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【発明の名称】 携帯用ガス灯
【発明者】 【氏名】山本 晃

【要約】 【課題】マントルを安全に交換でき、点火用ガスの流量を容易に調整できる携帯用ガス灯を提供する。

【解決手段】タンク1の上部に導管2及びバーナ3を順次設け、導管2の先端部周壁に点火用ガス孔を形成すると共に、このガス孔を被う包囲体7を設け、タンク1から導管2を介してバーナ3へガスを導き、前記ガス孔から噴出して包囲体7の周りに拡散したガスに点火し、これを種火としてバーナ3に着火する携帯用ガス灯において、包囲体7をコイルとし、そのコイル線が前記ガス孔を横切るようにする。金網のように包囲体7からバリが突出しないので、指先を傷つける恐れがなく、また、包囲体7のコイルを伸縮させることで、点火用ガスの流量を容易に調整することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タンクの上部に導管及びバーナを順次設け、前記導管の先端部周壁に点火用ガス孔を形成すると共に、このガス孔を被う包囲体を設け、前記タンクから導管を介してバーナへガスを導き、ガス孔から噴出して包囲体の周りに拡散したガスに点火し、これを種火としてバーナに着火する携帯用ガス灯において、前記包囲体をコイルとし、そのコイル線が前記ガス孔を横切るようにしたことを特徴とする携帯用ガス灯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャンプ等で使用する携帯用ガス灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されている携帯用ガス灯の燃焼部を図5に示す。この燃焼部は、タンクからのガスをバーナ50へ導く導管51の先端部周壁に点火用のガス孔52を形成し、このガス孔52を畳目金網を巻いてスポット溶接で固着した包囲体53で被い、タンクから導管51を介してバーナ50へガスを導き、ガス孔52から噴出して包囲体53の周りに拡散したガスに点火し、これを種火としてバーナ50に着火して発光させるものである。バーナ50には、光量を増すため、マントル54を取り付けることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マントルは消耗品であることから、使用者が自ら交換する必要があるが、上記のように畳目金網で包囲体を形成すると、マントルの交換に際し、使用者が金網の切端から突出したバリで指先を傷つける恐れがあった。
【0004】また、ガス孔からのガスの流量を変化させるには、編目の大きさが異なる別の金網を使用しなければならず、着火性改善のためのガス流量の設定変更が容易でないという問題もあった。
【0005】そこで、この発明は、マントル交換時の安全性に優れ、点火用ガスの流量の設定変更が容易な携帯用ガス灯を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、この発明は、タンクの上部に導管及びバーナを順次設け、前記導管の先端部周壁に点火用ガス孔を形成すると共に、このガス孔を被う包囲体を設け、前記タンクから導管を介してバーナへガスを導き、ガス孔から噴出して包囲体の周りに拡散したガスに点火し、これを種火としてバーナに着火する携帯用ガス灯において、前記包囲体をコイルとし、そのコイル線が前記ガス孔を横切るようにしたのである。
【0007】このように包囲体としてコイルを用いると、金網のようにバリが突出しないので、指先を傷つける恐れがなく、また、コイルを伸縮させることで、点火用ガスの流量を容易に調整することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0009】図1及び図2に示すように、この発明に係る携帯用ガス灯では、本体A内に液化ブタンガスが充填されたタンク1が設けられ、その上部に導管2及びバーナ3が順次設けられている。このバーナ3は、図3及び図4に示すように、導管2の先端部にねじ込まれ、導管2は、そのねじ孔4にねじ込んだビス5で本体Aに固定されている。なお、図示のタンク1は、ガスを補充しつつ継続使用するもであるが、タンク1として、使い捨て式のボンベを使用することもある。
【0010】前記導管2の先端部周壁には、図3及び図4に示すように、点火用ガス孔6が形成され、その外周には、コイルから成る包囲体7が嵌められている。この包囲体7のコイル線はガス孔6を横切っている。
【0011】また、導管2の先端部にはマントルホルダ8が取り付けられ、その脚部は導管2の周壁に形成された一対の差込孔9に差し込まれている。マントルホルダ8はバーナ3に形成された切欠部10に係合しており、この係合によりマントルホルダ8の揺動が阻止されると共に、バーナ3が回り止めされている。
【0012】前記ガス孔6の側方には、図1に示すように、点火用の電極11が包囲体7から若干の距離をおいて設けられ、本体Aには、点火スイッチ12及び調光リング13が設けられている。
【0013】そして、この点火スイッチ12を押すと、タンク1から導管2を介してバーナ3へガスが導かれ、また、電極11の先端に火花が飛び、ガス孔6から噴出して包囲体7の周りに拡散したガスに点火し、これが種火となってバーナ3が着火する。その後、調光リング13を回して所要の明るさが得られるようにバーナ3に供給されるガス量を調節する。
【0014】なお、大光量を要する場合には、図1に示すように、バーナ3にマントル14を取り付ける。この取り付けに際しては、バーナ3の溝及びマントルホルダ8のくびれにマントル14の貫孔の周縁を合わせ、紐で括り付ける。
【0015】上記携帯用ガス灯では、包囲体7としてコイルを用いたので、包囲体7からのバリの突出がなく、マントル14の取り付け、又は取り外し作業に際し、包囲体7に不意に触れても、指先を引っかけて傷つける恐れがない。また、美観にも優れたものとなる。
【0016】また、バーナ3の導管2へのねじ込み深さを変えて包囲体7のコイルを伸縮させ、ガス孔6を横切るコイル線の数を増減することにより、ガス孔6から噴出するガスの流量を着火に適した値に容易に調整できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る携帯用ガス灯は、点火用のガス孔に被せる包囲体としてコイルを用いたので、バリの突出がなく、マントルの交換時に指先を傷つける恐れがない。また、コイルを伸縮させることで、ガスの流量を適宜設定し、確実な着火性を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】592073123
【氏名又は名称】新富士バーナー株式会社
【出願日】 平成11年2月26日(1999.2.26)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2000−251523(P2000−251523A)
【公開日】 平成12年9月14日(2000.9.14)
【出願番号】 特願平11−50354