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【発明の名称】 面照明装置及びそれを用いた携帯機器
【発明者】 【氏名】上鶴 忍

【氏名】真鍋 晴二

【氏名】大森 高広

【氏名】福田 健生

【要約】 【課題】導光板に入射した光を効率良く光放出面より出射させ、簡易な構成で輝度むらが少ない面照明装置を提供する。

【解決手段】導光板2の角部の近傍に配置された光源より光を導入し、導光板2の光放出部5のいずれか一方の面に光学的散乱部7と光学的平滑部9とを備えた光反射拡散部6を形成し、光反射拡散部6の中心から導光部4に隣接した光反射拡散部6の角部に近づくにつれて、光学的散乱部7の面積占有率が増加する構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光反射拡散部の中心から前記光反射拡散部の端部に近づくにつれて、前記光反射散乱部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加する方向が存在することを特徴とする面照明装置。
【請求項2】光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光反射拡散部の前記光源に近接した対角線からの距離が増加するに従って前記光反射拡散部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加することを特徴とする面照明装置。
【請求項3】光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光源からの距離が増加するに従って前記光反射拡散部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加することを特徴とする面照明装置。
【請求項4】光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光導入部から入射してくる前記光源からの光の中心光軸から遠ざかるにつれて前記光反射散乱部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加することを特徴とする面照明装置。
【請求項5】光学的散乱部が印刷法にて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の面照明装置。
【請求項6】光学的散乱部が微少な凹凸により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の面照明装置。
【請求項7】表示手段と、データ信号もしくは音声信号の少なくとも一方を送信信号に変換するか受信信号をデータ信号もしくは音声信号の少なくとも一方に変換する変換手段と、前記送信信号及び前記受信信号を送受信するアンテナと、各部を制御する制御手段を備えた携帯機器であって、表示手段の下方に請求項1〜6いずれか1記載の面照明装置を用いたことを特徴とする携帯機器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置を照明する面照明装置およびそれを用いた携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話やパーソナルハンディホンシステム等に搭載される液晶表示装置のバックライトとして用いられる面照明装置は、その光源として、小型で低消費電力であるチップ形状の発光ダイオードを用いた光源が使われている。さらに最近では、各種携帯情報端末機器や携帯音響機器、デジタルカメラ,ビデオカメラ等の携帯機器に関しても、小型化,電池の長寿命化および耐衝撃性向上等の理由により、表示部の面照明装置用光源が冷陰極管から発光ダイオードに変わりつつある。
【0003】これら発光ダイオード光源を用いた従来の面照明装置に関しては多様な構成がある。例えば、特公平3−32075号に記載されているように、液晶表示体の背面側に上面発光の発光ダイオード光源を配置して液晶表示体の裏面に向かって直接的に光を照射して照明を行うものがあるが、装置の薄型化や液晶表示素子の背面における電子回路設置上の問題等から、携帯電話等の液晶表示装置のバックライトとしては、この液晶表示体の背面側に直接発光ダイオード光源を配置するものは少なくなっている。これに対して、携帯電話等の液晶表示装置のバックライトとしては、液晶表示素子の表示面の外側に発光ダイオード光源を配置する方法が多くとられており、例えば特公平5−21233号に記載されているように、液晶ユニットの表示面の外側に上面発光の発光ダイオード光源を配置して反射面と樹脂板を用いて光を液晶表示ユニットの下方に導くことによって照明を行うもの等が知られている。
【0004】このように液晶表示素子の表示面の外側に発光ダイオード光源を配置した一例を、従来の面照明装置として図6、図7を用いて説明する。図6は従来の面照明装置の断面図,図7は従来の面照明装置の正面図であり、31は発光ダイオードなどの光源、32は導光板、33は光導入部、34は光導入部、35は光放出面、36は光放出面30の下面に光学的散乱部37の形成された光反射拡散部、38は光反射拡散部36の反対面となる光放出面、39は反射シート、40は拡散シート、41は導光板32,反射シート39および拡散シート40を保持するホルダー、41cはホルダー41に形成された反射面、42は光源31が実装された回路基板である。光源31から発せられた光は反射面41cで反射された後、光導入部33より導光板32の内部に入射する。この導光板32の内部に入射した光は光導入部34より導入されて光放出面35に入り、光学的散乱部37により一部は拡散され光放出面38より出射し、また一部は光学的散乱部37を透過し反射シート39により反射され再度光放出面35の内部に入射後光放出面38より出射される。光放出面38より出射した光は拡散シート40によりその進行方向を乱され、若干の輝度分布の一様化が図られる。
【0005】現在、携帯機器の小型軽量化のため、面発光装置においては導光板32の小型化が求められている。同時に、低消費電力化および実装等のコスト削減のため、光源31の使用数削減が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の面照明装置等では、小型化のため図11中に示す導光路長L2が短小化され、光源の使用数が減ると、発光面38側から見た面内の輝度分布が増加してしまう。図5は光源の相対的強度を示すグラフである。従来の面照明装置において、例えば光源を図11の中央一個のみにすると、図7中の光放出面S4近辺は主に図5中P3付近の光を用いて照明することになるため、主にP1付近の光で照明するS3部とは大きな輝度差が生じ輝度分布が悪化する。このため、図7中破線vwおよび破線xyで導光板を切断し、利用する光を図5中P4の内側の範囲内に規制することで輝度分布を低減しようとする試みがなされている。ここで、図7中に示すように、導光板の破線vwと破線xyのなす角A3を光拡散規制角と呼ぶことにする。この光拡散規制角A3を狭めることで輝度分布の改善に大きな効果が認められるが、一方で光源から光放出面へ至る導光路長L2を短小化させるためには逆に光拡散規制角A3を広げることが必要となる。
【0007】このように、従来の面照明装置では、光拡散規制角A3が少なくとも鈍角となり、光源からの光を十分拡散して光放出面30に入射させることができないため、図7におけるS3部近傍が明るくなりS4部近傍は暗くなるという輝度分布を改善できない。このような輝度分布は、液晶表示素子等のバックライトとして用いる場合、表示文字等が一部見難くなり、さらには暗くて認識できない表示部分を生じることにもなり、表示品質を著しく損なってしまう。
【0008】本発明者らは、上記光拡散規制角A3を小さくするため、光源を導光板の角部に配置することを考案した。しかしながら、光源の位置を変更しただけで、従来の光学的散乱部のままでは、輝度むらが著しく大きくなるという課題を有していた。
【0009】本発明は、上記の従来の課題を解決するものであり、発光ダイオード等の光源の使用数が少なく導光路長が短くても、輝度分布が少なく視認性に問題がない面照明装置及びそれを用いた携帯機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明の面照明装置は、導光板の角部の近傍に配置された光源より光を導入し、導光板の一部に光学的散乱部と光学的平滑部とを備えた光反射拡散部を形成し、光反射拡散部の中心から導光部に隣接した光反射拡散部の角部に近づくにつれて、光学的散乱部の面積占有率が増加する構成とする。
【0011】また、光学的散乱部の面積占有率が、光反射拡散部の対角線からの距離が増加するに従って増加するように構成する。
【0012】さらに光学的散乱部の面積占有率が光源からの距離が増加するに従って増加するように構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光反射拡散部の中心から前記光反射拡散部の端部に近づくにつれて、前記光反射散乱部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加する方向が存在することにより、光源のから発する光を光放出面に均一に導くことができ、これにより導光板に入射した光を効率良く光放出面より出射させることができることができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光反射拡散部の前記光源に近接した対角線からの距離が増加するに従って前記光反射拡散部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加することにより、光源から発する光を光放出面に均一に導くことができ、これにより導光板に入射した光を効率良く光放出面より出射させることができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光源からの距離が増加するに従って前記光反射拡散部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加することにより、光源から発する光を光放出面に均一に導くことができ、これにより導光板に入射した光を効率良く光放出面より出射させることができることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、光源と、前記光源からの光を面内方向に導入する光導入部と前記光導入部からの光を導く導光部と前記導光部から導かれてきた光を放出する光放出部とを備えた導光板と、を備え、前記光源が前記導光板の角部に設けられた前記光導入部に近接して配置された面照明装置であって、前記光放出部の少なくともどちらか一方の面に光学的散乱部と光学的平滑部を有する光反射拡散部を備え、前記光導入部から入射してくる前記光源からの光の中心光軸から遠ざかるにつれて前記光反射散乱部における前記光学的散乱部の面積占有率が増加することにより、光源から発する光を光放出面に均一に導くことができ、これにより導光板に入射した光を効率良く光放出面より出射させることができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の面照明装置において光学的散乱部を印刷法にて形成したことにより、簡易に光反射拡散部を導光板に形成することができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の面照明装置において光学的散乱部を微少な凹凸にて形成したことにより、簡易に光反射拡散部を導光板に形成することができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、表示手段と、データ信号もしくは音声信号の少なくとも一方を送信信号に変換するか受信信号をデータ信号もしくは音声信号の少なくとも一方に変換する変換手段と、前記送信信号及び前記受信信号を送受信するアンテナと、各部を制御する制御手段を備えた携帯機器であって、表示手段の下方に請求項1〜6いずれか1記載の面照明装置を用いたことにより、携帯機器の表示部において、輝度むらを小さくできるので、視認性の高い、従って誤認の少ない携帯機器を実現することができる。
【0020】次に、本発明の本実施の形態について、図を用いて説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における面照明装置の正面図、図2は本発明の実施の形態1における面照明装置の断面図で、図1の対角線a−bにおける断面を示している。図3は本発明の実施の形態1における面照明装置の要部正面図、図4は本発明の実施の形態1における面照明装置の要部正面図である。
【0022】図において、1は光源で、豆電球、麦球、発光ダイオード等が考えられるが、ここでは非常に微小な光放出面積(具体的には2.5mm2以下)を有する光源であり、小型で発光効率の高い発光ダイオードを用いた。これにより、消費電力を低減できるとともに光源1の設置面積を低減できるので、面照明装置の小型化を実現できる。特に光源1として、一個の発光ダイオードのみ使用することにより、輝度分布を悪化させることなく最も小型化および低消費電力化できる。なお光源1は1つの発光素子を有するものを用いても、複数の発光素子を有するものを用いてもよい。発光ダイオードに複数の発光素子が形成されている場合には、発光素子を選択的に用いることができるので、発光色を替えたり、故障時のスペアとして利用することができる。
【0023】2は導光板であり、材質としてはメタクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂等の高透過特性を有する有機材料やガラスが好適であるが、本実施の形態では、金型による射出成型が可能で形状の自由度と量産性が高い樹脂製とし、さらに光の透過率が高いメタクリル樹脂を用いた。
【0024】導光板2は、光導入部3,導光部4,光放出部5より構成されている。なお、図3中の光放出部5の角部r,nを結ぶ点線は、導光部4と光放出部5の境界の概要を示している。
【0025】まず光導入部3は、導光板2の面内方向に光を導く働きを有し、光源1が導光板2の下方に形成されている場合には、光が入射する入射面と、その入射面から入射してきた光を光放出部5の方に反射する働きを有する反射面から形成されることが多い。この反射面は、導光板2の端面に、斜面でかつ光源1付近を中心に扇状に広がる曲面で構成され、光源1の真上に配置されている。これにより光源1からの光が光導入部3で拡散されて導光部4に導入されるため、輝度分布がより改善され、視認性を向上できる。また光源1が導光板2の光導入部3の下方に配置されているので、面照明装置をより小型化できる。
【0026】次に、光放出部5は、光を導光板2から外部に放出する部分であり、一方の面は光を外部に放出する光放出面8となっており、反対側の端面は、光学的散乱部7の形成された光反射拡散部6となっている。光反射拡散部6は光学的散乱部7と光学的平滑部9より構成されている。光学的散乱部7は印刷されたドットであり、光学的散乱部7の中心付近から光放出部5の角部n,rに近づくにつれて光学的散乱部7の光反射散乱部6における面積占有率(以下単に面積占有率という)が増加するよう配置されている。このような構成としたことにより、光放出面8から放出される光の輝度を均一化することができ、従って視認性に優れた面照明装置を実現することができると共に、光の利用効率を向上させることができるので、面照明装置の消費電力を低減することができる。
【0027】また図3に示すように光反射拡散部6の対角線Cと、対角線Cを挟んで互いに対角線Cに平行で対角線Cからの距離が等しい2直線D,Eを規定すると、直線D,Eの近傍では、光学的散乱部7の面積占有率が互いにほぼ等しくなるように配置されており、さらに光学的散乱部7は、光反射拡散部6の対角線Cからの距離が増加するに従って面積占有率が増加するよう配置されている。このような構成としたことにより、光放出面8から放出される光の輝度を均一化することができ、従って視認性に優れた面照明装置を実現することができると共に、光の利用効率を向上させることができるので、面照明装置の消費電力を低減することができる。
【0028】また図4では光学的散乱部7の配置は対角線Cからの距離と光源1からの距離がほぼ等しければ、光学的散乱部7の面積占有率が互いにほぼ等しくなるようになっており、さらに光源1からの距離が増加するに従って面積占有率が増加するよう光学的散乱部7が配置されている。
【0029】なお本実施の形態では光反射拡散部6が四角形状であったので、対角線Cで規定したが、多角形状であったり、円形状であったときには、光学的散乱部7の面積占有率がほぼ等しくなるような線を見出して、それを対角線Cとみなすことにより、同様の考え方をすることができる。
【0030】導光板2の角部より光を入射させる構成では、光放出面8より出射する光は光反射拡散部6の光導入部3に近い領域と対角線Cに近い領域が明るくなる傾向にあり、このため上記のように光学的散乱部7を光反射拡散部6の対角線Cからの距離がほぼ同じ領域で面積占有率を同等となるように配置するか、または対角線Cからの距離が増加するに従って面積占有率が増加するよう配置するか、または光源1からの距離が増加するに従って面積占有率が増加するよう配置することにより、端部で減少する光量を面積比率の増加で補うことができるので、光放出面8での輝度分布を均一化することができる。
【0031】光学的散乱部7を形成法としては、酸化チタンやシリカゲル等の光学的に吸収がなく反射率の高い顔料の微粒子とメタクリル系バインダーと溶剤を練り合わせた白色から乳白色の光反射拡散インクを用いスクリーン印刷法やパッド印刷法にて形成する方法が好適であるが、その他の光反射拡散インクとしては溶剤とバインダー中に樹脂ビーズを入れたり、または小さい空気泡を混入したものを用いても同様の効果が得られる。光学的散乱部7の形状としては円形状に限定するものではなく、多角形状や直線状としてもよく、光反射拡散部6全体としてみた多数パターンの形状は同一形状に限定するものではなく、様々な形状を組み合わせたものでも良い。
【0032】また光学的散乱部7を、スクリーン印刷法にて形成するのではなく入射光を反射拡散させるのに必要十分な表面粗さを有している微少な突起または窪みを機械切削法やレーザー加工法を用いて導光板2の下面に凹凸を直接多数形成する方法またはメタクリル樹脂の射出成形の際に型に加工した粗面、凹凸、V字型溝によりメタクリル本体と光学的散乱部7を一体成形する方法により構成してもよい。
【0033】光学的散乱部7の乳白色〜白色インクとしてはメジウムに酸化チタン等の白色微粒子を分散させたものが好適である。
【0034】また光学的散乱部7は、導光板2の端面に近接するように別部材で形成してもよい。
【0035】導光部4は、導光板2の端部q,mから相対する角部p,lに向かってV字状に広がるように形成されており、光導入部3から入射してきた光を光放出部5に導く働きを有する。
【0036】10は光反射拡散部6の下側に置かれた高反射率の反射シートであり、表面に酸化チタン等が混入された白色の反射層が形成されているものまたは、ポリカーボネイトなど光学的に透明度の高い樹脂中に直径が数μm程度の微細な泡を発砲させたものが用いられる。
【0037】11は導光板2の光放出面8の上面に置かれた拡散シートで、表面に微小な凹凸が形成された半透明のフィルムであり、光放出面5からの出射光を拡散させることで照明輝度の均一化に寄与する。
【0038】12は導光板2,反射シート10および拡散シート11を所望の位置に保持するホルダーであり、本実施例では形状自由度と量産性の観点から樹脂製とした。樹脂の種類としてはアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、ポリカーボネイトなどが好ましく、また色は白色等の反射率の高い色が好ましい。13は回路基板であり、光源1が実装され、ホルダー12を定位置に保持して光源1が導光板2の光導入部3の真下に配置されるよう位置を規制している。
【0039】以上のように構成された本実施の形態における面照明装置の動作について説明する。まず、光源1からの光は光導入部3から導光板2に入射され、多くはメタクリル樹脂と空気の界面で起こる全反射条件を満たす角度成分を持つ光となって全反射を繰り返しながら導光板2内部に進んでいく。光が全反射により効率よく閉じ込められるが、下面の光反射拡散部6中の光学的散乱部7に当たった光は様々な方向に反射拡散あるいは透過され、全反射の臨界角を超える成分を持った光のみが、導光板2の外側に出る。光放出面8から出射された光のうち、反射シート10およびホルダー12に当たった光は反射されて、再度光放出面5の内部に戻り、その後再度光放出面から出射される。こうして、導光板2内に導かれた光は、途中で吸収されるものを除きほとんどが光放出面8より出射されて面照明が行われる。
【0040】本実施の形態においては、光源1を導光板2の光導入部3の角部近傍に配置している。これにより、光源1となる発光ダイオードの光のうち、主に図5に示すP2付近の相対強度の高い光で図1中に示す光放出部5のS2部を照明することができるので、輝度むらがほとんどない、視認性の良好な面照明装置を実現できる。
【0041】また、光導入部3を光放出面8に平行な方向の断面が円弧状の曲面で構成しているため、図5に示すP1近傍にある相対強度の高い光も前記S2部の照明に分配することで、光源1から光反射拡散部6に入射する光強度分布を少なくすることができ面輝度の均一化が図られ。視認性の良好な面照明装置を実現できる。
【0042】ここで、光学的散乱部7の中心付近から対角線Cを通らない角部n,rに近づくにつれて光学的散乱部7の面積占有率が増加するよう配置されていることにより、入射してきた光が本来持っている輝度分布を均一化して、光放出面8から出て行く光の輝度分布を均一化することができる。
【0043】また、特に正方形等の対称形状に導光板2が形成されている場合には、光学的散乱部7を光反射拡散部6の対角線Cに略線対称に配置したパターン形状とすることでさらに面輝度の均一化が図られるが、特にパターン形状において光学的散乱部の面積占有率が単一でなく、光反射拡散部7の対角線Cからの距離が大きくなるにつれて光学的散乱部7の面積占有率が大きくなるようなパターン形状であるかまたは光源1から距離が大きくなるにつれて光学的散乱部の面積占有率が大きくなるようなパターン形状とするとなおより一層の面輝度の均一化に貢献することができる。
【0044】また正方形等の対称形状に導光板2が形成されている場合には、光反射拡散部6の対角線Cと導光板2の対角線(図示せず)とが略同一直線となることが、最も導光板2における光反射拡散部6の配置効率を高められると共に、光反射拡散部での輝度分布を良好にすることができるので好ましい。
【0045】以上のような構成により、S2部と、主に図5に示すP1付近の相対強度の高い光で照明されるS1部との輝度差が減少し、輝度分布が改善される。この構成によれば、最小輝度を最大輝度で割った輝度比Rを最低でも0.5以上とすることができ、さらに主にS2部を照明する光のS1部のそれに対する相対強度で70%以上を実現でき、より視認性の高い面実装装置となっていることがわかった。
【0046】また導光板2の角部に曲率を持たせることにより、角部近傍に入射してきた光が光導入部3方向に反射されることを抑制することができ、反射入射してきた光を確実に導光部4から光放出部5に導くことができるので好ましい構成である。
【0047】実際に、本実施の形態として、対角線から最も距離の小さい位置にある光散乱部の直径を0.4mm、対角線から最も距離の大きい位置にある光散乱部の直径を0.8mmとして、隣合った光散乱部の間隔を1mmの条件にて光学的散乱部を形成した導光板を作製した。
【0048】ここで、従来の面照明装置の光学的散乱部として図7に示すような光入射端面からの距離が大きくなるに従って、光散乱部の面積占有率が増加する光学的散乱部が形成された導光板を比較例として用いた。両者共に光源にGaN系の緑色発光ダイオードを一個用い、発光面が一辺30mmの正方形であり、導光路長L1が3mm,導光板厚みが1mmの導光板に,光散乱部の形状としては円形状であり光反射拡散インクを用いてスクリーン印刷法にて膜厚が5μm程度に塗布することで形成し、発光ダイオードに流す電流を10mAとし、同一条件下で輝度分布を測定したところ、従来の面照明装置でR=0.18だったのに対し、本実施の形態においてはR=0.68となり、半透過型の液晶表示素子を通して見た際にはほとんど輝度分布が感じられないほど大幅に改善され、非常に視認性に優れた面照明装置を得ることができた。
【0049】このように、本実施の形態においては、従来よりも面発光輝度の均一化を図ることができ、さらに光の利用効率に優れ、消費電力を低減した面照明装置を得ることができる。
【0050】(実施の形態2)次に実施の形態1に示した面照明装置を電子機器に用いた例として、特に使用頻度の高い携帯機器を例にあげて説明する。
【0051】図8及び図9はそれぞれ本発明の実施の形態2における携帯機器を示す斜視図及びブロック図である。図8及び図9において、290は音声を音声信号に変換するマイク、300は音声信号を音声に変換するスピーカー、310はダイヤルボタン等から構成される操作部、320は表示部で、表示部320は、着信情報や発信情報及び検索情報等により電話番号や相手の名前等のキャラクター等を表示し、液晶等のにより構成されることが多く、その下方には前述の実施の形態に示した面照明装置が搭載されている。330はアンテナ、340はマイク290からの音声信号を復調して送信信号に変換する送信部で、送信部340で作製された送信信号は、アンテナ330を通して外部に放出される。350はアンテナ330で受信した受信信号を音声信号に変換する受信部で、受信部350で作成された音声信号はスピーカー300にて音声に変換される。360は送信部340,受信部350,操作部310,表示部320を制御する制御部である。
【0052】以下その動作の一例について説明する。
【0053】先ず、着信があった場合には、受信部350から制御部360に着信信号を送出し、制御部360は、その着信信号に基づいて、表示部320に所定のキャラクタ等を表示させ、更に操作部310から着信を受ける旨のボタン等が押されると、信号が制御部360に送出されて、制御部360は、着信モードに各部を設定する。即ちアンテナ330で受信した信号は、受信部350で音声信号に変換され、音声信号はスピーカー300から音声として出力されると共に、マイク290から入力された音声は、音声信号に変換され、送信部340を介し、アンテナ330を通して外部に送出される。
【0054】次に、発信する場合について説明する。
【0055】まず、発信する場合には、操作部310から発信する旨の信号が、制御部360に入力される。続いて電話番号に相当する信号が操作部310から制御部360に送られてくると、制御部360は送信部340を介して、電話番号に対応する信号をアンテナ330から送出する。この時入力された信号は、表示部320に表示されていることが多い。その送出信号によって、相手方との通信が確立されたら、その旨の信号がアンテナ330を介し受信部350を通して制御部360に送られると、制御部360は発信モードに各部を設定する。即ちアンテナ330で受信した信号は、受信部350で音声信号に変換され、音声信号はスピーカー300から音声として出力されると共に、マイク290から入力された音声は、音声信号に変換され、送信部340を介し、アンテナ330を通して外部に送出される。
【0056】なお、本実施の形態では、音声を送信受信した例を示したが、音声に限らず、文字データ等の音声以外のデータの送信もしくは受信の少なくとも一方を行う電子機器についても同様な効果を得ることができる。
【0057】次に図10を用いて表示部320付近の構成を詳細に説明する。図10は本発明の本実施の形態2における携帯機器の部分断面図で、図8におけるAA断面を示している。図において、110は携帯機器の外装材である筐体、120は携帯機器のなんらかの情報を表示する液晶表示素子、130は実施の形態1にて説明した面照明装置、140は面照明装置130が取り付けられ電子回路等が実装された基板を示している。この面照明装置130を用いることによって、携帯機器の表示部において、輝度むらを小さくできるので、視認性の高い、従って誤認の少ない携帯機器を実現することができる。また1つの光源しか用いないので、消費電力が極めて少ない携帯機器を実現することができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の面照明装置は、導光板の角部の近傍に配置された光源より光を導入し、導光板の一部に光学的散乱部と光学的平滑部とを備えた光反射拡散部を形成し、光反射拡散部の中心から光反射拡散部の端部に近づくにつれて、光反射拡散部における光学的散乱部の面積占有率が増加する構成としたことにより、面発光輝度の均一化を図ることができ、視認性に優れた面照明装置を実現することができると共に光の利用効率に優れ、消費電力を低減した面照明装置を得ることができる。
【0059】またこの面照明装置を用いた携帯機器では、表示部において、輝度むらを小さくできるので、視認性の高い、従って誤認の少ない携帯機器を実現することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年3月15日(1999.3.15)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−268618(P2000−268618A)
【公開日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【出願番号】 特願平11−68167