| 【発明の名称】 |
車両用放電灯点灯ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】宮田 理
【氏名】平田 久生
【氏名】矢口 泰久
【氏名】岩城 邦夫
【氏名】佐藤 勇
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| 【要約】 |
【課題】従来の点灯ユニットにおいては、灯具に組込んだときの耐圧性に不足を生じると共に放電灯と駆動部との何れか一方に不具合を生じたときには、全てを交換しなければならずメンテナンスがコストアップする問題点があった。
【解決手段】本発明により、樹脂口金3にはアウターバルブ2aと嵌合する溝径とされたバルブ取付溝3aが設けられ、この樹脂口金3を保持し駆動部5を収納する駆動部ケース4に反射鏡10への取付フランジ41aと、放電室方向に延長されて反射鏡内部に突出するバーナーバンド取付部41bとが設けられ、更に駆動部ケース4が前半部ケース41Aと後半部ケース41Bとに分割可能とされた車両用放電灯点灯ユニット1としたことで、樹脂口金と駆動部ケースとに耐圧向上に最適形状を与えられるものとすると共に、何れか一方に不具合を生じたときにも、不具合を生じた側のみ交換を可能とし課題を解決するものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電灯、起動回路および高圧トランスが一体化されて成る車両用放電灯点灯ユニットにおいて、前記放電灯のバルブ部に取付けられる樹脂口金には前記放電灯のバルブ部のアウターバルブと嵌合する溝径とされて且つ入口側の溝幅が広く設定されたバルブ取付溝が設けられ、この樹脂口金を保持し前記起動回路および高圧トランスを収納する駆動部ケースに反射鏡への取付フランジと、前記樹脂口金を放電灯側から覆い前記放電灯の放電室方向に延長されて反射鏡内部に突出するバーナーバンド取付部とが設けられていることを特徴とする車両用放電灯点灯ユニット。 【請求項2】 前記駆動部ケースは、前記樹脂口金を前記放電灯の軸に略直交する方向に前半部ケースと後半部ケースとに二分割可能に形成され、前記前半部ケースには前記放電灯を保持する樹脂口金が一体化されていて放電灯の交換が可能とされていることを特徴とする請求項1記載の車両用放電灯点灯ユニット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車両用のヘッドランプに関するものであり、詳細には光源としてメタルハライド放電灯など放電灯を採用され、これにより、ヘッドランプに前記放電灯を点灯するために設けられる点灯ユニットの構成に係るものである。 【0002】 【従来の技術】この種の放電灯91をヘッドランプの光源として採用するときには、図3に示すようにヘッドランプ80の反射鏡81に所定位置として取付けが行えるように樹脂口金92を設けるものであり、この樹脂口金92にはフランジ部92aが設けられていて、反射鏡81に対して所定位置が与えられるものとされている。 【0003】また、前記放電灯91のアウターバルブ91aには、金属性のバーナーバンド91bが取り付けられて、前記樹脂口金92との溶着が行われている。このように構成された放電灯91と樹脂口金92とは前記フランジ部92aを基準として位置決めが行われているので、ヘッドランプ80の反射鏡81に取付けを行うのみで放電室91cに所定位置が与えられるものと成る。尚、図中に符号94で示すものはセラミックプレートであり、樹脂口金92を放電灯91点灯時の高温から保護するために設けられる。 【0004】ところで、前記放電灯91は点灯開始時には、約25,000Vの起動電圧が印加されるものであり、上記のように樹脂口金92のみを取付けた構成では、上記の高電圧を樹脂口金92に配線しなければ成らないものとなり、高圧配線がヘッドランプ80の外部まで至るものとなり、感電事故など安全面での問題点を生じるものとなる。 【0005】そこで、この点の解決策として、図4に示すように、前記樹脂口金92と一体化して駆動部ケース93を形成し、この駆動部ケース93内に起動回路、高圧トランス(図示は省略する)などを収納して点灯ユニット90として、ヘッドランプ80としては、12Vの給電を行えば良いものとして、上記の問題点を解決する方法(例えば特開平8−315624号公報)が行われている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した点灯ユニット90においては、反射鏡81との取付構成は樹脂口金92の場合と同じ構成を踏襲するものであるので、図3に示したように反射鏡81に取付けを行ったときには、金属メッキが行われた反射鏡81、この反射鏡81に取付けられたフード82との間でリークを生じ易い問題点を引き継ぐものとなっている。 【0007】加えて、駆動部ケース93が樹脂口金92と一体化されたことで、放電灯91と駆動部との何れかに不具合を生じたときには、点灯ユニット90の全体を交換しなければ成らないものとなり、資源の有効利用が損なわれるばかりではなく、廃棄時には駆動部と放電灯91との分別作業も必要となるなど手間もかかるものとなり全体コストを上昇させる問題点も生じ、これらの点の解決が課題とされるものとなっている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来の課題を解決するための具体的な手段として放電灯、起動回路および高圧トランスが一体化されて成る車両用放電灯点灯ユニットにおいて、前記放電灯のバルブ部に取付けられる樹脂口金には前記放電灯のバルブ部のアウターバルブと嵌合する溝径とされて且つ入口側の溝幅が広く設定されたバルブ取付溝が設けられ、この樹脂口金を保持し前記起動回路および高圧トランスを収納する駆動部ケースに反射鏡への取付フランジと、前記樹脂口金を放電灯側から覆い前記放電灯の放電室方向に延長されて反射鏡内部に突出するバーナーバンド取付部とが設けられていることを特徴とする車両用放電灯点灯ユニット、、および、前記駆動部ケースは、前記樹脂口金を前記放電灯の軸に略直交する方向に前半部ケースと後半部ケースとに二分割可能に形成され、前記前半部ケースには前記放電灯を保持する樹脂口金が一体化されていて放電灯の交換が可能とされていることを特徴とする車両用放電灯点灯ユニットを提供することで課題を解決するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは本発明に係る車両用放電灯点灯ユニット(以下に点灯ユニット1と略称する)であり、この点灯ユニット1は、基本構成として放電灯2と、樹脂口金3と、駆動部ケース4とから構成されるものである点は従来例のものと同様である。 【0010】ここで、本発明においては、前記放電灯2を保持するための樹脂口金3と、起動回路、高圧トランスなど駆動部5を収納するための駆動部ケース4とが一体化されて成形されることはなく、それぞれが前記した高電圧に対する耐圧の確保、および、メンテナンスなどに対して最適化した構成とされている。 【0011】以下に、上記した本発明の構成を更に詳細に説明する。先ず、本発明においては前記樹脂口金3にはフランジは設けられることはなく、この樹脂口金3には放電灯2のアウターバルブ2aの端部に勘合するバルブ取付溝3aが設けられ、放電灯2に対して基本的な位置決めを行うものとされている。 【0012】このときに、前記バルブ取付溝3aは入口側の溝幅が前記アウターバルブ2aの肉厚よりも適宜に広いものとされ、底部近傍ではアウターバルブ2aの肉厚とほぼ同一のものとされて、このバルブ取付溝3aに挿着された放電灯2の放電室2bに対して振れ方向への自由度を与え、後に行われる反射鏡10との位置合わせに備えるものとされている。 【0013】また、前記樹脂口金3には従来例のものと同様に、放電灯2に電源を供給するための高圧端子3b、低圧端子3cが設けられると共に、前記高圧端子3bと低圧端子3cとの間には隔壁3dが設けられるなどして、両端子3b、3c間に加えられる高電圧(25,000V)に対する耐圧が確保されている。 【0014】また、前記駆動部ケース4は本体部41と、蓋部42とで密閉する函状に形成されるものであり、前記本体部41は前記放電灯2が取付けられた樹脂口金3を蓋部42を外した状態の開口部側から挿着する構成とされ、一部に樹脂口金3を放電灯2側から覆う部分が設けられていて、挿着時には突接により位置決めが行われるものとされている。尚、前記本体部41は内部に駆動部5を収納可能な寸法として形成されるものであることは言うまでもない。 【0015】そして、本発明では、上記した突接による位置決めが行われた状態で、従来例の樹脂口金に取付フランジが設けられていた位置に相当して、本体部41側に取付フランジ41aが設けられ、反射鏡10に対しては本体部41により位置決めが行われるものとされている。加えて、本発明の本体部41には、反射鏡10側に突出するバーナーバンド取付部41bが設けられている。 【0016】このように形成された本発明の点灯ユニット1を組立てるときには前記バルブ取付溝3aにアウターバルブ2aの端部が挿入され、高圧端子3bへの配線が行われて放電灯2が取付けられた樹脂口金3を開口部側から本体部41に挿着する。しかる後に本体部41のバーナーバンド取付部41bにバーナーバンド6を取付け、取付フランジ41aに対する放電室2bの位置決めを行い、レーザー加熱などにより溶着を行って放電灯2および樹脂口金3の本体部41に対する固定を行う。 【0017】その後に、従来例と同様に点灯時の放電室2bからの発熱から本体部41および樹脂口金3を保護するセラミックプレート7を本体部41の先端に取付け、更に低圧端子3cへの配線を行うものである。そして、前記本体部41の内部には駆動部5、(高圧トランス、起動回路など、)が組込まれ蓋部42で施蓋されることで高電圧の部分は密閉が行われるのである。 【0018】ついで、上記の構成とした本発明の点灯ユニット1の作用および効果について説明を行う。本発明により樹脂口金3と駆動部ケース4とを別体として形成したことで、耐圧性の低下、或いは、作業性の低下を来すことなくそれぞれに対して最適な形状を与えることが可能となる。尚、図中に符号8で示すものは金属ケースであり、駆動部5から放射される電磁波雑音を遮蔽するために設けられるものである。 【0019】特に、駆動部ケース4の本体部41においては既に樹脂口金3により放電灯2が首振りを可能な状態として樹脂口金3に保持されているので、放電室2bの位置を微調整すれば良いものとなり、作業性を損なうことなく放電室2b方向に延長が可能となる。このことは、反射鏡10に設けられているフード11との延面距離を大幅に延長できるものとなり、従来例では問題を生じやすかった点を解決する。 【0020】また、このようにしたことで、本体部41は反射鏡10の内部に突出するものとなるが、本来、この本体部41が突出する部分は放電灯2からの直射光が外部へ放射されることを防ぐためのフード11で覆われている無効な部分であるので、性能的に影響を与えることはなく、また、前記フード11により外部からも見えることがないので、外観的にも美観を損なうことがないものとなる。 【0021】図2は本発明の別な実施形態であり、この実施形態も樹脂口金3と駆動部ケース4とが別体として形成されている点は前の実施形態と同様であり、また、それぞれは形状的にも前の実施形態とほぼ同じであるが、この実施形態では前記本体部41が更に、前記樹脂口金3との係着固定を行う部分である前半部ケース41Aと、行わない部分である後半部ケース41Bとに分割されている。 【0022】そして、通常の状態では、前記前半部ケース41Aと後半部ケース41Bとは螺着など適宜な手段で一体化が行われているので、上記した放電灯2との組立工程、或いは、反射鏡10との取付工程は前の実施形態のものと全く同様に行えるものとなる。 【0023】ここで、万一に放電灯2あるいは駆動部5の何れかに不具合を生じたときには上記した前半部ケース41Aと後半部ケース41Bとの係着を解除すれば、前半部41Aの側には樹脂口金2と放電灯3が付属し、後半部ケース41Bには駆動部5が付属する状態で両者の分離が可能となり、よって、不具合を生じた側の交換が容易に可能となる。 【0024】 【発明の効果】以上に説明したように本発明により、放電灯のバルブ部に取付けられる樹脂口金には放電灯のバルブ部のアウターバルブと嵌合する溝径とされて且つ入口側の溝幅が広く設定されたバルブ取付溝が設けられ、この樹脂口金を保持し起動回路および高圧トランスを収納する駆動部ケースに反射鏡への取付フランジと、前記樹脂口金を放電灯側から覆い前記放電灯の放電室方向に延長されて反射鏡内部に突出するバーナーバンド取付部とが設けられている車両用放電灯点灯ユニットとしたことで、樹脂口金と駆動部ケースとに反射鏡と組合せた場合なども考慮した最適な形状を与えることを、組立工程の煩雑化などを生じることなく可能とし、従来は発生しがちであったフードの脚部とのリーク発生などを防止し、実用性の向上に極めて優れた効果を奏するものである、【0025】加えて、駆動部ケースを樹脂口金を放電灯の軸に略直交する方向に前半部ケースと後半部ケースとに二分割可能に形成され、前記前半部ケースには前記放電灯を保持する樹脂口金が一体化されている車両用放電灯点灯ユニットとしたことで、放電灯と駆動部との分離を可能とし、何れか一方に不具合を生じたときにも、不具合を生じた方のみの交換を可能とし、使用者側にはメンテナンス費用のコストダウンを可能とする優れた効果を奏すると共に、製造者側では廃棄時の分別を容易とし処理工数の低減を可能とする優れた効果を奏するものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002303 【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月14日(1999.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−322910(P2000−322910A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−134301 |
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