| 【発明の名称】 |
警告灯 |
| 【発明者】 |
【氏名】黒田 正夫
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| 【要約】 |
【課題】標識本体に内蔵した発光ダイオードからの光の放射状態を改善して視認性を向上する。
【解決手段】外表面8を数個の多角形平面により形成した中空の突起6を標識本体1の透過壁2に設け、発光ダイオード20を突起6の中空部7に向けて配置した。光の本来の円錐状の光束Lは中空部7の奥面7aと外表面8でそれぞれ屈折して大きく拡げられて外方へ放射される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも一部が光透過性材料で作られた透過壁とされている中空の標識本体と、前記標識本体の内部空間に設置された少なくとも一個の発光ダイオードとを具え、前記発光ダイオードの光が前記透過壁を透過して外部へ放射される警告灯において、外表面を数個の多角形平面によって形成した少なくとも一個の中空の突起が前記透過壁に外方へ向けて突設されており、前記突起の中空部は前記内部空間に開放しているとともに、前記発光ダイオードは前記突起に向けて配置され前記中空部を通って前記外表面に光を発するようにされていることを特徴とする警告灯。 【請求項2】 前記発光ダイオードの少なくとも先端部が前記中空部に差し込まれている請求項1に記載した警告灯。 【請求項3】 前記透過壁の内面に前記突起に対応させて環突条が突設されており、前記発光ダイオードが前記突起に向けて前記環突条に嵌め込まれている請求項1に記載した警告灯。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は工事現場に設置して殊に夜間における通行の安全を計ることに用いられる警告灯に関するものである。 【0002】 【従来の技術】道路、建物などの工事現場において、車両や歩行者が工事場所に進入しないように一時的に設置する標識として、路面に直接置くカラーコーンとよばれている中空円錐状のものと、支柱の頂端などに取り付けられる中空円盤状または円筒状のものとが広く知られている。 【0003】また、前記の標識に電源である電池と光源である発光ダイオードとを具えさせ、光を放射して夜間での安全を計る警告灯として使用することも広く知られている。 【0004】前記の発光ダイオードを光源とする警告灯の内で、支柱などに取り付けられる中空円盤状または円筒状のものは、路面に直接置かれるカラーコーンに比べて著しく小形であり、充分な安全を確保するためには工事全区間に亘って短かい間隔で設置するか、または一個が充分に明るいものとする必要がある。 【0005】一個で充分な明るさをもち、高い視認性を有するものとするための手段として、中空円盤状のものについて内部空間に設置した発光ダイオードの光を散乱させて広範囲に放射させる凹凸を光透過性材料で作られている透過壁に形成する、自動車前照灯などの外部からの光を反射する反射面を設ける、という周知の手段に代えて或いはこれらの手段に加えて、例えば次のようにすることが提案されている。 【0006】その一つは、実開平7−25016号公報に記載されているように、数個の発光ダイオードを放射方向へ向けて円周上適宜間隔で配置するとともに中空円盤の外周壁に光を相反する方向へ向かう二つの光束に二分する光束発生手段を設けたものである。 【0007】もう一つは、特開平9−203014号公報に記載されているように、数個の発光ダイオードを中心方向へ向けて円周上適宜間隔で配置するとともにそれらの光経路上に屈折、散乱、透過機能を有する柱状部片を設けたものである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】前記前者の手段によると、光を中空円盤の前後両面から外部へ放射するものであるため、対面交通の場所に使用するのに便利であるが、光は二分割されるために一方向への光量が少なく、高い視認性を与えるという目的を達成させるには不満足である。また、前記後者の手段によると、光を柱状部片のほぼ全体から放射させて中空円盤の前後両面または一面から外部へ放射するものであるため、外部放射光の偏りを低減し透過壁の全体が光っているように見せることができるが、光は柱状部片のほぼ全体で広範囲に分散するため高い視認性を与えにくい場合があるばかりか、部品点数が多いという不利な面をもっている。 【0009】本発明は高い視認性をもたせるために提案された前述の改善案がいずれも充分に満足できるものではない、という課題を解決し、発光ダイオードの光を効果的に拡散させて外部へ放射することによって、充分に明るく見え、従って高い視認性を有するものとすることを目的としてなされたものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも一部を光透過性材料で作った透過壁とした中空の標識本体と、この標識本体の内部空間に設置した少なくとも一個の発光ダイオードとを具えており、発光ダイオードの光が透過壁を透過して外部に放射されることによって夜間での安全を計るようにした警告灯の視認性を高めるために次のようにした。 【0011】即ち、外表面を数個の多角形平面によって形成した少なくとも一個の中空の突起を透過壁に外方へ向けて突設し、この突起の中空部を標識本体の内部空間に開放させるとともに発光ダイオードを突起に向けて配置して中空部を通って外表面に光が発せられるようにしたものである。 【0012】発光ダイオードが出射する光は前方へ円錐状に拡がりながら放射されるように指向性が与えられており、出射直後の突起の壁を通過し多角形平面の外表面で屈折して本来の円錐状拡がりよりも大きな拡がり角度で外部に放射される。このように、一個の発光ダイオードが発する光の殆んど全部が突起から大きく拡がった状態で放射されることにより、光が不必要に分散することがなくなり、高い視認性をもたせるという目的が達成されることとなる。 【0013】尚、発光ダイオードの少なくとも先端部を中空部に差し込んだものとした場合は、光を効率よく突起から放射させ視認性を更に向上させることができる。また、突起に対応する環突条を透過壁の内面に突設し発光ダイオードを突起に向けて環突条に嵌め込んだ場合は、発光ダイオードのずれ動きが防止されて光を常に的確に放射することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、標識本体1は光透過性を有する赤色の硬質合成樹脂によって成形された二つの皿状の透過壁2,3を向かい合わせに重ねた中空円盤状とされている。各透過壁2,3の正面部分には、内面に多数の小突起を環状に配置形成してなる反射面4,5が設けられているとともに、数個の、図形形態では各六個の突起6が円周方向等間隔で外方、即ち前方へ向けて一体成形により突設されている。 【0015】主に図5を参照して、これらの突起6は中空であって、その中空部7は標識本体1の内部空間13に開放している。また、これらの突起6の外表面8は数個の多角形平面、図示形態では五個の台形平面からなる傾斜側面9aと、正五角形平面からなる頂面9bとによって形成され、ダイヤモンドカット様の外観を呈している。尚、中空部7の奥面7aは半球または平坦に形成されていてもよいが、図示形態では外表面8と相似形の台形、正五角形からなる多面に形成した。 【0016】更に、透過壁2,3の内面には各突起6に対応して中空部7と同径の内径とした環突条10が一体成形により突設されている。 【0017】各透過壁2,3の外側周縁には半割円筒状の取付部片11,12が一体成形により設けられており、支柱35の頂端部に嵌装する締付バンド32付きの円筒キャップ31の頂壁に取付部片11,12が周突条の噛合いにより取外し可能に係合することによって、標識本体1が支柱35に取り付けられる。 【0018】円筒キャップ31の頂壁下面にはそれぞれが端子となる雄ねじ33と突起34とが下方へ向けて突設されており、支柱35に嵌装保持させた長尺の電池36の一端に設けられたそれぞれが電極である雌ねじ37,差込孔38に雄ねじ33,突起34がそれぞれねじ込まれおよび差込まれることによって電気的に接続される。 【0019】標識本体1の内部空間13の中心部には、プリント配線、抵抗器、電流・電圧調整器、スイッチング回路など、後述する発光ダイオード20の点灯、消灯に必要な電気配線と制御部品とを設けたプリント基板からなる保持部材15が配備されており、雄ねじ33および突起34から延びる導電線16が保持部材15のプリント配線に接続されている。 【0020】発光ダイオード20は図示形態では六個用いられており、それらの電極リード21をプリント配線に接続することにより、保持部材17に円周方向等間隔で放射状に取り付けられている。これらの発光ダイオード20は電極リード21を屈曲することによって一方の透過壁2の突起6に向けられ、環突条10に嵌め込まれている。 【0021】環突条10を設けない実施の形態においては、発光ダイオード20の少なくとも先端部を中空部7に差し込むことにより、また図示形態のように発光ダイオード20の基端を残して環突条10に嵌め込むことにより、光の中心が外表面8の頂面9bを通るように発光ダイオード20の姿勢、位置を規制し、円錐状に拡がる光のほぼ全部が多角形平面の集合からなる外表面8を通って更に拡げられるようにすることができる。 【0022】加えて、図示形態では二つの透過壁2,3に向かい合って突設されている環突条10の互いの隙間を電極リード21が通っていることにより、導電線16によって不安定な姿勢で円筒キャップ31に連結されている保持部材15の動きが制限され、衝撃などで発光ダイオード20が大きくずれ動いて突起6に光が偏って当たったり或いは当たらなくなる、という不都合が回避され、光を常に突起6を通して効率よく且つ的確に外部へ放射させることができる。 【0023】図6は突起6を通して光が放射される状況を説明する図であって、或る拡がり角度をもった円錐状の光束Lは中空部7を通って外表面8と相似形の奥面7aに当たり、それぞれの平面において入射角度に応じた屈折角度で突起6を通過し、外表面8でそれぞれの出射角度で外方へ放射される。傾斜側面9aから出射する光は、傾斜側面9aの傾斜角度と光の入射角度との関係から本来の拡がり角度よりも大きい角度で拡がり、反射する一部の光を除いて発光ダイオード20の発する光の殆んどが突起6により拡げられて前方へ放射されることとなる。 【0024】このように、光の殆んどが突起6を通過して円錐状の拡がりを大きくすることと、図示形態のように数個の発光ダイオード20を用いることとによって、透過壁2の全体が光っているように見え、すぐれた視認性をもたらすものである。 【0025】尚、図示形態ではもう一方の透過壁3にも突起6,環突条10が設けられており、これらにも発光ダイオード20を配置することにより、両面から光を放射して対面交通に対応させることができる。 【0026】図7は本発明に係る光放射用の突起6を具えた警告灯の異なる実施の形態を概略的に示した図である。(A)は中空円盤状の標識本体41を二つの皿状壁部材の重ね合わせによって形成したものにおいて、一方を光不透過性であって内面に光反射層を設けた不透過壁42とするとともに、もう一方を数個の突起6を外方へ向けて突設した透過壁43としたものであって、一方へのみ光を放射して警告すればよい場所に用いるのに適する。 【0027】図7(B)は図1乃至図6で説明したものと同様、中空円盤状の標識本体45をそれぞれ数個の突起6を有する二つの透過壁46,47で形成したものにおいて、周壁面48にも放射方向へ向けて数個の突起6を突設したものであり、ほぼ全ての方向へ光を放射してあらゆる方向からの視認が容易である。 【0028】図7(c)は周壁および頂壁を光透過性材料で作った円筒状の標識本体51の特に周壁を形成した透過壁52の全周に亘って数個の突起6を外方へ向け突設したものであり、方向を考慮することとなく設置して視認させることができる。 【0029】尚、突起6の外表面は図示形態の多角形平面の組合わせに限られるものでなく、例えば六個の二等辺三角形平面によって傾斜側面を形成し尖鋭な頂端としたものであってもよい。 【0030】 【発明の効果】以上のように、本発明は外表面を数個の多角形平面で形成した中空の突起を透過壁に設けて発光ダイオードをこの中空部に向け配置し、発光ダイオードが発する光を本来の円錐状拡がりよりも大きく拡げて外方へ放射するようにしたものであり、光は標識本体の内部で分散することなく突起通過の際に指向性を有して拡げられることによってきわめて明るく見え、遠方からでも高い視認性が得られるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591050947 【氏名又は名称】ダンレックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月2日(1999.6.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098154 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 克彦 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−348503(P2000−348503A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−154665 |
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