| 【発明の名称】 |
照明装置及びそれを用いた照明システム |
| 【発明者】 |
【氏名】白井 哲之
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| 【要約】 |
【課題】低消費電力で長寿命化が期待でき、常に安定した発光の実現が可能で、しかも種々の発光色を照射可能な汎用性に優れた、簡便な照明装置及びそれを用いた照明システムを提供すること。
【解決手段】1つ以上の光入射端を備え線状を成す光導波体1の少なくとも1つの光入射端に、複数色の発光が可能な発光体2A,2Bを配設して成るとともに、光導波体1に、発光体2A,2Bからの入射光を所定方向へ反射させる反射部1eと、反射部1eからの光を光導波体1外へ透過させる透光部1dとが設けられていることを特徴とする照明装置Sとする。また、この照明装置Sの複数を配置し、各々の照明装置の点灯動作を連係させるように成した照明システムとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1つ以上の光入射端を備え線状を成す光導波体の少なくとも1つの光入射端に、複数色の発光が可能な発光体を配設して成るとともに、前記光導波体に、前記発光体からの入射光を所定方向へ反射させる反射部と、該反射部からの光を光導波体外へ透過させる透光部とを設けたことを特徴とする照明装置。 【請求項2】 少なくとも両端に光入射端を備え線状を成す光導波体の一端に1色以上の発光が可能な第1の発光体を、他端に前記第1の発光体とは異なる色で発光が可能な第2の発光体を配設して成るとともに、前記光導波体に、前記第1及び第2の発光体からの入射光を所定方向へ反射させる反射部と、該反射部からの光を光導波体外へ透過させる透光部とを設けたことを特徴とする照明装置。 【請求項3】 前記発光体に発光ダイオードを用い、該発光ダイオードの電源として太陽電池の発電電力を利用することを特徴とする請求項1乃至2に記載の照明装置。 【請求項4】 移動体を検知するセンサを具備するとともに、該センサからの検知信号に基づいて前記発光体を点灯させるように成したことを特徴とする請求項1乃至2に記載の照明装置。 【請求項5】 請求項1乃至2に記載の照明装置の複数を、無線又は有線により前記発光体を点灯させるための信号を伝達可能に配置するとともに、各照明装置の点灯動作を連係させるように成したことを特徴とする照明システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば住宅やその周辺、及び道路等で利用される照明装置及びそれを用いた照明システムに関する。 【0002】 【従来技術とその課題】従来より、住宅やその周辺等において、足下の照明や通路境界の明示などを目的とした照明装置が設置されている。これら照明装置は、商用電源や太陽電池などを電源とし、主に例えば蛍光灯,冷陰極管,又は発光ダイオード等の発光体自体の明るさを利用したものである。 【0003】しかしながら、この種の照明装置には以下のような問題があった。発光体として蛍光灯や冷陰極管等を利用したものでは、発光体の発光効率が低過ぎ、特に太陽電池を電源とした場合には、発光体をより明るくさせるために太陽電池の受光面積を大きくする必要があり、これにより、装置の見栄えが悪くなるだけでなく、装置全体が大型化するので問題である。 【0004】また、一般にこの種の発光体の寿命は短いので、発光体の交換などのメンテナンスを頻繁に行う必要があり、さらに、発光色の変化や点滅発光動作なども技術的に困難であるので、専ら単に白色光で点灯させるものがほとんどであり、汎用性にきわめて乏しいものであった。 【0005】また、発光体として発光ダイオードを利用したものでは、発光ダイオードが指向性を有し点発光に近い光源であるので、例えば交通用の表示や通路境界等を表示するなどの線形状表示には都合がよいが、照明として使用するには非常に多数の発光ダイオードを用いなければならなかった。また、多数の表示装置を並べて適当に組み合わせた照明システムを採用する場合も考えられるが、この場合には照明システムの製作が煩雑となったり、それに要する電源容量は多大であった。さらに、現状の装置では単色発光を使用した単純な目的に対応するだけにすぎないものであり汎用性にも乏しかった。 【0006】そこで本発明は、上述した従来の諸問題を解消し、低消費電力で長寿命化が期待でき、常に安定した発光の実現と各種発光色の照射が可能な汎用性に優れた照明装置及びそれを用いた照明システムを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する照明装置は、1つ以上の光入射端を備え線状を成す光導波体の少なくとも1つの光入射端に、複数色の発光が可能な発光体を配設して成るとともに、光導波体に、前記発光体からの入射光を所定方向へ反射させる反射部と、該反射部からの光を光導波体外へ透過させる透光部とを設けることを特徴とする。 【0008】また、少なくとも両端に光入射端を備え線状を成す光導波体の一端に1色以上の発光が可能な第1の発光体を、他端に前記第1の発光体とは異なる色で発光が可能な第2の発光体を配設して成るとともに、光導波体に、第1及び第2の発光体からの入射光を所定方向へ反射させる反射部と、該反射部からの光を光導波体外へ透過させる透光部とを設けることを特徴とする。 【0009】また特に、発光体に発光ダイオードを用い、該発光ダイオードの電源として太陽電池の発電電力を利用することを特徴とする。さらに、移動体を検知するセンサを備え、該センサからの検知信号に基づいて発光体を点灯させるように成したことを特徴とする。 【0010】また、本発明の照明システムは、上記照明装置の複数を、無線又は有線により発光体を点灯させるための信号を伝達可能に配置し、各々の照明装置の点灯動作を連係させるように成したことを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明に係る照明装置及びその照明システムの一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。 【0012】図1(a)に示すように、照明装置Sは、複数の光入射端1a,1bを備え、線状を成す光導波体1の少なくとも一端に、複数色の発光が可能な発光体2A,2Bからの出射光を入射させるように成したものである。 【0013】ここで、光導波体1は光を導波(伝送)させるコア部1cと、このコア部1cより屈折率が低くく外周が光が透過可能な透光部を成し、コア部1cを包囲するクラッド部1dと、コア部1cとクラッド部1dとの間に、帯状を成し入射光L1を出射光L2としてクラッド部1dから光導波体外へ照射させるための反射部1e等から構成される。 【0014】コア部1cやクラッド部1dは、ポリメチルメタアクリレート樹脂やガラスなど各種透光性材料が使用可能であり、クラッド部1dにはコア部1cに比べて屈折率の低い材料が使用される。 【0015】反射部1eは、白色樹脂や金属などが使用できるが、線膨張係数の違いによる剥離などを考慮すると、上記コア部1cやクラッド部1dと線膨張係数が近い材料もしくはコア部1cやクラッド部1dと同一材料が望ましい。 【0016】また、発光体2A,2Bは複数色以上の発光が可能であり、例えば黄色,緑色,橙色,青色等の発光色を有する発光ダイオードや、多色発光ダイオードとする。その構造は、一つの発光ダイオードの中に複数色(例えば赤色,青色,緑色)の発光部を有するものや、赤色,青色,緑色の各発光ダイオードの複数を並べて使用するものなどとする。 【0017】特に、発光体2を発光ダイオード(例えば高輝度発光ダイオード)とすることにより、発光体としての寿命が長いため、交換等のメンテナンスを不要とする。また、発光効率が高いため低消費電力であり、指向性が高いため、コア部以外への光の照射が少なくロスが少ない。さらに、他の発光体とは異なり点滅させても寿命に悪影響を与えにくい等の多くの利点を有する。 【0018】発光ダイオード以外の組み合わせとしては、白熱電球,ハロゲンランプ,キセノンランプ,蛍光灯,半導体レーザ等が利用可能であるが、これらは、発光色の変化や点滅が困難であったり、寿命等の点で問題が生じることがあるので、発光ダイオードが最も適しているといえる。 【0019】特に、少なくとも両端に光入射端を備えた光導波体の一端に1色以上の発光が可能な第1の発光体を、他端に前記第1の発光体とは異なる色で発光が可能な第2の発光体を配設することにより、発光色の切替えが可能であったり、光導波体の片側から徐々に色が変わっていくという種々の演出が可能になる。また、一端側に2色以上の発光が可能な発光ダイオードを1以上配設し、他端にも反射体を配設して、複数色の発光により混色することにより、光導波体の中で色の分布を均一にすることが容易である。 【0020】また、両端に同一色の発光を行わせる発光体を配設することにより、光量を大きくすることができ、輝度分布を均一にした状態で光導波体を長くすることができる。 【0021】発光体2の点灯制御を行うために、制御回路基板4が配設されているが、制御回路基板4には太陽電池3、蓄電池5、及び移動体検知センサ6等が接続されている。ここで、制御回路基板4は、発光体2の点灯制御回路,昼夜検出回路,充電制御回路,過充電防止回路,過放電防止回路,逆流防止回路,太陽電池最大出力点追尾回路等で構成され、太陽電池3の発電電流により昼夜を検出するとともに、太陽電池3の発電電力を蓄電池5を効率良く充電させる。また、夜間等の周囲が暗い状況下のときに、制御回路基板4からの点灯信号により、発光体2を点灯させる。この場合の点灯は所定周期の点滅を行わせることも可能である。 【0022】太陽電池3は、例えば結晶系や非晶質系のシリコン等の各種材料から成る太陽電池素子を複数直列や並列接続して構成することができ、蓄電池5は例えば密閉型鉛蓄電池,密閉型ニッケルカドミウム蓄電池,密閉型ニッケル水素蓄電池,密閉型リチウムイオン電池,電気二重層キャパシタなどが使用可能である。 【0023】また、移動体検知センサ6は、焦電型遠赤外線センサーがコストと消費電力低減等の意味から好適であると思われるが、用途に応じ、赤外線発光ダイオードと赤外線受光素子の組合せや、磁力センサー,雨滴センサー,内部タイマー,外部スイッチなど、様々な機器からの信号に基づいて動作するように構成してもよい。 【0024】以上のようにして構成された照明装置Sは、車Cや人Mが照明装置Sに近づいたときに、これを検知し発光体1に点灯を行わせる。 【0025】図2に上記照明装置の具体的な構造例を模式的に示す。なお、図2は、理解しやすいように装置内部の透視した様子を模式的に図示している。照明装置S1は、ポリプロピレン樹脂,ABS樹脂,ポリカーボネート樹脂等、又はこれらをベースとしたFRP等から成る支柱10の先端に、制御回路基板4、蓄電池5、移動体検知センサ6等が収容されたケーシング7が取付けられ、このケーシング7の上部に照明灯9を、上端部7aに透明カバーで覆われた太陽電池3が配設され構成されている。照明灯9は、光導波体1と、光導波体1を覆う透光性のカバー部9aと、その両端に発光体2A,2Bを収容し、点灯信号等の信号を他の装置への送信,他の装置からの受信が可能な送信部,受信部を収容した両端部9b,9c等から構成される。なお、太陽電池3の受光面において集光させるために、各種レンズ形状の透明カバーで覆うようにしてもよい。 【0026】ここで、ケーシング7の正面下方には開口窓もしくは図2に示すように光透過窓8が設けられ、移動体検知センサ6として焦電型遠赤外線センサーを用いた場合は、この光透過窓8を透過した遠赤外線の変動を検知することにより、移動体を検知することができる。 【0027】図3(a)〜(c)に上記照明装置の変形例を示す。なお、図3(a)〜(c)に示した照明装置の構成部材等については、上記照明装置S,照明装置S1と同様であり説明を省略する。 【0028】図3(a)に示す照明装置S2は、支柱20の先端に太陽電池13及び照明灯19が並設されたケーシング17が設けられたものであり、照明灯19を構成する光導波体11は一端部11aを折り曲げられているか、一端部を開放しており、他端部11bにのみ発光体からの光を入射するようにしている。このように、水平空中保持型の照明装置S2とすることにより、開放されている照明灯19の一端部19aに例えば受送信手段を設けるなどして、複数の照明装置S2を道路等に配置した場合に、照明灯の点灯動作を連係させることが容易にできる。 【0029】図3(b)に示す照明装置S3は、一端部に太陽電池23等を設けた長尺状のケーシング27の上面側に、内部に光導波体21を設けた照明灯29を設け、ケーシングの両端部27a,27bを肉薄とし、これらの箇所に取付け孔12,14を設けたものであり、例えば、家の壁面や道路面等に簡便に設けることができる。また、このような照明装置S3によれば、突出する構造ではないので歩行者等の障害になることはなく、このため、装置の位置や方向が変わりにくく、破損も起こしにくい。また、歩行者等により安全である。 【0030】図3(c)に示す照明装置S4は、支柱30の下端部30aを立設用に尖らせており、上端部に照明灯39を配設したものであり、さらに照明灯39の上端部を末広がり状にし、その上面に太陽電池33を配設している。このような照明装置S4によれば、従来の庭園灯のように、視認性に優れた照明灯とすることができる。 【0031】次に、本発明の照明システムについて説明する。図4に示すように、照明装置S1a〜S1eの多数を駐車場の植木がある園Bを区画する縁Dに沿って配置し、夜間において本システムを園の区画を示す照明灯として適用できる。ここで、各々の照明装置は無線または有線により互いに接続されて成り、各々の照明装置の発光体を点灯させるための信号の伝達を可能としている。すなわち、車両Cや人M等が本システムに近接したときに、これをいずれかの照明装置が検知し、その検知信号に基づいて、検知した照明装置の周辺に位置する特定の照明装置に信号の伝達を行い点灯させるようにするのである。 【0032】例えば、無線により複数の照明装置を連係させて点灯させる場合は、以下のようにして行う。図5は図4におけるA部を拡大した模式図である。図5に示すように照明灯の端部に設けられた発振部42から、隣接する照明装置の受信部41に定期的に信号を発し照明装置に設けられた内部時計を同期させる。上記発振部42としては、赤外発光ダイオード等を、受信部41としてはフォトトランジスタ等を使用する。こうして、隣接した照明装置と、順次、内部時計を同期させることで、照明灯の点灯をこの内部時計に基づいて行わせることにより照明システムの同期点滅,同期変色,連係点滅,連係変色等のバラエティに富んだ発光演出を行うことができる。また、例えば、光が流れるように連係して発光色を変化させることで、進行方向を歩行者や車両運転者に明示できる。また、図4に示すように、駐車可能場所と不可能な場所(区画B)とを明確に知らせることができたり、明かりにより侵入者を特定することが可能となる。なお、この照明システムを店舗等における誘導灯やイルミネーションとして使用してもよい。また、図示はしていないが、セブンセグメントなどの文字形状に本システムを適用し、可変発光文字表示システムとして使用することも可能である。 【0033】次に、本発明の他の実施形態について説明する。 【0034】図6は、照明装置S1を警告灯として用いた例である。光透過窓8の奥に配設された移動体検知センサで車両の接近を検知すると、照明装置S1が発光色を例えば白色から赤色点滅に変化させることで、車両Cの運転者に停止位置を明示する用途に使用しても構わない。同様な構成で、侵入者を検知して赤色点滅発光に変化する防犯灯や動物を検知して赤色点滅発光に変化する害獣防止灯など、様々な用途に利用することが可能である。 【0035】図7は、照明装置S2a〜S2i等を照明システム(路側灯)として用いた例である。これら照明装置を路側灯として応用すると、通路とそれ以外の部分の境界を棒状(線形状)で明確に表示することができる。また、移動体検知センサにより、歩行者が通過すると一定時間発光色を例えば赤色に変化し、来客や侵入者を明確化する用途などに用いてもよい。また、照明装置内も設けた発振部から隣接する照明装置の受信部に電波や赤外線で情報伝達することにより、複数の照明装置が順次発光色を変化させることで、歩行者や車両運転者に対し、進行方向を明示する用途に使用することも可能である。 【0036】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の照明装置及びそれを用いた照明システムでは、小さな発光体でも明るい照明が可能となるので、特に電源として太陽電池を用いる場合に太陽電池の受光面積を大きくする必要がなく、これにより、照明装置や照明システムの見栄えが悪くなったり、照明装置や照明システム全体が大型化することがない。 【0037】また、発光ダイオードを発光体として用いることにより、発光体の交換などのメンテナンスが不要となり、しかもバラエティに富んだ発光色の変化や点滅発光動作などを行うことが可能となるさらに、移動体を検知するセンサを具備させたり、照明装置どうしで点灯させるための信号の伝達を行わせることで、種々の点灯動作を行わせることが可能となり、よりいっそう汎用性に富んだ照明装置及び照明システムを提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006633 【氏名又は名称】京セラ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月27日(1999.5.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−340004(P2000−340004A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−148684 |
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