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【発明の名称】 車輌用灯具
【発明者】 【氏名】江藤 豊蔵

【要約】 【課題】シェード及びグローブユニットのリフレクタへの取付を容易にすると共に、作業中にグローブに傷が付くことがないようにすることを課題とする。

【解決手段】光源6と、光源が取着されたリフレクタ5と、カバーレンズ3を備えた車輌用灯具1であって、上記光源の周囲を覆い、リフレクタに固定されるグローブユニット7、8と、上記グローブユニットの外周を覆い、リフレクタに固定されるシェード13とを備え、上記シェードとグローブユニットとは仮止め用係合部12、12、15a、19aによって係合されることによって一体化される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源と、光源が取着されたリフレクタと、カバーレンズを備えた車輌用灯具であって、上記光源の周囲を覆い、リフレクタに固定されるグローブユニットと、上記グローブユニットの外周を覆い、リフレクタに固定されるシェードとを備え、上記シェードとグローブユニットとは仮止め用係合部によって係合されることによって一体化されることを特徴とする車輌用灯具。
【請求項2】 上記グローブユニットは、光源の周囲を覆うグローブと、上記グローブを保持すると共にリフレクタに固定されるグローブホルダとから成り、上記グローブホルダとシェードとが仮止め用係合部によって係合されることを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
【請求項3】 上記シェードとグローブユニットとは仮止め用係合部によって互いに係合している部分の近傍においてネジによる共締めによってリフレクタに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
【請求項4】 上記シェードとグローブホルダとは仮止め用係合部によって互いに係合している部分の近傍においてネジによる共締めによってリフレクタに固定されていることを特徴とする請求項2に記載の車輌用灯具。
【請求項5】 上記仮止め用係合部は、シェードとグローブユニットの一方に形成された係合孔と、他方に形成され上記係合孔に係合する係合爪とから成ることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の車輌用灯具。
【請求項6】 上記仮止め用係合部は、シェードとグローブホルダの一方に形成された係合孔と、他方に形成され上記係合孔に係合する係合爪とから成ることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の車輌用灯具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な車輌用灯具に関する。詳しくは、シェード及びグローブユニットのリフレクタへの取付を容易にすると共に、作業中にグローブに傷が付くことがないようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌用灯具において、該灯具から出射される光を着色するために、有色透明のグローブによって光源を覆うようにすることがある。また、対向車や歩行者にとって幻惑光となる光が出射しないように、光源の周囲をシェードによって覆う場合がある。
【0003】上記したグローブ及びシェードを設ける場合、従来の車輌用灯具にあっては、それぞれ別個にリフレクタに取り付けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の車輌用灯具にあっては、グローブ及びシェードをそれぞれ個別にリフレクタに取り付けるようにしていたので、取付作業が困難で、また、時間も掛かるという問題があった。また、作業中に工具等がグローブに接触し、グローブを傷付けてしまうことがあるという問題もあった。
【0005】そこで、本発明は、シェード及びグローブユニットのリフレクタへの取付を容易にすると共に、作業中にグローブに傷が付くことがないようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用灯具は、上記した課題を解決するために、光源の周囲を覆い、リフレクタに固定されるグローブユニットと、上記グローブユニットの外周を覆い、リフレクタに固定されるシェードとを備え、上記シェードとグローブユニットとは仮止め用係合部によって係合されることによって一体化されるようにしたものである。
【0007】従って、本発明車輌用灯具にあっては、シェードとグローブユニットとが予め係合一体化されるので、リフレクタへの取付作業が容易となり、また、グローブユニットの外周がシェードによって覆われているので、作業中にグローブに工具等が接触してグローブを傷付けてしまう惧がない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用灯具の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0009】車輌用灯具1はランプハウジング2の前面がカバーレンズ3で覆われ、ランプハウジング2とカバーレンズ3とによって画成された灯具空間4内にリフレクタ5が図示しない支持機構によって傾動可能に配設されて成る。
【0010】上記リフレクタ5の後部中央部に電球6が着脱可能に取着されている。
【0011】上記リフレクタ5に有色透明のグローブ7が上記電球を覆うように取り付けられている。上記グローブ7はガラス又はプラスチックスで形成され、縦長の筒状ドームを横倒した如き形状をした主部7aの後端に後端に行くに従って拡径した被保持部7bが一体に形成されて成る。
【0012】上記したグローブ7はグローブホルダ8を介してリフレクタ5に取着される。グローブホルダ8は金属板をプレス加工して成り、円環状をした主部9と該主部9の後縁の互いに反対側に位置する部分から外方に突出した2つの被支持片10、10と、主部9の前縁の周方向に等間隔に離間した位置からほぼ前方へ突出された4つの弾性支持片11、11、・・・とが一体に形成されて成る。
【0013】そして、上記被支持片10、10にはそれぞれ取付孔10a、10aが形成されており、また、弾性支持片11、11、・・・の先端部11a、11a、・・・は主部9の中心側に倒れ込むように傾斜されている。なお、弾性支持片11、11、・・・の先端部11a、11a、・・・の先端11b、11b、・・・は外側に折り返されている。
【0014】さらに、主部9の被支持片10、10が形成された位置に対応した位置には外側に打ち出され先端が後方を向いた係合爪12、12が形成されている。
【0015】しかして、グローブホルダ8を上記グローブ7に前端から外嵌していくとグローブホルダ8の弾性支持片11、11、・・・の先端部11a、11a、・・・がグローブ7の外側面に弾接した状態となる。そして、グローブホルダ8をグローブ7の後端部まで移動させていくと、グローブホルダ8の弾性支持片11、11、・・・の先端部11a、11a、・・・がグローブ7の被保持部7bにきつく弾接される。なお、弾性支持片11、11、・・・の先端11b、11b、・・・は外側へ折り返されているので、エッジがグローブ7に当接することが無く、従って、グローブホルダ8をグローブ7の後端部まで移動させる間に、弾性支持片11、11、・・・によってグローブ7の外表面を傷付けてしまうことはない。
【0016】上記したグローブ7とグローブホルダ8とによってグローブユニットが構成される。なお、グローブ7とグローブホルダ8とは一体に形成することもできる。例えば、グローブをプラスチックスで形成し、その後端部に被支持片を突設し、該被支持片が形成された部分の直ぐ前の外表面に係合爪を突設することによってグローブユニットを一部材として構成することができる。
【0017】上記グローブユニットのグローブ7の前端部の上方、前方及び側方をほぼ覆うようにシェード13が配設される。シェード13は金属板をプレス成形して形成され、前端が閉塞され前後に延びる角筒の下半分を切除した如き形状をした主部14を有する。該主部14の後端上部の中央から後方へ向けて第1の脚片15が突設され、該脚片15の後端に上方へ突設された被支持片16が形成されている。該被支持片16には取付孔16aが形成されている。そして、第1の脚片15の後端部には係合孔15aが形成されている。また、主部14の後端部から第1の脚片15のほぼ中間部までの部分に凹条17が形成され、さらに、第1の脚片15の後半部から被支持片16にかけての側縁に立ち上げ片18、18が形成され、これによって第1の脚片15及び被支持片16の剛性が強化されている。
【0018】主部14の前端部下縁の中央部からほぼL字状をした第2の脚片19が後方へ向かって延びており、該脚片19の後端には下方へ突設された被支持片20が形成されている。該被支持片20には取付孔20aが形成され、また、第2の脚片19の後端部には係合孔19aが形成されている。さらに、第2の脚片19の後端部から被支持片20にかけての両側縁には立ち上げ片21、21が形成され、これによって、第2の脚片19と被支持片20の剛性が強化されている。
【0019】上記したグローブユニット及びシェード13のリフレクタ5への取付は以下のようにして為される。
【0020】先ず、グローブユニット及びシェード13を一体化する。すなわち、シェード13に後方からグローブユニットを挿入していく。そして、両者の被支持片10、10と16、20とが重なるようにしてやると、グローブホルダ8の係合爪12、12がシェード13の係合孔15a、19aと係合し、これによって、シェード13とグローブユニット(グローブ7+グローブホルダ8)とが仮固定され、且つ、グローブユニットの被支持片10、10の取付孔10a、10aとシェード13の被支持片16、20の取付孔16a、20aとが重なり合う。そこで、取付ネジ22、22を前方から上記取付孔10a、10a、16a、20aに挿通し、且つ、リフレクタ5に螺着する。これによって、シェード13の被支持片16、20とグローブユニットの被支持片10、10とがいわゆる共締めによってリフレクタ5に固定される。また、グローブ7は、被保持部7bがグローブホルダ8の弾性支持片11、11、・・・とリフレクタ5との間で挟持された状態となる。
【0021】上記した車輌用灯具1にあっては、シェード13とグローブユニット(グローブ7+グローブホルダ8)とが仮固定された状態でリフレクタ5に固定されるので、その取付作業性が良好となる。また、作業中に工具等が接触してグローブ7を傷付けてしまう惧もない。
【0022】また、この時、グローブユニットの被支持片10、10とシェード13の被支持片16、20とが重なった状態とされているので、取付ネジ22、22による共締めが可能であり、一層の作業性の向上が為される。
【0023】さらに、グローブユニットの係合爪12、12とシェード13の係合孔15a、19aとの係合による仮固定が共締めされる取付孔10a、10a、16a、20aに近いところで為されるため、取付孔10a、10aと16a、20aとの位置ずれが起きにくく、この点でも作業性が良好となる。
【0024】さらにまた、グローブユニットをグローブ7とグローブホルダ8とによって構成すると共に、シェードとの係合部をグローブホルダ8に形成するようにしたので、グローブ7の材料の選択の自由度が増大し、当該灯具に最も適した材料のグローブ7を使用することができる。
【0025】さらに、グローブユニットとシェード13との仮固定を、係合爪12、12と係合孔15a、19aとの係合によって為すようにしたので、シェード13を取り外すときに、確実にグローブユニットもシェード13と共に取り外すことができる。なお、グローブユニットとシェード13との係合は係合爪12、12と係合孔15a、19aとによるものに限らず、例えば、凹凸嵌合によっても良い。
【0026】なお、上記した実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0027】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなように、本発明車輌用灯具は、光源と、光源が取着されたリフレクタと、カバーレンズを備えた車輌用灯具であって、上記光源の周囲を覆い、リフレクタに固定されるグローブユニットと、上記グローブユニットの外周を覆い、リフレクタに固定されるシェードとを備え、上記シェードとグローブユニットとは仮止め用係合部によって係合されることによって一体化されることを特徴とする。
【0028】従って、本発明車輌用灯具にあっては、シェードとグローブユニットとが予め係合一体化されるので、リフレクタへの取付作業が容易となり、また、グローブユニットの外周がシェードによって覆われているので、作業中にグローブに工具等が接触してグローブを傷付けてしまう惧がない。
【0029】請求項2に記載した発明にあっては、上記グローブユニットを、光源の周囲を覆うグローブと、上記グローブを保持すると共にリフレクタに固定されるグローブホルダとから構成し、上記グローブホルダとシェードとが仮止め用係合部によって係合されるようにしたので、グローブの材料の選択の自由度が増大し、当該灯具に最も適した材料のグローブを使用することができる。
【0030】請求項3及び請求項4に記載した発明にあっては、上記シェードとグローブユニット又はグローブホルダとは仮止め用係合部によって互いに係合している部分の近傍においてネジによる共締めによってリフレクタに固定されるようにしたので、シェードとグローブユニット又はグローブホルダとの互いに共締めされる部分の位置ずれが起きにくい。
【0031】請求項5及び請求項6に記載した発明にあっては、上記仮止め用係合部は、シェードとグローブユニット又はグローブホルダの一方に形成された係合孔と、他方に形成され上記係合孔に係合する係合爪とから成るようにしたので、シェードを取り外すときに、確実にグローブユニットもシェードと共に外すことができる。
【出願人】 【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
【出願日】 平成11年3月4日(1999.3.4)
【代理人】 【識別番号】100069051
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 祐治
【公開番号】 特開2000−260218(P2000−260218A)
【公開日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【出願番号】 特願平11−56757