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【発明の名称】 直下型照明装置
【発明者】 【氏名】松井 弘一

【要約】 【課題】直下型照明装置を薄型化することによって不可避的に生じる明暗を解消して,明るく均一な照明を行なうように改良する。

【解決手段】厚さを5cmと薄型にした直下型照明装置1の基準照明面3aを,基準光源5aによる直射帯域Aにおける距離の逆2乗法則による照度低下を反射面7による反射光と,隣接光源5bの直射光及びその反射光によって補完するように,反射面7を第1乃至第4の反射部8,9,10,11を備えて構成し,第1の反射部8を基準光源5aの直射光を遠隔隣接帯域Bに,第2の反射部9を同じく直射光を広域帯域Cに,第4の反射部11を,第1及び第3の反射部からの反射光を遠隔内側,外側及び中間の各帯域D,E,Fに対してそれぞれ反射光を供給可能に各反射部の傾斜角度,起立高さを規制することによって,基準光源5aの直近位置の輝度に合わせて基準照明面3aを高均一に照明する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多数の直管状の光源を並列し背面に反射面を形成することによりそれぞれ基準光源直近正面の直近位置から該基準光源に隣接する隣接光源との中央直近正面の遠隔位置迄の間の基準照明面に対して基準光源による直射光,隣接光源の直射光及びこれら双方の光源における上記反射面の反射光とを複合することによって照明を行なうようにした直下型照明装置であって,上記基準照明面に対応するように上記反射面を基準光源直下位置から隣接光源との中央位置迄の間で基準光源側から光源並列方向に向けて一連に形成した第1,第2,第3及び第4の反射部をそれぞれ備えてなり,該第1の反射部を,上記基準光源の直射光を上記基準照明面における遠隔位置又はその付近から該遠隔位置を隣接光源側に超えた位置に至る遠隔隣接帯域に対して照明面照射し且つ上記第4の反射部に向けた反射を行なうように基準光源の直下位置をピ−クとして傾斜角度と起立高さを規制した傾斜反射面によるものとし,上記第2の反射部を,上記基準光源の直射光を上記基準照明面における直近位置側の中間位置から遠隔位置を隣接光源側に超えた隣接中間位置に至る広域帯域に対して照明面照射し且つ上記第4の反射部に向けた反射を行なうように上記第1の反射部下端から光源並列方向にそれぞれ反射幅と傾斜角度を規制することによって離隔方向に上向きにして帯状の群をなす屈曲多面の緩傾斜反射面群によるものとし,上記第3の反射部を,上記基準光源の直射光を上記第4の反射部に向けた反射を行なうように上記第2の反射部上端から反射幅と傾斜角度を規制した緩傾斜反射面によるものとし,上記第4の反射部を,上記基準光源の直射光を上記基準照明面における直近位置と遠隔位置間中央位置又はその付近から遠隔位置近傍に至る遠隔内側帯域に対して反射し,上記第3の反射部からの反射光を遠隔位置又はその付近から上記遠隔内側帯域の近接位置に至る遠隔外側帯域に再反射し且つ上記第1の反射部からの反射光をこれら遠隔内側帯域及び遠隔外側帯域間を可及的に埋めるように上記遠隔内側帯域と部分的に重なりそのやや遠隔位置側に偏位した遠隔中間帯域に対して再反射する一方,隣接光源の直射光及びその第1の反射部の反射光を上記基準照明面に通過到達可能とするように隣接光源との中央直下位置をピークとして傾斜角度と起立高さを規制した傾斜反射面によるものとし,上記基準照明面における基準光源の照度低下の補完を,上記第1乃至第4の反射部による反射光を主体とし,隣接光源の直射光とその第1の反射部による反射光を補助として行なってなることを特徴とする直下型照明装置。
【請求項2】 上記第4の反射部の高さを,基準光源位置と基準照明面における隣接光源の直近正面の直近位置とを結ぶ線及び該直近位置と上記遠隔位置との中心を結ぶ線との間にそのピ−クを置くように設定してなることを特徴とする請求項1に記載の直下型照明装置。
【請求項3】 上記第4の反射部の第3の反射部からの起立位置を,基準光源の中心線と水平又はその近傍の位置に設定してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の直下型照明装置。
【請求項4】 上記第4の反射部の傾斜角度を,垂線に対する外角を160±2°としてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の直下型照明装置。
【請求項5】 光源の並列ピッチを125±5mm,反射面と照明面との最大間隔を50mm以下とすることによって薄型に形成してなることを特徴とする請求項1,2,3,又は4に記載の直下型照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,薄型に構成しても輝度と均一性の双方を高度に確保して照明を行い得るようにした直下型照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種直下型照明装置は,多数の直管状の光源を並列し背面に反射面を形成することによりそれぞれ基準光源(任意のいずれか1本の光源を選定したときの該光源をいう)直近正面の直近位置から該基準光源に隣接する隣接光源との中央直近正面の遠隔位置迄の間の基準照明面(上記基準光源による照明分担範囲の片側部分をいう)に対して基準光源による直射光,隣接光源の直射光及びこれら双方の光源における上記反射面の反射光とを複合することによって照明を行なうようにしたものとされ,例えば実用新案登録第2505509号を例にとれば,上記反射面を,各光源の各背面に形成して基準光源直下位置と上記遠隔位置の手前にして隣接光源側の中間位置迄の間で光源並列方向に向けて各一連に形成した第1,第2及び第3の反射部をそれぞれ個別に備えたものとされ,このとき第1の反射部を,上記基準光源の直射光を上記基準照明面における遠隔位置近傍の遠隔位置近傍帯域に対して照明面照射するように基準光源の直下位置をピークとして起立角度と起立高さを規制した傾斜反射面によるものとし,上記第2の反射面を,上記基準光源の直射光を上記遠隔位置近傍位置から隣接光源を超えたその中間位置に至る隣接側広域帯域に対して照明面照射するように上記第1の反射部の下端から反射幅と傾斜角度を規制した緩傾斜反射面によるものとし,上記第3の反射部を,上記基準光源の直射光を遠隔位置から隣接光源側に超えた位置に至る遠隔隣接帯域に対して照明面照射するように反射幅と傾斜角度を規制した緩傾斜反射面によるものとされ,この構成によってランプイメージがなく均一にして薄型の直下型照明装置が得られるとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合,その実施例に示されるように光源と照明面との間隔を30cm以上とする如くに直下型照明装置としての厚さを厚くしたとき,従前のものに比して相対的にランプイメージの発生を抑制し,輝度の均一性をある程度改善したものとなし得るが,この場合光源から照明面の距離が大きいから,全般に暗くなる傾向があり,この暗さを解消して照明の輝度を確保するために,反射面と照明面の間隔を,例えば10cm以下,特に5cm程度又はそれ以下とする如くに薄く構成しようとすると,再びランプイメージの発生を招いて,基準照明面における光源の直近位置近傍は明るいが,光源間中央の上記遠隔位置に向けて次第に暗くなるという照明の不均一な現象を生じて,不均一性を解消することができなくなり,従って反射面と照明面の間隔を縮小して薄型とした場合を含めて,照明の輝度とその均一性の双方を確保することは極めて困難である。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,薄型とした場合にも照明の不均一性を解消し,照明の輝度と均一性の双方を高度に確保し得る直下型照明装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に添って検討すると,直下型照明装置において,反射面と照明面の間隔を縮小すると,基準照明面の照度は,光源の直射光を直接に受ける光源の直近位置で大きく上昇する一方,この照度に対して遠隔位置に向うにつれて距離の逆2乗法則が働いて,照明面における照度が急激に低下する結果,上記従来の直下型照明装置にあっては,不可避的に生じるこの急激な照度低下に対して,これを補完するに必要な照明光を供給できないため,これが不均一性の原因となるものと認められる。
【0006】そこで本発明は,厚さを薄くしたときを含めて照明面の照度低下を統一的に把握して,その照度の低下を有効に補完することを命題とし,照明面の照度とこれに寄与する基準光源の直射光,反射面の反射光,隣接光源の直射光,更にその反射面の反射光とこれらの関係を解析するとともに上記基準光源の照度低下に対して最適な補完の形態を研究した結果,反射面の構成を,並列する多数の光源に一連,即ちこれを基準照明面との関係でいえば,基準照明面に対応して基準光源の直下位置から隣接光源との中央位置迄の間で一連のものとすること,このとき反射面を,第1乃至第4の反射部を備え,第1の反射部を,基準反射面に対して反射による照明光を供給し且つ第4の反射部に反射光を供給し又は基準照明面とともにこれに反射光を供給する傾斜反射面とし,第2の反射部を,基準反射面に対して反射による照明光を供給する屈曲多面の緩傾斜反射面群とし,第3の反射部を,第4の反射部に反射光を供給する緩傾斜反射面とし,第4の反射部を,基準反射面に対して基準光源の直射光と上記第1及び第3の反射部からの反射光の反射による照明光を供給する傾斜反射面として,それぞれ基準照明面における照明光供給の帯域を定め,これらによって上記基準光源の照度低下を主体的に補完し,更に基準照明面に隣接光源の直射光とその上記第2の反射部の反射による照明光を供給し,これらによって基準照明面における照度低下を補助的に補完すること,そのために第1の反射部を基準光源直下位置をピークとしてその傾斜角度と起立高さを規制し,第2の反射部を基準光源離隔方向に上向きにして帯状の群をなすようにその反射幅と傾斜角度を規制し,第3の反射部を第2の反射部からその反射幅と傾斜角度を規制し,第4の反射部を隣接光源との中央位置をピークとして第3の反射部からその傾斜角度と起立高さを規制するとともに上記隣接光源の直射光とその第1の反射部の反射光の通過を可能とするようにすることが,上記距離の逆2乗法則による基準光源の急激な照度低下を補完し,薄型のものにあっても均一性を高度に確保する上で,極めて有効であることを見いだした。
【0007】本発明はかかる知見に基づいてなされたものであって,請求項1に記載の発明を,多数の直管状の光源を並列し背面に反射面を形成することによりそれぞれ基準光源直近正面の直近位置から該基準光源に隣接する隣接光源との中央直近正面の遠隔位置迄の間の基準照明面に対して基準光源による直射光,隣接光源の直射光及びこれら双方の光源における上記反射面の反射光とを複合することによって照明を行なうようにした直下型照明装置であって,上記基準照明面に対応するように上記反射面を基準光源直下位置から隣接光源との中央位置迄の間で基準光源側から光源並列方向に向けて一連に形成した第1,第2,第3及び第4の反射部をそれぞれ備えてなり,該第1の反射部を,上記基準光源の直射光を上記基準照明面における遠隔位置又はその付近から該遠隔位置を隣接光源側に超えた位置に至る遠隔隣接帯域に対して照明面照射し且つ上記第4の反射部に向けた反射を行なうように基準光源の直下位置をピ−クとして傾斜角度と起立高さを規制した傾斜反射面によるものとし,上記第2の反射部を,上記基準光源の直射光を上記基準照明面における直近位置側の中間位置から遠隔位置を隣接光源側に超えた隣接中間位置に至る広域帯域に対して照明面照射し且つ上記第4の反射部に向けた反射を行なうように上記第1の反射部下端から光源並列方向にそれぞれ反射幅と傾斜角度を規制することによって離隔方向に上向きにして帯状の群をなす屈曲多面の緩傾斜反射面群によるものとし,上記第3の反射部を,上記基準光源の直射光を上記第4の反射部に向けた反射を行なうように上記第2の反射部上端から反射幅と傾斜角度を規制した緩傾斜反射面によるものとし,上記第4の反射部を,上記基準光源の直射光を上記基準照明面における直近位置と遠隔位置間中央位置又はその付近から遠隔位置近傍に至る遠隔内側帯域に対して反射し,上記第3の反射部からの反射光を遠隔位置又はその付近から上記遠隔内側帯域の近接位置に至る遠隔外側帯域に再反射し且つ上記第1の反射部からの反射光をこれら遠隔内側帯域及び遠隔外側帯域間を可及的に埋めるように上記遠隔内側帯域と部分的に重なりそのやや遠隔位置側に偏位した遠隔中間帯域に対して再反射する一方,隣接光源の直射光及びその第1の反射部の反射光を上記基準照明面に通過到達可能とするように隣接光源との中央直下位置をピークとして傾斜角度と起立高さを規制した傾斜反射面によるものとし,上記基準照明面における基準光源の照度低下の補完を,上記第1乃至第4の反射部による反射光を主体とし,隣接光源の直射光とその第1の反射部による反射光を補助として行なってなることを特徴とする直下型照明装置とし,請求項2,3及び4に記載の発明は,それぞれ上記高度の均一性を確保するに好適な形態とするように,請求項2に記載の発明を,上記第4の反射部の高さを,基準光源位置と基準照明面における隣接光源の直近正面の直近位置とを結ぶ線及び該直近位置と上記遠隔位置との中心を結ぶ線との間にそのピ−クを置くように設定してなることを特徴とする請求項1に記載の直下型照明装置とし,請求項3に記載の発明を,上記第4の反射部の第3の反射部からの起立位置を,基準光源の中心線と水平又はその近傍の位置に設定してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の直下型照明装置とし,請求項4に記載の発明を,上記第4の反射部の傾斜角度を,垂線に対する外角を160±2°としてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の直下型照明装置とし,また請求項5に記載の発明は,上記照明面の輝度と均一性を高度に確保して薄型のものとするように,これを,光源の並列ピッチを125±5mm,反射面と照明面との最大間隔を50mm以下とすることによって薄型に形成してなることを特徴とする請求項1,2,3,又は4に記載の直下型照明装置とし,これらをそれぞれ発明の要旨として,上記課題解決の手段としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,1は直下型照明装置,2はそのボックス,3はボックス2正面の光拡散用の乳白板による照明面,4は透明板による照明面カバー,5は光源,6は反射板であり,該直下型照明装置1は,多数の直管状の光源5を並列し背面に反射面7を形成することによりそれぞれ基準光源5a直近正面の直近位置から該基準光源5aに隣接する隣接光源5bとの中央直近正面の遠隔位置迄の間の基準照明面3aに対して基準光源5aによる直射光,隣接光源5bの直射光及びこれら双方の光源における上記反射面7の反射光とを複合することによって照明を行なうようにしたものとしてある。
【0009】このとき該直下型照明装置1において,上記基準照明面3aに対応するように上記反射面7を基準光源5a直下位置から隣接光源5bとの中央位置迄の間で基準光源5a側から光源並列方向に向けて一連に形成した第1,第2,第3及び第4の反射部8乃至11をそれぞれ備えてなり,該第1の反射部8を,上記基準光源5aの直射光を上記基準照明面3aにおける遠隔位置又はその付近から該遠隔位置を隣接光源5b側に超えた位置に至る遠隔隣接帯域Bに対して照明面照射し且つ上記第4の反射部11に向けた反射を行なうように基準光源5aの直下位置をピ−クとして傾斜角度と起立高さを規制した傾斜反射面によるものとし,上記第2の反射部9を,上記基準光源5aの直射光を上記基準照明面3aにおける直近位置側の中間位置から遠隔位置を隣接光源側に超えた隣接中間位置に至る広域帯域Cに対して照明面照射し且つ上記第4の反射部11に向けた反射を行なうように上記第1の反射部8下端から光源並列方向にそれぞれ反射幅と傾斜角度を規制することによって離隔方向に上向きにして帯状の群をなす屈曲多面の緩傾斜反射面群によるものとし,上記第3の反射部10を,上記基準光源5aの直射光を上記第4の反射部11に向けた反射を行なうように上記第2の反射部9上端から反射幅と反射角度を規制した緩傾斜反射面によるものとし,上記第4の反射部11を,上記基準光源5aの直射光を上記基準照明面3aにおける直近位置と遠隔位置間中央位置又はその付近から遠隔位置近傍に至る遠隔内側帯域Dに対して反射し,上記第3の反射部10からの反射光を遠隔位置又はその付近から上記遠隔内側帯域Dの近接位置に至る遠隔外側帯域Eに再反射し且つ上記第1の反射部8からの反射光をこれら遠隔内側帯域D及び遠隔外側帯域E間を可及的に埋めるように上記遠隔内側帯域Dと部分的に重なりそのやや遠隔位置側に偏位した遠隔中間帯域Fに対して再反射する一方,隣接光源5bの直射光及びその第1の反射部8の反射光を上記基準照明面3aに通過到達可能とするように隣接光源5bとの中央直下位置をピークとして傾斜角度と起立高さを規制した傾斜反射面によるものとし,上記基準照明面3aにおける基準光源5aの照度低下の補完を,上記第1乃至第4の反射部8乃至11による反射光を主体とし,隣接光源5bの直射光とその第1の反射部8による反射光を補助として行なってなるものとしてある。
【0010】即ち本例において直下型照明装置1は,B1サイズにして,光源5を,長さ1060mm,14mm径,光源輝度6,500cd/m,6本の冷陰極蛍光灯(合計消費電力110W)とし,その並列ピッチを125±5mm,反射面7と照明面3の最大間隔を50mm以下の薄型,本例にあって上記並列ピッチを127mm,上記反射面3と反射面7の間隔を39mmとすることによって,上記ボックス2,即ち直下型照明装置1の厚さを例えば50mmとした,この種直下型照明装置として極めて薄い薄型のものとして構成してある。
【0011】上記反射面7は,高反射性のミラー面を有する,例えばアルマイト皮膜に高純度アルミニウムを蒸着して95%の反射率を有するアルミニウム板(メタロキシド社製商品名アノフオル)による一連にして,例えば一体の屈曲した反射板6を使用し,該屈曲した反射板6を上記ボックス2内の底面に敷設状に配置し,その正面側,即ち光源5側に上記ミラー面を向けることによって形成したものとしてあり,このとき反射板6は,各光源5直下に逆V字状の鈍角にして低い低V字状屈曲部,各光源5とこれに隣接する各隣接光源5との中央位置,即ち上記基準照明面3aの遠隔位置直下位置に同じく逆V字状の鋭角にして高い高V字状屈曲部,これらの間のせりあがり状とした多面屈曲部,更にこれと上記高V字状屈曲部との間の連結傾斜面を光源並列方向に順次連続して配置したものとしてあり,これによって各光源5直下位置から隣接光源5との中央位置直下位置迄の間において上記各基準照明面3aに対応してその各光源5側から光源並列方向に向けて,上記低V字状屈曲部の一側を第1の反射部8,高V字状屈曲部の一側を上記第4の反射部11,多面屈曲部を第2の反射部9,連結傾斜面を第3の反射面10とし,これらが光源並列方向に繰り返し連続するようにしてある。
【0012】反射面7における第1の反射部8は,上記基準照明面3aに照明光を供給するものとして上記多数の光源5のうち任意に選定したいずれかの光源,即ち基準光源5aの直下位置をピークとして,該基準光源5aの直射光を受けて,これを第4の反射部11と上記基準照明面3aにおける遠隔隣接帯域Bとに向けて同時に反射を行うものとしてあり,本例にあって該第1の反射部8の傾斜角度は,上記低V字状屈曲部としての内角の角度θを125±7°,即ち基準光源5aの中心点を通る垂線に対して62.5±3.5°の内角,本例においては約65°の内角をなすものとし,また起立高さを反射面最下端位置から4±1mm,本例においては約4mmとして,上記同時の反射を行なうようにした比較的急傾斜にして基準光源5aと平行な単一帯状の傾斜反射面によるものとしてある。
【0013】反射面7における第2の反射部9は,基準光源5aの直射光を受けて広域帯域Cに対する反射を行なう屈曲多面反射面群としてあり,本例にあって該第2の反射部9は,基準光源5aと平行にして帯状多数,例えば4面の屈曲反射面の群をなし,それぞれ上記第1の反射部8から第3の反射部10との間で幅と角度を変化することによって,基準光源5aの直射光を受けて,これを上記基準照明面3aの上記広域帯域Cを部分的に分担するように又は該広域帯域Cにおいて相互に部分的に重なるようにそれぞれ反射を行なう,上記第1の反射部8の下端の突端から基準光源5aの離隔方向に向けて順次僅少の角度で屈曲してなだらかに上向きにしてせりあがり状に連続配置した反射面群をなすものとしてあり,本例にあって該第2の反射部9における屈曲反射面群は,第1の反射部8側から幅を約6mm,第1の反射部8との間の角度θを147°の緩傾斜面91,これに連続し幅を約4mm,これとの間の角度θを177°の緩傾斜面92,これに連続し幅を約5mm,これとの間の角度θを176°の緩傾斜面93,これに連続し幅を約15mm,これとの間の角度θを175°の緩傾斜面94の,角度θ3〜6を相互に僅少として屈曲し各基準光源5aに平行な傾斜面とした連続する帯状多数4面の緩傾斜面によるものとしてあり,これによって上記広域帯域Cに対する各緩傾斜面91乃至94による直射光の反射を帯状に分担するように行なうものとしてある。
【0014】反射面7における第3の反射部10は,本例にあって上記第2の反射部9と同様に基準照明面3aに対する反射を行うとともに,基準光源5aの直射光を受けて第4の反射部11に対する反射を行なう,上記第2の反射部9の上記最後にして4番目の緩傾斜面94の上端から同じくなだらかに上向きにしてせりあがり状に連続配置した緩傾斜反射面としてあり,本例にあって該第3の反射部10は,第2の反射部9から幅を25mm,これとの角度θを178°とした帯状単一の緩傾斜面とするとともに本例にあって該第3の反射部10は,その上端の突端を基準光源5aの径の中心線と水平又はその近傍の,本例においては該中心線より3mm上方の近傍に来るようにしてある。
【0015】反射面7における第4の反射部11は,そのピークを上記基準照明面3aにおける遠隔位置の直下位置として,基準光源5aの直射光と第1の反射部8及び第3の反射部10からの反射光を受けて,基準光源5aの直射光の上記遠隔内側帯域Dに対する反射,第1の反射部8からの反射光の上記遠隔中間帯域Fに対する再反射,第3の反射部10からの反射光の上記遠隔外側帯域Eに対する再反射を行うとともにその上端を超えて隣接光源5bの直射光とその第1の反射部8の反射光が該基準照明面3aに通過到達するように,上記第3の反射部10上端の突端から起立状に連続配置して,その傾斜角度と起立高さを規制したものとし,本例において該第4の反射部11の高さを,基準光源5a位置と基準照明面3aにおける隣接光源5aの直近正面の直近位置とを結ぶ線及び該直近位置と上記遠隔位置との中心位置を結ぶ線との間にそのピ−クを置くように設定するとともにその第3の反射部10からの起立位置を,基準光源5aの中心線と水平又はその近傍の位置に設定しまたその傾斜角度を,垂線に対する外角を160±2°としたものとしてあり,本例にあって該第4の反射部11は,その起立位置を,上記第3の反射部10の上端の突端と合わせて,基準光源5aの中心線近傍の,該中心線から3mm上方の位置に設定し,その高さを,上記第3の傾斜部10から11mmとし,ピークが基準光源5aを超えて上記交点間に位置し,反射面7最下端位置から25±2mm,本例においては25mmとし,その傾斜角度を,垂線に対する角度θを160°として,上記反射と再反射を行う急傾斜にして基準光源5aに平行な単一帯状の傾斜反射面としてある。
【0016】このように第1,第2,第3及び第4の反射部8乃至11を備えて構成した反射面7を有する本例の直下型照明装置1においては,基準光源5aが,基準照明面3aにおける基準光源5aの上記直近位置からその隣接光源5bの直近正面の直近位置又はその近傍に至る直射帯域Aに対してその直射光を照明面照射して照明光を供給する一方,上記反射面7の第1の反射部8の遠隔隣接帯域B,第2の反射部9の広域帯域C,第4の反射部11の遠隔内側帯域D,遠隔中間帯域F,遠隔外側帯域Eに対する照明面照射による照明光の供給を行い,これらが上記直射帯域Aに重なるように,また相互に部分的に重なるように複合し,更に隣接光源5bから,その基準照明面3aを超えて供給される直射光と該隣接光源5bにおける第1反射部8からの反射光が複合し,基準照明面3aを,上記基準光源5aの直近位置の照度に合わせて明るく均一に照明することができる。本例における照明面7の輝度は,最高1,661cd/m,最低1,474cd/mの,平均1,556cd/mであり,極めて明るく,輝度差も殆ど気にならない程度に高均一なものであった。
【0017】図8は,第1,第2,第3及び第4の反射部8乃至11による反射面7の他の例を示したもので,本例にあって第1の反射部8の上記θを118°(上記垂線に対する内角を59°),上記起立高さを7mm,第2の反射部9における各緩傾斜面81乃至84の構成を基準光源5a側から幅を7mm,上記θを141°,幅を5mm,θを178°,幅を8mm,θを178mm,幅を25mm,θを176°,第3の反射部10の幅を10mm,上記θを173°,第4の反射部11の第3の反射部10からの高さを11mm,ピークを25mm,θを132°,θを161°とし,また上記第3の反射部10を第4の反射部11に対する反射のみを専用に行うように構成し,第4の反射部11の起立位置を基準光源5aの中心線と水平の位置に設定してあり,その照明面7の輝度は,最高1,663cd/m,最低1,438cd/m,平均1,539cd/mであり,同様に明るく且つ高均一のものであった。その余は上記例と変わらないので同一符号を付してその説明を省略する(なお図8においてθ1〜の表示を省略した)。
【0018】因に上記光源輝度6,500cd/mの冷陰極蛍光灯に代えて,15.5mm径,光源輝度15,500cd/mの熱陰極蛍光灯(合計消費電力152W)を,上記図1乃至図7の直下型照明装置1に同様に使用したとき,その照明面7の輝度は,最高4,098cd/m,最低3,813cd/m,平均3,992cd/mの,極めて明るく且つ高均一のものとなった。
【0019】以上の結果を従来の直下型照明装置におけるものと対比すると,同じ大きさB1サイズにして4本の熱陰極蛍光灯(合計消費電力168W)の場合,その照明面の輝度は,一般に650cd/m程度であるから,本発明によるものは,長寿命の冷陰極蛍光灯を使用するか,これより寿命が短くなるが熱陰極蛍光灯を使用するかによって異なるが,前者で消費電力を35%減少しながら輝度を2倍以上,後者で消費電力を9%減少しながら輝度を6倍程度にそれぞれアップして,高輝度,高均一な照明を行なうものとし得た。
【0020】なお上記例における数値は小数点以下を四捨五入(但し角度θで四捨五入の結果同一数値となるものについては小数点以下の切捨てを行なったものがある)してあるから,厳密にはこの範囲で誤差が生じることがある。図中61は反射板6の端部の立上り壁,12はインバータをそれぞれ示す。
【0021】図示した例は以上のとおりとしたが,本発明の実施に当っては,直下型照明装置,その光源,反射面,その第1乃至第4の反射部の幅,角度等の具体的形状,構造,材質,数値,寸法,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り,様々な形態のものとすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,基準光源の直射光における距離の逆2乗法則による照度低下を第1乃至第4の反射部による反射光を主体とし,隣接光源の直射光とその第1の反射部による反射光を補助として補完することにより,薄型とした場合にも照明面の輝度と均一性の双方を高度に確保した直下型照明装置を提供することができ,請求項2乃至4に記載の発明は,それぞれ高度の均一性を確保するに好適な形態のものとし,請求項5に記載の発明は,照明面の輝度と均一性を高度に確保して薄型のものとすることができる。
【出願人】 【識別番号】599031652
【氏名又は名称】松井 弘一
【出願日】 平成11年3月8日(1999.3.8)
【代理人】 【識別番号】100073276
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 公總
【公開番号】 特開2000−260213(P2000−260213A)
【公開日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【出願番号】 特願平11−60758