| 【発明の名称】 |
照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】清水 圭一
【氏名】小平 真二
【氏名】関口 幹仁
【氏名】露木 隆夫
【氏名】松永 啓之
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| 【要約】 |
【課題】光の透過率を低下させずにランプイメージを消して外観を向上した照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具1は、天井直付形の器具本体2を備え、高周波点灯のインバータ点灯装置、点灯制御装置、対をなすランプソケット3,3を有する。ランプソケット3,3間に、管径が15〜20mmの高周波点灯専用の蛍光ランプ4を4本平行に装着する。蛍光ランプ4の全面側に対向して内包し、蛍光ランプ4からの照射光を透過する透光性カバーとしての板厚0.5〜1.2mmのセード5を装着する。なお、蛍光ランプ4とセード5との距離は最小で30〜50mmに設定し、蛍光ランプ4のランプイメージをセード5に映りにくくする。セード5は、乳白色のアクリルシートで、可視光の直線透過率が0.6〜0.9%で、全光線透過率が60〜70%で、拡散率が60〜70%の乳白色である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蛍光ランプが装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、可視光の直線透過率が0.6%ないし0.9%で、全光線透過率が60%ないし70%で、拡散率が60%ないし70%の乳白色の透光性カバーと;を具備していることを特徴とする照明器具。 【請求項2】 透光性カバーの内面と蛍光ランプの透光性カバー側の表面との距離は最小で30mmないし50mmであることを特徴とする請求項1記載の照明器具。 【請求項3】 蛍光ランプが装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、可視光の分光透過率の短波長側と長波長側との透過率の差が3%以下の性質を有する透光性カバーと;を具備していることを特徴とする照明器具。 【請求項4】 蛍光ランプが装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、1本の蛍光ランプが複数本に見えるプリズムシートの透光性カバーと;を具備していることを特徴とする照明器具。 【請求項5】 プリズムシートは、断面台形状のプリズムを有し、このプリズムのピッチと短辺の長さとの比が、4:1ないし2:1であることを特徴とする請求項4記載の照明器具。 【請求項6】 複数本の蛍光ランプが平行に装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、蛍光ランプ間に虚像の蛍光ランプを現れさせるプリズムシートの透光性カバーと;を具備していることを特徴とする照明器具。 【請求項7】 蛍光ランプは、管外径が15mmないし20mmであることを特徴とする請求項1ないし6いずれか一に記載の照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプを用いる照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の照明器具は、器具本体に複数の直管型の蛍光ランプを配設し、これら蛍光ランプの照射方向側に位置して乳白色の透光性カバーを配設した構成が知られている。 【0003】そして、この透光性カバーでは、光を拡散して蛍光ランプからの照射光を拡散し、蛍光ランプのランプイメージを出しにくくして、蛍光ランプのランプイメージを消して外観を向上させている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の照明器具は、単に乳白色の透光性カバーを用いて蛍光ランプからの光を拡散しているために明るさが低下したり、明るさを低下させないために透過率を高くしすぎてランプイメージが十分に消えない、あるいは、蛍光ランプからの光の波長毎に透過率が異なり蛍光ランプからの照射光を忠実に再現できない問題を有している。 【0005】特に、近年普及しつつある管壁負荷の高い細型の蛍光ランプを用いた場合には顕著である。 【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、光の透過率を低下させずにランプイメージを消したり、蛍光ランプの照射光の色を忠実に再現して外観を向上した照明器具を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明器具は、蛍光ランプが装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、可視光の直線透過率が0.6%ないし0.9%で、全光線透過率が60%ないし70%で、拡散率が60%ないし70%の乳白色の透光性カバーとを具備しているものである。 【0008】そして、可視光の直線透過率が0.6%ないし0.9%で、全光線透過率が60%ないし70%で、拡散率が60%ないし70%の乳白色の透光性カバーを用いることにより、蛍光ランプからの照射光を充分透過することにより明るさの低下を防止できるとともに、透過率が高すぎることによりランプイメージが消えずに外観が低下することを防止する。 【0009】請求項2記載の照明器具は、請求項1記載の照明器具において、透光性カバーの内面と蛍光ランプの透光性カバー側の表面との距離は最小で30mmないし50mmであるもので、透光性カバーと蛍光ランプとを必要以上に近付けないことにより、蛍光ランプからの照射光が透光性カバーに達するまでにある程度拡散し、透光性カバーの拡散率を向上させずにすむので、ランプイメージを消した状態で明るさの低下も防止する。 【0010】請求項3記載の照明器具は、蛍光ランプが装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、可視光の分光透過率の短波長側と長波長側との透過率の差が3%以下の性質を有する透光性カバーとを具備しているものである。 【0011】そして、透光性カバーは、可視光の分光透過率の短波長側と長波長側との透過率の差が3%以下の性質を有しているため、短波長側と長波長側の透過率がほぼ等しく、全体として忠実な色を再現する。 【0012】請求項4記載の照明器具は、蛍光ランプが装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、1本の蛍光ランプが複数本に見えるプリズムシートの透光性カバーとを具備したものである。 【0013】そして、透光性カバーに1本の蛍光ランプが複数本に見えるプリズムシートを用いることにより、実際の蛍光ランプより多くの蛍光ランプが透光性カバーに映るので、明るさが均整化してランプイメージが分散して外観が向上する。 【0014】請求項5記載の照明器具は、請求項4記載の照明器具において、プリズムシートは、断面台形状のプリズムを有し、このプリズムのピッチと短辺の長さとの比が、4:1ないし2:1であるもので、1本の蛍光ランプを複数本に見えるようにする。 【0015】請求項6記載の照明器具は、複数本の蛍光ランプが平行に装着される器具本体と;この器具本体に蛍光ランプの照射方向に位置して配設され、蛍光ランプ間に虚像の蛍光ランプを現れさせるプリズムシートの透光性カバーとを具備しているものである。 【0016】そして、蛍光ランプ間の実際に蛍光ランプが位置しない部分に蛍光ランプの虚像が現れるので、見掛上の蛍光ランプの本数が実際の蛍光ランプの本数より多くなり、均整さが増加してランプイメージが分散して外観が向上する。 【0017】請求項7記載の照明器具は、請求項1ないし6いずれか一に記載の照明器具において、蛍光ランプは、管外径が15mmないし20mmであるもので、管外径の小さい管壁負荷の高いものでは単位面積当たりの明るさが明るいため、より効果的である。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の照明器具の一実施の形態を図面を参照して説明する。 【0019】図1は本発明の照明器具の一実施の形態を示す平面図である。 【0020】図1において、1は照明器具で、この照明器具1は、被取付部となる天井などに取り付けられる天井直付形の器具本体2を備えている。また、この器具本体2は、図示しない高周波点灯のインバータ点灯装置、点灯制御装置などを備えているとともに、それぞれ対向して設けられた対をなすランプソケット3,3が取り付けられている。 【0021】そして、ランプソケット3,3間には、それぞれ管径が15mmないし20mmの高周波点灯専用の蛍光ランプ4が4本平行に装着されている。 【0022】また、蛍光ランプ4の前面側にはこれら蛍光ランプ4に対向して内包し、これら蛍光ランプ4からの照射光を透過する透光性カバーとしての板厚0.5mmないし1.2mmのセード5が装着されている。なお、蛍光ランプ4とセード5との距離は最小で30mmないし50mmに設定し、蛍光ランプ4のランプイメージをセード5に映りにくくしている。 【0023】さらに、このセード5は、プラスチックたとえば乳白色のアクリルシートで形成され、可視光の直線透過率が0.6%ないし0.9%で、全光線透過率が乳白色である。 【0024】そして、可視光の直線透過率が0.6%ないし0.9%で、全光線透過率が60%ないし70%で、拡散率が60%ないし70%の乳白色の透光性カバーを用いることにより、全光透過率を必要以上に低下させずに、蛍光ランプからの照射光を充分透過することにより明るさの低下を防止して器具効率を向上するとともに、直線透過率および拡散透過率が適切になり、ランプイメージを抑制して外観が低下することを防止する。 【0025】ここで、拡散率の測定について、図2を参照して説明する。 【0026】プラスチックなどの拡散性を評価する方法として、拡散度測定が一般化されている。ここで、拡散度は光を拡散面に対し0°入射させたとき照射されている二次光源の法線に対して、20°と70°との方向の輝度の平均値と、法線に対して5°方向の輝度の値に対する比で規定されている。 【0027】たとえば図2に示すようにサンプル10が理想的に完全拡散透過するならば、どの角度からも目に達する光の強さは一定である。 【0028】すなわち、Iを光度とすると、完全拡散透過するということは図2においてθ方向にでる光が次式で与えられる。 【0029】Iθ=Icosθまた、サンプル10を目で見た明るさは、このIθではなくサンプル10の輝きBθである。そして、BθはIθをcosθで割ったものに比例するから、Iθをθ方向の光度としたとき、Bθ=Iθ/cosθであり、完全拡散透過する拡散板であるならばどの方向から見ても拡散板の輝きは変わらず、拡散率は拡散率={(B70+B20)/2}(1/B5) となる。 【0030】また、全光線透過率をJIS 7105Kを参照して説明する。 【0031】ここでは、ヘーズ値が30%未満の場合の光線透過率について積分球式測定装置を用いる場合について説明する。 【0032】この積分球式測定装置は図3に示すように構成されている。 【0033】この図3に示す積分球式測定装置は箱状の本体11を有し、この本体11内には、光源12、この光源12からの光を制御するレンズ13、このレンズ13からの光を制御する絞り14、この絞り14を介した光を制御するレンズ15、受光器16およびライトトラップ17が収容された積分球18が設けられ、積分球18にはサンプル10および標準白色板19が取り付けられるように構成されている。 【0034】そして、測定の際には、標準白色板19を取り付けて、装置の表示を100(T1 )に合わせて入射光量を調整し、この標準白色板19を取り付けたままで、サンプル10を取り付けて全光線透過光量(T2 )を測定し、T1 =T2 となり、全光線透過量が求まる。 【0035】なお、直線透過率は、受光器16の光軸に設置して計測したものとする。 【0036】次に、他の実施の形態について説明する。 【0037】この実施の形態は、基本的な構成は図1に示すとおりであるが、セード5が異なる。 【0038】このセード5は、可視光の分光透過率の短波長側と長波長側との透過率の差が3%以下の性質を有するとともに、赤、緑および青の透過率が等しいものである。 【0039】そして、可視光の分光透過率の短波長側と長波長側との透過率の差が3%以下の性質を有するため、短波長側と長波長側の透過率がほぼ等しくなり、また、赤、緑および青の透過率が等しいので、短波長側と長波長側の透過率をほぼ等しくするとともに光の3原色の透過率を等しくすることにより、全体として忠実な色を再現し、蛍光ランプ4の色味を維持する。 【0040】また、他の実施の形態について説明する。 【0041】この実施の形態も、基本的な構成は図1に示すとおりであるが、セード5が異なる。 【0042】このセード5は、1本の蛍光ランプ4が複数本に見えるプリズムシートを用い、実際の蛍光ランプ4の間に虚像の蛍光ランプを生じさせるものである。 【0043】そして、1本の蛍光ランプ4がこれら蛍光ランプ4の間に複数本の蛍光ランプの虚像が見えるようにすることにより、実際の蛍光ランプ4より多くの蛍光ランプがセード5に映るので、明るさが均整化してランプイメージが分散して外観が向上する。 【0044】また、乳白色のものに比べて拡散性が小さく光透過性が高いので、器具効率の向上を図ることができるとともに、セード5と蛍光ランプ4の距離を短くすることもできるので、器具の小型化も図れる。 【0045】さらに、プリズムシートの下に透過率70%以上の高い透過率の乳白色のアクリルシートを配設してもよく、この場合、透過率を低下させることなくランプイメージをかなり抑制できる。 【0046】さらに、他の実施の形態について図4を参照して説明する。 【0047】図4は他の実施の形態を示す照明器具で、この図4に示す照明器具1は、器具本体2に蛍光ランプ4を周縁に沿って口字状に配設したもので、いずれのセード5を用いた場合にもそれぞれ同様の効果を奏する。 【0048】またさらに、他の実施の形態について図5を参照して説明する。 【0049】図5は他の実施の形態を示す照明器具で、この図5に示す照明器具21は、被取付部となる天井などに埋め込まれる下面に向けて拡開し開口して形成され内面に白色塗装がなされた天井埋込形の器具本体22を備えている。また、この器具本体22の下面には、高周波点灯のインバータ点灯装置、点灯制御装置などを収納したユニット23が取り付けられている。 【0050】そして、この器具本体22にはそれぞれ管径が15mmないし20mm、好適には16.5mmの高周波点灯専用の蛍光ランプ24が4本平行に等間隔で装着され、蛍光ランプ24,24間に位置してユニット23が取り付けられている。 【0051】また、蛍光ランプ24の下面側にはこれら蛍光ランプ24に対向する乳白色で拡散性を有する透光性カバーとしてのセード25が取り付けられ、このセード25と蛍光ランプ24との間には無色透明のアクリル製のプリズムシート26が介挿されている。 【0052】そして、プリズムシート26は図6に示すように、複数のプリズム27を有し、これらプリズム27は、ピッチがたとえば1mmに設定され、ピッチとなる長辺aと短辺bとの比が2:1ないし4:1の範囲、好適には4:1で設定されている。このような範囲で設定することにより、1本の蛍光ランプ24を複数本に見えるようにでき、ランプイメージを目立たなくできる。 【0053】また、実験によれば、図7に示すように、薄い色の乳白カバーAほど輝度の開きは大きくなく、濃い色の乳白カバーCほど輝度が低下せず、乳白のセード25とプリズムシート26とを用いたものBでは、大きく輝度を低下させることなく輝度の開きを小さくしてランプイメージを小さくできる。 【0054】さらに、表1に示すカバーA,B,C,Dを用いて実験したところ、中心からの距離と輝度との関係は図8に示すようになり、直線透過率が0.6%ないし0.9%、全光透過率が60%ないし70%で、拡散率が60%ないし70%のカバーB,Cではランプイメージを抑える効果が得られたものの、直線透過率が0.6%ないし0.9%以外、全光透過率が60%ないし70%以外、拡散率が60%ないし70%以外のカバーA,Dではランプイメージを抑える効果が得られなかった。 【0055】 【表1】
【0056】 【発明の効果】請求項1記載の照明器具によれば、可視光の直線透過率が0.6%ないし0.9%で、全光線透過率が60%ないし70%で、拡散率が60%ないし70%の乳白色の透光性カバーを用いることにより、蛍光ランプからの照射光を充分透過することにより明るさの低下を防止できるとともに、透過率が高すぎることによりランプイメージが消えずに外観が低下することを防止できる。 【0057】請求項2記載の照明器具によれば、請求項1記載の照明器具に加え、透光性カバーの内面と蛍光ランプの透光性カバー側の表面との距離が最小で30mmないし50mmであるので、透光性カバーと蛍光ランプとを必要以上に近付けないことにより、蛍光ランプからの照射光が透光性カバーに達するまでにある程度拡散し、透光性カバーの拡散率を向上させずにすむので、ランプイメージを消した状態で明るさの低下も防止できる。 【0058】請求項3記載の照明器具によれば、透光性カバーは可視光の分光透過率の短波長側と長波長側との透過率の差が3%以下の性質を有するため、短波長側と長波長側の透過率がほぼ等しく、全体として忠実な色を再現できる。 【0059】請求項4記載の照明器具によれば、透光性カバーに1本の蛍光ランプが複数本に見えるプリズムシートを用いることにより、実際の蛍光ランプより多くの蛍光ランプが透光性カバーに映るので、明るさが均整化してランプイメージが分散して外観を向上できる。 【0060】請求項5記載の照明器具によれば、請求項4記載の照明器具に加え、プリズムシートは、断面台形状のプリズムを有し、このプリズムのピッチと短辺の長さとの比が、4:1ないし2:1であるもので、1本の蛍光ランプを複数本に見えるようにできる。 【0061】請求項6記載の照明器具によれば、蛍光ランプ間の実際に蛍光ランプが位置しない部分に蛍光ランプの虚像が現れるので、見掛上の蛍光ランプの本数が実際の蛍光ランプの本数より多くなり、均整さが増加してランプイメージが分散して外観を向上できる。 【0062】請求項7記載の照明器具によれば、請求項1ないし6いずれか一に記載の照明器具に加え、蛍光ランプは管外径が15mmないし20mmであるので、管外径の小さい管壁負荷の高いものでは単位面積当たりの明るさが明るいため、より効果的にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003757 【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月31日(1998.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−57821(P2000−57821A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−246234 |
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