることがない。また、照明器具3がぐらつくことにより器具の天井取付部に繰り返し荷重が加わり強度劣化が起きることを防止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井面に設けた配線器具により器具本体が天井面との間に隙間をあけて取付けられ、前記器具本体に設けたプルスイッチを器具本体天板に略沿うように側方へ突出したアームにより下方へ方向転換される引紐で操作可能とした照明器具において、前記プルスイッチの引紐への操作力の入力により前記器具本体の天井面へ近接移動する側の天井面と器具本体天板上面との間に、前記器具本体の天井面への近接移動を防止するぐらつき防止具を設けたことを特徴とする照明器具。 【請求項2】 ぐらつき防止具は、配線器具の高さ違いに対応して天井面と器具本体天板上面との間に介在する略剛体からなる請求項1記載の照明器具。 【請求項3】 ぐらつき防止具は、器具本体天板上面に略上方へ突設された突出部と、この突出部の側面に圧接するように天井面に取付けられた摩擦部とからなる請求項1記載の照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、照明器具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば特開平9−213123号公報に開示されているように、器具本体と天井面との間に弾性パッキンを介在することで、器具のがたつきを防止した照明器具がある。また、特開平10−162632号公報には、器具本体に設けたプルスイッチを器具本体天板に略沿うように側方へ突出したアームにより下方へ方向転換するプルスイッチ引紐で操作する構成が開示されている。 【0003】なお、器具本体に設けたプルスイッチを器具本体天板に略沿うように側方へ突出したアームにより下方へ方向転換される引紐で操作する構造でない場合、以下の課題がある。 【0004】器具本体から側方へ光量を確保するため、グローブが器具本体の側面を覆う形状であると、プルスイッチ引紐が下方向へ方向転換するために受ける荷重がグローブに加わり、特にグローブは光を通すため肉薄である。よって、グローブは割れる可能が生じる。その対策としてグローブにプルスイッチ引紐を通すための貫通孔を設け、プルスイッチ引紐をグローブの貫通孔に通し、器具本体の下方から引き出す構造とすると、■ プルスイッチの引紐先端を斜めに引かれた場合に、前記貫通孔の周囲に荷重が加わる。前記グローブはランプ光を通すため肉薄である。このため、グローブは破損する可能性が生じる。このグローブの破損を防止するためには強度を増す必要が生じる。 【0005】■ グローブを回転取付する時、プルスイッチ引紐がグローブを貫通したまま、グローブの回転装着動作をするため、プルスイッチ引紐の貫通孔が回転装着動作に合わせて動くためグローブ取付けがやり難い。また、プルスイッチ引紐はグローブと器具本体の間で自由に動くため、プルスイッチ引紐は器具本体の各部品に絡む可能性が生じる。 【0006】■ プルスイッチ引紐の鉛直方向へ操作力を入力する時にグローブの引紐貫通孔に荷重がかからないようにするため、グローブの装着位置において、プルスイッチの引紐根元とグローブの引紐貫通孔を略鉛直方向直線上に位置する必要が生じる。このため、グローブの器具本体に対する鉛直軸周りの取付角度を複数個設置することができない。もしくはプルスイッチ照明器具の貫通孔を中心に配置する必要が生じる。しかしながら、照明器具の中心は配線器具との接続部が構成されているため、プルスイッチを配置することが困難である。 【0007】■ グローブのプルスイッチ引紐貫通孔とプルスイッチ引紐の間に摩擦防止用の隙間を設ける必要があるため、その隙間から虫が侵入する可能性が生じる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】特開平9−212123号のようにがたつき防止手段が弾性パッキンである場合、特開平10−162632号公報のような構造で、スイッチ操作時にプルスイッチ引紐を引き過ぎるなどの操作をすると、スイッチ操作力により器具本体の弾性パッキンが変形して照明器具全体がぐらつく場合がある。また、がたつき防止手段が弾性パッキンではない場合、配線器具の高さ違いを容易な手段で吸収することができなくなるため、別の手段が必要となる。 【0009】また、ぐらつき防止具は、プルスイッチ引紐に入力される操作力で器具本体が天井面へ近接移動することを防止する程度の強度を有する必要があるが、弾性パッキンの場合、照明器具の引掛シーリングの高さ違いを吸収する程度の弾性を有する必要があるため、プルスイッチ引紐への操作力の入力により器具本体がぐらつくことを防止することが困難である。 【0010】また、弾性パッキンで天井面と器具本体天板上面の隙間違いを吸収する場合、器具本体の正規取付位置で弾性パッキンは変形することで反発力を発生し照明器具のぐらつきを防止している。このとき弾性パッキン内部には前記変形により応力か発生している。この状態で長期間使用していると経年劣化により応力緩和が生じ、弾性パッキンの反発力は小さくなる。その結果、長期使用時、照明器具のぐらつきが防止できなくなる可能性が生じる。これは低い高さの引掛シーリングほど生じやすい。また、弾性パッキンの応力緩和を防止するために弾性パッキン変形時の応力を増加せずに反発力を増加する場合、弾性パッキンの上面から見た面積を拡大しなければならない。 【0011】したがって、この発明の目的は、ぐらつきを防止するとともに、天井面と器具本体天板上面の隙間違いに対応できる照明器具を提供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載の照明器具は、天井面に設けた配線器具により器具本体が天井面との間に隙間をあけて取付けられ、前記器具本体に設けたプルスイッチを器具本体天板に略沿うように側方へ突出したアームにより下方へ方向転換される引紐で操作可能とした照明器具において、前記プルスイッチの引紐への操作力の入力により前記器具本体の天井面へ近接移動する側の天井面と器具本体天板上面との間に、前記器具本体の天井面への近接移動を防止するぐらつき防止具を設けたことを特徴とする。 【0013】プルスイッチ引紐への操作力の入力により器具本体の天井面へ近接移動する側には、天井面と器具本体天板上面との間に介在して器具本体の天井面への近接移動を防止するぐらつき防止具を設けているため、プルスイッチへの操作入力時に照明器具がぐらつくことがない。そのため、不快感を感じることがない。また、照明器具がぐらつくことにより器具の天井取付部に繰り返し荷重が加わり強度劣化が起きることで器具が落下することを防止できる。 【0014】また、照明器具を、天井面に設けた配線器具を介して器具本体を天井面との間にやや隙間をあけて天井面に取付け可能としたまま、上記ぐらつき防止を達成しているため、天井面に近接して照明器具を取付けることができる。そのため、室内を広く使用することができる。 【0015】請求項2記載の照明器具は、請求項1において、ぐらつき防止具は、配線器具の高さ違いに対応して天井面と器具本体天板上面との間に介在する略剛体からなる。このように、ぐらつき防止具は、配線器具の高さ違いに対応するため、照明器具を取付ける場合に配線器具を付け替えする必要がない。そのため、工事業者だけでなく一般ユーザーも照明器具を容易に取付けることができる。 【0016】また、ぐらつき防止具は天井面と器具本体天板上面(背面)との間に介在するため、照明器具を使用している時、ぐらつき防止具は照明器具下方から見た場合、器具本体に隠れる。そのため照明器具の美観を損なわない。また、ぐらつき防止具は略剛体で形成されるため強度が高い。そのためぐらつき防止具を小型化できる。 【0017】請求項3記載の照明器具は、請求項1において、ぐらつき防止具は、器具本体天板上面に略上方へ突設された突出部と、この突出部の側面に圧接するように天井面に取付けられる摩擦部とからなる。照明器具取付け位置で、ぐらつき防止具はその器具本体天板上面に略上方へ突設された突出部の側面に、天井面に取付けられる摩擦部が圧接するように取付けられているため、低い高さの配線器具に照明器具を取付けた場合においても、突出部、摩擦部の内部に発生する応力は少なく、応力緩和か起きることにより垂直抗力が低下し、摩擦力が低下することはない。 【0018】また、摩擦力は垂直抗力と摩擦係数で表され、接触面積には依存しない。そのため、突出部、摩擦部を小型にしながら、高い摩擦力が得られ、器具本体のぐらつき防止を実現できる。 【0019】 【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態の照明器具を図1ないし図3に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態の照明器具の正面図、図2は第1の実施の形態におけるぐらつき防止具の斜視図、図3は第1の実施の形態の施工説明図である。 【0020】図1において、1は天井面、2は引掛シーリング(配線器具)、3は照明器具、4はぐらつき防止具である。照明器具3の器具本体5は、天井面1に設けた引掛シーリング2により天井面1との間に隙間をあけて取付けられている。また、器具本体3aに設けたプルスイッチを器具本体天板5aに略沿うようにグローブ6より側方へ突出したアーム7により下方へ方向転換される引紐8で操作可能としてある。 【0021】ぐらつき防止具4は、プルスイッチの引紐8への操作力Aの入力により器具本体5の天井面1へ近接移動する側Bの天井面1と器具本体天板5a上面との間に、器具本体5の天井面1への近接移動を防止するように設けてある。この場合、図2に示すようにぐらつき防止具4は略剛体で形成され、天井面1側に設けるぐらつき防止部10と、器具本体5側に設ける受部11とからなる。ぐらつき防止部10の下面は照明器具3の中心側を向くように傾斜した傾斜部10aとなっている。受部11は、傾斜部10aの傾斜方向に沿ったぐらつき防止部10の両側に一対の横ずれ防止用凸部11a,11aを配置し、その間に高さ調整用凸部11bを設けたものである。そして、横ずれ防止用凸部11aによりぐらつき防止部10が位置決めされた状態で、その傾斜部10aが高さ調節用凸部11bの上面の一方の角部に当接することにより、引掛シーリング2の高さ違いに対応して照明器具3のぐらつきを防止している。 【0022】つぎに、上記構成の照明器具の施工について説明する。図3(a),(b)に示すように、受部11は器具本体天板5aの上面の所定位置に予め固定されており、引掛シーリング2等の配線器具の高さの違いにより、ぐらつき防止部10の取付位置を変える。すなわち、図3(a)のように引掛シーリング2の高さが低い場合、傾斜部10aの上側部に高さ調節用凸部11bが当接するようにぐらつき防止部10を配置する。このとき当接位置におけるぐらつき防止部10の板厚が小さいので、ぐらつき防止具4全体の高さ寸法が縮小され、低い引掛シーリング2に対応できる。逆に、図3(b)のように引掛シーリング2の高さが高い場合、傾斜部10aの下側部に高さ調節用凸部11bが当接するようにぐらつき防止部10の挿入深さCを調整する。このとき当接位置におけるぐらつき防止部10の板厚が大きいので、ぐらつき防止具4全体の高さ寸法が拡大され、高い引掛シーリング2に対応できる。 【0023】このようにぐらつき防止具4は挿入深さCを調整することで引掛シーリング2の高さ違いに対応するため、引掛シーリング2の高さ違いに対して、複数個の高さ違いぐらつき防止具4を設定する必要がない。また、ぐらつき防止部10が応力緩和により永久変形し、器具のぐらつきが発生した場合においても、さらにぐらつき防止部10を深く挿入することで、容易に器具のぐらつきを防止することができる。また、横ずれ防止用凸部11aがぐらつき防止部10の側面に略接触しているため、ぐらつき防止部10は器具本体5を方向合わせのために回転させられた場合においても高さ調節用凸部11bからずれて落下することはない。 【0024】以上のようにこの実施の形態によれば、プルスイッチ引紐8への操作力の入力により器具本体5の天井面1へ近接移動する側には、天井面1と器具本体天板5a上面との間に介在して器具本体5の天井面への近接移動を防止するぐらつき防止具4を設けているため、プルスイッチへの操作入力時に照明器具3がぐらつくことがない。そのため、不快感を感じることがない。また、照明器具3がぐらつくことにより器具の天井取付部12に繰り返し荷重が加わり強度劣化が起きることで器具が落下することを防止できる。 【0025】また、照明器具3を、天井面1に設けた引掛シーリング2を介して器具本体5を天井面1との間にやや隙間をあけて天井面1に取付け可能としたまま、上記ぐらつき防止を達成しているため、天井面1に近接して照明器具3を取付けることができる。そのため、室内を広く使用することができる。 【0026】また、ぐらつき防止具4は天井面と器具本体天板5a上面(背面)との間に介在するため、照明器具3を使用している時、ぐらつき防止具4は照明器具3下方から見た場合、器具本体5に隠れる。そのため照明器具3の美観を損なわない。また、ぐらつき防止具4は略剛体で形成されるため強度が高い。そのためぐらつき防止具4を小型化できる。 【0027】なお、この実施の形態では、照明器具3を、器具本体5に設けたプルスイッチを器具本体天板5aに略沿うように側方へ突出したアーム7により下方へ方向転換される引紐8で操作することを可能としたまま、照明器具3のぐらつき防止を達成しているため、薄肉であるグローブ6にプルスイッチ引紐8を通すための貫通孔を設ける必要がなく、プルスイッチの引紐8先端を斜めに引かれた場合に、グローブ6が破損することはない。また、プルスイッチ引紐8を下方向へ方向転換するために受ける荷重がグローブ6に加わることがないため、グローブ6は割れる可能性がない。また、グローブ6が器具本体5の側面を覆う形状のため、器具本体5の側方へ光量が少なくなることはない。 【0028】さらに、グローブ6にプルスイッチ引紐8を通すための貫通孔を設け、プルスイッチ引紐8をその貫通孔から引き出す構造でないため、グローブ取付け方法が回転方式の場合においても、グローブ取付けが容易になる。グローブ6の回転装着動作時にプルスイッチ引紐8が器具本体5の各部品に絡む可能性がなくなる。また、グローブ6の器具本体に対する取付角度を複数個設置することができる。また、グローブ6のプルスイッチ引紐貫通孔とプルスイッチ引紐8の間に摩擦防止用の隙間を設ける必要がないため、その隙間から虫が侵入することを防止できる。また、プルスイッチをグローブ6の器具の外部に配置する必要がなく、プルスイッチを覆うための外郭部が必要ない。 【0029】この発明の第2の実施の形態の照明器具を図4ないし図6に基づいて説明する。図4はこの発明の第2の実施の形態の照明器具の正面図、図5は第2の実施の形態におけるぐらつき防止具の斜視図、図6は第2の実施の形態の施工説明図である。なお、第1の実施の形態と同様の部材には同一符号を付してその説明を省略する。 【0030】図4において、14はぐらつき防止具であり、前記実施の形態と同様にプルスイッチの引紐8への操作力の入力により器具本体5の天井面1へ近接移動する側の天井面1と器具本体天板5a上面との間に介在され、器具本体5の天井面1への近接移動を防止する。このぐらつき防止具14は、図5に示すように、略剛体で形成された直方体であり、器具本体天板5a上面に接着した両面テープ15により固定される。この場合、ぐらつき防止具14の側面の横寸法がa、縦寸法がb、奥行き寸法がcであり、b<c<aとなるように各寸法が設定されている。 【0031】つぎに、上記構成の照明器具の施工について説明する。図6(a),(b)に示すように、引掛シーリング2等の配線器具の高さの違いにより、ぐらつき防止具14の取付姿勢を変える。すなわち、図6(a)のように引掛シーリング2の高さが低い場合、寸法bが縦方向となるようにぐらつき防止具14を両面テープ15に接着し、天井面1と器具本体天板5a上面との間に介在させることで、低い引掛シーリング2に対応できる。逆に、図6(b)のように引掛シーリング2の高さが高い場合、寸法aが縦方向となるようにぐらつき防止具14を回転させて両面テープ15に接着し、天井面1と器具本体天板5a上面との間に介在させることで、高い引掛シーリング2に対応できる。この場合、引掛シーリング2の高さの寸法差と、寸法a,bの寸法差が同じになるように予め設定される。 【0032】以上のようにこの実施の形態では、ぐらつき防止具14の取付け方向を変えることで引掛シーリング2の高さ違いに対応するため、引掛シーリング2の高さ違いに対して、複数個の高さ違いのぐらつき防止具を設定する必要がない。また、ぐらつき防止具14は略直方体のため、切断加工がしやすい。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。 【0033】この発明の第3の実施の形態の照明器具を図7ないし図9に基づいて説明する。図7はこの発明の第3の実施の形態の照明器具の正面図、図8は第3の実施の形態におけるぐらつき防止具の斜視図、図9は第3の実施の形態の施工説明図である。なお、第1の実施の形態と同様の部材には同一符号を付してその説明を省略する。 【0034】図7において、20はぐらつき防止具であり、前記実施の形態と同様にプルスイッチの引紐8への操作力の入力により器具本体5の天井面1へ近接移動する側の天井面1と器具本体天板5a上面との間に介在され、器具本体5の天井面1への近接移動を防止する。このぐらつき防止具20は略剛体で形成され、図8に示すように、天井面1側に設けるぐらつき防止部21と、器具本体5側に設ける受部22とからなる。ぐらつき防止部21は略直方体である。受部22は、ぐらつき防止部21の両側に一対の横ずれ防止用凸部22a,22aを配置し、その間に複数の段差を有する高さ調節用凸部22bを設けたものである。そして、横ずれ防止用凸部22aによりぐらつき防止部21が位置決めされた状態で、ぐらつき防止部21を高さ調節用凸部22bのいずれかの段の上面に当接させることで、引掛シーリング2の高さ違いに対応して照明器具3のぐらつきを防止している。 【0035】つぎに、上記構成の照明器具の施工について説明する。図9(a),(b)に示すように、受部22は器具本体天板5aの上面の所定位置に予め固定されており、引掛シーリング2等の配線器具の高さの違いにより、ぐらつき防止部21の取付位置を変える。すなわち、図9(a)のように引掛シーリング2の高さが低い場合、高さ調節用凸部22bの低い段にぐらつき防止部21を配置する。このとき当接位置における受部22の板厚が小さいので、ぐらつき防止具20全体の高さ寸法が縮小され、低い引掛シーリング2に対応できる。逆に、図9(b)のように引掛シーリング2の高さが高い場合、高さ調節用凸部22bの高い段にぐらつき防止部21を配置する。このとき当接位置における受部22の板厚が大きいので、ぐらつき防止具20全体の高さ寸法が拡大され、高い引掛シーリング2に対応できる。 【0036】以上のようにこの実施の形態によれば、ぐらつき防止具20の取付け位置を変えることで、引掛シーリング2の高さ違いに対応するため、引掛シーリング2の高さ違いに対して、複数個の高さ違いのぐらつき防止具を設定する必要がない。また、ぐらつき防止部21は略直方体のため、切断加工が行いやすい。また、横ずれ防止用凸部22aがぐらつき防止部21の側面に略接触しているため、ぐらつき防止部21は器具本体5を方向合わせのために回転させられた場合においても高さ調節用凸部22bからずれて落下することはない。その他の構成効果は、第1の実施の形態と同様である。 【0037】この発明の第4の実施の形態の照明器具を図10ないし図13に基づいて説明する。図10はこの発明の第4の実施の形態の照明器具の正面図、図11は第4の実施の形態におけるぐらつき防止具の斜視図、図12は第4の実施の形態の作用説明図、図13は第4の実施の形態の施工説明図である。なお、第1の実施の形態と同様の部材には同一符号を付してその説明を省略する。 【0038】図10において、25はぐらつき防止具であり、前記実施の形態と同様にプルスイッチの引紐8への操作力の入力により器具本体5の天井面1へ近接移動する側の天井面1と器具本体天板5a上面との間に介在され、器具本体5の天井面1への近接移動(Eで示す)を防止する。このぐらつき防止具25は略剛体で形成され、図11に示すように、器具本体天板5a上面に略上方へ突設された突出部26と、この突出部26の側面に圧接または弾接するように天井面1に取付けられる摩擦部27とからなる。この実施の形態では、図12に示すように、プルスイッチ引紐8への操作力の入力により、器具本体5が天井面1への近接移動しようとしても、突出部26が摩擦部27に当接して阻止される。このとき、器具本体5の天井面1への近接移動により垂直抗力Nが大きくなる。これに伴って摩擦力(F=μN)も大きくなる。施工時においては、図13(a),(b)に示すように、突出部26が摩擦部27に対して位置ずれすることで、引掛シーリング2等の配線器具の高さ違いに対応できる。 【0039】上記構成の照明器具は、器具本体5の中央部にある天井取付部28を引掛シーリング2に接続する。このとき、プルスイッチ引紐8へ操作力が入力されると、照明器具3は引掛シーリング2を支点にして天井面1へ近接移動する。この移動は突出部26が摩擦部27方向へ動く成分が含まれるため、突出部26、摩擦部27間に発生する垂直抗力Nが増加する。したがってプルスイッチ引紐8への操作力により摩擦力Fは急激に増加するため照明器具3の天井面1への近接移動が防止される。 【0040】突出部26と摩擦部27の摩擦力Fは引掛シーリング2の高さ違いに関係なく生じるため、引掛シーリング2の高さ違いに対して、複数個の突出部、摩擦部といったぐらつき防止具を設定する必要がない。 【0041】突出部26と摩擦部27は略剛体で形成でき、このとき、引掛シーリング2の高さが違う場合においても、突出部26と摩擦部27のやや弾接している位置関係は同じであり、照明器具3が天井面1へ近接移動することを防止する摩擦力Fがほぼ一定に得られる。また、弾性パッキンのように、高さの低い配線器具に照明器具を取付けた場合に弾性パッキン内部の応力緩和を起こし反発力が低下し、照明器具がぐらつくことや、高さの高い引掛シーリング2に照明器具3を取付けた場合に弾性パッキンの反発力が低くなり、照明器具3がぐらつくといったことか生じない。 【0042】 【発明の効果】この発明の照明器具によれば、プルスイッチ引紐への操作力の入力により器具本体の天井面へ近接移動する側には、天井面と器具本体天板上面との間に介在して器具本体の天井面への近接移動を防止するぐらつき防止具を設けているため、プルスイッチへの操作入力時に照明器具がぐらつくことがない。そのため、不快感を感じることがない。また、照明器具がぐらつくことにより器具の天井取付部に繰り返し荷重が加わり強度劣化が起きることで器具が落下することを防止できる。 【0043】また、照明器具を、天井面に設けた引掛シーリングを介して器具本体を天井面との間にやや隙間をあけて天井面に取付け可能としたまま、上記ぐらつき防止を達成しているため、天井面に近接して照明器具を取付けることができる。そのため、室内を広く使用することができる。 【0044】請求項2では、ぐらつき防止具は、引掛シーリングの高さ違いに対応するため、照明器具を取付ける場合に引掛シーリングを付け替えする必要がない。そのため、工事業者だけでなく一般ユーザーも照明器具を容易に取付けることができる。 【0045】また、ぐらつき防止具は天井面と器具本体天板上面(背面)との間に介在するため、照明器具を使用している時、ぐらつき防止具は照明器具下方から見た場合、器具本体に隠れる。そのため照明器具の美観を損なわない。また、ぐらつき防止具は略剛体で形成されるため強度が高い。そのためぐらつき防止具を小型化できる。 【0046】請求項3では、照明器具取付け位置で、ぐらつき防止具はその器具本体天板上面に略上方へ突設された突出部の側面に、天井面に取付けられる摩擦部が圧接するように取付けらているため、低い高さの引掛シーリングに照明器具を取付けた場合においても、突出部、摩擦部の内部に発生する応力は少なく、応力緩和か起きることにより垂直抗力が低下し、摩擦力が低下することはない。 【0047】また、摩擦力は垂直抗力と摩擦係数で表され、接触面積には依存しない。そのため、突出部、摩擦部を小型にしながら、高い摩擦力が得られ、器具本体のぐらつき防止を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月8日(1999.6.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076174 【弁理士】 【氏名又は名称】宮井 暎夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−348526(P2000−348526A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−160668 |
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