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【発明の名称】 道路トンネル照明制御システム
【発明者】 【氏名】林 憲一郎

【氏名】望月 敏明

【要約】 【課題】道路トンネルの照明負荷に供給する電力の省力化を図ると共に、照明制御を簡素化できる道路トンネル照明制御システムを提供することである。

【解決手段】道路トンネル1の両坑口2に設けられた太陽光発電モジュール3でその両坑口2の明るさに応じてそれぞれ発電を行い、その発電電力を集電箱5で集電する。演算部6では、この集電箱5で集電された発電電力に基づいて道路トンネル1坑内の照明モードを決定し、制御部7では、演算部6で決定された照明モードに応じて照明負荷が接続された照明回路10を入切する入切指令信号を出力する。また、照明回路10の各照明負荷には、集電箱5からの電力と商用系統からの電力とを連繋して配電する分電盤12から電力が供給される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 道路トンネルの照明制御を行う道路トンネル照明制御システムにおいて、前記道路トンネルの入口部および出口部の両坑口に設けられその両坑口の明るさに応じて発電を行う太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールの発電電力を集電する集電箱と、前記集電箱で集電された発電電力に基づいて前記道路トンネル坑内の照明モードを決定する演算部と、前記演算部で決定された照明モードに応じて照明負荷が接続された照明回路を入切する入切指令信号を出力するための制御部と、前記集電箱からの電力と商用系統からの電力とを連繋して前記照明回路の各照明負荷へ配電する分電盤とを備えたことを特徴とする道路トンネル照明制御システム。
【請求項2】 前記演算部は、前記道路トンネルの入口部の太陽光発電モジュールの発電力と前記道路トンネルの出口部の太陽光発電モジュールの発電電力とを比較し、大きい方の発電電力に基づいて前記道路トンネル坑内の照明モードを決定することを特徴とする請求項1に記載の道路トンネル照明制御システム。
【請求項3】 上り線と下り線との各道路トンネルの照明制御を行う道路トンネル照明制御システムにおいて、上り線の道路トンネルの入口部に設けられその入口部の明るさに応じて発電を行う上り線太陽光発電モジュールと、下り線の道路トンネルの入口部に設けられその入口部の明るさに応じて発電を行う下り線太陽光発電モジュールと、前記上り線太陽光発電モジュールの発電電力を集電する上り線集電箱と、前記下り線太陽光発電モジュールの発電電力を集電する下り線集電箱と、前記上り線集電箱で集電された発電電力に基づいて上り線の道路トンネルの照明モードを決定する上り線演算部と、前記下り線集電箱で集電された発電電力に基づいて下り線の道路トンネルの照明モードを決定する下り線演算部と、前記上り線演算部で決定した上り線の道路トンネルの照明モードに応じて上り線照明負荷が接続された上り線照明回路を入切する入切指令信号を出力するための上り線制御部と、前記下り線演算部で決定した下り線の道路トンネルの照明モードに応じて下り線照明負荷が接続された下り線照明回路を入切する入切指令信号を出力するための下り線制御部と、前記上り線集電箱および前記下り線集電箱からの電力と商用系統からの電力とを連繋して前記上り線照明回路および下り線照明回路の各照明負荷へ配電する分電盤とを備えたことを特徴とする道路トンネル照明制御システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路トンネルの照明制御を行う道路トンネル照明制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路トンネルの照明制御システムは、道路トンネルの両坑口に常時明るさを測定するための輝度計を設置し、その輝度計からの出力信号を基に照明モードの選択を行い、その照明モードに従って道路トンネル坑内の照明を調光制御している。すなわち、照明モードに対応して設けられた照明回路の入切指令信号を出力し、その照明回路に接続された照明負荷を点灯消灯し道路トンネル坑内の調光制御を行っている。
【0003】照明回路の入切指令信号は、照明負荷へ配電を行うための配線用遮断器や開閉器の入切に出力され、この入切により照明モード別に異なる照明回路が選択される。そして、一定時間毎に道路トンネルの両坑口の輝度に基づいて照明モードの更新を行い、その照明制御を行うようにしている。
【0004】道路トンネルには、対面通行を行う道路トンネルと、上り線および下り線での各トンネルチューブを有した道路トンネルとがある。対面通行を行う道路トンネルでは、道路トンネル両坑口の輝度から判定された照明モードを基に条件設定して道路トンネル坑内全体の明るさを調整している。また、上り線および下り線での各トンネルチューブを有した道路トンネルでは、上り線および下り線の各照明モードを基にして、各トンネルチューブ毎に坑内全体の明るさを調整している。このように、いずれの道路トンネルの場合も、道路トンネルの両坑口の輝度を基に道路トンネル坑内の照明を調光制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、対面通行を行う道路トンネルの照明制御は、道路トンネル両坑口の輝度を測定するための輝度計が必要になると共に、道路トンネル両坑口の照明モードを出力するために高価な2受光用の自動調光装置が必要となる。さらに、道路トンネルの両坑口の照明モードを基に条件設定して道路トンネル坑内全体の明るさを調整しているため、複雑で高価な照明制御システムの構築が必要となっている。また、道路トンネルの照明負荷で消費される電力は、道路トンネル坑内で点灯している照明負荷の数が時間的に変化するが、常時使用しているため多大なものとなっている。
【0006】一方、上り線および下り線の各トンネルチューブを有した道路トンネルの照明制御も、対面通行を行う道路トンネルの照明制御の場合と同様に、上り線と下り線とで各入口部の輝度を測定するための輝度計が必要になると共に、上り線と下り線との照明モードを各々出力するために高価な2受光用の自動調光装置が必要となる。さらに、上り線と下り線との各照明モードを基にして、各トンネルチューブ毎に坑内全体の明るさを調整しているため、複雑で高価な照明制御システムの構築が必要となっている。また、道路トンネルの照明負荷で消費される電力も、対面通行を行う道路トンネルの照明制御の場合と同様に、多大なものとなっている。
【0007】本発明の目的は、道路トンネルの照明負荷に供給する電力の省力化を図ると共に、照明制御を簡素化できる道路トンネル照明制御システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる道路トンネル照明制御システムは、道路トンネルの照明制御を行う道路トンネル照明制御システムにおいて、前記道路トンネルの入口部および出口部の両坑口に設けられその両坑口の明るさに応じて発電を行う太陽光発電モジュールと、前記太陽光発電モジュールの発電電力を集電する集電箱と、前記集電箱で集電された発電電力に基づいて前記道路トンネル坑内の照明モードを決定する演算部と、前記演算部で決定された照明モードに応じて照明負荷が接続された照明回路を入切する入切指令信号を出力するための制御部と、前記集電箱からの電力と商用系統からの電力とを連繋して前記照明回路の各照明負荷へ配電する分電盤とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項1の発明に係わる道路トンネル照明制御システムでは、道路トンネルの入口部および出口部の両坑口に設けられた太陽光発電モジュールでその両坑口の明るさに応じてそれぞれ発電を行い、その発電電力を集電箱で集電する。演算部では、この集電箱で集電された発電電力に基づいて道路トンネル坑内の照明モードを決定し、制御部では、演算部で決定された照明モードに応じて照明負荷が接続された照明回路を入切する入切指令信号を出力する。また、照明回路の各照明負荷には、集電箱からの電力と商用系統からの電力とを連繋して配電する分電盤から電力が供給される。
【0010】請求項2の発明に係わる道路トンネル照明制御システムは、請求項1の発明において、前記演算部は、前記道路トンネルの入口部の太陽光発電モジュールの発電力と前記道路トンネルの出口部の太陽光発電モジュールの発電電力とを比較し、大きい方の発電電力に基づいて前記道路トンネル坑内の照明モードを決定することを特徴とする。
【0011】請求項2の発明に係わる道路トンネル照明制御システムでは、請求項1の発明の作用に加え、道路トンネルの入口部の太陽光発電モジュールの発電力と出口部の太陽光発電モジュールの発電電力とのうち、大きい方の発電電力に基づいて道路トンネル坑内の照明モードを決定する。これにより、演算部での照明制御が簡素化される。
【0012】請求項3の発明に係わる道路トンネル照明制御システムは、上り線と下り線との各道路トンネルの照明制御を行う道路トンネル照明制御システムにおいて、上り線の道路トンネルの入口部に設けられその入口部の明るさに応じて発電を行う上り線太陽光発電モジュールと、下り線の道路トンネルの入口部に設けられその入口部の明るさに応じて発電を行う下り線太陽光発電モジュールと、前記上り線太陽光発電モジュールの発電電力を集電する上り線集電箱と、前記下り線太陽光発電モジュールの発電電力を集電する下り線集電箱と、前記上り線集電箱で集電された発電電力に基づいて上り線の道路トンネルの照明モードを決定する上り線演算部と、前記下り線集電箱で集電された発電電力に基づいて下り線の道路トンネルの照明モードを決定する下り線演算部と、前記上り線演算部で決定した上り線の道路トンネルの照明モードに応じて上り線照明負荷が接続された上り線照明回路を入切する入切指令信号を出力するための上り線制御部と、前記下り線演算部で決定した下り線の道路トンネルの照明モードに応じて下り線照明負荷が接続された下り線照明回路を入切する入切指令信号を出力するための下り線制御部と、前記上り線集電箱および前記下り線集電箱からの電力と商用系統からの電力とを連繋して前記上り線照明回路および下り線照明回路の各照明負荷へ配電する分電盤とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明に係わる道路トンネル照明制御システムでは、上り線と下り線の各道路トンネルの入口部に設けられた各々の太陽光発電モジュールで発電された発電電力を各々の集電箱で集電し、各々の集電箱で集電した発電電力を基に、各々の演算部で上り線と下り線とで別々に照明モードの選択を行い、各々の制御部は各々の照明回路を入切して各々の道路トンネル坑内の明るさを調整する。つまり、上り線と下り線との道路トンネル坑内の明るさを別々に調光制御する。また、各々の照明回路の各照明負荷には、各々の集電箱からの電力と商用系統からの電力とを連繋して配電する分電盤から電力が供給される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる道路トンネル照明制御システムのブロック構成図である。この第1の実施の形態は、対面通行を行う道路トンネルを照明制御する場合のものである。
【0015】道路トンネル1の入口部である両坑口2a、2bには、複数台の太陽光発電モジュール(以下PVモジュールという)3a、3bが設けられている。すなわち、道路トンネル1の上り線入口部には、太陽光発電を行うための上り線太陽光発電モジュール(上り線PVモジュール)3aが設けられ、同様に、下り線入口部には複数台の下り線太陽光発電モジュール(下り線PVモジュール)3bが設けられている。上り線PVモジュール3aおよび下り線PVモジュール3bは、道路トンネル1の両坑口の明るさに応じて各々の発電を行う。
【0016】上り線PVモジュール3aの発電電力は照明制御部4の上り線集電箱5aで集電され、同様に、下り線PVモジュール3bの発電電力は照明制御部4の下り線集電箱5bで集電される。
【0017】上り線集電箱5aおよび下り線集電箱5bで集電された発電電力の値(発電量)は、演算部6に入力される。演算部6では、上り線集電箱5aおよび下り線集電箱5bで集電された発電量に基づいて道路トンネル1の坑内全体の照明モードを決定する。これは、光源の明るさとPVモジュール3a、3bでの発電量との間には比例関係があることから、各PVモジュール3a、3bでの発電電力は道路トンネル1の入口部の両坑口2a、2bにおける明るさに相当するからである。演算部6で決定される照明モードには、例えば、「晴天1」、「晴天2」、「曇天1」、「曇天2」等があり、また「昼間」、「夜間」、「深夜」の照明モードがある。
【0018】演算部6で決定された照明モードは制御部7に入力される。制御部7では演算部6で決定された照明モードに応じて、照明コントロールセンタ8の開閉器9に対し、照明モードに対応して予め設けられた照明回路10の入切指令信号を出力する。これにより、その照明回路10に接続された照明負荷を点灯消灯し道路トンネル坑内の調光制御を行う。
【0019】照明回路10は、対面通行での上り線の照明を行う上り線照明回路10a、対面通行での下り線の照明を行う下り線照明回路10b、対面通行での上り線および下り線で共通の照明を行う共通基本回路部10cに分類される。
【0020】一方、上り線集電箱5aおよび下り線集電箱5bで集電された発電電力は、パワーコンディショナ11に入力される。パワーコンディショナ11は、照明負荷へ電源を供給を行うためのPVインバータ、および商用系統と系統連繋を行うための連繋保護装置を内蔵している。すなわち、太陽光発電モジュール3a、3bで得られる発電電力は直流電力であるので、パワーコンディショナ11のPVインバータで交流電力に変換すると共に、連繋保護装置で商用系統からの交流電力と同期をとる。
【0021】そして、分電盤12にて、パワーコンディショナ11を介して得られる太陽光発電モジュール3からの電力と、商用系統から得られる電力とを連繋して、照明コントロールセンタ8の配電用遮断器13を介し照明回路10の各照明負荷へ配電を行う。
【0022】図2は、第1の実施の形態における演算部6および制御部7の動作を示すフローチャートである。道路トンネル1の両坑口2a、2bに設置した上り線PVモジュール3aと下り線PVモジュール3bとで発電された電力は、照明制御部4の上り線集電箱5aと下り線集電箱5bにそれぞれ別々に入力される。
【0023】演算部6では、上り線集電箱5aに集電された発電電力値(発電量)、および下り線集電箱5bに集電された発電電力値(発電量)の測定を行う(S1)。そして、上り線集電箱5aに集電された発電電力値(上り線発電量)と下り線集電箱5bに集電された発電電力値(下り線発電量)とを比較する(S2)。
【0024】比較の結果が、(上り線発電量)≧(下り線発電量)の場合は、上り線発電量に応じた照明モードの選択計算を行い(S3)、比較の結果が逆の場合は下り線発電量に応じた照明モードの選択計算を行う(S4)。この場合の照明モードの選択計算は、対象となる道路トンネル毎に、発電量と照明モードとの対応を予め設定して入力しておき、従来から行われている現地での輝度測定を実施して照明モードの選択計算を行う。そして、ステップS3またはステップS4の照明モードの選択計算の結果より照明モードを決定する(S5)。制御部7では演算部6で決定された照明モードに基づき、照明モード別に照明回路を入切するための入切指令信号を照明コントロールセンタ8に出力する。
【0025】このように、第1の実施の形態では、道路トンネル1の照明負荷での消費電力を省力化するためにPVモジュールを設け、このPVモジュールからの電力と商用系統からの電力とを連繋することにより照明負荷への給電を行う。また、光源の明るさとPVモジュールでの発電量との間に比例関係があることを利用して、各PVモジュールでの発電電力(入口部の明るさ)に応じてトンネル坑内の照明制御を行う。
【0026】この第1の実施の形態によれば、PVモジュール3と商用系統とを系統連繋して道路トンネル1の照明負荷への給電を行うので、照明負荷での消費電力を低減できる。また、PVモジュールの発電量は、道路トンネル1の入口部の明るさに比例して変化するので、その発電量を用いて道路トンネル2の坑内の明るさを調整できる。従って、輝度計を設ける必要がなく、また、対面通行の道路トンネルで両坑口2のいずれか一方の明るさに応じてトンネル坑内全体の照明制御を行うので、照明制御システムを簡略化できると共にコスト低減が図れる。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図3は本発明の第2の実施の形態に係わる道路トンネル照明制御システムのブロック構成図である。この第2の実施の形態は、上り線および下り線での各トンネルチューブを有した道路トンネルを照明制御する場合のものである。
【0028】上り線の道路トンネル1aの入口部の坑口2aには、太陽光発電を行うための上り線太陽光発電モジュール(上り線PVモジュール)3aが設けられ、同様に、下り線の道路トンネル1bの入口部の坑口2bには、複数台の下り線太陽光発電モジュール(下り線PVモジュール)3bが設けられている。上り線PVモジュール3aおよび下り線PVモジュール3bは、道路トンネル1a、1bの両坑口2a、2bの明るさに応じて各々の発電を行う。
【0029】上り線PVモジュール3aの発電電力は照明制御部4の上り線集電箱5aで集電され、同様に、下り線PVモジュール3bの発電電力は照明制御部4の下り線集電箱5bで集電される。
【0030】上り線集電箱5aで集電された発電電力の値(発電量)は、上り線演算部6aに入力され、その上り線集電箱5aで集電された発電量に基づいて道路トンネル1aの坑内全体の照明モードを決定する。これは、光源の明るさとPVモジュール3aでの発電量との間には比例関係があることから、PVモジュール3aでの発電電力は道路トンネル1aの入口部の坑口2aにおける明るさに相当するからである。上り線演算部6aで決定される照明モードには、例えば、「晴天1」、「晴天2」、「曇天1」、「曇天2」、「昼間」、「夜間」、「深夜」の照明モードがある。
【0031】同様に、下り線集電箱5bで集電された発電電力の値(発電量)は、下り線演算部6bに入力され、その下り線集電箱5bで集電された発電量に基づいて道路トンネル1bの坑内全体の照明モードを決定する。下り線演算部6bで決定される照明モードには、例えば、「晴天1」、「晴天2」、「曇天1」、「曇天2」、「昼間」、「夜間」、「深夜」の照明モードがある。
【0032】上り線演算部6aで決定された照明モードは上り線制御部7aに入力され、その照明モードに応じて上り線照明コントロールセンタ8aの開閉器9aに対し、照明モードに対応して予め設けられた照明回路10a、10bの入切指令信号を出力する。これにより、その上り線照明回路10aに接続された上り線照明負荷を点灯消灯し上り線の道路トンネル1aの坑内の調光制御を行う。
【0033】同様に、下り線演算部6bで決定された照明モードは下り線制御部7bに入力され、その照明モードに応じて下り線照明コントロールセンタ8bの開閉器9bに対し、照明モードに対応して予め設けられた下り線照明回路10bの入切指令信号を出力する。これにより、その下り線照明回路10bに接続された下り線照明負荷を点灯消灯し下り線の道路トンネル1bの坑内の調光制御を行う。
【0034】一方、上り線集電箱5aおよび下り線集電箱5bで集電された発電電力は、パワーコンディショナ11に入力される。パワーコンディショナ11は、照明負荷へ電源を供給を行うためのPVインバータ、および商用系統と系統連繋を行うための連繋保護装置を内蔵している。すなわち、太陽光発電モジュール3a、3bで得られる発電電力は直流電力であるので、パワーコンディショナ11のPVインバータで交流電力に変換すると共に、連繋保護装置で商用系統からの交流電力と同期をとる。
【0035】そして、分電盤12にて、パワーコンディショナ11を介して得られる太陽光発電モジュール3からの電力と、商用系統から得られる電力とを連繋して、照明コントロールセンタ8a、8bの配電用遮断器13a、13bを介し照明回路10a、10bの各照明負荷へ配電を行う。
【0036】このように、第2の実施の形態では、上り線の道路トンネル1aと下り線の道路トンネル1bのトンネル照明制御として、各道路トンネル1a、1bの入口部に設置されたPVモジュール3a、3bから出力される発電電力を基に上り線と下り線とで別々に照明モードの選択を行い、別々に上り線の道路トンネル1a、下り線の道路トンネル1bの坑内の明るさを制御する。
【0037】図4は、第2の実施の形態における演算部6および制御部7の動作を示すフローチャートである。図4(a)は上り線演算部6aおよび上り線制御部7aの動作を示すフローチャートであり、図4(b)は下り線演算部6bおよび下り線制御部7bの動作を示すフローチャートである。
【0038】上り線の道路トンネル1aの坑口2aに設置した上り線PVモジュール3aで発電された電力は、照明制御部4の上り線集電箱5aに入力され、下り線の道路トンネル1bの坑口2bに設置した下り線PVモジュール3bで発電された電力は、照明制御部4の下り線集電箱5bに入力される。
【0039】図4(a)において、上り線演算部6aでは、まず上り線集電箱5aに集電された発電電力値(発電量)の測定を行う(S1)。そして、上り線集電箱5aに集電された発電電力値(上り線発電量)に応じた照明モードの選択計算を行い(S2)、照明モードの選択計算の結果より照明モードを決定する(S3)。上り線制御部7aでは上り線演算部6aで決定された照明モードに基づき、照明モード別に照明回路を入切するための入切指令信号を照明コントロールセンタ8aに出力する。
【0040】同様に、下り線演算部6bでは、図4(b)に示すように、まず下り線集電箱5bに集電された発電電力値(発電量)の測定を行う(S1)。そして、下り線集電箱5bに集電された発電電力値(下り線発電量)に応じた照明モードの選択計算を行い(S2)、照明モードの選択計算の結果より照明モードを決定する(S3)。下り線制御部7bでは下り線演算部6bで決定された照明モードに基づき、照明モード別に照明回路を入切するための入切指令信号を照明コントロールセンタ8bに出力する。
【0041】この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、上り線と下り線の各道路トンネル1a、1bの入口部に取り付けられたPVモジュール3a、3bから出力される発電量を基に、上り線と下り線の各道路トンネル1a、1b毎に道路トンネル1の坑内全体の照明モードを決定するので、上り線および下り線の各道路トンネルの入口部の明るさに応じて、上り線および下り線の各道路トンネルの坑内全体の照明制御が可能となる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、PVモジュールと商用系統とを系統連繋して道路トンネルの照明負荷への給電を行うので、照明負荷での消費電力を低減できる。また、PVモジュールの発電量は、道路トンネルの入口部の明るさに比例して変化するので、その発電量を用いて道路トンネルの坑内の明るさを調整できる。従って、輝度計を設ける必要がない。また、道路トンネルで坑口のの明るさに応じてトンネル坑内全体の照明制御を行うので、照明制御システムを簡略化できると共にコスト低減が図れる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成11年5月27日(1999.5.27)
【代理人】 【識別番号】100100516
【弁理士】
【氏名又は名称】三谷 惠 (外1名)
【公開番号】 特開2000−340003(P2000−340003A)
【公開日】 平成12年12月8日(2000.12.8)
【出願番号】 特願平11−147409