| 【発明の名称】 |
光源切換装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】今井 正
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】2個の光源を下部に有する光源ハウジングと、光源光を通過させる中空孔が形成された光源切り換え部と、遮光板とから構成され、光源ハウジングの天板の中央部には上記2個の光源の中心を結ぶ線に沿って光源切り換え部が左右にスライドする長孔が設けられ、遮光板は光源ハウジングの天板下面に回転可能に設置され、光源切り換え部の左又は右方向へのスライドと連動して回転し、光源切り換え部が長孔の左端又は右端にスライドした時に、電源スイッチが入ると同時に、遮光板は光源光を光源切り換え部の中空孔を通過させ、長孔の他の領域を遮光する形状であることを特徴とする光源切換装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2個の光源(2,2′)を下部に有する光源ハウジング(1)と、光源切り換え部(3)と、遮光板(4)とから構成され、上記光源ハウジング(1)は光源(2,2′)を囲む側板(b)と天板(a)とを有し、該天板(a)の中央部には上記2個の光源(2,2′)の中心を結ぶ線に沿って上記光源切り換え部(3)が左右にスライドする長孔(5)が設けられ、上記光源切り換え部(3)には光源光を通過させる中空孔(6)が形成され、上記遮光板(4)は光源ハウジング(1)の天板(a)下面に回転可能に設置され、光源切り換え部(3)の左又は右方向へのスライドと連動して回転し、光源切り換え部(3)が上記長孔(5)の左端又は右端にスライドした時に、光源光を光源切り換え部(3)の中空孔(6)を通過させ、上記長孔(5)の他の領域を遮光する形状であることを特徴とする光源切換装置。 【請求項2】 遮光板(4)が、略半円板状であり、回転可能に天板(a)に保持され、その略中央部に光源切り換え部(3)の下端部(7)と係合する短孔(9)を有し、光源切り換え部(3)の左右のスライドと連動して遮光板(4)が回転するように構成されている請求項1に記載の光源切換装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、手術用顕微鏡等に好適な、装置の使用を中断することなく、必要に応じて光源を切り換え可能とする光源切換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】顕微鏡を用いる手術は眼科を中心に広い分野で行なわれれている。手術用顕微鏡においては、光源光を光ファイバーケーブルによって伝送し、対象物に照射して、手術を容易にしている。その際問題になることは、予め充分に点検しておいたにも拘わらず、光源光の照度が低下したり、電球が切れたりして電球の交換のために手術が中断されることである。 【0003】上記の問題を改善するために、光源を2個とし、一方の光源と光ファイバーケーブルとを着脱可能に接続し、使用中に一方の光源の電球が切れると光ファイバーケーブルを外して他方の光源に接続し、電源スイッチ操作をする方式が利用されている。この方式は、従来の電球交換方式に比べれば、光ファイバーケーブルの付け替えにはさほどの時間はかからないが、ある程度の時間、手術の中断は避けられない。このような中断は手術によっては大事に至る危険性もあり、更なる改善が要望されている。このような問題は、顕微鏡を用いた手術に限られず、光源を用いた種々の照明装置における共通の問題でもある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、手術やその他の活動を中断することなく、照明用の光源の速やかな切り換えが可能な光源切換装置を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、2個の光源(2,2′)を下部に有する光源ハウジング(1)と、光源切り換え部(3)と、遮光板(4)とから構成され、上記光源ハウジング(1)は光源(2,2′)を囲む側板(b)と天板(a)とを有し、該天板(a)の中央部には上記2個の光源(2,2′)の中心を結ぶ線に沿って上記光源切り換え部(3)が左右にスライドする長孔(5)が設けられ、上記光源切り換え部(3)には光源光を通過させる中空孔(6)が形成され、上記遮光板(4)は光源ハウジング(1)の天板(a)下面に回転可能に設置され、光源切り換え部(3)の左又は右方向へのスライドと連動して回転し、光源切り換え部(3)が上記長孔(5)の左端又は右端にスライドした時に、光源光を光源切り換え部(3)の中空孔(6)を通過させ、上記長孔(5)の他の領域を遮光する形状であることを特徴とする光源切換装置を提供する。 【0006】 【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。本発明の光源切換装置は、使用中の光源光の照度が低下したり、光源(電球)が切れた場合に、光源の切換をワンタッチ方式で可能とするものである。即ち、現在使用している光源から他方の光源への切換は、光源光を本装置外へ送り出す光の取り出し口を左右にスライドさせるのみで行なうことができる。 【0007】本発明の光源切換装置を、その一例として図1〜2に要部を図解的に示す手術用顕微鏡の光源切換装置を参照して説明する。図1(1)は本発明の光源切換装置の一方向の断面図であり、図1(2)及び(3)は図1(1)と直交する方向の断面図である。 【0008】符号1は、2個の光源2,2′を下部に有する光源ハウジング(以下単にハウジングという)であり、ハウジング1は光源2,2′を囲む天板aと側板bとを有して構成されている。天板aは1枚であるが、側板bは通常2〜4枚であり、本発明の装置を組み込む本体装置によって、側板bは2〜3枚でもよい。又、光源2、2′は図示してはいないが、適当な手段によってハウジング1に固定されているか、又は本発明の装置を取り付ける本体装置に取り付けられて、ハウジング1によって包囲されていてもよい。上記天板aの中央部には上記2個の光源2,2’の中心を結ぶ線に沿って上記光源切り換え部(以下単に切り換え部という)3が左右にスライドできる長孔5が設けられている。 【0009】又、上記切り換え部3には、光源光を通過させる中空孔6が形成されており、光源2又は2’の光源光は該中空孔6を通過して不図示の光ファイバーケーブルに送られる。上記遮光板4は、天板aの下面に符号8を支点として回転可能に設置され、切り換え部3の左又は右方向へのスライドと連動して回転し、切り換え部3がスライドして上記長孔5の左端又は右端の位置において、光源光を中空孔6を通過させ、上記長孔5の他の領域を遮光する形状とされている。 【0010】遮光板4は、図2にその一例を示すように、好ましくは略半円板状であり、支点8によって回転可能に天板aの下面に保持されており、その略中央部には切り換え部3の下端部7と係合する短孔9を有し、切り換え部3の左右のスライドと連動して、即ち下端部7と短孔9との係合によって遮光板4が回転するように構成されている。 【0011】図2は、遮光板4が切り換え部3の左右へのスライドと連動して回転する機構を説明する図である。この図2では、点線で示す遮光板4は切り換え部が長孔5の中央位置(いずれの光源とも繋がっていない状態)にある場合を示している。この状態では切り換え部3の下端部7は、図面上遮光板4の略中央に縦長に設けられた短孔9とその上端で係合している。 【0012】この状態から切り換え部3を、長孔5中を図面上左方向にスライドさせ、切り換え部3が長孔5の左端に達すると、中空孔6は光源2の真上に位置する。このとき切り換え部3の下端部7が、遮光板4のほぼ中央に設けられた短孔9の図面上左側を押圧しつつ、遮光板4を矢印方向に回転させ、切り換え部3が長孔5の左端に達すると、遮光板4は一点鎖線図示の位置まで回転している。この状態では切り換え部3及びその下端部7は、短孔9の下端に達しており、中空孔6は光源2の真上に位置し、長孔5の他の領域は全て遮光板4によって遮光されている。 【0013】以上は、切り換え部3を長孔5の中心から図面上左端部にスライドさせた場合であるが、切り換え部3を長孔5の図面上右方向端部までスライドさせた場合も上記と同様に動作し、切り換え部3の中空孔6は光源2′の真上に位置し、同様に長孔5の他の領域は全て遮光板4によって遮光されている。 【0014】以上のように、長孔5中において切り換え部3が如何なる位置にあっても、中空孔6を除く長孔5の全ての領域は遮光された状態を維持している。従って光源2,2′のON−OFFを、切り換え部3の動きに連動させておくことにより、例えば、図面上左側の光源2を使用して手術をしている際、光源2の照度が低下したり、光源が意図せずに切れた場合には、直ちに切り換え部3を図面上長孔5の左端部までスライドさせることで、光源を直ちに光源2′に切り換えることができ、この光源切り換えは瞬時に可能であり、その際電源スイッチ操作を行うことなく光源は自動的に点灯し、しかもこの際光源からの光が外部に漏れることもない。 【0015】上記本発明の装置において、切り換え部3の先端部7は、天板aのほぼ中央に設けた長孔5及び遮光板4に設けた短孔9に沿ってスライドすることから、通常円筒状に形成しておくことが好ましい。又、図2に示す例では、遮光板4の形状は半円形状であるが、ハウジング1の天板aの下面で回転に支障を来さず、一方の光源を使用している場合に、ハウジング1の長孔5において切り換え部3が位置する以外のどの部分からも光源光を遮断できる形状であれば、遮光板4の形状は特に制限されない。 【0016】又、図2に示す例では、遮光板4を切り換え部3のスライドと連動させて回転させるために、遮光板4に短孔9を設ける例であるが、切り換え部3の左右方向へのスライドと連動して本発明の目的を達成するように、遮光板4が回転することができるものであれば、例示の短孔9以外の構成であってもよい。又、遮光板4の形状を図示の形状に限定されず、例えば、図2(2)に示すように遮光板4がいかなる位置にあっても長孔を遮光できる形状であればよい。 【0017】又、本発明の光源切換装置においては、何れか一方の光源が使用状態にある場合には、遮光板4の左右のいずれか一方の端部が、ハウジング1の天板aより外側にはみ出ることから、本発明の光源切換装置を装着する本体装置に上記のはみ出し部分が挿入されるスリットを形成しておくことにより、何れかの光源の使用中、即ち手術中は本発明の光源切換装置を本体装置から取り外すことはできず、光源不使用時(切り換え部3が長孔5の中央部にある時)のみ、本発明の光源切換装置を本体装置から取り外すことことができ、従って使用中に本発明の光源切換装置の不慮の脱落を防止することができる。 【0018】本発明の光源切換装置の各部の材質は、特に限定されないが、光源2又は2’からの熱によって装置自体が高温になる場合があるので、切り換え部3を手動でスライドさせる場合には、火傷等を防止するために、切り換え部3は金属製であってもよいが、少なくとも手が接触する部分は断熱性及び耐熱性を有する材質で形成することが好ましい。例えば、このような材質としては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、各種エンジアリングプラスチック等が挙げられる。勿論、光源2、2′と遮光板4若しくは天板aとの間、或は光源2、2′の周囲に防熱ガラス或いは透明な熱線遮断膜(不図示)を設けて装置の過熱を防止することが好ましい。又、光源からの光をファイバーケーブルを用いて取り出す場合には、ファイバーケーブルの先端内に或いは先端外部に防熱ガラス等による熱線遮断部を設けることもできる。 【0019】又、切り換え部3は、本発明の光源切換装置の使用目的に応じ、最適な大きさ、形状、構造等を適宜選定すればよく、特に限定されない。同様に天板aの長孔5の大きさ、形状等も使用目的に応じて適宜選定すればよく、特に限定されない。例えば、本発明の光源切換装置を手術用顕微鏡の光源装置として使用する場合には、光源2、2’からの光を不図示の光ファイバーケーブルを用いて手術対象の特定部位に照射することから、切り換え部3の中空孔6は、光ファイバーケーブルの口金(係合部)を連結及び固定できる構造に形成することが好ましい。 【0020】 【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。 実施例1眼科用手術用顕微鏡に使用する図3に示す光源切換装置を下記の如くに作製した。図3(1)は平面図、図3(2)は図3(1)のA−A線断面図である。鉄製の幅9cm、長さ12cm、高さ7.5cmの直方体状ハウジング(但し、底及び1個の側面はない)の天板のほぼ中心に、幅1.3cm、長さ7.5cmの長孔(長さ方向の両端は上記幅を直径とする半円形状に形成)を開けた。遮光板(破線図示)は、半径5.6cmの半円の底辺に1.5cm幅の短冊形状を付加させた形状に作成し、その底辺に対して垂直で円弧に近い部分に幅1.3cm、長さ2.6cmの短孔を開けた。この短孔の両端部は上記の幅を直径とする半円形状に形成した。この遮光板をハウジングの天板の下面に、ハウジング及び遮光板の長孔の位置関係が図3(1)に示す関係になるように、遮光板の底辺側の支点で回転可能に取り付けた。 【0021】又、切り換え部は、真鍮製の中空孔を埋め込んだ、幅4cm、長さ5cm、高さ1.5cmの直方体(スライドさせる長手方向の両側面側に幅1cm、底面からの高さ0.4cmのつばを形成)の中心に直径3cm、高さ2.5cmの円筒を有する形状にフェノール樹脂で成形した。中空孔の下端部分は外径が1.3cmの円筒状(肉厚1.5mm)に、上方部分は外径1.5cm(肉厚1.5mm)の円筒状に形成した。上方部分の円筒には光ファイバーケーブルの口金(係合部)がネジで固定できるようにした。この切り換え部を上記のつば部を慴動可能に逆L字型の金属製のつば押え部材を介してハウジング上にスライド可能に取り付けた。 【0022】ハウジング内に2個の光源を、切り換え部をハウジングの長孔に沿って左端又は右端にスライドさせた時に、光源と切り換え部の中空孔の中心が一致するように取り付けた。右側の光源を最初に使用する光源とし、切り換え部を長孔の右端にスライドさせると光源の電源がONとなるようにスイッチを設け、光源を交換するために切り換え部を左方向にスライドさせると、その途中で切り換え部がマイクロスイッチに触れて、交換する光源の電源がONとなるようにマイクロスイッチを設けた。 【0023】上記の光源切換装置を手術用顕微鏡に取り付け、長孔の中央位置にある切り換え部に光ファイバーケーブルを接続し、これを手で長孔の右端までスライドさせると光源は点灯し、遮光板及び切り換え部によって、ハウジングの長孔からの光の漏れは全く認められなかった。切り換え部を左方向にスライドさせる右端側の光源は消え、切り換え部はマイクロスイッチに触れて左端側の光源が点灯し、切り換え部が左端に達する光ファイバーケーブル先端から光線が照射された。この際の光源切り換えは瞬時であり、極めてスムーズであった。 【0024】 【発明の効果】以上の本発明によれば、照度低下や電球切れによる手術用顕微鏡等の照明用光源の切り換えを、手術等を中断することなく極めて短時間に行うことができる光源切り換え用装置が提供される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591281895 【氏名又は名称】株式会社イナミ
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| 【出願日】 |
平成11年3月24日(1999.3.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077698 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 勝広 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−276925(P2000−276925A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月6日(2000.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−79789 |
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