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【発明の名称】 燃焼カートリッジ体
【発明者】 【氏名】坂本 悦夫

【要約】 【課題】灯火照明体において使用される、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼カートリッジ体で、ろうそく本来の外観特性を損なうことなく、該燃焼カートリッジ体のみを使い捨てとして簡易に交換でき、かつ、有風下においても該燃焼体収容容器が該ろうそく燃焼体の火炎により変形したり焦げたりすることのないようにする。

【解決手段】ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼カートリッジ体を用い、該燃焼体収容容器をろうそく形等立体意匠体上面に形成した凹部に装填保持して、該立体意匠体が燃焼する如く形成する灯火照明体用の燃焼カートリッジ体において、前記燃焼体収容容器が合成樹脂でカップ状に形成されており、その側壁面最上端の先端部がストレートな末広形状で終わることなく、剛性構造に形成されていることを特徴とする燃焼カートリッジ体を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼カートリッジ体を用い、該燃焼カートリッジ体の該燃焼体収容容器をろうそく形等立体意匠体上面に形成した凹部に装填保持して、該立体意匠体が燃焼する如く形成する灯火照明体用の燃焼カートリッジ体において、前記燃焼体収容容器が合成樹脂でカップ状に形成されており、その側壁面最上端の先端部がストレートな末広形状で終わることなく、剛性構造に形成されていることを特徴とする燃焼カートリッジ体。
【請求項2】 燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造がツバ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼カートリッジ体。
【請求項3】 燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造が外方に巻き込まれた形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼カートリッジ体。
【請求項4】 燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造が外方に折り返した形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼カートリッジ体。
【請求項5】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼カートリッジ体。
【請求項6】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃焼カートリッジ体。
【請求項7】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の燃焼カートリッジ体。
【請求項8】 燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃焼カートリッジ体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、灯火照明体において使用される、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼カートリッジ体で、ろうそく本来の外観特性を損なうことなく、該燃焼カートリッジ体のみを使い捨てとして簡易に交換でき、かつ、有風下においても該燃焼体収容容器が該ろうそく燃焼体の火炎により変形したり焦げたりすることのない燃焼カートリッジ体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属、合成樹脂などで作られたカップ状の容器にろうそく燃焼体を入れ、使い捨てとして使用する方法は、広く行われている。また、陶器、金属、合成樹脂などで作られた燭台や美術ろうそく、大型ろうそくなどの頂部の凹部に、従来の容器入り燃焼剤を燃焼カートリッジ体として収容し使用するものがある。さらに、実用新案登録第3028708号には、ローソクを合成樹脂製のカップ状の容器の内に固定した燃焼カートリッジ体を燃焼カートリッジ体保持部材の上面凹部に収容し、該燃焼カートリッジ体と該燃焼カートリッジ体保持部材を一体に構成したローソク灯火照明体が提案されている。
【0003】本発明で言う燃焼カートリッジ体とは、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器に収容し使い捨てとして使用するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の、燭台や美術ろうそく、大型ろうそくなどの頂部の凹部に容器入り燃焼剤を燃焼カートリッジ体として収容し使用するものでは、該燭台や美術ろうそく、大型ろうそくなどが燃焼する如く形成する工夫がされておらず、また、金属製カップを使用した燃焼カートリッジ体を使用すると、燃焼火炎の熱により該金属製カップが高温になりやすく、該燭台や美術ろうそく、大型ろうそくなどの本体が熱変形したり損傷を受け、再使用できなくなる可能性があった。
【0005】また、従来の金属製あるいは合成樹脂製のろうそく燃焼体収容容器では、その形状が熱の放散に対しての工夫が不十分で熱のこもりが大きくなり、燃焼カートリッジ体を収容する立体意匠体の、該燃焼体収容容器との接触部位が熱変形を受けやすくなる。また、燃焼経過に伴って、燃焼火炎が燃焼カートリッジ体保持部材頂部の凹部内に隠れる傾向があり、灯火による演出効果を減じてしまう傾向にあった。さらに、従来のろうそく燃焼体収容容器の形状が、取り出し装着が必ずしも簡易と言えるような形状ではなく、該立体意匠体への着脱に手間がかかることがあった。
【0006】また、実用新案登録第3028708号に提案されたローソク灯火照明体における燃焼カートリッジ体では、燃焼体収容容器がローソクの燃焼火炎の接近により容易に熱変形し、合成樹脂カップが焦げたり燃えたりする場合があった。さらに、燃焼カートリッジ体保持部材上端部の該保持部材と該燃焼体収容容器との隙間から熔融したろうが入り込み、該保持部材を汚したり、燃焼終了後に該燃焼体収容容器が取り出しにくくなることもあった。さらに、ローソクの燃焼に伴い高温になる燃焼芯固定座金の熱により該保持部材が損傷を受けることもあった。
【0007】本発明の目的は、灯火照明体において使用される、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼カートリッジ体で、ろうそく本来の外観特性を損なうことなく、該燃焼カートリッジ体のみを使い捨てとして簡易に交換でき、かつ、有風下においても該燃焼体収容容器が該ろうそく燃焼体の火炎により変形したり焦げたりすることのない燃焼カートリッジ体燃焼体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。すなわち第一の発明は、ろうそく燃焼体を燃焼体収容容器中に収容した燃焼カートリッジ体を用い、該燃焼カートリッジ体の該燃焼体収容容器をろうそく形等立体意匠体上面に形成した凹部に装填保持して、該立体意匠体が燃焼する如く形成する灯火照明体用の燃焼カートリッジ体において、前記燃焼体収容容器が合成樹脂でカップ状に形成されており、その側壁面最上端の先端部がストレートな末広形状で終わることなく、剛性構造に形成されていることを特徴とする燃焼カートリッジ体であり、第二の発明は、燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造がツバ状に形成されていることを特徴とする第一の発明に記載の燃焼カートリッジ体である。また、第三の発明は、燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造が外方に巻き込まれた形状に形成されていることを特徴とする第一の発明に記載の燃焼カートリッジ体であり、第四の発明は、燃焼体収容容器の側壁面最上端の先端部の剛性構造が外方に折り返した形状に形成されていることを特徴とする第一の発明に記載の燃焼カートリッジ体である。
【0009】さらに、第五の発明は、燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする第一の発明に記載の燃焼カートリッジ体であり、第六の発明は、燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする第二の発明に記載の燃焼カートリッジ体であり、第七の発明は、燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする第三の発明に記載の燃焼カートリッジ体であり、第八の発明は、燃焼体収容容器の底面中央部が底面周囲部より上方に段差を有して形成されていることを特徴とする第四の発明に記載の燃焼カートリッジ体である。
【0010】ろうそく形等立体意匠体が燃焼する如く形成する灯火照明体において本発明の燃焼カートリッジ体を使用すれば、該灯火照明体は、ろうそく本来の形、色、質感、肌触り、風合い、炎の揺らめき、光の透過具合などの外観特性を損なうことがない。また、該立体意匠体のろうそく燃焼体収容容器との接触部位が熱変形や損傷を受けたり、該立体意匠体が熔融したろうにより汚されることもなく、該立体意匠体の繰り返しの使用が可能である。さらに、燃焼火炎が該立体意匠体上面の凹部内に隠れてしまうこともないので、灯火による優れた演出効果が得られる。また、該燃焼カートリッジ体の該立体意匠体への載入、取り出しが極めて簡易に行えるものとなった。そのうえ、有風下での使用に際してもろう垂れを生ぜず、燃焼体収容容器が燃焼火炎の接近により容易に熱変形したり、焦げたり燃えたりすることもなく、燃焼終了後に該燃焼体収容容器が取り出しにくくなることもなく、安全にかつ簡易に使用できる、極めて優れた燃焼カートリッジ体が提供できる事となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図例を用いて、より詳細に説明する。図1は、本発明の燃焼カートリッジ体を使用した灯火照明体の一例である。ろうそく燃焼体3はろう燃焼剤1と燃焼芯2よりなり、該ろうそく燃焼体3とそれを収容するカップ状のろうそく燃焼体収容容器4から構成される燃焼カートリッジ体5は、ろうそく形等立体意匠体6上面に形成した凹部11に収容されて、該立体意匠体6が燃焼する如き灯火照明体7として形成されている。該燃焼体収容容器4の側壁面最上端の先端部8はストレートな末広形状で終わることなく、剛性を持たすためにツバ状に形成されている。
【0012】燃焼カートリッジ体5を使い捨てとして簡易に交換するためには、ろうそく燃焼体収容容器4は合成樹脂製であることが望ましい。周知のろう燃焼剤1と燃焼芯2よりなるろうそく燃焼体3を収容するカップ状のろうそく燃焼体収容容器4の材質は、該立体意匠体6のろうそく燃焼体収容容器との接触部位が熱変形や損傷を受けることのないように、燃焼に伴う熔融ろうの熱を該ろうそく燃焼体収容容器4の接触する立体意匠体6面に熱伝導しにくいことが望ましく、また、万一の該ろうそく燃焼体収容容器4への燃焼火炎の燃え移りに配慮する必要があるので、難燃性を有する合成樹脂が好ましい。また、該ろうそく燃焼体収容容器4は、使用時には目立たない外観であることが望ましく、また、燃焼火炎の光によりろうそく自身がほの明るく見えることはろうそくの持つ優れた演出効果であるので、この効果を発揮させるためにも、透明性を有する合成樹脂が好ましい。これらのことから、該ろうそく燃焼体収容容器4の材質としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、6−ナイロン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミドなどが使用できる。さらに、汎用性難燃合成樹脂として、ポリ塩化ビニル樹脂や、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂が好ましい。 また、ろうそく燃焼体収容容器4の形状は図1に示すような逆円錐台すなわちテーパー形状とすることで燃焼カートリッジ体5の立体意匠体6上面の凹部11への載入、取り出しを容易にするばかりか燃焼火炎による熱のこもりを低減し、該ろうそく燃焼体収容容器4および該立体意匠体6への熱の影響を低減するのに有効となる。
【0013】さらに、ろうそく燃焼体収容容器4の側壁面最上端の先端部8は、燃焼火炎の接近により容易に熱変形したり、焦げたり燃えたりすることのないように剛性構造に形成されている。図1及び図3(a)では該剛性構造はツバ状である。また、その他の剛性構造として、図3(b)(c)(d)には、該側壁面最上端の先端部8の剛性構造が外方に巻き込まれた形状に形成されている該燃焼体収容容器4の一例、及び外方に折り返した形状に形成されている該燃焼体収容容器4の一例を示す。また、ろうそく燃焼体3の燃焼に伴い高温になる燃焼芯固定座金9の熱により立体意匠体6が熔融や熱変形などの損傷を受けないように、断熱効果を付加させるために、該座金9直下の該燃焼体収容容器4と該立体意匠体6との間に隙間を設ける構成とするため、該燃焼体収容容器4の底面中央部が底面周囲部より上方に段差10を有して形成されている該燃焼体収容容器4の一例を、図4に示す。さらに、図6に示すように、該立体意匠体6上端部に該燃焼カートリッジ体5のツバ状に形成された該先端部8を載置することにより、該燃焼体収容容器4と該立体意匠体6との間に隙間を設ける構成とする事もできる。これにより、前記の該燃焼体収容容器4底面に設けられる該段差10と同様に断熱効果を付加させる事ができ、該座金9の熱により該立体意匠体6が熔融や熱変形などの損傷を受けるのを防ぐことができる。図2に示す従来の燃焼体収容容器4を使用した場合の照明体断面は、図5のごとくとなり、該座金9の熱により該立体意匠体6が熔融や熱変形などの損傷を受ける事となる。さらに、図3(a)に示すような、該ろうそく燃焼体収容容器4の側壁面最上端の先端部8がツバ状に形成されている燃焼カートリッジ体5においては、熔融したろうはツバ状に形成された該先端部8上に乗るだけで、該立体意匠体6を汚すことはなく、該立体意匠体6上端部と該燃焼体収容容器4との隙間から熔融したろうが入り込み、該立体意匠体6を汚したり、燃焼終了後に該燃焼体収容容器が取り出しにくくなると言う不都合は引き起こさず、取り出しも容易に行える。このように、該ろうそく燃焼体収容容器4の側壁面最上端の先端部8がツバ状に形成されている該燃焼カートリッジ体5には、種々の利点があり望ましい形態と言える。該ろうそく燃焼体収容容器4はシート状の合成樹脂より一体成形されることが、作成の簡便さ、コストの低さなどから望ましいが、その他の成形方法、例えばインジェクション法等で成形することも可能である。
【0014】ろうそく燃焼体3は周知の手段により成形されたろう燃焼剤1と燃焼芯2よりなり、該ろうそく燃焼体3の形状は、ろうそく形等立体意匠体6との一体感を出しろうそくとしての外観を保つため、側壁の高さはろうそく燃焼体収容容器4よりも上にはみ出さない形状とするのが好ましい。また、図1のように、全体としての外観を和ろうそく形状とするためには、該ろうそく燃焼体3の上面中央部を凸形状とすることにより、その目的が達せられる。さらに、燃焼に伴い熔融したろうが該ろうそく燃焼体収容容器4からあふれ出て該立体意匠体6を汚し、さらにろう垂れとなるのを防ぐためには、該ろうそく燃焼体3と該ろうそく燃焼体収容容器4との間に熔融したろうをを受け止め収容し得る隙間容量を確保することが好ましい。
【0015】ろうそく燃焼体3は、該ろうそく燃焼体3の底部をホットメルト法、粘着剤、接着剤、粘着テープ、接着テープなどの周知の手段でろうそく燃焼体収容容器4内底部に粘着もしくは接着固定してもよい。該ろうそく燃焼体3の底部をろうそく燃焼体収容容器4内底部に固定することにより、該ろうそく燃焼体3が該ろうそく燃焼体収容容器4内で偏在するのを防ぎ、中央部に確保され、燃焼火炎が該ろうそく燃焼体収容容器4の側壁に近接し過ぎ、該ろうそく燃焼体収容容器4の側壁が熱変形したり損傷を受けたりするのを防止できる。また、燃焼芯2または燃焼火炎が、灯火照明体上面で偏在することなく中央部に確保されることは、外観上、極めて好都合である。また、輸送、運搬の際、ろうそく燃焼体3が該ろうそく燃焼体収容容器4内で移動し損傷を受けるのを防げるばかりか、該燃焼カートリッジ体5の立体意匠体6への載入、取り出しが一手間ででき極めて簡易となる。
【0016】ろうそく形等立体意匠体6は、ろうそく本来の色、質感、肌触り、風合い、光の透過具合などの外観特性を発揮させるためには、周知のパラフィンワックス、ポリエチレンワックスなどを主剤とした材質で成形されたものが最も優れている。また、該立体意匠体6が合成樹脂で成形される場合は、ポリアセタール樹脂が上述の外観特性を具備する素材であり好ましい。さらに、他の合成樹脂、陶磁器、セラミック、ガラス、金属、石膏、木等の材質より成型されてもよい。該立体意匠体6の形状は、図1に示したものの他に、例えば図7に示すような形状でもよい。
【0017】ろうそく形等立体意匠体6と燃焼カートリッジ体5との間には、若干の間隙を設けるのが好ましい。この間隙により、該燃焼カートリッジ体5を該立体意匠体6上面の凹部11へ極めて円滑に載入、取り出しできるようになる。また、熔融ろうの熱が該ろうそく燃焼体収容容器4の側壁より該立体意匠体6へ直接伝わりにくくなり、該立体意匠体6が熔融ろうの熱により熔融や熱変形などの損傷を受けるのを防ぐことができる。
【0018】
【実施例】以下、比較例、実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
比較例1及び実施例1:使用するろうそく燃焼体は、パラフィンワックスを主成分とするろう燃焼剤と木綿芯である燃焼芯とで作られており、その底面から該ろう燃焼剤の頂部までの高さが28mm、側壁の高さ18.5mm、最大直径42mm、底面直径38mmの寸法で図1に示す形状とした。さらに、上記ろうそく燃焼体を、0.2mm厚のPVCシートより図2に示す形状で、開口部の内径が50mm、底面内径39mm、深長20mmの逆円錐台形状に成形したろうそく燃焼体収容容器内に収容した燃焼カートリッジ体を、比較例1サンプルとする。次に、上記ろうそく燃焼体を、0.2mm厚のPVCシートより図3(a)に示す形状で、開口部の内径が50mm、底面内径39mm、深長20mmの逆円錐台形状、さらに剛性を付加させるために、側壁面最上端先端部を外方に幅5mmにツバ状に成形したろうそく燃焼体収容容器内に収容した燃焼カートリッジ体を、実施例1サンプルとする。
【0019】図1に示すような、上面直径63mm、底面直径28mm、高さ170mmでポリエチレンワックスを主成分として成形したろうそく形等立体意匠体で、上面に該燃焼カートリッジ体を収容するための凹部を有し、該凹部の形状は逆円錐台形状であり、開口部直径53mm、底面直径41mm、深長21mmに形成された該立体意匠体の6個それぞれに、上記比較例1サンプル及び実施例1サンプルそれぞれ3個ずつを各一個ずつ、装填保持させた。上記6個のサンプルに点火した後、斜め上方より風速0.6m/秒程度の有風下にて2時間燃焼させ、その状態を観察した。
【0020】比較例1サンプルでは3個とも、風下にあたる側壁面最上端先端部が、燃焼火炎の熱により徐々に内側に熱変形し始め、2時間の燃焼後には、1個は軽度な熱変形にとどまったものの、残り2個は大きく熱変形し、焦げるに至った。一方実施例1サンプルにおいては、側壁面最上端先端部は比較例1サンプルと同様に燃焼火炎の熱を受けているにもかかわらず、ろうそく燃焼体収容容器は3個ともに2時間の燃焼後においてもほとんど熱変形は認められなかった。
【0021】比較例2及び実施例2、実施例3:比較例1サンプルと同じ仕様でさらに燃焼芯を直径14.5mmのスチール製燃焼芯固定座金に固定したろうそく燃焼体を、比較例1サンプルと同じ仕様の燃焼体収容容器の内底部にホットメルト法で接着固定した燃焼カートリッジ体を、比較例2サンプルとする。また、実施例1サンプルと同じ仕様でさらに燃焼芯を直径14.5mmのスチール製燃焼芯固定座金に固定したろうそく燃焼体を、実施例1サンプルと同じ仕様の燃焼体収容容器の内底部にホットメルト法で接着固定した燃焼カートリッジ体を、実施例2サンプルとする。また、図4(a)に示す形状の燃焼体収容容器で、該収容容器の底面中央部位が底面周囲部よりも1mm程度上方に段差を有して成形されており、該段差部以外は実施例1サンプルと同じ仕様の燃焼体収容容器の内底部に実施例2サンプルと同じ仕様のろうそく燃焼体をホットメルト法で接着固定した燃焼カートリッジ体を、実施例3サンプルとする。比較例1サンプル及び実施例1サンプルに使用したものと同じ仕様のろうそく形等立体意匠体の9個それぞれに、上記比較例2サンプル及び実施例2サンプル、実施例3サンプルそれぞれ3個ずつを各一個ずつ、装填保持させた。上記9個のサンプルに点火した後、斜め上方より風速0.6m/秒程度の有風下にて4〜5時間にわたり燃え尽きるまで燃焼させ、その状態を観察した。
【0022】比較例2サンプルでは3個とも、燃焼体収容容器が内側に激しく熱変形し、正常な燃焼状態を保てなくなり、3時間ほどで中断した。また、実施例2サンプルにおいては、ろうそく燃焼体収容容器には3個ともにほとんど熱変形は認められなかった。また、燃焼終了段階において燃焼火炎により金属製の座金が熱せられることにより高温となった該座金の熱が、ろうそく形等立体意匠体に伝わることによって、該立体意匠体上面凹部の該座金下方部位に熱による軟化あるいはわずかな熔融部位を3個ともに認めたが、該立体意匠体上面凹部よりの該燃焼体収容容器の取り出しは容易であった。一方実施例3サンプルにおいては3個ともに、ろうそく燃焼体収容容器は燃焼過程においてもほとんど熱変形は認められず、また、燃焼火炎により熱せられた金属製の座金の熱が、直接には該立体意匠体上面凹部の該座金下方部位に伝わらないため、熱による軟化あるいは熔融はほとんどなく、該立体意匠体上面凹部よりの該燃焼体収容容器の取り出しは極めて容易であり、該立体意匠体の繰り返し使用の耐久性を確認した。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。ろうそく形等立体意匠体が燃焼する如く形成する灯火照明体において本発明の燃焼カートリッジ体を使用すれば、該灯火照明体は、ろうそく本来の形、色、質感、肌触り、風合い、炎の揺らめき、光の透過具合などの外観特性を損なうことがない。また、該立体意匠体のろうそく燃焼体収容容器との接触部位が熱変形や損傷を受けたり、該立体意匠体が熔融したろうにより汚されることもなく、該立体意匠体の繰り返しの使用が可能である。さらに、燃焼火炎が該立体意匠体上面の凹部内に隠れてしまうこともないので、灯火による優れた演出効果が得られる。また、該燃焼カートリッジ体の該立体意匠体への載入、取り出しが極めて簡易に行えるものとなった。そのうえ、有風下での使用に際してもろう垂れを生ぜず、燃焼体収容容器が燃焼火炎の接近により容易に熱変形したり、焦げたり燃えたりすることもなく、燃焼終了後に該燃焼体収容容器が取り出しにくくなることもなく、安全にかつ簡易に使用できる、極めて優れた燃焼カートリッジ体が提供できる事となる。
【0024】従来、和ろうそくおよび和ろうそく型ろうそくは、その使用形態において有風下にさらされることが多く、ろう垂れしやすい。また、燃焼部分は本体の一部分のみであり、燃焼終了後、残りの大部分は捨てられている。本発明の燃焼カートリッジ体を使用した和ろうそく形状の灯火照明体は、有風下での使用に際してもろう垂れを生ぜず、また、燃焼終了後には燃焼体部分である燃焼カートリッジ体のみの交換でよく、ろうそく本体の大部分にあたるろうそく形等立体意匠体は繰り返し使用でき、簡便、安価に使用できるものとなった。
【出願人】 【識別番号】593121782
【氏名又は名称】ペガサスキヤンドル株式会社
【出願日】 平成11年3月10日(1999.3.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−260222(P2000−260222A)
【公開日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【出願番号】 特願平11−63406