| 【発明の名称】 |
照明調整具用シート及びそのシートを用いた照明調整具 |
| 【発明者】 |
【氏名】斎藤 芳廣
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】本発明に係る照明調整具用シートは、含水無機化合物と炭酸塩を固形分で40〜70重量%と、セルロース繊維を固形分で25〜60重量%含有し、かつ含水無機化合物/炭酸塩が固形分重量比で100/0を含み、60/40より含水無機化合物過多側であり、セルロースの炭化促進作用を有する難燃剤を含有せず、JIS Z8730のL* a * b * 表色素によるシート表面の明度指数L*が50以下である抄紙シートである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 含水無機化合物と炭酸塩を固形分で40〜70重量%と、セルロース繊維を固形分で25〜60重量%含有し、かつ含水無機化合物/炭酸塩が固形分重量比で100/0を含み、60/40より含水無機化合物過多側であり、セルロースの炭化促進作用を有する難燃剤を含有せず、JIS Z8730のL* a * b * 表色素によるシート表面の明度指数L*が50以下である抄紙シートであることを特徴とする照明調整具用シート。 【請求項2】 含水無機化合物と炭酸塩を固形分で40〜70重量%と、セルロース繊維を固形分で25〜60重量%含有し、かつ含水無機化合物/炭酸塩が固形分重量比で100/0を含み、60/40より含水無機化合物過多側であり、セルロースの炭化促進作用を有する難燃剤を含有せず、JIS Z8730のL* a* b* 表色素によるシート表面の明度指数L*が50以下である抄紙シートの打抜成形体であることを特徴とする照明調整具。 【請求項3】 請求項1記載の照明調整具用シートであって、さらに厚さが0.3〜3mmであることを特徴とする照明調整具用シート。 【請求項4】 請求項2記載の照明調整具であって、さらに厚さが0.3〜3mmであることを特徴とする照明調整具。 【請求項5】 含水無機化合物は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、二水和石こう及びアルミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種類からなる請求項1または2記載の照明調整具用シート。 【請求項6】 含水無機化合物は水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、二水和石こう及びアルミン酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種類からなる請求項1または2記載の照明調整具。 【請求項7】 炭酸塩は炭酸カルシウムである請求項1、3、または5記載の照明調整具用シート。 【請求項8】 炭酸塩は炭酸カルシウムである請求項2、4または6記載の照明調整具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は照明調整具用シート及びそのシートを用いた照明調整具に関し、さらに詳しくは、照明枠用シート及びそのシートを用いた照明枠として使用したり、あるいは不要な箇所は光を遮蔽し必要箇所のみ光を当てることの出来る照明調整枠体等の照明調整具として使用することが出来る枠体であって、高度な難燃性を有し、かつ照明光による輻射熱に対する耐熱性にも優れた照明調整具用シート及びそのシートの打抜成形体から成る照明調整具に関する。 【0002】 【従来の技術】写真撮影現場、スタジオあるいは舞台等でスポットライト等の照明を使う際、従来より、照明具に照明枠を装着して、無用な光の拡散を防止し、所望の方向に照明光を効率よく照射するということが行われている。係る照明枠としては一般に厚紙を打抜成形したものが使われている。また、写真撮影、スタジオあるいは舞台等で使用される照明装置はできるだけ目立たないほうがよいため、照明枠は通常黒色に着色されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、厚紙製の照明枠は、その素材である厚紙が可燃体である上に、黒色に着色されているため、スポットライトなどの照明から照射される照明光の輻射熱を吸収しやすく、発煙したり、着炎して火災の原因となる危険性が高い。 【0004】厚紙製の照明枠の着炎の危険を防止するためには、該厚紙にスルファミン酸グアニジン等のセルロース繊維の炭化促進作用を有する難燃剤を含有せしめて難燃性を賦与するのが一般的方法である。しかし、実際に厚紙に係る難燃剤を含有せしめて難燃化を図ってみたところ、照明枠の着炎という事態を防止することはできるが、照明枠としての通常の使用時においても、含有せしめられた難燃剤が、照明からの輻射熱を受けて分解し、発煙を生じるとともに、セルロース繊維の炭化促進作用を発現し、紙質が劣化して照明枠として必要な強度を維持できなくなること。すなわち、難燃剤を含有しない場合よりも、発煙及び紙質劣化を生じやすいという難点を呈することになり実用には供し得ないことが判明した。 【0005】従って、難燃性を有し、かつ照明による輻射熱に対する耐熱性にも優れた照明枠の開発が急務となった。本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、高度な難燃性を有し、かつ照明による輻射熱に対する耐熱性にも優れた照明枠等の照明調整具用シート及び照明調整具を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の照明調整具用シートは、 含水無機化合物と炭酸塩を固形分で40〜70重量%と、セルロース繊維を固形分で25〜60重量%含有し、かつ含水無機化合物/炭酸塩が固形分重量比で100/0を含み、60/40より含水無機化合物過多側であり、セルロースの炭化促進作用を有する難燃剤を含有せず、JIS Z8730のL* a* b* 表色素によるシート表面の明度指数L*が50以下である抄紙シートである。 【0007】また、本発明の照明調整具は、含水無機化合物と炭酸塩を固形分で40〜70重量%と、セルロース繊維を固形分で25〜60重量%含有し、かつ含水無機化合物/炭酸塩が固形分重量比で100/0を含み、60/40より含水無機化合物過多側であり、セルロースの炭化促進作用を有する難燃剤を含有せず、JISZ8730のL* a* b*表色素によるシート表面の明度指数L*が50以下である抄紙シートからなる照明調整具用シートの打抜成形体である。 【0008】上記した含水無機化合物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、二水和石こう及びアルミン酸化カルシウム等を挙げることができる。これらの化合物は何れも分子内に結晶水をもち、化学的に類似した構造を有する。また、含水無機化合物は、その種類によって分解温度及び吸熱量に幾分差があるが、高温加熱時に分解して吸熱作用により不燃化効果を示すという点では全く共通している。 【0009】従って、基本的に前記した含水無機化合物のいずれを用いてもよいが入手価格等の経済性を考慮すると水酸化アルミニウムが最適である。本発明で使用する炭酸塩としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸ストロンチウム、炭酸ベリリウム、炭酸亜鉛などの中から少なくとも1種類を選択して使用する。これらの炭酸塩はその種類により分解温度等に幾分差があるが、高温加熱時に分解して吸熱作用により難燃化効果を示すという点では全く共通している。従って、基本的に前記した炭酸塩のいずれを用いてもよいが、価格の面から炭酸カルシウムが最適である。なお、炭酸塩配合によるもう1つの重要な効果として本発明者が特開平5−112659号公報で指摘したところの発煙量低減効果を挙げることができる。 【0010】本発明にかかるシート中の含水無機化合物あるいは含水無機化合物と炭酸塩の合計の含有率範囲は固形分で40〜70%重量%、好ましくは45〜65重量%である。その含有率が40重量%未満では、十分な難燃性及び耐熱性が得られない。反対に、70重量%を超えた場合は、含水無機化合物あるいは含水無機化合物と炭酸塩の合計量の過多により、十分な打抜き成形性及び機械的強度等を得ることができず不適である。なお、シート中の含水無機化合物あるいは含水無機化合物と炭酸塩の合計の含有率範囲を固形分で45〜65重量%の範囲とすることで、より十分な難燃性、耐熱性と打抜き成形性及び機械的強度を確保しやすくなる。 【0011】また、含水無機化合物/炭酸塩の含有固形分重量比は100/0を含み60/40好ましくは70/30よりも含水無機化合物過多側としなければならない。60/40よりも含水無機化合物過少側とした場合、難燃性及び耐熱性が低下することがあり不適である。なお、含水無機化合物/炭酸塩の含有固形分重量比を70/30よりも含水無機化合物過多側とすることで、より十分な難燃性及び耐熱性を確保しやすくなる。 【0012】上記したセルロース繊維としては、針葉樹系あるいは広葉樹系の化学パルプ、機械パルプ、セミケミカルパルプ等の木材パルプあるいは木綿パルプ、麻パルプ各種古紙などの中から選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用すればよい。木材パルプは供給量および品質が安定しており価格も比較的安価であることから最も使いやすいセルロース繊維原料である。木綿パルプ及び麻パルプは供給量が不安定で価格も高価であるが、本発明におけるような含水無機化合物あるいは含水無機化合物と炭酸塩を多量に含有する抄紙シートにおいては必要に応じて該木綿パルプあるいは麻パルプを使用することにより抄紙シートの打抜き成形性及び機械的強度等の低下を最小限にとどめることができる。 【0013】本発明に係るシート中のセルロース繊維の含有率範囲は、固形分で25〜60重量%、好ましくは30〜50重量%である。その含有率が25重量%未満では、十分な打抜き成形性及び機械的強度等を得ることができず、反対に60重量%を超えた場合は、有機物質の過多により十分な難燃性及び耐熱性を得ることができない。なお、シート中のセルロース繊維の含有率を30〜50重量%の範囲とすることで、より十分な難燃性、耐熱性と打抜き成形性及び機械的強度を確保しやすくなる。 【0014】本発明に係るシートのJIS Z8730のL*a*b*表色素によるシート表面の明度指数L*は50以下、好ましくは45以下である。L*が50を超えた場合、照明光の反射拡散を生じやすくなり、また、係るシートからなる照明調整具及び照明装置は目視され易く目立つことになり、好ましくない。なお、シート表面の明度指数L*を45以下とすることで、さらに照明光の反射拡散を防止しやすくなり、また、目視されにくく目立ちにくいという特性を確保しやすくなる。 【0015】本発明に係るシート中には、スルファミン酸グアニジンやリン酸グアニジン等のセルロースの炭化促進作用を有する難燃剤を含有してはならない。セルロースの炭化促進作用を有する難燃剤を含有している場合、該難燃剤の難燃化効果により、照明調整具の着炎という事態を防止することはできるが、照明調整具としての通常の使用時においても、該難燃剤が照明からの輻射熱を受けて分解し、発煙を生じるとともに、セルロース繊維の炭化促進作用を発現し、紙質が劣化して照明調整具として必要な強度を維持できない。すなわち、該難燃剤を含有している場合、該難燃剤を含有しない場合よりも、発煙及び紙質の劣化を生じやすいという難点を呈することになる。 【0016】本発明に係るシートの厚さは、0.3〜3.0mm、好ましくは0.5〜2.5mmの範囲である。その厚さが0.3mm未満では、照明調整具として十分な機械的強度を得ることができない。また、厚さが3mmを超えた場合は、打抜き成形を施しにくくなり好ましくない。なお、シートの厚さを0.5〜2.5mmの範囲とすることで、より十分な打抜き成形性と機械的強度を確保しやすくなる。 【0017】本発明の照明調整具用シートの製造方法としては、湿式抄紙法が好適である。以下において、製造方法にも言及しながらさらに詳述する。すなわち、本発明の照明調整具用シートを製造するには、セルロース繊維と含水無機化合物あるいはセルロース繊維と含水無機化合物と炭酸塩の所定量を含有する原料スラリーを調成し、通常の抄紙法により抄紙すればよい。この場合、必要に応じて、セルロース繊維に叩解処理等を施してもよい。 【0018】抄紙については通常の長網、円網あるいは傾斜網等の抄紙網上に原料スラリーを供給し、濾過、脱水した後圧搾、乾燥すればよい。また、必要に応じて、各種コンビネーション網や多層円網あるいは各種ラミネーターなどにより紙層を2層以上かさね合わせてもよい。 【0019】本発明の照明調整具用シートは、その表面の明度指数L*を50以下とするために、着色しなけらばならない。着色に際しては、カーボンもしくはグラファイト等の黒色系の顔料あるいは黒色系の染料等を原料スラリー中に内添するか、紙層を形成せしめてから含浸もしくは塗布するなどすればよい。さらに、本発明の照明調整具用シートには、必要に応じて、ガラス繊維、ロックウール繊維、セラミック繊維などの無機繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維などの各種合成繊維あるいは乾燥または湿潤紙力増強剤、サイズ剤、耐水化剤等を含有せしめてもよい。そして、本発明の照明調整具用シートに従来慣用の打抜き成形を施すことにより簡単に照明調整具を製造することができる。 【0020】 【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて、さらに、具体的に説明する。本実施例中、各項目の測定には次の方法によった。 (1)シートの米坪: JIS P−8124による。 (2)シートの厚さ: JIS P−8118による。 (3)シートの密度: JIS P−8118による。 (4)シートの引張強度: JIS P−8113による。 (5)シートの明度指数: JIS Z−8730による。 (6)シートの難燃性:UL−94規格の垂直燃焼試験に準じて試料に10秒間接炎した際の燃焼状態により、◎: 着炎しない。 ○: 着炎するがクランプ炎上に至らずに自己消火する。 ×: 着炎し、自己消火せずクランプ炎上に至る。 で評価した。 【0021】(7)シートの難燃性2: 図1のように写真撮影用の500Wのスポットライト2を点灯せしめ、該スポットライト2から約5cmの距離のところに6cm角の試験片であるシート1を垂直に設置し、該スポットライト2の光線を該試験片であるシート1に照射する。30秒間照射したところで、図2のように約20mm長に調整したライター4の火炎を試験片であるシート1に5秒間接炎する。なおこの間もスポットライト2の光線3の照射は継続する。この際の試験片であるシート1の燃焼状態により◎: 着炎しない。 ○: 着炎するが全焼に至らずに自己消火する。 ×: 着炎し、自己消火せず全焼に至る。 で評価した。 【0022】(8)耐熱性: 図1に示すように写真撮影用の500Wのスポットライト2を点灯せしめ、該スポットライトから約5cmの距離のところに6cm角の試験片を垂直に設置し、該スポットライト2の光線を該試験片であるシート1に60秒間照射し、この間の試験片であるシート1からの発煙量及び試験終了後の試験片であるシート1の劣化状態を目視観察し、◎: ほとんど発煙せず、劣化はほとんど認められない。 ○: わずかに発煙は認めれるが、劣化はほとんど認められない。 △: かなり発煙があり、劣化も認められる。 ×: 多量の発煙があり、劣化もかなり認められる。 ××: さらに多量の発煙があり、劣化も著しく認められる。 で評価した。 【0023】(9)シートの打抜き成形性図3の形状の打抜き成形体5の打抜き成形試験を行い、◎: 紙粉の発生がほとんどない。 ○: 紙粉の発生は少量である。 ×: 紙粉の発生がかなり多い。 で評価した。 【0024】実施例1新聞古紙とクラフト古紙を離解機にて混合離解して得た重量比で新聞古紙:クラフト古紙=50:50のセルロース繊維分散液に、水酸化アルミニウム粉体(平均粒子径5.7μmである。以下同じ。)、炭酸カルシウム粉体(平均粒径1.5μmである。以下同じ。)、液状カーボン及びアクリルアマイド系紙力増強剤を添加し、十分に分散混合後、角型テスト抄紙機にて抄紙し、圧搾、乾燥してシートAを得た。シートAについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成形性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0025】実施例2実施例1において、各成分の配合量を変化させた以外は実施例1と同様にしてシートBを得た。このシートBについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0026】実施例3実施例1において、各成分の配合量を変化させた以外は実施例1と同様にしてシートCを得た。このシートCについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0027】実施例4実施例1において、水酸化アルミニウム粉体に代えて水酸化マグネシウム粉体(平均粒径10μmである。以下同じ。)を用い、炭酸カルシウム粉体を配合しない以外は、実施例1と同様にしてシートDを得た。シートDについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0028】比較例1実施例1において、水酸化アルミニウム粉体及び炭酸カルシウム粉体を配合しない以外は実施例1と同様にしてシートEを得た。シートEについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0029】比較例2比較例1において、液状カーボンを配合しない以外は比較例1と同様にしてシートFを得た。シートFについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0030】比較例3実施例1において、各成分の配合量を変化させた以外は実施例1と同様にしてシートGを得た。シートGについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0031】比較例4実施例1において、各成分の配合量を変化させた以外は実施例1と同様にしてシートHを得た。シートHについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0032】比較例5新聞古紙とクラフト古紙を離解機にて混合離解して得た重量比で新聞古紙:クラフト古紙=50:50のセルロース繊維分散液に、液状カーボン及びアクリルアマイド系紙力増強剤を添加し、十分に分散混合後、角型テスト抄紙機にて抄紙し、圧搾、乾燥して得たシートに、スルファミン酸グアニジン系難燃剤液を含浸した後乾燥せしめて、シートIを得た。シートIについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。 【0033】実施例5新聞古紙とクラフト古紙をパルパーにて混合離解して得た重量比で新聞古紙:クラフト古紙=50:50のセルロース繊維分散原料に、水酸化アルミニウム粉体、炭酸カルシウム粉体、液状カーボン及びアクリルアマイド系紙力増強剤を添加し、十分に分散混合後、長網抄紙網上に供給し紙層成形せしめ、ワインドアップロールにて所定厚さになるまで巻き付けた後、切断し、圧搾、乾燥、キャレンダー掛け処理しシートJを得た。シートJについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。なお、引張強度については、繊維配合方向及びこれと直交する方向について測定し両者の平均を求めた。 【0034】実施例6実施例5において、各成分の配合量を変化させた以外は実施例5と同様にしてシートKを得た。シートKについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。なお、引張強度については、繊維配合方向及びこれと直交する方向について測定し両者の平均を求めた。 【0035】比較例6実施例5において、水酸化アルミニウム粉体及び炭酸カルシウム粉体を配合しない以外は実施例5と同様にしてシートLを得た。シートLについて、各成分の含有率を表1に示すとともに、米坪、厚さ、密度、引張強度、明度指数L*、難燃性1、難燃性2、耐熱性及び打抜き成型性をそれぞれ測定し、その結果を表1に併せて示した。なお、引張強度については、繊維配合方向及びこれと直交する方向について測定し両者の平均を求めた。 (以下余白) 【0036】 【表1】
【0037】 【発明の効果】本発明の照明調整具用シートは、実施例1〜6、比較例1〜6及び表1から分かるように、黒色を呈し、無用な光の拡散を防止し、視覚的にも目立たないという照明枠あるいは必要箇所のみ光を当てることの出来る照明枠体等の照明調整具として使う際の基本要件を具備した上で、高度な難燃性を有し、かつ、黒色であるにもかかわらず照明による輻射熱に対しても優れた耐熱性を発揮する。 【0038】すなわち、従来より照明枠として使用されている厚紙に難燃性を賦与する一般的方法であるスルファミン酸グアニジンやリン酸グアニジン等のセルロース繊維の炭化促進作用を有する難燃剤を配合した場合にあっては、比較例等からわかるように、難燃性は得られるものの、光照射時の耐熱性においては、黒色であるために照射光の輻射熱を吸収しやすいという点と、セルロース繊維の炭化促進作用を有する難燃剤が熱で分解しやすいという点とが相俟って悪循環を来たしてしまい、実際には難燃剤を配合していない場合(比較例1)よりも、光照射時の耐熱性が悪化する結果となる。 【0039】これに対して、本発明はセルロース繊維の炭化促進作用を有する難燃剤を配合せずに含水無機化合物あるいは含水無機化合物と炭酸塩の所定量を配合せしめることにより、高度な難燃性を有するとともに、光照射時の耐熱性においても、黒色であることによる照射光の輻射熱による紙質の劣化を防止し、従来の難燃処理を施していない厚紙に比べても格段に優れた光照射時の耐熱性を確保することができる。 【0040】また、本発明の照明調整具用シートは打抜き成形性も良好であるため、従来の難燃処理の施されていない厚紙の場合と同様に打抜き成形することにより、簡単に照明枠あるいは必要箇所のみ光を当てることの出来る照明調整枠体等の照明調整具を製造することができる。 【0041】そして、本発明の照明調整具用シートを用いて打抜き成形して得た照明枠あるいは必要箇所のみ光を当てることの出来る照明調整枠体等の照明調整具を使用すれば、スポットライト等からの照射光を受け加熱された状態で何らかの火種を与えられても着炎することがなく、きわめて安全である。また、長時間に亘って照射光の輻射熱を受けても、照明枠が劣化したり、発煙したりする心配もなく安心して使用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000241810 【氏名又は名称】北越製紙株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月26日(1999.3.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088568 【弁理士】 【氏名又は名称】鴇田 將
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| 【公開番号】 |
特開2000−276923(P2000−276923A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月6日(2000.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−84050 |
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