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【発明の名称】 車両用ランプ及びその冷却装置
【発明者】 【氏名】加藤 智久

【要約】 【課題】ランプバルブの発熱に対するハウジング内の温度上昇を抑止するようにする。

【解決手段】ランプバルブ7と、ランプバルブ7を有するハウジング6と、ハウジング6の開口部のところに設けられるレンズ4と、からなる車両用ランプに関して、ハウジング6内に温度センサ5を設けるとともに、ハウジング6の一部のところに、モータ2にて駆動されるファン1を設ける。上記温度センサ5からの信号によりハウジング6内の温度が所定値以上になったと判断されたときには、スイッチング手段3の作動によりモータ2及びファン1が駆動され、上記ハウジング6内の熱気が外部に排出されるようになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプバルブと、当該ランプバルブの収納されるハウジングと、当該ハウジングの開口部のところに設けられるものであって上記ランプバルブからの光束を所定の方向へ照射するレンズと、からなる車両用ランプにおいて、上記ハウジングのところに、当該ハウジング内の温度を検出する温度センサを設けるとともに、当該温度センサからの信号により上記ハウジング内の温度が所定値以上になったものと判断されたときに、当該ハウジング内の熱気を排出するように作動するファンを設けることとした構成からなることを特徴とする車両用ランプ。
【請求項2】 ランプバルブと、当該ランプバルブの収納されるハウジングと、当該ハウジングの開口部のところに設けられるものであって上記ランプバルブからの光束を所定の方向へ照射するレンズと、からなる車両用ランプの、その冷却装置に関して、上記ハウジングのところに、当該ハウジング内の温度を検出する温度センサを設けるとともに、当該温度センサからの信号により上記ハウジング内の温度が所定値以上になったものと判断されたときに、当該ハウジング内の熱気を排出するように作動するファンを設け、更に、当該ファンにて排出された熱気を、車体の内外板部材間にて形成される空間部を介して本車両のベンチレーション用アウトレットのところに導くようにした構成からなることを特徴とする車両用ランプの冷却装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ランプ及びその冷却装置に関するものであり、特に、ランプバルブの発光により生ずる熱が、当該ランプバルブの収納されるハウジング内に滞留することのないようにした熱排出手段を有する車両用ランプの、その冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ランプ、特に、発熱発光タイプのランプバルブを有するものにおいては、例えば、図4に示す如く、当該ランプバルブ30の発光によって、ハウジング20内には熱気が滞留することとなる。その結果、この熱気の滞留によって、ハウジング20が熱変形等を起すと言う問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解決するために、ハウジング20の材質を耐熱プラスチック材からなるようにしたり、あるいは図4に示す如く、ハウジング20の内面側であって、その上方部のところに、アルミニウム合金製の断熱板10等を設けるようにしたものが挙げられる。しかしながら、これらのものは、その製造コストの上昇をまねくと言う問題点がある。また、ハウジング周りの冷却効率に関しては、まだ不十分な点がある。これらのことを考慮して、ハウジング内の熱気を効率良く排出させることのできるようにした車両用ランプ及びその冷却装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明においては、ランプバルブと、当該ランプバルブの収納されるハウジングと、当該ハウジングの開口部のところに設けられるものであって上記ランプバルブからの光束を所定の方向へ照射するレンズと、からなる車両用ランプに関して、上記ハウジングのところに、当該ハウジング内の温度を検出する温度センサを設けるとともに、当該温度センサからの信号により上記ハウジング内の温度が所定値以上になったものと判断されたときに、当該ハウジング内の熱気を排出するように作動するファンを設けることとした構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては次のような作用を呈することとなる。すなわち、ランプバルブの発光作用により、ハウジング内の温度が所定値以上に上昇したとすると、ハウジング内に設けられたセンサからの信号により、スイッチング機構がON作動をし、上記ファンが作動を開始する。その結果、ハウジング内の熱気はハウジングの外へと効率良く排出され、ハウジング内の温度は低減化されることとなる。従って、ハウジングの熱変形等を心配する必要が無くなり、ハウジングを安価な素材にて形成することができるようになる。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明する。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載のものと同じである。その特徴とするところはハウジングから排出された熱気を車両外部へと効率良く排出させるようにしたことである。すなわち、本発明においては、ランプバルブと、当該ランプバルブの収納されるハウジングと、当該ハウジングの開口部のところに設けられるものであって上記ランプバルブからの光束を所定の方向へ照射するレンズと、からなる車両用ランプの、その冷却装置に関して、上記ハウジングのところに、当該ハウジング内の温度を検出する温度センサを設けるとともに、当該温度センサからの信号により上記ハウジング内の温度が所定値以上になったものと判断されたときに、当該ハウジング内の熱気を排出するように作動するファンを設け、更に、当該ファンにて排出された熱気を、車体の内外板部材間にて形成される空間部を介して本車両のベンチレーション用アウトレットのところに導くようにした構成を採ることとした。このような構成を採ることにより、本発明のものにおいては、ハウジング内の熱気が、上記車両用ベンチレーション機構を介して、効率良く車体の外部へと排出されることとなり、ハウジング内の温度上昇を効率良く抑えることができるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図1ないし図3を基に説明する。本実施の形態に関するものの、その構成は、図1に示す如く、ランプバルブ7を収納するハウジング6と、当該ハウジング6の開口部のところに設けられるものであって上記ランプバルブ7からの光束を所定の方向へ照射するレンズ4と、上記ハウジング6の上面部のところに設けられるものであって当該ハウジング6内の温度を検出する温度センサ5と、当該温度センサ5からの信号により上記ハウジング6内の温度が所定値以上になったものと判断されたときに、所定のON作動をするスイッチング手段3と、当該スイッチング手段3のON作動に基づき作動するモータ2と、当該モータ2の作動により駆動されるものであって上記ハウジング6内の熱気を排出するように作動するファン1と、からなることを基本とするものである。
【0008】このような基本構成からなるものにおいて、上記ハウジング6の一部であって上記ファン1の設けられるところには、図3に示す如く、上記ファン1に連続してダクト8が設けられるようになっているものである。そして、このダクト8の一方の端部は、車両用ベンチレーションのアウトレット9につながるようになっているものである。なお、このようなダクト8は、必ずしも別個独立に設けられるものである必要は無く、車体の外板部材と内板部材との間に形成される連続空間部を利用することによって形成されるようなものであっても良い。いずれにしても、連続空間部にて形成されるダクト8が上記ハウジング6のファン取付部と上記車両用ベンチレーションのアウトレット9との間に形成されるようになっているものであれば良い。
【0009】次に、上記構成からなるファン1及び当該ファン1を駆動するモータ2の、そのON/OFF作動を制御するスイッチング手段3及び当該スイッチング手段3起動用の信号を発信する温度センサ5等についての、その回路構成について、図2を基に説明する。まず、上記温度センサ5としては、本実施の形態においては、PTC素子(ポジスタ)が採用されるようになっている。そして、このPTC素子からなる温度センサ5の作動、すなわち、本温度センサ5からの信号に基づき、所定のスイッチング作動をする一組のトランジスタTr1、Tr2が設けられるようになっているものである。そして更に、当該スイッチングトランジスタTr1、Tr2の作動により作動するリレー31が設けられるとともに、当該リレー31の作動に応じてON/OFF作動をするスイッチ機構33が設けられるようになっているものである。また、このスイッチ機構33に直列にモータ2が接続されるようになっており、本モータ2の作動に応じて上記ファン1が駆動されるようになっているものである。
【0010】このような構成からなる本実施の形態のものについての、その作用等について説明する。ランプバルブ7の発光作用により、図1のハウジング6内の温度が所定値以上に上昇すると、ハウジング6内に設けられた温度センサ5が作動する。そして、当該温度センサ5からの信号により、図2に示すスイッチング手段3がON作動をする。具体的には、一組のスイッチングトランジスタTr1、Tr2が作動し、リレー31が作動するとともにスイッチ機構33が作動をする。そして、モータ2及びファン1が作動を開始する。その結果、ハウジング6内の熱気はハウジング6の外へと排出されることとなる。従って、ハウジング6内の温度上昇は避けられることとなる。これらのことより、ハウジング6の熱変形等を心配する必要が無くなり、ハウジング6を安価な素材にて形成することができるようになる。
【0011】また、本実施の形態においては、図3に示す如く、ハウジング6の一部であってファン1の設けられるところに連続してダクト8を設けるようにするとともに、当該ダクト8の一端を車両用ベンチレーションのアウトレット9につなげるようにしたので、上記ファン1にて排出されたハウジング6内の熱気は、上記車両用ベンチレーション機構を介して、効率良く車体の外部へと排出されることとなる。従って、ハウジング6内の温度上昇は効率良く抑えられることとなる。すなわち、ハウジング6内の冷却効率の向上を図ることができるようになる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、ランプバルブと、当該ランプバルブの収納されるハウジングと、当該ハウジングの開口部のところに設けられるものであって上記ランプバルブからの光束を所定の方向へ照射するレンズと、からなる車両用ランプに関して、上記ハウジングのところに、当該ハウジング内の温度を検出する温度センサを設けるとともに、当該温度センサからの信号により上記ハウジング内の温度が所定値以上になったものと判断されたときに、当該ハウジング内の熱気を排出するように作動するファンを設けることとした構成を採ることとしたので、ハウジング内の温度上昇を効率良く抑えることができるようになった。すなわち、ランプバルブの発光作用により、ハウジング内の温度が所定値以上に上昇したとすると、ハウジング内に設けられた温度センサからの信号により、スイッチング機構がON作動をし、上記ファンが作動を開始するので、上記ハウジング内の熱気はハウジングの外へと効率良く排出され、ハウジング内の温度は低減化されることとなった。その結果、ハウジングの熱変形等を心配する必要が無くなり、ハウジングを安価な素材にて形成することができるようになった。
【0013】また、ハウジングの一部であってファンの設けられるところに連続してダクトを設けるとともに、当該ダクトの一端を車両用ベンチレーションのアウトレットにつなげるようにしたので、上記ファンにて排出されたハウジング内の熱気は、上記車両用ベンチレーション機構を介して効率良く車体の外部へと排出されるようになった。その結果、ハウジング内の温度上昇は効率良く抑止されることとなった。すなわち、ハウジング内の冷却効率の向上を図ることができるようになった。
【出願人】 【識別番号】000105925
【氏名又は名称】サカエ理研工業株式会社
【出願日】 平成11年5月10日(1999.5.10)
【代理人】 【識別番号】100097607
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 覚
【公開番号】 特開2000−322908(P2000−322908A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願平11−127944