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【発明の名称】 蛍光灯管カバーシート
【発明者】 【氏名】島中 秀之

【要約】 【課題】蛍光灯用のカバーシートであって、紫外線吸収能を有するものが、蛍光灯管に簡単に装着できるものを提供する。

【解決手段】紫外線吸収能を有するプラスチックシートであって、蛍光灯管に自然に巻きつく用、筒状にヒートセットしたもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紫外線吸収能を有するプラスチックシートであって、蛍光灯管に自然に巻きつく用、筒状にヒートセットしたことを特徴とする蛍光灯管カバーシート。
【請求項2】 該シートは半透明着色されたものである請求項1記載の蛍光灯管カバーシート。
【請求項3】 該シートの約半分の面積にアルミニュウムを貼付したものである請求項1又は2記載の蛍光灯管カバーシート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光灯管用のカバーシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光灯は、光量に対する電気代の安さ、高温にならない等の理由から非常に多量に使用されている。しかしながら、この蛍光灯にも欠点がある。紫外線を比較的多量に放射することに起因するものである。即ち、紫外線によって、染料を褪色させる。即ち、印刷物、衣服、食品、広告掲示物その他である。また、飛翔昆虫(ユスリ蚊、蛾等)が識別できる電磁波の波長は、人間の可視光領域より短い紫外線領域が殆どである。よって、そのような昆虫の多い工場や店で蛍光灯を点灯すると、走光性のある飛翔昆虫が光に集まるばかりでなく、それらの昆虫を捕食する食虫動物までも集まってくる。例えば、蜘蛛等である。
【0003】このように昆虫が集まると、食品工場や食料品店では勿論のこと、通常の店舗であっても非常に迷惑になる。特に、蜘蛛等が来ると巣をつくり非常に悪い印象を与える。
【0004】昆虫が識別できる紫外線をカットすれば、人間には見えても、昆虫にとっては暗闇と同じである。そこで、最近蛍光灯の紫外線をカットする商品も販売されてきている。例えば、紫外線吸収材で構成された筒状体がある。この筒の中に蛍光灯管を入れ、両端部を出して使用するのである。また、蛍光灯の前の板ガラスに貼るタイプのものもある。勿論、どのタイプであっても、可視光は通さなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のものはすべて次のような欠点があった。まず、筒状のものは装着する手間がかかる。つまり、蛍光灯管を1度外し、それを筒に入れ、再度蛍光灯管を取りつけなければならない。また、筒が蛍光灯管と密着していないため、可視光の透過率が下がる。このため、シートを予め密着させた蛍光灯管も知られている。これは、工場で1本1本密着させるため、どうしても高価なものとなってしまう。
【0006】安価で簡単なものとして使用されているガラス板に貼付するタイプでは、蛍光灯の前にガラス板がないものには使用できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は鋭意研究の結果、本発明カバーシートを完成したものであり、その特徴とするところは、紫外線吸収能を有するプラスチックシートであって、蛍光灯管に自然に巻きつく用、筒状にヒートセットした点にある。
【0008】ここで紫外線吸収能を有するプラスチックシートとは、通常のプラスチックシートに紫外線吸収剤を混合したもの、又はプラスチック自体が紫外線吸収能を有するもの、その両方の機能を備えたもの等である。紫外線吸収剤とは、紫外線を吸収してこれを熱エネルギーに変換するものが普通である。例えば、トリアゾール系、サリチル酸エステル系、アクリロニトリル系のものがある。また、樹脂自体としては(メタ)アクリル系等は一般に紫外線をある程度吸収すると言われている。
【0009】プラスチックはどのようなものでもよく、透明又は半透明でヒートセットできるものであればよい。PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、MMA等のアクリル系樹脂、ポリアミド等である。
【0010】ヒートセットとは、加熱することによって、シートを所定の状態が自然となるよう成形することをいう。加熱温度は、ヒートシール温度より低くてよい場合が多い。通常、120〜150℃程度である。また、所定の形状は、蛍光灯管より細い筒状がよい。製法としては、蛍光灯管よりわずか細い鉄パイプ(鉄棒その他でもよい)にプラスチックシートを巻付け、加熱する方法や、巻いたものを細い筒に入れその状態で加熱する方法等自由である。シートの幅は蛍光灯管の長さ程度でよく、長さは蛍光灯管の円周程度となる。加熱時間は、そのプラスチックがヒートセットされる時間でよく特別限定するものではない。
【0011】具体的な製法の1例としては、押出機からでたシート(1層タイプ)を所定の長さに裁断する。それを鉄パイプに巻き付けて、それより太く、蛍光灯管より細い筒に入れ芯パイプを抜く。そして、加熱ヒーター内を通過させる。ヒートセットできた時点で、冷水を噴霧又は冷水に浸漬して冷却する。これで出来上がりである。
【0012】本発明シートは、多層で構成してもよい。そして、熱収縮の差を利用して、所定の形に、より容易に成形できるようにしてもよい。2層の場合では、同じプラスチックで厚みに差をもたせたものや延伸倍率を替えたもの、また別のプラスチックで熱収縮に差のあるもの等がよい。また、熱収縮の差のない層(他の機能を有するものも可)を、一方又は中間層として用いてもよい。
【0013】例えば、PETの10μのものと、50μのもので2層にして、ヒートセットすると、薄い方がより収縮するため、薄い方を内側にして筒状になる。これと同様に、4倍延伸のものと2倍延伸のもので2層にすると、4倍のものが内側となり筒状となる。勿論、これらの場合であっても前記した鉄パイプ等に巻き付けて行なう方がよい。
【0014】2層にする場合には通常接着剤で接着するが、その接着剤に紫外線吸収剤を混入してもよい。
【0015】本発明シートの厚みは、25μ〜500μ程度でよい。また、本発明シートに着色を施し、半透明の着色蛍光灯としてもよい。
【0016】通常、蛍光灯管はその片側方向にのみ光を照射するため、反対側への光はできるだけ反射して所定の方向へ照射する方がよい。このため本発明では、シートの約半分の面積にアルミニュウムを貼付してもよい。例えば、アルミ箔を貼る、アルミ蒸着する等である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態に基づき、本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明シート1の1例を示す斜視図である。ヒートセットによって、内径が約2cmになるよう2回巻き込んだ形状になっている。外径が約3cmの蛍光灯管用である。この例では、シート1の材質はPETであり2層構造となっている。これを、蛍光灯管に巻き付けるか、その中に蛍光灯管を挿入すればよい。
【0018】図2は、本発明シート1を簡単に蛍光灯管2に巻き付ける方法を示す。これは、本発明を縦横逆に巻取り(この図では内側を内側にしているが、逆でもよい)、それを蛍光灯管に押しつけて巻き戻しているところである。このようにすれば既に取りつけられている蛍光灯管にも簡単に巻き付けることができる。本発明シート1自体が、ヒートセットした形状(細い筒状)になろうとするため、蛍光灯管に巻きついて離れないのである。
【0019】半分にアルミニュウムが貼付されているものでは、巻き付けた後、アルミニュウムの部分が丁度反対側になるようにシートを回せばよい。勿論、接着等していないため簡単に回すことができる。
【0020】
【発明の効果】1) ヒートセットされているため、蛍光灯管への装着が非常に簡単である。
2) 蛍光灯管を点灯しても虫が寄ってこない。このことは、食品工場、自動販売機、コインランドリー等において特に有用である。
3) 周囲のものの紫外線による褪色等がない。食品、例えば、クリーム等が変色しないため商品価値も高める。
4) 人間にとっても紫外線がカットされているため健康被害が軽減される。
5) フィルムでカバーされているため、蛍光灯管が破壊したときに、その破片の飛散を防止する。
6) 着色したり、種々の装飾にも使用できる。
7) アルミニュウムを貼付したものでは、照度の向上も可能である。
8) 一定のパターンを印刷することによって内照式看板の蛍光灯管に生じるシャドー消しになる。
9) 蛍光灯管に密着しているため、既設の反射板等で特殊なホルダーを使用する蛍光灯機器にも利用できる。
10) 特定波長フィルターも積層して、農業や工業用に特定の波長のみを照射するようにしてもよい。
【出願人】 【識別番号】599040126
【氏名又は名称】島中 秀之
【出願日】 平成11年3月24日(1999.3.24)
【代理人】 【識別番号】100080724
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 久喜
【公開番号】 特開2000−276922(P2000−276922A)
【公開日】 平成12年10月6日(2000.10.6)
【出願番号】 特願平11−79820