| 【発明の名称】 |
結露現象を低減させるための改良手段を備える自動車のヘッドライト |
| 【発明者】 |
【氏名】ジャン・クロード ピュアント
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| 【要約】 |
【課題】自動車のヘッドライトの空洞や隅などの結露しやすい位置で、簡単かつ経済的に結露現象を低減できる自動車のヘッドライトを提供する。
【解決手段】自動車用ヘッドライトには、1つの閉鎖エンクロージャを構成するように互いに組合わされたケース(10)及びガラス(20)、及び照明機能を満たすため光学手段(41〜44)と連動するランプ(31〜34)が含まれている。該ヘッドライトは、ランプ及び光学手段の領域から離隔しランプが点灯された時点で結露現象を発生させる可能性のある低温ゾーン(11)を有している。ヘッドライトは更に、設計上、それ自体熱を発生することのできるランプ以外の機能的構成要素(50)(例えば放電ランプ安定器)を少なくとも1つ有している。 本発明に従うと、この機能的構成要素(50)は、それが作動状態にあるとき前記低温ゾーン内の温度を上昇させかくしてこのゾーン内の結露を低減させるような形で、前記低温ゾーン(11)付近に設置される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 閉鎖エンクロージャを画定するために、相互に結合されるハウジング(10)およびガラス(20)と、光学手段(41−44)に協働して、光束を発生するための少なくとも1つのランプ(31−34)とを含む自動車のヘッドライトであって、1つまたは複数のランプの領域、および結合される光学手段から通常は離れている、ランプの点灯時に結露現象を発生しうる少なくとも1つの冷気ゾーン(11)を有し、かつそれ自体が熱を発生可能な、ランプ以外の少なくとも1つの機能構成部品(50)を含み、この機能構成部品(50)の動作時に、前記冷気ゾーンの温度を上昇させるように、前記機能構成部品(50)を前記冷気ゾーンに隣接して配置したことを特徴とするヘッドライト。 【請求項2】 ヘッドライトのランプ(34)が、気体放電ランプであり、機能構成部品が、前記気体放電ランプ用の供給モジュール(50)であることを特徴とする請求項1に記載のヘッドライト。 【請求項3】 供給モジュール(50)は、高電圧供給モジュールであることを特徴とする請求項2に記載のヘッドライト。 【請求項4】 前記冷気ゾーンは、自動車の前後軸とほぼ横方向に、ヘッドライトの延長部(11)に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヘッドライト。 【請求項5】 前記延長部は、側面延長部であることを特徴とする請求項4に記載のヘッドライト。 【請求項6】 前記冷気ゾーンは、前記延長部に設けられた装飾部品(60)を収容しており、前記機能構成部品(50)は、前記装飾部品の後方に配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載のヘッドライト。 【請求項7】 装飾部品(60)および前記機能構成部品(50)の間に、空気循環スペースを設けてあることを特徴とする請求項6に記載のヘッドライト。 【請求項8】 前記機能構成部品は、前記冷気ゾーンと向き合って、ヘッドライトのハウジング(10)に形成された開口部(12)に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のヘッドライト。 【請求項9】 前記開口部(12)は、ハウジング(10)の後壁に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のヘッドライト。 【請求項10】 前記機能構成部品(50)は、ヘッドライトへの取り付け時に開口部(12)を気密に塞ぐために、前記開口部の周辺支持ゾーン(13)と協働可能な支持プレート(52)を有することを特徴とする請求項8または9に記載のヘッドライト。 【請求項11】 ヘッドライトのハウジング(10)は、前記冷気ゾーンからそれぞれ所定の距離のところに配置された、少なくとも2個の換気装置(70)を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のヘッドライト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般に自動車のヘッドライトに関し、特に、ヘッドライト内部の結露現象の問題の処理に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車のヘッドライトは、一般的に、閉鎖されたエンクロージャを画定するハウジングおよびガラスを含み、ラビリンス、邪魔板または同等物を備える換気手段により、水または泥がエンクロージャに入らないようにしながら、このエンクロージャ内で、新しい空気が循環できるようにしている。 【0003】この空気の循環は、特に、ヘッドライト内部の空気を新しくし、湿度を下げることにより、この空気中に蒸気として含まれる水が、ヘッドライトにおける1つまたは複数のランプの点灯時に加熱されて、ヘッドライトの比較的冷たい面で結露しないようにすることを目的としている。 【0004】しかし、このような換気構成は、特に、ヘッドライトのハウジングが、隅や空洞などを持つ複雑な形である場合、明らかに不十分である。隅や空洞などでは、空気循環がうまく行われず、光源あるいは結合される光学構成部品から離れている場合には、これらの光源および光学構成部品の領域よりも、ずっと温度が低い。この場合には、外部と連通する追加換気通路を、これらの領域に設けなければならないので、ヘッドライトの構成が複雑化し、価格が上がる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヘッドライトの上記空洞や隅などの結露しやすい位置において、非常に簡単かつ経済的に、結露現象を著しく低減させることを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】このため、本発明は、閉鎖エンクロージャを画定するために、相互に結合されるハウジングおよびガラスと、光学手段に協働して、光束を発生するための少なくとも1つのランプとを含み、1つまたは複数のランプの領域、および結合される光学手段から通常は離れており、かつランプ点灯時に結露現象を発生しうる少なくとも1つの冷気ゾーンを設け、さらに、それ自体が熱を発生可能な、ランプ以外の少なくとも1つの機能構成部品を含み、この機能構成部品の動作時に、前記冷気ゾーンの温度を上昇させるように、前記機能構成部品を前記冷気ゾーンに隣接して配置したことを特徴とする自動車のヘッドライトを提案する。 【0007】かくして本発明によると、冷気ゾーンの温度を上げるように特に構成された追加手段を、ヘッドライトに装備する必要なく、冷気ゾーンにおける結露現象を低減させるか、さらにはなくすことができる。 【0008】本発明によるヘッドライトの限定的ではないが好適な特徴は、以下の通りである。 ・ヘッドライトのランプは気体放電ランプであり、機能構成部品は、前記気体放電ランプ用の供給モジュールである。 【0009】・供給モジュールは、高電圧供給モジュールである。 【0010】・前記冷気ゾーンは、自動車の前後軸とほぼ横方向に、ヘッドライトの延長部に配置されている。 【0011】・前記延長部は、側面延長部である。 【0012】・前記冷気ゾーンは、前記延長部に設けられた装飾部品を収容しており、機能構成部品は、前記装飾部品の後方に配置されている。 【0013】・装飾部品および前記機能構成部品の間に、空気循環スペースを設ける。 【0014】・前記機能構成部品は、前記冷気ゾーンと向き合って、ヘッドライトのハウジングに形成された開口部に取り付けられている。 【0015】・前記開口部は、ハウジングの後壁に形成されてる。 【0016】・前記機能構成部品は、ヘッドライトへの取り付け時に開口部を気密に塞ぐために前記開口部の周辺支持ゾーンと協働可能な支持プレートを有する。 【0017】・ヘッドライトのハウジングは、前記冷気ゾーンからそれぞれ所定の距離のところに配置された、少なくとも2個の換気装置を有する。 【0018】本発明の他の特徴、目的および長所は、添付図面に、限定的ではない単なる例として挙げた本発明の好適な実施形態の以下の詳細な説明を読めば、明らかになると思う。 【0019】 【発明の実施の形態】図に示すように、本発明によるヘッドライトは、閉鎖したエンクロージャを画定するために、正面のガラス20と協働するハウジング10を含んでいる。 【0020】このエンクロージャには、幾つかの照明・信号標識灯機能が設けられている。すなわち、ランプ31および光学プレート41を備えるターンシグナルランプ(アセンブリL1)、フィラメントランプ32および放物面型のミラー42を備えるハイビームランプ(アセンブリL2)、非集束位置でハイビーム機能のミラー42に取り付けられる、いわゆる「ロービーム」ランプ33(アセンブリL3)、および楕円型のミラー44aと平凸レンズ44bとに協働するランプ34を含む、楕円型の交差またはパッシングヘッドライト(アセンブリL4)である。それ自体周知であるこの構成は、もちろん、単なる例として挙げらているものであり、他の多く構成を採用することができる。 【0021】ロービームヘッドライトのランプ34は、ここでは気体放電ランプである。従って、このランプに、高電圧供給モジュール50、すなわちバラストまたは安定器が固有の方法で結合され、バラストまたは安定器は、図示のように、シールドハウジング内に収容され、適切なシールド線51によりランプに結合されている。 【0022】さらに、ハウジング10は、ここでは邪魔板を備える2個の従来型換気装置70を有する(ここでは外部端末栓なしとして図示)。この2個の装置は、様々な照明機能L1〜L4を集めたハウジングの領域の対角線のほぼ両端に配置され、これらの照明機能に対して、十分な換気空気を通過させる。 【0023】また、ガラスと一緒にヘッドライトのハウジングにより画定されるエンクロージャが、一種の隅を形成する内側(図1の右側)への側面延長部11を有しており、換気装置70は、その位置を考慮すると、この領域では、明かに空気循環を引き起こせないことが分かる。また、この延長部11は、各照明機能から比較的遠いので、1つまたは複数のランプL1〜L4の点灯時に、エンクロージャの主要部分における温度よりも比較的低い温度にある。 【0024】図1からよく分かるように、美観の面でヘッドライトに十分な特徴を与えるために、正面で装飾処理を受ける成形プラスチック部品から構成された装飾部品が、ヘッドライトの全幅に、また特に延長部11に延びている。 【0025】本発明によれば、エンクロージャに存在する空気に含まれる水分が、延長部11に位置する冷気ゾーンで結露したり、また特に、延長部11に延びる装飾部品の部分で結露したりする恐れを小さくするために、延長部11のこの領域で、ランプ34に結合される高電圧供給モジュール50を配置するようにしてある。 【0026】従って、動作時に、供給モジュール50が発生する熱は、延長部11において、特に装飾部品60の位置で、温度上昇を引き起こし、装飾部品、あるいはこの領域におけるガラス20での結露現象は、なくなるか、もしくは著しく小となる。 【0027】この実施例では、モジュール50は、延長部11の後方にあるハウジングの壁に配置し、装飾部品60の背面にくるようにしているので、外側からは見えない。また、モジュール50へのアクセスは、自動車のエンジンカバーを持ち上げた後でも、依然として容易である。 【0028】特に、モジュール50が、シールドハウジングの一部をなす固定後部プレート52で支持されるようにし、延長部11に向き合ったハウジングの後壁に開口部12を設けてあるので有利である。この開口部の寸法は、モジュール50の寸法とほぼ同じである。この開口部は、支持プレート52の周辺のために、周辺支持ゾーン13により縁取られている。 【0029】プレート52と支持ゾーン13との間には、パッキン(図示せず)を設け、このレベルで、ヘッドライトのエンクロージャと外部との望ましくないあらゆる連通を回避するようにしている。 【0030】さらに、モジュール50と装飾部品60との間に空気スペースがあり、各部品の幾何学的な構成と、換気装置70の相対的な隔たりとから、この空間は、空気循環が非常に制限されているか、または存在しない箇所である。 【0031】従って、モジュール50の位置で発生する熱を、対流により、装飾部品60およびガラス20の隣接部分に、特に有効に伝えることができる。 【0032】もちろん、本発明は、上記および図示した上記の実施形態に制限されるものではなく、当業者は、多数の変形もしくは変更を行うことができる。 【0033】特に、本発明の目的を達成するために、上記の高電圧供給モジュールをヘッドライトに設けるだけではなく、それに代わって、あるいは付加的に、ランプの切換電子回路、その地点の光束調整自動低減装置といった、他のあらゆる熱発生装置を設け、これを利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391011607 【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン 【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
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| 【出願日】 |
平成12年5月9日(2000.5.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−340021(P2000−340021A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願2000−135756(P2000−135756) |
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