| 【発明の名称】 |
光学部品 |
| 【発明者】 |
【氏名】勢羅 幹雄
【氏名】涌井 康雄
|
| 【要約】 |
【課題】被照射部を比較的均一な光量分布で照射可能で、反射面の数が少なく界面での反射による損失が少ない光学部品を提供する。
【解決手段】凸レンズ(1)と凸レンズの光軸と所定角度をもって配置された反射面(2)とで構成される光学部品であって、反射面はプリズム型の多数の凹凸構造を有し、この凹凸構造は非反射面(21)と凸レンズの光軸に対して45度の角度を持つ全反射面(22)とが交互に配置された構造であって、この全反射面は凸レンズからの平行光を光軸と直角方向に全反射可能である光学部品。光ファイバ(4)の光出射端が前記凸レンズの焦点の位置に配置されてなる光学部品。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 凸レンズ(1)と凸レンズの光軸と所定角度をもって配置された反射面(2)とで構成される光学部品であって、反射面はプリズム型の多数の凹凸構造を有し、この凹凸構造は非反射面(21)と凸レンズの光軸に対して45度の角度を持つ全反射面(22)とが交互に配置された構造であって、この全反射面は凸レンズからの平行光を光軸と直角方向に全反射可能である光学部品。 【請求項2】 請求項1に記載の光学部品の反射面(2)の光反射方向に光量分布調整用の光遮蔽部品(3)が配置されてなる光学部品。 【請求項3】 光ファイバ(4)と請求項1に記載の光学部品とからなる光学部品であって、光ファイバの光出射端が凸レンズの焦点の位置に配置されてなる光学部品。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はエアリア型センサ等に有用な凸レンズと全反射面とで構成される光学部品に関する。 【0002】 【従来の技術】光ファイバ等を用いたエアリア型センサにおいて検出精度を高めるための技術として検出領域を照射する光量の均一化を図る手段がある。例えば光ファイバからの放射光を、その光量分布に対応して光量の多い部分は狭く光量の少ない部分は広くした開口部を有する遮蔽手段を通すことにより光量が均一な光とし、この光をミラー等の反射材にて反射させて光路を変更させた後、凸レンズにて平行光として検出領域の光量の均一化を図る手段が知られている(特開平9-251104号公報等)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの技術では、出射光の均一化を図ることを目的として光量の多い部分は狭く光量の少ない部分は広くした開口部を使用したり、出射光を直角に曲げることを目的とした反射用のミラー等を使用するため部品数が増える点が問題である。また、それぞれ別個に成形した光学部品を使用するため、組立作業時の工数が増えるとともに界面が増えフレネル反射による損失が大きくなり、それぞれの光学部品の光軸ズレが発生しやすくなる点も問題である。 【0004】たとえばポリメチルメタクリレート製のレンズの場合では、フレネル反射による光量の損失は、ひとつの界面で全光量の約4%であるので、界面が6面あると全光量のうち約24%の光が失われてしまう。従って出射光量の減少を防ぐためには界面の数の減少が極めて重要である。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、凸レンズ1と凸レンズの光軸と所定角度をもって配置された反射面2とで構成される光学部品であって、反射面はプリズム型の多数の凹凸構造を有し、この凹凸構造は非反射面21と凸レンズの光軸に対して45度の角度を持つ全反射面22とが交互に配置された構造であって、この全反射面は凸レンズからの平行光を光軸と直角方向に全反射可能である光学部品にある。 【0006】また本発明の要旨は、光ファイバ4と前記光学部品とからなる光学部品であって、光ファイバの光出射端が凸レンズの焦点の位置に配置されてなる光学部品にある。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の光学部品は、凸レンズ1と凸レンズの光軸と所定角度をもって配置された反射面2とで構成されている。反射面は図1に示されるように、その中心部が凸レンズの光軸上に位置するように凸レンズと所定の距離をもって配置される。図1においてX方向は凸レンズの光軸方向であり、Y方向はそれに直角な方向である。Z方向は、図示されていないが、この紙面に垂直な方向である。反射面2は全体として凸レンズの光軸に対して45度未満の所定角度を有する。 【0008】また、これらの光学部品は、光ファイバ4をその光出射端が凸レンズの焦点の位置に一致するように配置した光学部品とすることができる。この場合光ファイバの他端は光源に接続され、光源からの光が凸レンズに出射される。光ファイバとしては公知のものが使用でき、その数は1本であっても複数本であってもよい。 【0009】反射面はプリズム型の多数の凹凸構造を有し、この凹凸構造は非反射面21と凸レンズの光軸に対して45度の角度を持つ全反射面22とが交互に配置された構造である(図2)。そして各全反射面は、 XY平面に対して垂直方向(Z方向)に所定の長さ(幅)をもって形成されている。即ち各全反射面がXZ平面となす角度は45度である。 【0010】全反射面22は通常、ガラス製や透明樹脂製の全反射プリズム面とされるが、裏面に反射材を配置した反射面とすることもできる。非反射面21は実質的に使用されないのでその形状や材質は特に限定されない。 【0011】光源からの光は通常凸レンズの焦点の位置から凸レンズに向けて入射されるので、凸レンズを通過した光は光軸と平行な光となる。全反射面は凸レンズの光軸に対して45度の角度を持つのでこの平行光は凸レンズの光軸に対して直角方向(Y方向)に全反射される。 【0012】反射面2の光反射方向(Y方向)には必要に応じて光量分布調整用の光遮蔽部品3を配置することができる。凸レンズを通過した平行光のうち、光軸近傍の光量は多いが光軸から離れた位置の光量は少ない。従って反射面2からY方向に反射される光のうち反射面の中心部近傍の光量は多いがその中心部からX方向の距離が離れた位置の光量は少ない。このためX方向の光量分布の均一化を図るために、例えば図4(b)に示すように、光遮蔽部品3は反射面の中心部近傍に相当する部分の出射光の出口幅を狭めた構造とされる。 【0013】尚、図1〜図4ではX方向を長手方向とする光学部品であって、Z方向の幅が狭いエアリア型の光学部品を例示してあるが、Z方向の幅が更に広い光学部品とすることもできる。この場合は凸レンズ光とファイバからなる光入射部がZ方向に複数対配置される。 【0014】本発明の光学部品は通常はケース5内に収納された構造とされる。この光学部品はエリア型センサや光電スイッチ用等の光照射部品や受光部品等に使用できる。エリア型センサとして使用する場合は、例えば図5に示すように一方の光学部品を光照射部7とし他方の光学部品を受光部8として配置することができる。光照射部と受光部との間に遮光物6が存在しない場合、受光部において光は反射面で45度の角度に曲げられ、凸レンズの光軸に対し平行な光となった後、凸レンズにて集光される。遮光物が存在する場合は受光量が減少するので、それによって遮光物の存在を検知することができる。 【0015】 【発明の効果】本発明の光学部品は次のような優れた効果を奏する。 1)点光源から出射された光によって比較的均一な光量分布で広範囲を照射することができる。この光学部品を使用したセンサはエアリア型センサとして検査体の広い範囲を検査可能である。 2)光の反射面の数が少なく界面での反射による損失が少ないため物体検出用のセンサ等として使用した場合高感度での物体の検出が可能になる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006035 【氏名又は名称】三菱レイヨン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年6月29日(1998.6.29) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2000−11721(P2000−11721A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−182595 |
|