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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】一岡 建

【要約】 【課題】蛍光灯の最冷点温度の上昇を抑制することにより、蛍光灯の出力効率の低下を抑制可能な照明器具を提供する。

【解決手段】バルブ径が20mm以下の蛍光灯1と、蛍光灯1に点灯電力を供給する安定器3と、蛍光灯1及び安定器3を内装配置する器体4とからなり、安定器3は、蛍光灯1の最冷点2から離して配置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブ径が20mm以下の蛍光灯と、前記蛍光灯に点灯電力を供給する安定器と、前記蛍光灯及び前記安定器を内装配置する器体とからなる照明器具において、前記安定器は、前記蛍光灯の最冷点から離して配置することを特徴とする照明器具。
【請求項2】 ロングステム及びショートステムを有しバルブ径が20mm以下の蛍光灯と、前記蛍光灯に点灯電力を供給する安定器と、前記蛍光灯及び前記安定器を内装配置する器体とからなる照明器具において、前記安定器は、前記蛍光灯のショートステム近傍に配置することを特徴とする照明器具。
【請求項3】 最冷点を一方のステム近傍に有しバルブ径が20mm以下の蛍光灯と、前記蛍光灯に点灯電力を供給する安定器と、前記蛍光灯及び前記安定器を内装配置する器体とからなる照明器具において、前記安定器は、前記蛍光灯の最冷点から離して配置することを特徴とする照明器具。
【請求項4】 前記安定器の長手方向の長さL2は、前記蛍光灯の全長L1の1/2以下であり、前記安定器の前記蛍光灯に対する投影面が、前記蛍光灯の全長方向に対する中心点と最冷点から遠ざかる方向の蛍光灯管端との間に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の照明器具。
【請求項5】 前記蛍光灯は、バルブ径が16mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】照明器具に用いる蛍光灯は温度特性を有しており、最冷点温度によって出力が変動する。最冷点温度が所定値以上になると、その上昇の応じて蛍光灯の出力は低下する。蛍光灯と前記蛍光灯に電力供給する安定器とを組み合わせて器体に配置する照明器具において、蛍光灯自体の発熱や安定器の発熱などにより、蛍光灯の最冷点温度は変動し、蛍光灯の出力も変動する。特に、密閉型の照明器具などにおいては、蛍光灯の最冷点温度が所定値以上になりやすく、蛍光灯の出力効率の低下を招きやすい、という第1の問題点を生じてしまう。
【0003】そこで、前記第1の問題点を解決する手段としては、従来から、照明器具本体に放熱穴を設けたり、放熱材料を用いたりするものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例では、以下に示すような第2の問題点が生じてしまう。
【0005】近年開発されたバルブ径が20mm以下の細管蛍光灯(以下、T5ランプと呼ぶ。)は、従来からある蛍光灯と比べて温度特性の変化が大きい。そのため、T5ランプを、T5ランプの細断面を活かした薄型の照明器具などに用いると、T5ランプではない蛍光灯を用いた照明器具に比べて、器具内温度が上昇しやすく、上述の様な、放熱穴や放熱材料を用いても、最冷点温度の上昇を十分には抑制できず、T5ランプの出力効率は低下してしまう。
【0006】本発明は上記全ての問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、蛍光灯の最冷点温度の上昇を抑制することにより、蛍光灯の出力効率の低下を抑制可能な照明器具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、請求項1記載の発明によれば、バルブ径が20mm以下の蛍光灯と、蛍光灯に点灯電力を供給する安定器と、蛍光灯及び安定器を内装配置する器体とからなる照明器具において、安定器は、蛍光灯の最冷点から離して配置することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、ロングステム及びショートステムを有しバルブ径が20mm以下の蛍光灯と、蛍光灯に点灯電力を供給する安定器と、蛍光灯及び安定器を内装配置する器体とからなる照明器具において、安定器は、蛍光灯のショートステム近傍に配置することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明によれば、最冷点を一方のステム近傍に有しバルブ径が20mm以下の蛍光灯と、蛍光灯に点灯電力を供給する安定器と、蛍光灯及び安定器を内装配置する器体とからなる照明器具において、安定器は、蛍光灯の最冷点から離して配置することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明によれば、安定器の長手方向の長さL2は、蛍光灯の全長L1の1/2以下であり、安定器の蛍光灯に対する投影面が、蛍光灯の全長方向に対する中心点と最冷点から遠ざかる方向の蛍光灯管端との間に位置することを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明によれば、蛍光灯はバルブ径が16mmであることを特徴とする。
【0012】
【実施の形態】(実施の形態1)本発明に係る第1の実施の形態における模式的上面図を図1に示す。
【0013】本実施の形態は、T5ランプ1とT5ランプ1に点灯電力を供給する安定器3とを組み合わせて器体4内に配置し、且つ、T5ランプ1と安定器3との相互間の配置箇所を限定したものである。
【0014】以下、簡単に説明する。直管型のT5ランプは、両ステムの長さが異なっている。つまり、ロングステム5aとショートステム5bとを有している。また、T5ランプ1の最冷点2はロングステム5aの近傍にある。そこで、安定器3は、T5ランプ1に略平行に、T5ランプ1のショートステム5b近傍に、且つ、T5ランプ1のロングステム5aから離して配置する。
【0015】この様に構成することにより、T5ランプ1の最冷点2と安定器3との間に距離を保つことができるので、安定器3から発生して最冷点2に輻射される熱を低減し、最冷点2の温度上昇を抑制することができ、蛍光灯の出力低下を抑制できる。
【0016】(実施の形態2)本発明に係る第2の実施の形態における模式的上面図を図2に示す。
【0017】図1に示した第1の実施の形態と異なる点は、安定器3の長手方向の長さL2は、T5ランプ1の全長L1の1/2以下として、安定器3のT5ランプ1に対する投影面がT5ランプ1の全長方向に対する中央よりもショートステム5b側半分に収まるように構成したことであり、その他の第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0018】この様に構成することにより、更に、T5ランプ1の最冷点2と安定器3との間に距離を保つことができるので、更に、安定器3から発生して最冷点2に輻射される熱を低減し、最冷点2の温度上昇を大幅に抑制することができ、蛍光灯の出力低下を大幅に抑制できる。
【0019】(実施の形態3)本発明に係る第3の実施の形態における模式的上面図を図3に示す。
【0020】図2に示した第2の実施の形態と異なる点は、安定器3を、T5ランプ1に対して略平行ではなく、斜め方向に配置したことであり、その他の第2の実施の形態と同一構成には同一符号を付すことにより説明を省略する。なお、第2の実施の形態と同様に、安定器3の長手方向の長さL2は、T5ランプ1の全長L1の1/2以下として、安定器3の投影面がT5ランプ1の全長方向に対する中央よりもショートステム5b側半分に収まるように構成した。
【0021】この様に構成することにより、更に、T5ランプ1の最冷点2と安定器3との間に距離を保つことができるので、更に、安定器3から発生して最冷点2に輻射される熱を低減し、最冷点2の温度上昇を大幅に抑制することができ、蛍光灯の出力低下を大幅に抑制できる。
【0022】なお、安定器3と最冷点2との距離はできるだけ大きい方が望ましいのは言うまでもない。また、T5ランプ1としては、例えば、バルブ径が16mmの細管蛍光灯が良く知られている。
【0023】
【発明の効果】請求項1乃至請求項5に記載の発明によれば、蛍光灯の最冷点温度の上昇を抑制することにより、蛍光灯の出力効率の低下を抑制可能な照明器具を提供できる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成10年6月25日(1998.6.25)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開2000−11744(P2000−11744A)
【公開日】 平成12年1月14日(2000.1.14)
【出願番号】 特願平10−178694