| 【発明の名称】 |
吊戸棚 |
| 【発明者】 |
【氏名】東出 昇一
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| 【要約】 |
【課題】照明器具の取付けに際しての作業効率の向上を図ることができる吊戸棚を提供すること。
【解決手段】棚本体11と、この棚本体11に取付けられる複数の棚板16とを備え、複数の棚板16のうち、最下段の棚板16Aに透光部を貫通形成する。この最下段の棚板16Aの上面に照明器具22を設置し、この照明器具22からの光を前記透光部を通して最下段の棚板16Aの下に照射する。これにより、従来のように棚下面に窪みを形成する必要がなくなり、透光部を照明器具22の形状に関わらず形成することができる。従って、従来のように棚下面に窪みを照明器具の形状に合わせて精度良く加工する必要がなくなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棚本体と、この棚本体に取付けられる複数の棚板とを備え、複数の棚板のうち、最下段の棚板に透光部を貫通形成し、前記最下段の棚板の上面に照明器具を設置し、この照明器具からの光を前記透光部を通して最下段の棚板の下に照射することを特徴とする吊戸棚。 【請求項2】 請求項1に記載した吊戸棚において、前記透光部は、最下段の棚板の長手方向に沿って形成されたスリットであり、前記照明器具は、スリットの長さに応じた細長い照明器具であることを特徴とする吊戸棚。 【請求項3】 請求項1に記載した吊戸棚において、前記透光部は、最下段の棚板の長手方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の孔であることを特徴とする吊戸棚。 【請求項4】 請求項2に記載した吊戸棚において、前記スリットは、最下段の棚板を一対の板材から形成し、これらの板材をその間に隙間を設けて固定することにより形成されていることを特徴とする吊戸棚。 【請求項5】 請求項1に記載した吊戸棚において、前記透光部は、最下段の棚板の上面側に段付部を備え、この段付部の上面に前記照明器具が設置され、前記最下段の棚板上面と照明器具の上面とが同一面になっていることを特徴とする吊戸棚。 【請求項6】 請求項5に記載した吊戸棚において、前記段付部は、最下段の棚板に対して上下方向に二段に形成され、上段の段付部の上面には、照明器具が設置され、下段の段付部の上面には、透光板が設けられていることを特徴とする吊戸棚。 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載した吊戸棚において、前記最下段の棚板の上面には、電線挿通用溝が設けられていることを特徴とする吊戸棚。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、照明器具を備えた吊戸棚に関する。 【0002】 【背景技術】従来より、建物の収納家具として吊戸棚が利用されている。この吊戸棚は、例えば、キッチンのキッチン台の上方、あるいは、洗面室の洗面台の上方に設けられ、吊戸棚下面には、下方を照らすために照明器具を設置する場合がある。この照明器具を取付ける際には、吊戸棚の下面に照明器具の輪郭形状および厚さに合わせて窪みを形成し、その窪みに下方から照明器具を埋め込んでいる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような構造においては、窪みの大きさを照明器具の輪郭形状より大きく形成すると、窪みと照明器具との間に隙間が生じるので、居室の美観を損なってしまう。また、窪みの深さ寸法を照明器具の厚さより小さく形成すると、棚下面から下方に突出し、照明器具の収まりが悪くなる。これにより、窪みの加工を照明器具の輪郭形状および厚さに合わせて精度良く行わなければならないので、加工作業が面倒であった。このため、作業効率が低下してしまうという問題がある。 【0004】本発明の目的は、照明器具の取付けに際しての作業効率の向上を図ることができる吊戸棚を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係る吊戸棚を図面を用いて説明すると、棚本体11と、この棚本体11に取付けられる複数の棚板16とを備え、複数の棚板16のうち、最下段の棚板16Aに透光部を貫通形成し、前記最下段の棚板16Aの上面に照明器具22を設置し、この照明器具22からの光を前記透光部を通して最下段の棚板16Aの下に照射することを特徴とする。ここで、透光部は、棚板の長手方向に沿って形成されるスリットあるいは、棚板の長手方向に沿って間隔をあけて設けられる複数の孔などを含んでいる。また、照明器具22については、透光部がスリットである場合には、そのスリットの長さに応じた細長いものを、透光部が複数の孔である場合には、その孔に対応して個々に配置されるものなどを使用することができる。 【0006】このような本発明においては、最下段の棚板16Aに透光部である複数の孔あるいはスリットなどを貫通形成し、前記棚板16Aの上面に照明器具22を設置しているので、従来のように棚下面に窪みを形成する必要がなくなる。つまり、最下段の棚板16Aに透光部を貫通形成し、その棚板16Aの上面に照明器具22を設置するだけでよいので、透光部を照明器具22の形状に関わらず形成することができる。従って、従来のように棚下面に窪みを照明器具の形状に合わせて精度良く加工する必要がなくなり、照明器具の取付けに際しての作業効率の向上を図ることができる。 【0007】上記構成において、前記スリット31は、最下段の棚板16Bを一対の板材32,33から形成し、これらの板材32,33をその間に隙間を設けて固定することにより形成されていることが望ましい。このようにすれば、一対の板材32,33を隙間をあけて固定するだけでスリット31を形成することができるので、最下段の棚板16Bを加工することなく容易にスリット31を形成することができる。 【0008】上記構成において、前記透光部は、最下段の棚板16Bの上面側に段付部34を備え、この段付部34の上面に前記照明器具22が設置され、前記最下段の棚板16B上面と照明器具22の上面とが同一面になっていることが望ましい。このようにすれば、最下段の棚板16B上面と照明器具22の上面とが同一面になっているので、これらの上面に食器等の収納品を置くことができる。これにより、最下段の棚板16Bの上方のスペースを有効利用することができる。また、段付部34の幅寸法を照明器具22の幅寸法よりも僅かに大きく形成すれば、照明器具22の外枠の製作誤差が生じても許容することができる。さらに、照明器具22を段付部34上面に上方から載置しているだけなので、照明器具22を取り外し可能となる。これにより、照明器具22の点検を容易に行うことができる。 【0009】上記構成において、前記段付部41は、最下段の棚板16Bに対して上下方向に二段に形成され、上段の段付部42の上面には、照明器具22が設置され、下段の段付部43の上面には、透光板44が設けられていることが望ましい。このようにすれば、照明器具22の下方に透光板44が設けられているので、照明器具22に埃が付着するのを防ぐことができるとともに、水等が上方に飛び散っても、照明器具22に直接水が付着するのを防止することができる。さらに、透光板44を濡れた布巾等で拭くことにより、掃除することができるので、簡単に照明器具22を掃除することができる。 【0010】上記構成において、前記最下段の棚板16A、16Bの上面には、電線挿通用溝26が設けられていることが望ましい。このようにすれば、電線挿通用溝26は、最下段の棚板16A、16B上面を切り欠くだけで形成することができるので、照明器具22の配線経路を容易に加工することができる。また、照明器具22のコード23の配線経路は、最下段の棚板16A、16B上面に形成された電線挿通用溝26によって決められていることにより、照明器具22のコード23を電線挿通用溝26に沿って配線を行えばよいので、簡単かつ確実に配線作業を行うことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 [第一実施形態]図1には、本発明の実施形態に係る吊戸棚10が適用されたキッチン1が示されている。このキッチン1は、建物を構成する床5のコーナ6に設けられ、収納スペースを備えたキッチン台2と、このキッチン台2に隣接して設置され、収納スペースを備えたガス台3と、このガス台3の上方にかつ内壁7に設けられた換気扇4と、この換気扇4に隣接して設置された吊戸棚10とを備えている。 【0012】この吊戸棚10は、図2に示すように、棚本体11と、この棚本体11に取付けられた複数の棚板16と、前記棚本体11の前縁に設けられた開閉可能な両開き扉17とを備えている。前記棚本体11は、天板12と、この天板12の下面に取付けられた背板13と、前記天板12の端面に取付られ、背板13に当接する一対の側板14と、前記天板12の下面に取付けられ、内部空間を二つに仕切る仕切板15とを備えている。前記背板13の裏面の上下端には、補強材18(図3参照)が設けられている。また、前記棚板16は、最下段の棚板16Aを除き、側板14と仕切板15との間に取付けられ、最下段の棚板16Aは、一対の側板14間に取付けられるとともに、上面が仕切板15に当接している。なお、棚板16の奥行きは、最下段の棚板16Aの奥行きより短く形成されている。 【0013】前記両開き扉17は、仕切板15により仕切られた二つの内部空間の開口部分にそれぞれ設けられ、各両開き扉17は、一方が側板14に、他方が仕切板15にヒンジ17Aを介して開閉可能に設けられている。これらの両開き扉17前面には、把手17Bが設けられている。なお、図2中では、吊戸棚10の内部構造を右側のみ示しているが、左側の内部構造も右側の構造と同一である。 【0014】前記最下段の棚板16Aには、図3に示すように、透光部であるスリット21が長手方向に沿って貫通形成され(図4参照)、その棚板16A上面には、照明器具22が設置され、この照明器具22からの光が前記スリット21を通して最下段の棚板16Aの下に照射される。なお、前記照明器具22には、スリット21の長さに応じた細長いものが使用されている。また、前記最下段の棚板16Aの上面には、スリット21と直交する方向に電線挿通用溝26(図4参照)が設けられ、その電線挿通用溝26に照明器具22のコード23が配線されている。前記照明器具22の背板13側(図3中右側)には、複数の桟材24を介して板材25が設けられている。この板材25の上面は、照明器具22の上面と面一に形成されている。 【0015】前述のような第一実施形態によれば、次のような効果が得られる。すなわち、最下段の棚板16Aにスリット21を貫通形成し、前記棚板16Aの上面に照明器具22を設置しているので、従来のように棚下面に窪みを形成する必要がなくなる。つまり、最下段の棚板16Aにスリット21を貫通形成し、その棚板16Aの上面に照明器具22を設置するだけでよいので、スリット21を照明器具22の形状に関わらず形成することができる。従って、従来のように棚下面に窪みを照明器具の形状に合わせて精度良く加工する必要がなくなり、照明器具の取付けに際しての作業効率の向上を図ることができる。 【0016】また、電線挿通用溝26は、最下段の棚板16A上面を切り欠くだけで形成できるので、照明器具22の配線経路を容易に加工することができる。また、照明器具22のコード23の配線経路は、最下段の棚板16A上面に形成された電線挿通用溝26によって決められていることにより、照明器具22のコード23を電線挿通用溝26に沿って配線を行えばよいので、簡単かつ確実に配線作業を行うことができる。 【0017】[第二実施形態]図5、図6には、本発明の第二実施形態が示されている。本実施形態では、前述の第一実施形態と同様な部材構成になっているが、一部の部材の構造に相違がある。すなわち、本実施形態の透光部であるスリット31は、図5に示すように、最下段の棚板16Bを一対の板材32,33から形成し、これらの板材32,33をその間に隙間をあけて固定することにより形成され、最下段の棚板16Bの上面側に段付部34を備えている。この段付部34の上面には、照明器具22が設置され、最下段の棚板16Bの上面と照明器具22の上面とが同一面になっている。前記段付部34は、図6に示すように、スリット31の周囲、つまり、一対の板材32,33のスリット31側の端面でかつ、このスリット31に沿って設けられている。 【0018】前述のような第二実施形態によれば、前述した第一実施形態と同様な効果が得られる上、次のような効果が得られる。すなわち、一対の板材32,33を隙間をあけて固定するだけでスリット31を形成することができるので、最下段の棚板16Bを加工することなく容易にスリット31を形成することができる。 【0019】また、最下段の棚板16B上面と照明器具22の上面とが同一面になっているので、これらの上面に食器等の収納品を置くことができる。これにより、最下段の棚板16Bの上方のスペースを有効利用することができる。さらに、段付部34の幅寸法を照明器具22の幅寸法よりも僅かに大きく形成しているので、照明器具22の外枠の製作誤差が生じても許容することができる。そして、照明器具22を段付部34上面に上方から載置しているだけなので、照明器具22を取り外し可能となる。これにより、照明器具22の点検を容易に行うことができる。 【0020】[第三実施形態]図7には、本発明の第三実施形態が示されている。本実施形態では、前述の第二実施形態と同様な部材構成になっているが、一部の部材の構造に相違がある。すなわち、本実施形態の段付部41は、図7に示すように、最下段の棚板16Bに対して上下方向に二段に形成され、上段の段付部42上面には、照明器具22が設置され、下段の段付部43上面には、透光板44が設けられている。 【0021】前述のような第三実施形態によれば、前述した第一実施形態および第二実施形態と同様な効果が得られる上、次のような効果が得られる。すなわち、照明器具22の下方に透光板44が設けられているので、照明器具22に埃が付着するのを防ぐことができるとともに、水等が上方に飛び散っても、照明器具22に直接水が付着するのを防止することができる。さらに、透光板44を濡れた布巾等で拭くことにより、掃除することができるので、簡単に照明器具22を掃除することができる。 【0022】なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を鉄製できる他の構造等を含み、以下のような変形なども本発明に含まれる。すなわち、前記実施形態では、透光部には、最下段の棚板16Aの長手方向に沿って形成されたスリット21が使用されているが、これに限らず、図8に示すように、最下段の棚板16Aの長手方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の孔51を使用してもよい。また、この孔51の形状は、断面が円、四角形および三角形であってもよく、最下段の棚板16Aを貫通して形成された孔であればどのような形状であってもよい。さらに、透光部が複数の孔51である場合には、その孔51に対応して個々に配置される照明器具52を使用してもよい。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、照明器具の取付けに際しての作業効率の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114086 【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月24日(1998.6.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079083 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 實三 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−11751(P2000−11751A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−177499 |
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