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【発明の名称】 車両用照明装置
【発明者】 【氏名】村橋 克広

【要約】 【課題】大光量の連続点灯に最適。

【解決手段】1個の光源装置1を点灯すると、その1個の光源装置1からの光(可視光線VL)が、光量がそのままの状態で、1本の回転側ライトガイド3、7(回転側光伝達路)に伝達され、それと同時に、回転装置6を作動させると、前記1本の回転側ライトガイド3が回転する。この結果、回転する1本の回転側ライトガイド3に伝達された光が、複数本の固定側ライトガイド41〜48、81〜88(固定側光伝達路)に時間を区切って伝達され、この複数本の固定側ライトガイド41〜48を経て、リヤーコンビネーションランプのターンシグナルランプの各ランプ51〜58(車両の複数箇所の所定位置の車両照明用ランプ)から外部に時間を区切って照射される。このように、1個の光源装置1の光量をそのまま時間を区切って使用して車両の複数箇所を照明することにより、大光量の連続点灯に最適である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両に搭載された1個の光源装置と、前記1個の光源装置と前記車両の複数箇所の所定位置との間に配線され、前記1個の光源装置からの光を前記車両の複数箇所の所定位置に伝達する1本の回転側光伝達路及び複数本の固定側光伝達路と、前記車両の複数箇所の所定位置にそれぞれ配置され、前記1本の回転側光伝達路及び複数本の固定側光伝達路で伝達された光を外部に照射する複数個の車両照明用ランプと、前記複数本の回転側光伝達路に連結され、前記複数本の回転側光伝達路を回転させて前記1個の光源装置からの光を前記複数個の車両照明用ランプから外部に時間を区切って照射させる回転装置と、を備えたことを特徴とする車両用照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された光源装置からの光を光伝達路で車両の所定位置に伝達し、かつ、その車両の所定位置から外部に照射する車両用照明装置に係り、特に、1個の光源装置の光量をそのまま時間を区切って使用して車両の複数箇所を照明することにより、大光量の連続点灯に最適である車両用照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用照明装置は、一般に、車両に搭載された光源装置と、その光源装置と車両の所定位置との間に配線され、前記光源装置からの光を前記車両の所定位置伝達する光伝達路と、前記車両の所定位置に配置され、前記光伝達路で伝達された光を外部に照射する車両照明用ランプとを備える。そして、前記光源装置を点灯すると、その光源装置からの光は前記光伝達路により車両の所定位置の車両照明用ランプに伝達され、かつ、その光伝達路により伝達された光は車両照明用ランプから外部に照射される。そして、この種の車両用照明装置としては、例えば、特開平5−81902号公報、特開平6−48248号公報、特開平8−195103号公報、特開平10−90506号公報等に記載のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来の車両用照明装置においては、1個の光源装置に対して複数個の車両照明用ランプを使用した場合、1個の光源装置で車両の複数箇所を同時に照明できるが、1個の光源装置の光量が分割半減されるために、大光量の連続点灯には不適である等の課題がある。
【0004】本発明は、上述の車両用照明装置の改良に係り、その目的とするところは、1個の光源装置の光量をそのまま時間を区切って使用して車両の複数箇所を照明することにより、大光量の連続点灯に最適である車両用照明装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を達成するために、車両に搭載された1個の光源装置と、前記1個の光源装置と前記車両の複数箇所の所定位置との間に配線され、前記1個の光源装置からの光を前記車両の複数箇所の所定位置に伝達する1本の回転側光伝達路及び複数本の固定側光伝達路と、前記車両の複数箇所の所定位置に配置され、前記1本の回転側光伝達路及び複数本の固定側光伝達路で伝達された光を外部に照射する複数個の車両照明用ランプと、前記複数本の回転側光伝達路に連結され、前記複数本の回転側光伝達路を回転させて前記1個の光源装置からの光を前記複数個の車両照明用ランプから外部に時間を区切って照射させる回転装置と、を備えたことを特徴とする。
【0006】この結果、本発明の車両用照明装置は、1個の光源装置を点灯すると、その1個の光源装置からの光が、光量がそのままの状態で、1本の回転側光伝達路に伝達され、それと同時に、回転装置を作動させると、前記1本の回転側光伝達路が回転する。これにより、回転する1本の回転側光伝達路に伝達された光が、複数本の固定側光伝達路に時間を区切って伝達され、この複数本の固定側光伝達路を経て、車両の複数箇所の所定位置の車両照明用ランプから外部に時間を区切って照射される。このように、1個の光源装置の光量をそのまま時間を区切って使用して車両の複数箇所を照明することにより、大光量の連続点灯に最適である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用照明装置の一実施形態を添付図面を参照して説明する。図1において、1は車両(図示していないが、この例では自動車)に搭載された1個の光源装置である。この光源装置1は、リフレクタ10と、光源11とから構成されている。
【0008】前記リフレクタ10は、一端が閉塞し、かつ、他端が開口した椀形状をなし、前記光源11からの光Lのうち可視光線VLを反射させ、かつ、赤外線や熱線IRを透過させるダイクロイックミラー(コールドミラー)等から構成されている。このリフレクタ10の内面は、例えば、第1焦点F1と第2焦点F2とを有する回転楕円面の一部の反射面からなる。この反射面の回転楕円面は、光軸(図示せず)、すなわち、第1焦点F1と第2焦点F2とを結ぶ軸を回転軸とする。
【0009】前記光源11は、放電灯(例えば、メタルハライドランプ等の高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)等)、又は、ハロゲン灯等から構成されている。この光源11は、前記リフレクタ10に、光源11の発光部がリフレクタ10の第1焦点F1近傍に位置するように、着脱可能に取り付けられている。
【0010】図1において、2は前記光源装置1のリフレクタ10の第2焦点F2近傍に配置された調光レンズ(コリメーターレンズであって、リフレクタ10の反射面から反射された可視光線VLを、光軸と平行な平行光とするレンズ)である。
【0011】図1において、3及び41、42、43、44、45、46、47、48(以下、41〜48と表示する)は前記光源装置1及び調光レンズ2と後述する車両照明用ランプ51、52、53、54、55、56、57、58(以下、51〜58と表示する)との間に配線された1本の回転側光伝達路としての回転側ライトガイド及び複数本、この例では、8本の固定側光伝達路としての固定側ライトガイドである。この1本の回転側ライトガイド3は、クランク形状をなし、1個の光入射端30と2個の全反射部31、32と1個の光出射端33とをそれぞれ有する。光入射端30は、前記調光レンズ2に対向する。この回転側ライトガイド3の光入射端30から第1全反射部31までの中心軸が前記光軸と一致する。一方、8本の固定側ライトガイド41〜48は、円柱形状をなし、1個の光入射端410、420、430、440、450、460、470、480(以下、410〜480と表示する)と1個の光出射端(図示せず)とをそれぞれ有する。光入射端410〜480は、光軸を中心とする円周上に等間隔に、かつ、前記回転側ライトガイド3の光出射端33に対向する。光出射端は、後述する車両照明用ランプ51〜58にそれぞれ接続されている。
【0012】上述の回転側ライトガイド3及び固定側ライトガイド41〜48は、前記調光レンズ2からの可視光線VLを回転側ライトガイド3の光入射端30で入射し、かつ、この入射した可視光線VLを2個の全反射部31、32を経て光出射端33に伝達し、さらにこの1本の回転側ライトガイド3の光出射端33からの可視光線VLを8本の固定側ライトガイド41〜48の光入射端410〜480で時間を区切ってそれぞれ入射し、かつ、この時間を区切って入射した可視光線VLを光出射端に伝達し、この8本の固定側ライトガイド41〜48の光出射端から可視光線VLを時間を区切って後述する車両照明用ランプ51〜58に出射するものである。上述の回転側ライトガイド3及び固定側ライトガイド41〜48としては、例えば、特開平5−81902号公報、特開平6−48248号公報、特開平8−195103号公報、特開平10−90506号公報に記載されたものであって、延伸加工等で形成された光ファイバーから構成されたもの、押出し成形等で形成された棒状の光ファイバーから構成されたもの、また、本出願人が先に出願したものであって、樹脂材を射出成形により所定の形状に形成されたもの(特願平10−311086号)などがある。
【0013】図2において、51〜58は車両の所定位置に配置された車両照明用ランプである。この例では、自動車の後部の左右両側に配置装備されたリヤーコンビネーションランプRCのうちのターンシグナルランプTLである。このターンシグナルランプTLである車両照明用ランプ51〜58は、8個横方向に並べられており、それぞれ三角形状をなす。このターンシグナルランプTLの8個の各ランプ51〜58には、前記8本の固定側ライトガイド41〜48の光出射端がそれぞれ接続されている。この結果、8本の固定側ライトガイド41〜48の光出射端から時間を区切って出射された可視光線VLにより、ターンシグナルランプTLの8個の各ランプ51〜58が内側から外側(図2に示すように、自動車の後部の右側に配置装備するリヤーコンビネーションランプRCの場合、左側から右側)に、時間を区切って連続的にアンバー色光を点灯発光する。なお、上述のリヤーコンビネーションランプRCは、上述のアンバー色光を点灯発光するターンシグナルランプTLと、赤色光を点灯発光するテールストップランプSLと、白色光を発光するバックアップBLとから組み合わせられている。
【0014】図1において、6は前記回転側ライトガイドに連結された回転装置である。この回転装置6は、自動車のバッテリー等からなる電源(図示せず)に接続されたモータドライブ回路60と、そのモータドライブ回路60に接続されたモータMと、そのモータMと前記回転側ライトガイド3の間に介装された回転力伝達機構とから構成されている。上述の回転力伝達機構は、前記モータMの回転軸に固定された第1ギア61と、その第1ギア61に噛み合う第2ギア62と、その第2ギア62に噛み合う第3ギア63とからなる。この第3ギア63の回転軸を光軸と合致させ、この第3ギア63の中心に前記回転側ライトガイド3の光入射端30が固定されている。前記モータドライブ回路60は、前記モータMの回転速度を早くしたり遅くしたり、また、前記モータMの回転を連続的に又は間欠的に行ったりするものである。この結果、モータドライブ回路60を介してモータMを駆動させることにより、回転力伝達機構の第1ギア61、第2ギア62、第3ギア63を介して、回転側ライトガイド3が回転し、それに伴って、この1本の回転側ライトガイド3の光出射端33は、光軸を中心とする円周上を回転して、その円周上に等間隔に配置された8本の固定側ライトガイド41〜48の光入射端410〜480にそれぞれ時間を区切って対向することとなる。
【0015】なお、図面では省略した自動車の後部の左側に配置装備されるリヤーコンビネーションランプのターンシグナルランプの各ランプには、図1中の光源装置1、調光レンズ2、回転側ライトガイド3、固定側ライトガイド41〜48、回転装置6と同様のものが配置、配線されている。
【0016】この実施形態における本発明の車両用照明装置は、以上の如き構成からなり、以下、その作用について説明する。まず、光源装置1の光源11を点灯すると同時に、回転装置6のモータドライブ回路60を介してモータMを駆動させる。すると、光源11からの光Lがリフレクタ10に達し、このリフレクタ10において、光源11からの光Lのうち、可視光線VLが第2焦点F2側に反射され、かつ、赤外線や熱線IRが透過する。前記第2焦点F2側に反射された可視光線VLは、光量がそのままの状態で、調光レンズ2を経て1本の回転側ライトガイド3の光入射端30に入射し、かつ、この回転側ライトガイド3中を2個の全反射部31、32を経て光出射端33に伝達される。一方、モータMの回転力が回転力伝達機構61、62、63を介して前記1本の回転側ライトガイド3に伝達され、前記回転側ライトガイド3が光軸を中心として時計方向に回転し、それに伴って、前記1本の回転側ライトガイド3の光出射端33が光軸を中心とする円周上に等間隔に配置された8本の固定側ライトガイド41〜48の光入射端410〜480にそれぞれ時間を区切って対向する。
【0017】この結果、前記1本の回転側ライトガイド3の光出射端33に伝達された可視光線VLは、その光出射端33から前記8本の固定側ライトガイド41〜48の光入射端410〜480にそれぞれ時間を区切って入射し、この8本の固定側ライトガイド41〜48中を光入射端410〜480から光出射端にそれぞれ伝達される。前記8本の固定側ライトガイド41〜48の光出射端に伝達された可視光線VLは、この光出射端からリヤーコンビネーションランプRCのターンシグナルランプTLの8個のランプ(車両照明用ランプ)51〜58に時間を区切って出射する。このために、前記8個のランプ51〜58は、時間を区切って内側から外側に順次連続的にアンバー色光を点灯発光する。なお、図2においては、1番内側のランプ51がアンバー色光を点灯発光している状態を示している。前記回転側ライトガイド3が1回転以上回転すると、1番外側のライト58の点灯発光が終了して1番内側のライト51の点灯発光が再開され、上述の連続点灯が行われる。
【0018】このように、1個の光源装置1の光量をそのまま時間を区切って使用して、リヤーコンビネーションランプRCのターンシグナルランプTLの8個のランプ51〜58を点灯発光することにより、大光量の連続点灯に最適である。
【0019】特に、この実施形態においては、光源11からの光Lのうち可視光線VLを反射させ、かつ、赤外線や熱線IRを透過させるダイクロイックミラー(コールドミラー)等から構成されているリフレクタ10を使用するので、調光レンズ2、回転側ライトガイド3、固定側ライトガイド41〜48、車両照明用ライト51〜58を熱から保護することができる。
【0020】図3は回転側ライトガイド及び固定側ライトガイドの変形例を示した一部概略斜視図である。この変形例における回転側ライトガイド7は、1個の光入射端と1個の光出射端からなる円柱形状をなすものである。また、この変形例における固定側ライトガイド81〜88は、小径円柱形状のものを多数本束ねて1本の固定側ライトガイドを構成するものである。
【0021】なお、上述の実施形態においては、リヤーコンビネーションランプRCのターンシグナルランプTLの各ランプ41〜48に使用した例について説明したが、本発明の車両用照明装置は、その他のランプ、例えば、足下を順次照明する照明装置、また、室内を順次イルミネーション照明するイルミネーション照明装置、さらに、車両の多数の場所を順次切り替えて照明する照明装置等々にも適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の車両用照明装置は、1個の光源装置を点灯すると、その1個の光源装置からの光が、光量がそのままの状態で、1本の回転側光伝達路に伝達され、それと同時に、回転装置を作動させると、前記1本の回転側光伝達路が回転するものであるから、回転する1本の回転側光伝達路に伝達された光が、複数本の固定側光伝達路に時間を区切って伝達され、この複数本の固定側光伝達路を経て、車両の複数箇所の所定位置の車両照明用ランプから外部に時間を区切って照射される。このために、1個の光源装置の光量をそのまま時間を区切って使用して車両の複数箇所を照明することにより、大光量の連続点灯に最適である。
【出願人】 【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
【出願日】 平成11年5月10日(1999.5.10)
【代理人】 【識別番号】100059269
【弁理士】
【氏名又は名称】秋本 正実
【公開番号】 特開2000−322909(P2000−322909A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願平11−128708