| 【発明の名称】 |
引掛シーリング |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 大
【氏名】三上 博幸
【氏名】西村 速雄
【氏名】西浜 伸通
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| 【要約】 |
【課題】重量が比較的大きい照明器具を取り付けることができるようにしながらも、部品点数の増加がない引掛シーリングを提供する。
【解決手段】ボディ11は天井面Cに固定され、照明器具2に設けた引掛栓刃が接続される。ボディ11の下端部外側面には鍔状片10が全周に亙って突設される。照明器具2に設けたスライド部材9が鍔状片10に係止されることによって、照明器具2が引掛シーリング1に結合される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 施工面に固定される器体と、引掛栓刃を保持する引掛刃受部と、外部電線が接続されるとともに引掛刃受部に電気的に接続された端子とを備え、器体における施工面に交差する方向の外周面に照明器具の一部と凹凸係合する係止部が形成されていることを特徴とする引掛シーリング。 【請求項2】 前記係止部は器体の外周面の全周に亙って先端面側が施工面側よりも外側に突出した鍔状片よりなることを特徴とする請求項1記載の引掛シーリング。 【請求項3】 前記器体は、施工面からの突出部位の突出高さが23mm、直径が65mmの円柱の範囲内に形成され、前記鍔状片は施工面に直交する方向の厚み寸法が3mm以上であることを特徴とする請求項2記載の引掛シーリング。 【請求項4】 前記器体は施工面に埋め込まれた埋込ボックスに固定される取付金具に結合され、前記器体における施工面側には埋込ボックスを覆う覆い部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の引掛シーリング。 【請求項5】 前記器体における施工面と反対側の面の中央部に平板状の差込栓刃が挿入される差込栓刃挿入口が形成され、前記引掛刃受部に対応する部位で器体に形成される引掛栓刃挿入口は前記差込栓刃挿入口を中心とする円周上に形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の引掛シーリング。 【請求項6】 施工面側から導入される外部電線に接続される端子を器体内に備え、端子と前記取付金具との距離が6mm以上離れていることを特徴とする請求項4記載の引掛シーリング。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、引掛栓刃を接続可能な引掛シーリングに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、天井面等の施工面に取り付けられるとともに、照明器具に設けた引掛栓刃を接続する引掛刃受部を備える引掛シーリングが提供されている。 【0003】ところで、近年では天井面付近に配置した形で取り付けられる照明器具が提供されており、この種の照明器具は洋室、和室にかかわらず違和感なく使用することができるデザインを得やすく、使用者自身で取付、交換が可能であり、また昆虫の入りにくい構造を容易に実現できるなどの利点を有している。 【0004】この種の照明器具を引掛シーリングに取り付ける構造も各種提案されており、もっとも簡単な構造としては、引掛シーリングの引掛刃受部に接続される引掛栓刃を照明器具に設け、引掛栓刃と引掛刃受部との結合のみによって引掛シーリングと照明器具との機械的結合を行なうものがある。 【0005】しかしながら、この構成では、引掛シーリングと照明器具との機械的な結合箇所が引掛シーリングの中心付近の2箇所のみになり、大型の照明器具ではぐらつきやすく十分に固定することができないという問題がある。また、引掛刃受部だけで照明器具の荷重を支えることになるから、重量が比較的大きな照明器具には適用することができない。重量が比較的小さい場合でも、照明器具の重量を引掛刃受部のみで支持していると、経年的には引掛刃受部に変形を生じることがあり、接触不良につながることがある。 【0006】これに対して、特開平7−37417号公報に記載された図48に示す構成では、引掛シーリング1と照明器具2との間にアダプタ3を設けてある。つまり、この構成では、図49のように、アダプタ3に突設した引掛栓刃4を引掛シーリング1に機械的および電気的に結合し、アダプタ3の外周面に形成した係止段部5に対して、照明器具2に設けたスライド部材9を係合させている。照明器具2と引掛シーリング1との電気的な接続は、アダプタ3に設けた接続線7を介して行なわれる。したがって、照明器具2をアダプタ3の外周に結合することで照明器具2の固定箇所の面積を広げて照明器具2のぐらつきを防止することができる。 【0007】しかしながら、この構成においても照明器具の荷重は引掛刃受部によってのみ支持されており、電気用品取締法によれば5kgを超える荷重が電気的接続部に加わらないようにしなければならないから、重量が比較的大きい照明器具2には適用することができない。また、引掛刃受部の経年的変化のおそれもある。しかも、アダプダ3を引掛シーリング1に取り付ける作業が必要になるから、取付作業には手間がかかるものである。さらに、引掛シーリング1と照明器具2との間には、引掛シーリング1とアダプタ3との結合およびアダプタ3と照明器具2との結合の2箇所の結合箇所があるから、2箇所のうちの一方でも結合状態が不完全であると照明器具2の落下のおそれが生じ、安全性の確保にはアダプタ3を設けない場合に比較してより一層の注意が必要になる。また、製品としてはアダプタ3を照明器具2に同梱して販売しなければならないから、照明器具2の販売価格が上昇することになる。加えて、引掛シーリング1と照明器具2との間にアダプタ3が存在することにより、天井面からの照明器具2の突出寸法が大きくなる。とくに、直管形ランプを用いた照明器具2ではランプをアダプタ3と同じ面内に配置することができないから、照明器具2の天井面からの突出寸法を小さくすることが困難である。 【0008】重量の比較的大きい照明器具に適用することができる引掛シーリング1としては、図50に示すように取付金具8により照明器具2の荷重を受けるものが特開平6−267322号公報などに記載されている。この構成では引掛シーリング1に設けた取付金具8に対して、照明器具2に設けたスライド部材9を係合させるものであって、照明器具2が引掛シーリング1の周部で結合されることによって照明器具2をぐらつくことなく支持することができ、しかも、照明器具2の荷重を取付金具8で受けるから重量が比較的大きい照明器具2にも適用することが可能になる。また、この構成ではアダプタが不要であるから、取付作業の手間は少ない。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構成では引掛シーリング1に取付金具8を設けなければ重量の大きい照明器具2を取り付けることができないから、引掛シーリング1の部品コストが増加することになる。 【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、重量が比較的大きい照明器具を取り付けることができるようにしながらも、部品点数の増加がない引掛シーリングを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、施工面に固定される器体と、引掛栓刃を保持する引掛刃受部と、外部電線が接続されるとともに引掛刃受部に電気的に接続された端子とを備え、器体における施工面に交差する方向の外周面に照明器具の一部と凹凸係合する係止部が形成されているものである。 【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記係止部が器体の外周面の全周に亙って先端面側が施工面側よりも外側に突出した鍔状片よりなるものである。 【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記器体が、施工面からの突出部位の突出高さが23mm、直径が65mmの円柱の範囲内に形成され、前記鍔状片の施工面に直交する方向の厚み寸法を3mm以上としたものである。 【0014】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記器体が施工面に埋め込まれた埋込ボックスに固定される取付金具に結合され、前記器体における施工面側には埋込ボックスを覆う覆い部が形成されているものである。 【0015】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記器体における施工面と反対側の面の中央部に平板状の差込栓刃が挿入される差込栓刃挿入口が形成され、前記引掛刃受部に対応する部位で器体に形成される引掛栓刃挿入口は前記差込栓刃挿入口を中心とする円周上に形成されるものである。 【0016】請求項6の発明は、請求項4の発明において、施工面側から導入される外部電線に接続される端子を器体内に備え、端子と前記取付金具との距離が6mm以上離れているものである。 【0017】 【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図2ないし図9は施工面としての天井面に器体1の上面を当接させた形で設置される引掛シーリングを示している。引掛シーリングは、器体となる上面が開口した有底円筒状のボディ11と、ボディ11の上面側からボディ11内に挿入される矩形状の端子カバー12とを備え、ボディ11と端子カバー12とは、打込鋲13により結合される。ボディ11およびカバー12は熱硬化性樹脂であるメラミンフェノール樹脂ないしポリエステル樹脂の成形品であって難燃性を有している。ボディ11の底壁内側面には図6のように一対のボス14が突設され、ボス14の上に端子カバー12を載置した状態で端子カバー12を通して打込鋲13をボス14に打込むことによりボディ11と端子カバー12とが結合される。ここで、両ボス14の上に端子カバー12を載置したときに、ボディ11の上面よりも端子カバー12の上面のほうが下方に位置するように、ボディ11と端子カバー12とボス14との寸法関係が設定されている(図7参照)。 【0018】ボディ11の周壁内周面の2箇所には筒部11aが形成され、筒部11aには器体1の上下に貫通する挿通孔15が形成されている。挿通孔15には器体1の下面側から固定ねじ(図示せず)が挿入され、この固定ねじの上端部を天井面に螺入することによって、器体1を天井面に固定することができる。 【0019】ボディ11の内部はボディ11の底壁内側面に突設された仕切壁16により2分され、端子板収納室17が2室形成されている。仕切壁16はボディ11の内部を2分する分離片16aを備え、仕切壁16の一端部には支持リブ16bが両側方に突設され、他端部には支持リブ16bに対応した受け片16cが両側方に突設される。さらに、ボディ11の底壁内側面には支持リブ16bに対して分離片16aの反対側に突台18が突設されている。突台18は、分離片16aに対向する中央台18aと、中央台18aの両側に延設され水平断面L字状であって先端部が分離片16a側に延長されたガイドリブ18bとを連続一体に備える。各突台18の一方のガイドリブ18bはそれぞれボス14に連続している。また、中央台18aはガイドリブ18bよりも高さ寸法が大きくなっている。ガイドリブ18bは受け片16cと高さ寸法がほぼ等しく、ボス14とともに端子カバー12を支持する。したがって、端子カバー12は多箇所で支持され、ぐらつかないように固定される。 【0020】各端子板収納室17に対応する部位においてボディ11の底壁の周部には引掛栓刃が挿入される引掛栓刃挿入口19がそれぞれ1個ずつ開口する。両引掛栓刃挿入口19はボディ11の底壁の中心を中心とする一つの円弧上に形成され、それぞれ弧状に形成されている。各引掛栓刃挿入口19は図3におけるボディ11の中心から見たときの左端部に他の部位よりも幅の広い幅広部19aを備える。幅広部19aは他の部位である幅狭部19bに対して内向きに突出する形で引掛栓刃挿入口19の幅を広げている。先端部がL字状である引掛栓刃を引掛栓刃挿入口19に挿入するには、引掛栓刃を幅広部19aから引掛栓刃挿入口19に挿入した後に図3における右回りに回転させ、引掛栓刃の先端部を引掛栓刃挿入口19の幅狭部19bの周縁に重複させる。引掛栓刃挿入口19の幅狭部19bには端子板20に電気的に接続された引掛刃受部22が対応しており、引掛栓刃の先端部が幅狭部19bに導入されると、引掛栓刃の先端部が引掛刃受部22に保持される。 【0021】端子板20は板金により形成されたものであり、ボディ11の底壁内側面に立設された形で配置される端子片20aと、端子片20aから延長された引掛刃受部22とを備える。引掛刃受部22は、上下2枚の刃受板22a,22bを重ね合わせたものであって、刃受板22a,22bの一端部は引掛栓刃挿入口19に沿って配置される。また、両刃受板22a,22bの上記一端部において引掛栓刃挿入口19の幅広部19aに臨む部位は端部側で互いに距離を広げることにより引掛栓刃を両刃受板22a,22bの間に導入しやすくしてある。 【0022】端子板20における端子片20aは分離片16aおよび支持リブ16bに当接し、さらに端子板20の一部がボディ11の底壁内側面に立設された止めリブ16dに当接することによって、端子板20がボディ11内の定位置に固定される。また、受け片16cと端子片20aとの間には鎖錠ばね32が配設される。鎖錠ばね32は帯板の一端部をS字状に屈曲させて接触片32aを形成し、他端部をJ字状に屈曲させて鎖錠片32bを形成したものを用いてあり、接触片32aと鎖錠片32bとが端子片20aに対向するように配置される。しかして、図4に示すように外部電線L(図8参照)を器体1に導入するために端子カバー12に形成した電線挿入口33を通して鎖錠片32b側から外部電線Lを導入すれば、接触片32aおよび鎖錠片32bと端子片20aとの間に外部電線Lを挟持することができ、このとき接触片32aが外部電線Lに接触して電気的接続状態を確保し、鎖錠片32bの先端縁が外部電線Lに食い込んで外部電線Lを抜けないように保持する。上述のように外部電線Lを接続する端子は、鎖錠ばね32を用いたいわゆる速結端子構造を有している。 【0023】ところで、端子片20aと鎖錠ばね32とを用いて保持した外部電線Lを取り外すために、ボディ11内には解除釦31が配置される。解除釦31は突台18の内側面に沿って仕切壁16の長手方向に摺動可能となるように配置される。解除釦31は端子カバー12に設けた操作用切欠12bと突台18の中央台18aとの間に露出する操作部31aを備え、鎖錠片32bの一部に当接する一対の押圧片31bを備える。すなわち、解除釦31は仕切壁16の両側に位置する一対の押圧片31bを操作部31aを介して連続一体に連結した形状に形成され、押圧片31bの先端部は鎖錠片32bに当接する。また、押圧片31bは端子板20の端子片20aに設けた挿入用切欠20bを通して進退する。 【0024】しかして、外部電線Lを保持されている状態で、操作用切欠12bと中央台18aとに囲まれた部位にマイナスドライバの先端部などを挿入し、操作部31aを押せば、押圧片31bが鎖錠ばね32の鎖錠片32bを端子片20aから引き離す向きに撓ませるから、鎖錠片32bが外部電線Lから外れ、外部電線Lをそのまま引き抜くことができる。ここで、解除釦31は両端子板20に跨がる形で配置されており、異極の2個の鎖錠ばね32の鎖錠片32bを同時に撓ませるから、電源側の2本の外部電線Lを同時に外すことが可能であり、操作性がよい。 【0025】本実施形態における引掛シーリングは、図8に示すように、天井面Cにボディ11の上面を当接させた形で挿通孔15を通して天井面Cに螺入する固定ねじ(図示せず)を用いて固定されるのであって、天井面Cに外部電線Lを通すための通し孔Hを形成するだけで容易に施工設置することができる。 【0026】ところで、ボディ11の周壁外周面の下端部には係止段部を形成する鍔状片10が全周に亙って突設される。ボディ11の上部外周面および鍔状片10の水平断面は円形であって、ボディ11は、直径φ(図5参照)が65mm以下、高さhが23mm以下の円柱の範囲内に収まるように形成されている。本実施形態ではボディ11の最大径は鍔状片10の外径になるから、鍔状片10の外径を65mm以下とする。 【0027】上述のように構成された引掛シーリング1に照明器具を取り付けるには、図1、図10に示すように、照明器具2に設けたスライド部材9の先端部を鍔状片10の上面に係止する。ここに、スライド部材9は鍔状片10の上に係止される位置と鍔状片10から外れる位置との間で引掛シーリング1の直径方向に移動自在である係止爪9aと、係止爪9aを鍔状片10の上に係止される位置に付勢する復帰ばね9bとを備える。したがって、係止爪9aを鍔状片10に係止させることにより、この部位で照明器具2が引掛シーリング1に対して機械的に保持されることになる。ここで、鍔状片10の上下方向の厚み寸法t(図5参照)は3mm以上に設定されており、ボディ11を上述の熱硬化性合成樹脂により形成するとともに、上記寸法に形成することによって、10kg程度の荷重でも支持することが可能になる。 【0028】上述した構成によって、照明器具2の荷重を電気的接続部である引掛刃受部22のみで受けるのではなく、ボディ11に形成した鍔状片10でも受けるから、電気用品法に規定された電気的接続部に5kg以上の荷重が加わらないようにするという条件を満たしながらも、5kg以上の重量の照明器具2を取り付けることが可能になるのである。また、照明器具2との機械的結合部分が引掛刃受部22のみではなく引掛シーリング1の周部にも機械的結合部を設けることになるから、照明器具2を固定する強度が大きくなり、照明器具2をぐらつかないように固定することができる。 【0029】(第2の実施の形態)本実施形態は、図11ないし図17に示すように、第1の実施の形態における端子に送り配線用の接続部を付加したものである。基本的な構成は第1の実施の形態と同様であるから、第1の実施の形態と共通する構成については説明を省略し、以下では主な相違点についてのみ説明する。なお、図中において第1の実施の形態と同じ部材には同符号を付してある。 【0030】本実施形態では、端子カバー122が円板状であって、タッピンねじである組立ねじ132によりボディ112に結合される。端子カバー122の周部の2箇所には切欠122aが形成され、ボディ112の周部内側面に設けた筒部112aに切欠122aが嵌合することによってボディ112と端子カバー122とが位置決めされるようになっている。 【0031】ボディ112の内部を2分するようにボディ112の底壁内側面に突設された仕切壁162は、分離片162aの長手方向の中央部に受け片162cを有し、分離片162cの両端部にそれぞれ支持リブ162bを備えている。 【0032】本実施形態で用いる各端子板202は、それぞれ支持リブ162bに当接する一対の端子片202aと、両端子片202aを連結する連結片202cとによりコ字状に形成されている。また、連結片202cの下縁にはボディ112の底壁内側面に沿って配置されるかしめ片202dが突設される。 【0033】連結片202cは分離片162aの各側面に設けた受け片162cの先端面に当接するように配置され、分離片162aから一定の距離に保たれる。また、端子片202aはボディ112の底壁内側面に突設された止めリブ162dにも当接する。さらに、端子片202aは分離片162aに当接するとともに分離片162aの長手方向の両端部に設けた支持リブ162bにも当接する。したがって、分離片162a、支持リブ162b、受け片162c、止めリブ162dにより端子板202がボディ112内の定位置に固定されることになる。かしめ片202dには引掛刃受部222がかしめ鋲232を用いて結合される。引掛刃受部222の構造は第1の実施の形態と同様であって、一対の刃受板を対向させた形に形成される。 【0034】端子板202における各端子片202aは、受け片162cに対して所定距離を隔てて対向しており、受け片162cと端子片202aとの間に鎖錠ばね32が配設される。この構成によって、同じ端子板202に対応するように設けた一対の鎖錠ばね32は受け片162cを背にして互いに逆向きにばね力を作用させることになる。 【0035】ボディ112には分離片162aを介して一対の端子板202が配置され、各端子板202には一対の端子片202aが設けられているから、鎖錠ばね32は4個設けられ、電線挿入口332も4個設けられることになる。ただし、同じ端子板202に設けた2個の端子片202aは連結片202cを介して電気的に接続されているから、図13において上下に並ぶ電線挿入口332の一方を用いて電源側からの外部電線を接続し、他方の電線挿入口332を用いて接続される外部電線を用いて他の引掛シーリングなどへの送り配線が可能になる。たとえば、複数個の引掛シーリングを並設する場合には、いずれかの引掛シーリングに電源からの外部電線Lを接続し、隣接する各一対の引掛シーリング間で送り配線を行なえば、複数個の引掛シーリングを並列接続することができる。図16はこのような接続状態を示しており、図16における2本の外部電線Lのうちの一方は電源側、他方は送り配線側を示す。 【0036】解除釦31は分離片162aを介して隣接する一対の鎖錠ばね32を一括して操作するように配置され、本実施形態では二対の鎖錠ばね32を設けているから、2個の解除釦31が配置される。各解除釦31の押圧片31bは、端子板202に設けた挿入用切欠202bに通される。また、端子カバー12はボディ12の上面側の開口をほぼ前面に亙って覆うものであり、直径方向の両端部に操作用切欠122bがそれぞれ形成されている。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様であって、本実施形態においても鍔状片10を設けることによって、照明器具2の荷重の一部を鍔状片10で受けるようになっており、重量の大きい照明器具2でも取り付けることが可能になっている。 【0037】(第3の実施の形態)本実施形態は、図18ないし図25に示すように、第2の実施の形態における構成に、平板状の差込栓刃を有したプラグが接続されるコンセントを付加したものである。基本的な構成は第2の実施の形態と同様であるから、第2の実施の形態と共通する構成については説明を省略し、以下では主な相違点についてのみ説明する。なお、図中において第1、第2の実施の形態と同じ部材には同符号を付してある。 【0038】本実施形態における第2の実施の形態との主な相違点は、ボディ113の底壁の中央部に平板状の差込栓刃を挿入するための一対の差込栓刃挿入口183が開口し、端子板203にも差込栓刃が接続される差込刃受部213が形成されている点である。また、ボディ113の底壁中央部に栓刃挿入櫛183が形成されることによって、第2の実施の形態に比較すると鎖錠ばね32をボディ113の外周側に位置させてあり、仕切壁163の寸法が相違するとともに、第2の実施の形態とは異なる形状の端子板203を収納するために、端子カバー123の中央部に上方に突出する端子板収納部123cを設けている点などに相違がある。 【0039】さらに具体的に説明する。端子板203は、互いに対向する一対の端子片203aを備え、各端子片203aにはそれぞれ接続片203g、203hが一体に連続している。一方の接続片203gは下方に開放されたコ字状に形成され、他方の接続片203hは逆L字状に形成され、接続片203gの一方の脚片と接続片203hとの下端縁同士は連結片203cを介して接続されている。また、各接続片203g,203hにはそれぞれ刃受ばね203fが連続し、両刃受ばね203fによって差込刃受部213が形成されている。各刃受ばね203fは互いに対向して配置され上下の中間部で互いに近付き下端部は下方ほど互いの距離を広げる形状に形成されている。この形状により下端側から導入される差込栓刃を両ばね片203f間に導入しやすくし、かつ差込栓刃を挟持する力を大きくとって接触抵抗を小さくするようになっている。 【0040】上述した形状の差込刃受部213を設けていることによって、端子板203は第2の実施の形態の端子板202に比較すると上下方向の高さ寸法が大きくなる。そこで、端子カバー123の中央部に端子板収納部123cを突設することによって、端子板203をボディ113と端子カバー123との間に収納可能としてある。他の構成および動作は第2の実施の形態と同様である。 【0041】(第4の実施の形態)本実施形態は、図26ないし図36に示すように、第2の実施の形態に対して形状の異なるボディ114を用い、かつボディ114に取付金具404を取り付けたものである。基本的な構成は第2の実施の形態と同様であるから、第2の実施の形態と共通する構成については説明を省略し、以下では主な相違点についてのみ説明する。なお、図中において第1、第2、第3の実施の形態と同じ部材には同符号を付してある。 【0042】ボディ114は第2の実施の形態におけるボディ112の周壁の上部の直径を広げて覆い部114bを形成した形状を有している。覆い部114bはボディ114の下部である収納部114cの上縁から鍔状に延設され、さらに外周部が上方に立ち上がる形状に形成されている。また、ボディ114には挿通孔15を設けておらず、したがって端子カバー124も切欠122aは不要になっている。第2の実施の形態とはやや異なる形状になるが基本的な形状は同様である。また、覆い部114bの上端部の2箇所には固定用切欠114dが形成され、取付金具404に設けた耳部404aが固定用切欠114dに挿入されることによって取付金具404がボディ114に対して位置決めされるようになっている。取付金具404はねじ孔であるボディ取付孔414を有し、ボディ114の挿通孔114eに挿通されてボディ取付孔414に螺合する取付ねじ424によりボディ114に結合される。 【0043】ところで、取付金具404は円板状に形成され、中央部には電線挿入口332や解除釦31を露出させる開口窓434が形成されている。また、中央窓434の周囲の4箇所には取付金具404の周方向に沿った弧状の取付孔444が形成されている。各取付孔444は取付金具404の上面の中心から見て左端が大径に形成された、いわゆるだるま孔状となっている。したがって、施工時には相手側部材にねじを緩く締めた状態とし、ねじの頭部を大径部に通した後に取付金具404を回転させ、その後、ねじを締め付けるようにすれば、取付金具404を相手側部材に固定することができる。ここで、直径方向に離れた取付孔444間の距離はスイッチボックスのような埋込ボックス454(図35、図36参照)に設けた一対の舌片454a間の距離に合わせてある。つまり、この種の埋込ボックス454は配線器具用として提供されている規格品であって、舌片454aにおいてボックスねじ464を螺合させる部位のピッチWは66.7mmに設定されている。そこで、直径方向における一対の取付孔444間のピッチも66.7mmに設定される。 【0044】以上のように構成されているから、図35、図36に示すように、天井に埋込ボックス454が設けられているときには、取付金具404をボックスねじ464により埋込ボックス454に取り付けた後に、外部電線Lを結線し、次に、取付金具404の耳部404aにボディ114の固定用切欠114dを一致させて位置決めし、取付ねじ424を用いてボディ114を取付金具404に固定すればよい。ここで、ボディ114における覆い部114bはボックスねじ44や埋込ボックス454を覆うことができる寸法に形成されている。具体的には覆い部114bの上端の直径sが95mmに設定されている。 【0045】天井に直付けする場合には、ボディ114に固定ねじを挿通するのではなく、図34に示すように取付金具404の取付孔444を通して固定ねじ474を天井に螺合させる。 【0046】ところで、図32に示すように、本実施形態ではボディ114の上端縁から端子カバー124の上面までの距離dは6mm以上になるように設定されている。したがって、このように寸法を設定すれば、端子と取付金具404との距離を6mm以上に保つことができ、金属の蓋と充電部との距離を6mm以上とするという電気用品法の規定を満足することができる。ここで、取付金具404の耳部404aが固定用切欠114dに挿入されているから、取付金具404の厚み分だけ取付金具404と端子カバー124の上面との距離は近くなるが、端子の充電部は端子カバー124の厚み分だけ下方に位置しているから、取付金具404と端子とを6mm以上引き離すことができる。本実施形態における他の構成は第2の実施の形態と同様である。 【0047】(第5の実施の形態)本実施形態は、図37ないし図47に示すように、第3の実施の形態に対して第4の実施の形態と類似した形状のボディ115を用いるとともに、第4の実施の形態と同様の取付金具404を適用したものである。つまり、平板状の差込栓刃を接続することができ、かつ第4の実施の形態と同様に埋込ボックス454に取り付けることができる。基本的な構成は第3、第4の実施の形態と同様であるから、共通する構成については説明を省略し、以下では主な相違点についてのみ説明する。なお、図中において第1、第2、第3、第4の実施の形態と同じ部材には同符号を付してある。 【0048】本実施形態においては、差込栓刃に対応するために、第3の実施の形態と同様に、端子カバー125に端子収納部125cが設けられる。また、ボディ115の内部の寸法は第4の実施の形態とは異なっているが、差込栓刃に対応させるための構成を除いて第4の実施の形態と同様の構成を有する。つまり、ボディ115には覆い部115bと収納部115cとが設けられ、埋込ボックス454に取り付けることができるようにしてある。天井に取り付ける施工方法は第4の実施の形態と同様であり、同様の機能を有する。 【0049】 【発明の効果】請求項1の発明は、施工面に固定される器体と、引掛栓刃を保持する引掛刃受部と、外部電線が接続されるとともに引掛刃受部に電気的に接続された端子とを備え、器体における施工面に交差する方向の外周面に照明器具の一部と凹凸係合する係止部が形成されているものであり、照明器具の荷重の一部を器体に設けた係止部で支持することができるから、アダプタや取付金具のような別途の部品を用いることなく重量の大きい照明器具を取り付けることが可能になり、施工作業が容易になって施工性がよく、しかも部品点数が少ないからコスト増を抑制することができる。さらには、照明器具との機械的結合箇所を引掛栓刃以外に設けているから、照明器具と確実に結合されているか否かを確認しやすく、照明器具の落下事故を防止しやすいとともに、引掛栓刃でのみ照明器具の荷重を支持するのではないから、引掛栓刃の経年的な変形を防止することができ、結果的に電気的接続部の信頼性が向上する。さらに、アダプタを設ける場合に比較すると施工面からの照明器具の突出寸法を小さくすることができ、また直管多灯の照明器具にも対応しやすくなる。 【0050】請求項2の発明は、請求項1の発明において、係止部が器体の外周面の全周に亙って先端面側が施工面側よりも外側に突出した鍔状片よりなるものであり、器体の全周に亙って形成された鍔状片によって照明器具の荷重を支持するから、照明器具側において鍔状片に係合させる部材の位置の制限が少なく、照明器具の設計が容易になる。 【0051】請求項3の発明は、請求項2の発明において、器体が、施工面からの突出部位の突出高さが23mm、直径が65mmの円柱の範囲内に形成され、鍔状片の施工面に直交する方向の厚み寸法を3mm以上としたものであり、器体が小型であって器体の強度が大きくなるとともに、鍔状片の厚み寸法が3mm以上であることによって許容される荷重が5kg以上になる。 【0052】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、器体が施工面に埋め込まれた埋込ボックスに固定される取付金具に結合され、器体における施工面側には埋込ボックスを覆う覆い部が形成されているものであり、集合住宅のように施工面に埋込ボックスが埋め込まれている場合でも適用することができ、しかも覆い部が埋込ボックスを覆うから美麗に施工することができる。 【0053】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、器体における施工面と反対側の面の中央部に平板状の差込栓刃が挿入される差込栓刃挿入口が形成され、引掛刃受部に対応する部位で器体に形成される引掛栓刃挿入口は差込栓刃挿入口を中心とする円周上に形成されるものであり、引掛栓刃を備えていない照明器具であっても差込栓刃を用いることで電気的接続が可能になる。 【0054】請求項6の発明は、請求項4の発明において、施工面側から導入される外部電線に接続される端子を器体内に備え、端子と取付金具との距離が6mm以上離れているものであり、施工面に一面を当接させた形で露出形として取り付けるようにしながらも電気用品法の規定を満足することができる。つまり、露出形であるから施工面のどの位置にも取り付けることが可能であって施工が容易になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月31日(1998.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−57837(P2000−57837A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−218162 |
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