| 【発明の名称】 |
航空標識灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 世樹
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| 【要約】 |
【課題】R形状の場合でも簡単な製造工程で安定した光色が得られるとともに、周囲温度の変化による光色の色度範囲のずれが生じない色フィルタを備えた航空標識灯を提供するにある。
【解決手段】本発明の航空標識灯1では、灯体本体2の固定部材2bには光源としての白熱電球4が光源支持部5により取り付けられ、灯体本体2の固定部材2aにはグローブ3、色フィルタ60a及びガラス部材60bが取り付けられる。ガラス部材60bはR形状の透明ガラスで形成され、色フィルタ60aは色付シリコンゴム部材を用いてガラス部材60bを被覆するようにキャップ形状に形成される。色付シリコンゴム部材60aは光色のばらつきに影響する色材の混合量を厳密にせずとも簡単に安定した光色を得る色フィルタとして形成でき、また、周囲温度の変化による色ずれも発生しない特徴を備えている。よって、形状の関わらず色材を混入しない安定した好色が得られる色フィルタを形成することができるので、従来よりも発光性能が良く且つ製造コストの容易な航空標識灯を提供できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源と;前記光源を支持するとともに電源を供給して発光させるための光源支持部材と;前記光源及び前記光源支持部材を固定する灯体本体と;前記灯体本体の上部に配置され、前記光源及び前記光源支持部材をカバーするグローブと;前記グローブの内部に配置され、規定の光色を得るための色フィルタと;を具備したことを特徴とする航空標識灯。 【請求項2】 前記色フィルタは、前記グローブの内側又は、前記グローブから所定の距離を設けて配置したことを特徴とする請求項1に記載の航空標識灯。 【請求項3】 光源と;前記光源を支持するとともに電源を供給して発光させるための光源支持部材と;前記光源及び前記光源支持部材を固定する灯体本体と;前記灯体本体の上部に配置され、前記光源及び前記光源支持部材をカバーするグローブと;前記グローブと前記光源との間に配置され、前記光源からの光をそのまま透過する透明ガラス部材と;前記透明ガラス部材の外側面を被覆するように配置され、規定の光色を得るための色フィルタと;を具備したことを特徴とする航空標識灯。 【請求項4】 前記色フィルタは、前記透明ガラス部材の外側面を被覆するような形状に形成したことを特徴とする請求項3に記載の航空標識灯。 【請求項5】 前記色フィルタは、規定の光色を得るために着色されたシリコンゴム部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の航空標識灯。 【請求項6】 前記シリコンゴム部材は、耐熱性を備えるとともに、パッキンとしての機能を備えたことを特徴とする請求項5に記載の航空標識灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空港の滑走路や誘導路、あるいは飛行機の操縦者による障害識別のため用いられる航空標識灯に関し、特に簡単な構成で安定した光色が得られるとともに温度変化により光色ずれが生じない色フィルタを備えた航空標識灯に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、空港の滑走路や誘導路等に用いられる標識灯や、飛行機の操縦者による障害識別のため用いられる障害灯等の航空標識灯が実用化されている。 【0003】このような航空標識灯は、使用目的に応じて必要な配光を発することによって、飛行機の操縦者に対し、滑走路への誘導や離着時の誘導あるいは侵入経路への誘導を行ったり、障害灯等については、飛行機の操縦者に対しビル等の高層建物を識別させるようにしている。 【0004】したがって、このような航空標識灯においては、飛行機の操縦者に対し使用目的に応じた内容を明確且つ確実に認識させるためには、使用目的に応じて定められた規定の配光や光色を得なければならない。このため、航空標識灯における配光、光色にあっては、従来よりJIS W 8301に規定されるようになっている。 【0005】このように規定された航空標識灯の色を満足させるために、例えば光源が調光制御が容易な白熱電球等の白色光を発する航空標識灯である場合には、該光源からの白色光を、規定された光色を得る光学特性を有する色フィルタを介して発光させるようにしている。このような白熱電球及び色フィルタを備えた従来の航空標識灯の一例を図4に示す。 【0006】図4は上記のように白熱電球及び色フィルタを備えて構成された地上型の航空標識灯の一例を示す構成図である。 【0007】図4に示すように、航空標識灯1は、灯体2、グローブ3、光源としての白熱電球4、光源4を指示する光源支持部5、色フィルタ6及び取付架台7等を含んで構成されている。 【0008】灯体2は、該航空標識灯の本体であって、グローブ3や色フィルタ6等を固定するための固定部材2aと、光源支持部5あるいは取付架台7が取り付けられる他の固定部材2bとを備えて形成されている。 【0009】固定部材2aは、他の固定部材2bに軸部材2cを介して上方向に回動可能に取り付けられており、白熱電球4の交換時等には、嵌装されたグローブ3及び色フィルタ6とともに軸部材2cを支点に開くことができるようになっている。 【0010】また、該固定部材2aを閉めて固定する場合には、2つの固定部材2a,2bの基端部に設けられた固定ネジ8を螺合することより、固定する。この場合、介在するバネ部材8aの付勢力により、標識灯1内部を密封するとともに固定状態が適度に保持される。 【0011】灯体2の中心近傍には、光源支持部5が取り付けられ、光源支持装置5は、電気的に接続されるソケット5aに装着された白熱電球4に、外部より図示しない配線を介して供給された電力を給電することにより、光源としての白熱電球4を発光させる。 【0012】グローブ3は、光学系部材でR形状に形成されたもので、収容する白熱電球4からの光を外部全方向へと照射する特性を備えている。また、グローブの外周部分には、所定方向へ光を照射するための形状が施されており、また、中腹近傍には、略水平方向に対して光を照射するためのレンズ手段が設けられている。 【0013】また、本例の航空標識灯1では、グローブ3と白熱電球4との間には、該白熱電球4の白色光を規定された色に変えて照射するための色フィルタ6が設けられている。 【0014】色フィルタ6は、白熱電球4を包囲するようにR形状に形成されており、使用目的によって規定された光色が得られるように着色されたものである。該色フィルタ6を設けたことにより、白熱電球4からの白色光が該色フィルタ6を透過することによって、着色された色フィルタ6の色に変換され、その後グローブ3を介して外部へと照射することができる。 【0015】一方、灯体2の下部には、取付架台7が取り付けられている。取付架台7には複数の取付用孔7aが形成されており、これらの取付用孔7a内にボルト(図示しない)を挿入し且つ空港などの所定位置(地上)の取付用孔に螺合することで、該航空標識灯1を固定するようにしている。 【0016】ところで、上述の色フィルタ6としては、従来より2種類のものが使用されていた。ひとつは、ガラス部材に色剤を混合させることにより成る色ガラス型色フィルタで、もうひとつは、干渉膜による透過型色フィルタである。 【0017】しかしながら、前者の色ガラス型色フィルタでは、色材の混合量や混合の仕方によって規定の色が得られるように製造しているので、混合量や混合の仕方を少しでも間違ってしまうと、光色にばらつきが発生してしまう虞れがある。このため、常に安定した光色を得るためには混合量や混合の仕方の管理を厳密にする必要があり、結果として製造工程自体が煩雑になってしまう。 【0018】また、色ガラス型色フィルタでは、光源としての白熱電球4等に影響により内部の温度や周囲温度が変化する場合も考えられるが、このような周囲温度が変化した場合には、光色の色度範囲がずれてしまうこともあるという問題点があった。 【0019】さらに、混合する色材として、赤色や黄色等の色を着色するために必要なカドミウムと呼ばれるものが使用されているが、この色材は環境的に害を与えてしまう虞れもあるという不都合もあった。一方、後者の干渉膜による透過型色フィルタにおいては、色材を蒸着によって干渉膜を形成するようにして製造されているため、ガラスが平面状のみ均一な干渉膜を形成することができるが、上記の色フィルタ6のようにガラスがR形状である場合には、均一した干渉膜を形成することが困難であるという問題点もあった。 【0020】以上の理由から、このような色フィルタを備えた従来の航空標識灯では、規定された光色を得るためには、製造工程が煩雑になってしまい、また、安定した好色を得ることができず、周囲温度が変化した場合には光色のずれが発生してしまうという問題点があった。 【0021】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の航空標識灯では、規定された配光、光色を満足するために少なくとも2種類の色フィルタを用いていたが、これらの色フィルタでは、R形状のフィルタには製造工程が困難であり、安定した光色が得られず、さらに、光源等の影響により周囲温度が変化した場合には、光色の色度範囲がずれてしまうという問題点があった。 【0022】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、R形状の場合でも簡単な製造工程で安定した光色が得られるとともに、周囲温度の変化による光色の色度範囲のずれが生じない色フィルタを備えた航空標識灯の提供を目的とする。 【0023】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の航空標識灯は、光源と;前記光源を支持するとともに電源を供給して発光させるための光源支持部材と;前記光源及び前記光源支持部材を固定する灯体本体と;前記灯体本体の上部に配置され、前記光源及び前記光源支持部材をカバーするグローブと;前記グローブの内部に配置され、規定の光色を得るための色フィルタと;を具備したことを特徴とするものである。 【0024】請求項2記載の発明の航空標識灯は、請求項1に記載の航空標識灯において、前記色フィルタは、前記グローブの内側又は、前記グローブから所定の距離を設けて配置したことを特徴とするものである。 【0025】請求項1,2記載の発明によれば、色フィルタとして例えば規定の光色が得られるように着色された色付シリコンゴムを用いることにより、従来光色のばらつきの発生を防止するために色材の混合量の管理が厳密で製造工程も煩雑であった色ガラスを使用しなくても、安定した好色を得ることができる。また、この色フィルタは温度変化に対しても光色の色度範囲がずれないという透過特性を備えているので、常時均一な配光を行うことができる。さらに、製造工程も容易に行うことができ、色ガラス部材も使用することがないので、結果として製造コストを低減することも可能である。 【0026】請求項3記載の発明の航空標識灯は、光源と;前記光源を支持するとともに電源を供給して発光させるための光源支持部材と;前記光源及び前記光源支持部材を固定する灯体本体と;前記灯体本体の上部に配置され、前記光源及び前記光源支持部材をカバーするグローブと;前記グローブと前記光源との間に配置され、前記光源からの光をそのまま透過する透明ガラス部材と;前記透明ガラス部材の外側面を被覆するように配置され、規定の光色を得るための色フィルタと;を具備したことを特徴とするものである。 【0027】請求項4記載の発明の航空標識灯は、請求項3に記載の航空標識灯において、前記色フィルタは、前記透明ガラス部材の外側面を被覆するような形状に形成したことを特徴とするものである。 【0028】請求項3及び請求項4に記載の発明によれば、前記請求項1,2に記載の発明と同様の作用,効果が得られる他に、前記透明ガラス部材及び前記色フィルタによって、前記グローブ内部の空気室を分割するように配置され、しかも前記透明ガラス部材が色フィルタの内側に配置されるので、前記光源による室内の温度上昇から前記色フィルタを保護することが可能となり、より一層、温度変化に起因した色度範囲のずれの発生を防止することが可能である。 【0029】請求項5記載の発明の航空標識灯は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の航空標識灯において、前記色フィルタは、規定の光色を得るために着色されたシリコンゴム部材であることを特徴とするものである。 【0030】請求項6記載の発明の航空標識灯は、請求項5に記載の航空標識灯において、前記シリコンゴム部材は、耐熱性を備えるとともに、パッキンとしての機能を備えたことを特徴とするものである。 【0031】請求項5及び請求項6の発明によれば、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材を用いているので、従来の色フィルタとしての色ガラスに比べ、簡単な製造方法で色フィルタを形成することが可能であり、さらに、耐熱性を備えるとともにパッキンとしての機能を備えているものであることから、周囲温度の変化による色ずれが発生することもなく、また航空標識灯の内部への水滴の漏洩を防止することもできるので、あらゆる過酷な天候においてもその最適な発光性能を保持した状態で使用することが可能となる。他の作用,効果については上記発明と同様である。 【0032】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2は本発明に係る航空標識灯の一実施の形態を示し、図1は該航空標識灯の概略構成を示すもので図1(a)は一部破断した上面図、図1(b)は一部破断した側面図、図1(c)は底面図、図2は図1に示す航空標識灯に用いられた色フィルタの概略構成を示すもので図2(a)は該色フィルタの一部破断した構成図であり、図2(b)は上面図である。なお、図1は、図4に示す航空標識灯と同様の構成要素については同一の符号を付してある。 【0033】本実施の形態では、航空標識灯1に用いられた色フィルタに改良を施すことにより、その課題を解決しようとしている。 【0034】全体的な構成としては、図1(a)及び図1(b)に示すように本実施の形態の航空標識灯10は、従来技術(図4参照)と略同様に灯体2、グローブ3、光源としての白熱電球4、光源4を指示する光源支持部5、色フィルタ60a、ガラス部材60b及び取付架台7等を含んで構成されている。 【0035】灯体2は、該航空標識灯10の本体であって、グローブ3や色フィルタ60a及びガラス部材60b等を固定するための固定部材2aと、光源支持部5あるいは取付架台7が取り付けられる他の固定部材2bとを備えて形成されている。 【0036】固定部材2aは、他の固定部材2bに軸部材2cを介して上方向に回動可能に取り付けられており、白熱電球4の交換時等には、嵌装されたグローブ3、色フィルタ60a及びガラス部材60bとともに軸部材2cを支点に開くことができるようになっている。 【0037】また、該固定部材2aを閉めて固定する場合には、2つの固定部材2a,2bの基端部に設けられた固定ネジ8を螺合することより、固定する。この場合、介在するバネ部材8aの付勢力により、標識灯10内部を密封するとともに固定状態が適度に保持される。 【0038】灯体2の中心近傍には、光源支持部5が取り付けられ、光源支持装置5は、電気的に接続されるソケット5aに装着された白熱電球4に、外部より図示しない配線を介して供給された電力を給電することにより、光源としての白熱電球4を発光させる。 【0039】グローブ3は、光源部3を収容するとともに前記灯体2に上面に取り付けられる外周カバーとして光学系部材でR形状に形成されたものでり、収容する白熱電球4からの光を外部全方向へと照射するレンズ特性を備えている。また、グローブ3の外周部分には、所定方向へ光を照射するための形状が施されており、また、中腹近傍には、略水平方向に対して光を照射するためのレンズ手段が設けられている。このような形状により、収容された白熱電球4からの光を外部全方向へと照射することが可能となり、また該グローブ3は、丈夫な材質で構成されていることから、あらゆる過酷な環境下での仕様においても、十分耐えうるものとなっている。 【0040】また、灯体2の下部には、取付架台7が取り付けられている。取付架台7には図1(c)に示すように複数の取付用孔7aが形成されており、これらの取付用孔7a内にボルト(図示しない)を挿入し且つ空港などの所定位置(地上)の取付用孔に螺合することで、該航空標識灯1を固定するようにしている。 【0041】ところで、本実施の形態における航空標識灯10では、従来技術(図4参照)と同様にグローブ3と白熱電球4との間に、該白熱電球4の白色光を規定された色に変えて照射するための色フィルタ60aが設けられている。しかしながら、この色フィルタ60aは、従来の色フィルタ6とは異なり、従来技術の課題を解決するための改良が成されている。 【0042】具体的には、図2(a)及び図2(b)に示すように白熱電球4を包囲するようにR形状に形成されたガラス部材60bが設けられている。また、このガラス部材60bの外側面上には、該ガラス部材60bの外側面上を被覆するように設けられるとともに使用目的に応じて規定された光色を得るために着色された色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aが設けられている。 【0043】ガラス部材60bは、例えば着色されてはおらず透明のガラス部材を用いて形成されたものであり、入射された光をそのまま透過する光学特性を備えている。 【0044】一方、色フィルタとして用いられた色付シリコンゴム部材60aは、規定の光色を得るのに必要な色材により着色されたシリコンゴムから成るもので、白熱電球4からの白色光を規定された光色に変換して透過させることができる光学特性を備えている。また、色付シリコンゴム部材60aは、その物質特性から加工性が良好であり、他に耐熱性やパッキンとしての特性も備えている。なお、本例の場合、該色付シリコンゴム部材60aは、例えばR形状のガラス部材60bの外側面上を被覆するようにキャップ形状に形成されたもので、これをR形状のガラス部材60bに嵌装するようになっている。 【0045】このような構成の色フィルタ60aを用いることにより、光源としての白熱電球4からの白色光を規定された光色に変換してグローブ3を介し外部へと照射することが可能となる。 【0046】上記色フィルタ60a及びガラス部材60bの各製造方法を考慮すると、ガラス部材60bについては、従来のように色材を混合させずに製造することができるので容易に製造することが可能である。 【0047】また、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aについては、予め規定の光色が得られるように色材を用いて着色するように製造されるが、該色材を均等に混合させることができるので、色材の混合量を厳密に管理せずとも簡単に製造することができ、キャップ形状に形成したとしても、色材の混合に起因する色光のばらつきが生じることなく製造することができる。例えば色付シリコンゴム部材60aをキャップ状に形成する場合には、簡単な型成形等で製造することができるので、結果として従来よりも大幅に色フィルタにおける製造工程を簡易化できる。 【0048】なお、色付シリコンゴム部材60aをキャップ形状に構成せずに、他の取付方法によって、該色付シリコンゴム部材60aを上記R形状のガラス部材60bの外側面上に被覆するように設けるようにしても良い。 【0049】したがって、従来の色フィルタ(図4参照)で光色のばらつきの発生を防止するために行っていた、色材の混合量等の煩わしい厳密な管理を行う必要がなく、簡単な製造方法で光色のばらつきが発生することもなく光を照射することができる特性を備えた色フィルタ60aを製造することができる。 【0050】さらに、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aは、温度変化についてもその光色の色度範囲がずれないような透過特性も重ねて持ち合わせているので、例えば光源としての白熱電球4の発光等の影響により周囲温度が変化しても、光色の色度範囲がすれることなく、最適な配光を行うことができる。 【0051】次に、図1に示す航空標識灯10の作用を説明する。 【0052】いま、図1に示す航空標識灯10を発光させるものとする。すると、光源装置5により、電気的に接続されるソケット5aに装着された白熱電球4に、外部より図示しない配線を介して供給された電力が給電されることで、光源としての白熱電球4の発光が開始する。 【0053】すると、白熱電球4の発した白色光は、ガラス部材60b及び色フィルタ60aの全領域を透過することになる。このとき、白熱電球4からの白色光は、まず色フィルタ60aの内側に設けられた透明のガラス部材60bをそのままの状態で透過し、その後、該ガラス部材60bの外周面に配置された色フィルタの色付シリコンゴム部材60a(色フィルタ)を透過することによって、該色付シリコンゴム部材60aの着色色(規定された色)に変換されて照射される。その後、色付シリコンゴム部材60aからの色光は、グローブ3を介して外部へと全方向に照射されることになる。 【0054】この場合、上記航空標識灯10においては、光色のばらつきが発生しない光学特性を備えた前記色付きシリコンゴム部材60aを介して白熱電球4からの白色光を規定色に変換して照射しているので、光色のばらつきが発生せず、安定した光色を得られる。また、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aは、温度変化についてもその光色の色度範囲がずれない透過特性も有しており、さらに周囲温度の上昇を低減するように該色フィルタ60a及びガラス部材60bが標識灯10内部の空気室を分割した配置構造を形成しているので、光源としての白熱電球4の発光等の影響により周囲温度が変化しても、光色の色度範囲がすれることなく最適な配光を行うことができる。 【0055】したがって、本実施の形態によれば、透明のガラス部材60bと色付シリコンゴム部材60aとを設けて構成したことにより、ガラス部材60bがR形状のものでも関わらず、規定された色光に変換するための色付シリコンゴム部材60aを均一に設けることができ且つ該ガラス部材60bは色材を混入せずに形成することができるので、煩わしい色材の混合量等の管理を行うことなく安定した光色が得られる色フィルタを製造することができ、よって製造工程の簡易化を図ることができる。さらに、色付シリコン部材60aによる温度変化に対する透過特性や、またその配置構造によって、周囲温度が変化した場合でも光色の色度範囲がずれることなく配光することができる。これにより、従来よりも発光性能を向上させた航空標識灯を提供することができる。 【0056】ところで、前記実施の形態では、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aを透明のガラス部材60bの外側に配置して構成した場合について説明したが、本発明は、前記色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aをグローブ3の内面側に設けるとともに、透明のガラス部材60bを削除することにより、発光性能を保持したままで部品点数の縮小して製造コストを低減することも可能である。このような実施の形態を図3に示す。 【0057】図3は本発明に係る航空標識灯の他の実施の形態を示し、該航空標識灯に用いられた色フィルタ付きのグローブの概略構成を示す一部破断した側面図である。なお、図3は、図1に示す航空標識灯と同様の構成要素については同一の符号を付してある。 【0058】本実施の形態の航空標識灯では、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aをグローブ3の内側に設けるように形成して配置するとともに、前記ガラス部材60bを削除したことが前記実施の形態と異なる点であり、他の構成については、前記実施の形態と同様である。 【0059】図3に示すように、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aは、グローブ3のR形状に合わせて形成され、つまり、グローブ3の内側面を被覆するようなR形状に形成されて、グローブ3の内側に配置されるように取り付けられるようになっている。 【0060】また、本例では、これに伴い色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aを固定する必要がないので前記実施の形態にて使用していたR形状の透明なガラス部材60b(図1参照)が削除されている。 【0061】本実施の形態においては、グローブ3とその内側に配置された色付きシリコンゴム部材60aとによって、白熱電球4からの白色光を規定された光色に変換して外部へと照射することができる。 【0062】この場合、本実施の形態の航空標識灯では、色フィルタとして前記実施の形態と同様の色付シリコンゴム部材60aを用いているので、安定した光色が得られるとともに、また前記実施の形態と同様に周辺温度が変化した場合でも、光色の色度範囲がずれることなく配光することができる。 【0063】また、色フィルタとしての色付シリコンゴム部材60aは、前記実施の形態と同様に製造方法が容易であり、また、前記実施の形態におけるガラス部材60bを削除しているので、製造工程数を削減して製造行程を簡易化することができる。また、部品点数の削減により、全体的なコストを低減することも可能である。 【0064】したがって、本実施の形態によれば、前記実施の形態と同様の効果が得られる他に、より製造工程の簡易化及びコスト低減化を図ることを可能にする。よって、最適な発光性能を有するとともにコストを低減した航空標識灯を提供することができる。 【0065】なお、本実施の形態においては、グローブ3の内側に配置される色フィルタ(色付きシリコンゴム部材)60aを、グローブ3の形状に合わせて形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の手段で該色付シリコンゴム部材60aをグローブ3の内面全体に均一に張り付けて配置するように構成しても良い。 【0066】また、本発明は上記実施の形態に限定されるものもではなく、例えば各実施の形態における色フィルタの配置を変更した場合でも、本発明に含まれるものであり、同様の効果が得られることは明らかである。 【0067】 【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、色フィルタとして色付シリコンゴム部材を用いることにより、ガラス部材がR形状の場合でも簡単な製造工程で安定した光色が得られるとともに、周囲温度の変化による光色の色度範囲のずれが生じない色フィルタを形成することができる。よって、簡単な構成で発光性能を向上させた航空標識灯を提供することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003757 【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月14日(1999.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2000−322921(P2000−322921A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−134562 |
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