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【発明の名称】 自動車用ランプユニット
【発明者】 【氏名】青木 吾朗

【要約】 【課題】複数色の光を混合することで多様な色の光を発することができ、しかも、構造が単純で安価な上、各光源からの光が分離せず均一に混合することが可能な自動車用ランプユニットを提供する。

【解決手段】自動車用ランプユニット1においては、複数の光源3R,3G,3Bからの光の混合光量比率を調整することで、自動車用のランプとしては類例のない多様な発光色を実現することが可能となる。また、集合配置された複数の光源3R,3G,3Bを、所定の軸線Oの周りに遮光部5で覆い、各光源3R,3G,3Bからの光をその軸線Oの方向に隣接する透光性の光混合照出部4に導いてこれを混合するとともに、その混合光を光混合照出部4の外周面に形成された光照出面15から照出する。これにより、光の照出方向においては光源3R,3G,3Bが遮光部5に覆われているので色が分離して見えにくく、各色の光の均一な混合が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車の車体外面又は自動車内の所定の取付対象部に取り付けて使用される自動車用ランプユニットであって、発光色の異なる複数の光源を集合配置した発光部と、所定の軸線方向の少なくとも一方の端部側において前記発光部からの光の導出を許容しつつ、該軸線周りに前記発光部を包囲する形で配置される遮光部と、透光性を有する材料にて構成されるとともに、前記遮光部の前記光の導出端部側に配置され、前記複数の光源からの各光を自身の内部に導いてこれを混合し、前記軸線周りにおける自身の外周面の少なくとも一部に形成された光照出面より、その混合光を照出する光混合照出部と、前記各光源からの光量を調整することにより、それら各光源からの光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される前記混合光の色を変更する発光制御部と、を備えたことを特徴とする自動車用ランプユニット。
【請求項2】 前記光混合照出部は、前記光照出面を除く表面において、外側に漏出しようとする前記光源からの光を内向きに反射させるための反射層が、該光照出面を除く表面の少なくとも一部を覆う形で形成されている請求項1記載の自動車用ランプユニット。
【請求項3】 自動車の車体外面又は自動車内の所定の取付対象部に取り付けて使用される自動車用ランプユニットであって、発光色の異なる複数の光源が集合配置された発光部と、前記各光源からの光量を調整することにより、それら各光源の光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される混合光の色を変更する発光制御部とを備え、前記発光制御部には、前記発光部からの接続ケーブルのコネクタ端子を着脱可能に接続するための制御部側受けコネクタが形成される一方、前記発光部には、他の発光部からの接続ケーブルのコネクタ端子を接続するための発光部側受けコネクタが形成されており、前記接続ケーブルを介して複数の発光部を直鎖状につなぎ、それらつながれた発光部の一方の末端に位置するものの接続ケーブルのコネクタ端子を前記制御部側受けコネクタに接続することにより、それら複数の発光部の発光制御を共通の発光制御部により行うようにしたことを特徴とする自動車用ランプユニット。
【請求項4】 自動車の車体外面又は自動車内の所定の取付対象部に取り付けて使用される自動車用ランプユニットであって、発光色の異なる複数の光源が集合配置された発光部と、前記各光源からの光量を調整することにより、それら各光源の光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される混合光の色を変更するとともに、前記発光部の発光状態を、前記各光源からの光量の組合せの異なる複数の状態の間で切り替える発光制御部とを備え、前記発光部には、車載バッテリーから車幅灯への給電路(以下、車幅灯給電路という)から分岐する分岐給電路により、前記発光制御部を経て給電されるようになっており、前記発光制御部は、前記車幅灯給電路から前記分岐給電路を経て供給される電力の前記車幅灯の操作に伴う途切れを検出し、これを前記発光状態切替制御のトリガ信号として使用することを特徴とする自動車用ランプユニット。
【請求項5】 自動車の車体外面又は自動車内の所定の取付対象部に取り付けて使用される自動車用ランプユニットであって、光源と、その光源からの光導出部を備えて該光源を覆うランプケースと、前照灯等の既存の自動車側ランプ部の透光性ランプカバーに対し、前記ランプケースを、前記光導出部が該ランプカバー側に面した状態にて着脱可能に取り付ける取付部とを備え、前記光源からの光を前記光導出部から前記ランプカバーを経て前記自動車側ランプ部の内側に導入するとともに、該自動車側ランプ部内に設けられた反射部にてこれを反射させ、その反射光により前記自動車側ランプ部を間接的に発光させるようにしたことを特徴とする自動車用ランプユニット。
【請求項6】 発光色の異なる複数の前記光源を集合配置した発光部と、前記各光源からの光量を調整することにより、それら各光源の光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される混合光の色を変更する発光制御部とを備える請求項5記載の自動車用ランプユニット。
【請求項7】 前記発光制御部は、前記光源への通電を高速スイッチングすることによりその点灯/消灯を繰り返すときの、点灯時間と消灯時間とのデューティ比を変化させることにより、その見かけの光量を該デューティ比に応じて変化させるものである請求項1〜4及び6のいずれかに記載の自動車用ランプユニット。
【請求項8】 前記発光制御部を経て前記発光部に電力供給するための配線ケーブルと、その配線ケーブルの末端に設けられ、車載バッテリーから自動車内の所定の電力供給先に電力を供給するための自動車側配線部に対し、その中間部に着脱可能に結合するとともに、該結合状態において前記自動車側配線部を通る電力を前記配線ケーブルに対し分配するコネクタ部とを備える請求項1〜4、6及び7のいずれかに記載の自動車用ランプユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車幅灯やマーカランプあるいはナンバープレート照射灯等として車体表面に取り付けて使用したり、あるいは装飾等の目的で自動車内の取付対象部に取り付けて使用される自動車用ランプユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の車体には、前照灯やフォグランプ等の他に、夜間に車幅を示すための車幅灯(スモールランプとも称される)やナンバープレートの照射灯、あるいはマーカランプなど各種のランプ類が取り付けられている。これらのランプ類は概して実用本位であり、一般にはその発光色が固定されたものがほとんどである。しかしながら昨今のカーマニアにとっては、これらランプ類も立派なファッションの対象であり、例えばランプレンズに着色を施したり、蛍光発光体等をオプション装着して楽しむことが行われている。しかしながら、従来の自動車用ランプは光源の発光色そのものを自由に変更できるわけではなく、いささか興趣に乏しい難点があった。また、オプション装着するランプに関していえば、ランプカバーを外して内部の光源を新たなランプに置き換えるタイプのものがほとんどであり、既存の自動車への取付けが必ずしも容易でない問題もある。
【0003】なお、発光色の変更を可能に構成した自動車用ランプの例は、数は少ないが皆無ではない。しかしながら、以下に説明する通り問題の多いものである。
■実開平3−82504号公報ランプの光源の前方部に着色フィルタを配し、その着色フィルタの位置を、光源からの光がフィルタを通る位置と、同じくフィルタをバイパスする位置との間で移動可能とする。この方式では、フィルタの移動機構が複雑で、はじめから車体ランプ部に該機構を標準装備しておくか、さもなければ既存の自動車のランプ部に大掛かりな改造を施す必要が生ずる。前者の場合は、該機能を装備した高級車の所有者に利用が限られ、後者の場合は改造に多額の投資が必要となる。また、これらの難点を克服して該機能を享受できるようになったとしても、発光色の種類がフィルタの数により規定されるため好みの色が得にくく、発光色の変化に乏しいためすぐに飽きられてしまう。すなわち、投資額がかさむ割に満足度は低くならざるを得ない。
■特開平7−141902号公報一の色光を発光する電球にこれとは異なる色のグローブを、電球の被冠位置と露呈位置との間で移動させる駆動機構を設ける。これも、上記■と全く同様の問題を生ずる。
【0004】なお、自動車用の分野を離れれば、色違いの複数の光源を使用して、その混合により多様な発光色を得られるようにした照明装置等を各種見い出すことができる。例えば、実開昭60−33703号公報には、赤・青・緑の三色の光源に、それぞれの光度を調整する制御回路を取り付けた照明装置がある。しかしながら、これらの技術は、いずれも自動車用ランプへの適用を考慮したものとは全く言えない。例えば上記公報の技術の問題点を列記すると、以下のようになる。
【0005】(1)公報に図示された構成では、集合配置された光源からの光をレンズ光軸方向に直接照出する形となっている。この構成では、レンズ光軸方向正面から光源を見た場合、各光源の色が分離して見えやすく十分な混合効果が得られない。この問題は、自動車用の用途に限らず発生するものである。
(2)公報には、自動車用ランプとしての適用形態についての具体的な開示や示唆はおろか、これを意識した問題提起すら全くなされていない。例えば、照明装置を自動車のランプ部にどのように組み込み、また、自動車内の電装配線に対しどのような形態で取り付けるか、さらには混合光の色調整のための操作システムを自動車内にてどう簡単に実現するかなどの記載もない。さらには、車体上のランプのいくつかを、好みに応じて順次発光色変更可能なランプで置き換えてゆきたい場合、安価にランプを追加・後付けできるような工夫も必要である。
(3)光源の光量を調整する制御方式についての具体的な開示が全くなされていない。特に自動車に後付け装着可能なランプユニットを廉価に提供するためには、取付スペースやコスト上の問題から、なるべく周辺回路が肥大化せず、しかも各色の光源からの光がよく混ざって見える制御回路ないし方式を工夫する必要がある。
【0006】本発明の課題は、複数色の光を混合することで多様な色の光を発することができてしかも、■構造が単純で安価な上、各光源からの光が分離せず均一に混合することが可能;
■周辺回路も含めてコンパクトで、既存の自動車への後付け装着が容易;
■発光色変更のための車内での操作が直感的かつ簡単;
■車体上のランプのいくつかを、好みに応じて順次発光色変更可能なランプで置き換えてゆきたい場合に、安価にランプを追加・後付けできる;
等の利点を有した自動車用ランプユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課題を解決するために、本発明の自動車用ランプユニット(以下、端にランプユニットともいう)の第一の構成は、自動車の車体外面又は自動車内の所定の取付対象部に取り付けて使用されるものであって、発光色の異なる複数の光源を集合配置した発光部と、所定の軸線方向の少なくとも一方の端部側において発光部からの光の導出を許容しつつ、該軸線周りに発光部を包囲する形で配置される遮光部と、透光性を有する材料にて構成されるとともに、遮光部の光の導出端部側に配置され、複数の光源からの各光を自身の内部に導いてこれを混合し、軸線周りにおける自身の外周面の少なくとも一部に形成された光照出面より、その混合光を照出する光混合照出部と、各光源からの光量を調整することにより、それら各光源の光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される混合光の色を変更する発光制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】上記本発明のランプユニットの第一の構成によれば、複数の光源からの光の混合光量比率を調整することで、自動車用のランプとしては類例のない多様な発光色を実現することが可能となる。また、集合配置された複数の光源を所定の軸線周りに遮光部で覆い、各光源からの光をその軸線方向に隣接する透光性の光混合照出部に導いて分散ないし屈折させてこれを混合し、その混合光をその光混合照出部の外周面に形成された光照出面から照出するようにしている。これにより、光の照出方向においては光源が遮光部に覆われているので色が分離して見えにくく、各色の光の均一な混合が可能となる。
【0009】次に、本発明のランプユニットの第二の構成は、発光色の異なる複数の光源が集合配置された発光部と、各光源からの光量を調整することにより、それら各光源からの光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される混合光の色を変更する発光制御部とを備え、発光制御部には、発光部からの接続ケーブルのコネクタ端子を着脱可能に接続するための制御部側受けコネクタが形成される一方、発光部には、他の発光部からの接続ケーブルのコネクタ端子を接続するための発光部側受けコネクタが形成されており、接続ケーブルを介して複数の発光部を直鎖状につなぎ、それらつながれた発光部の一方の末端に位置するものの接続ケーブルのコネクタ端子を制御部側受けコネクタに接続することにより、それら複数の発光部の発光制御を共通の発光制御部により行うようにしたことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、複数の光源からの光の混合光量比率を調整することで、自動車用のランプとしては類例のない多様な発光色を実現することが可能となる。また、車体上のランプのいくつかを、好みに応じて発光色変更可能なランプで順次置き換えてゆきたい場合に、発光制御部を共用化しつつ新たな発光部をいわば数珠繋ぎ式に追加してゆくだけで、安価にランプを追加・後付けできる。
【0011】また、本発明のランプユニットの第三の構成は、発光色の異なる複数の光源が集合配置された発光部と、各光源からの光量を調整することにより、それら各光源からの光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される混合光の色を変更するとともに、発光部の発光状態を、各光源からの光量の組合せの異なる複数の状態の間で切り替える発光発光制御部とを備え、発光部には、車載バッテリーから車幅灯への給電路(以下、車幅灯給電路という)から分岐する分岐給電路により、発光制御部を経て給電されるようになっており、発光制御部は、車幅灯給電路から分岐給電路を経て供給される電力の車幅灯の操作に伴う途切れを検出し、これを発光状態切替制御のトリガ信号として使用することを特徴とする。
【0012】この構成によれば、複数の光源からの光の混合光量比率を調整することで、自動車用のランプとしては類例のない多様な発光色を実現することが可能である。また、発光部の発光状態を、各光源からの光量の組合せの異なる他の状態に切り替える際に、車幅灯の操作(例えば点灯/消灯)操作と連動して行うことができるので、発光色変更のための車内での操作を直感的かつ簡単に行うことができる。
【0013】さらに、本発明のランプユニットの第四の構成は、光源と、その光源からの光導出部を備えて該光源を覆うランプケースと、前照灯等の既存の自動車側ランプ部の透光性ランプカバーに対し、ランプケースを、光導出部が該ランプカバー側に面した状態にて着脱可能に取り付ける取付部とを備え、光源からの光を光導出部からランプカバーを経て自動車側ランプ部の内側に導入するとともに、該自動車側ランプ部内に設けられた反射部にてこれを反射させ、その反射光により自動車側ランプ部を間接的に発光させるようにしたことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、前照灯など、反射部を有した自動車側ランプ部のカバーに対し、光源を収容したランプケースを後付け装着するだけで、その自動車側ランプを、光源に応じた好みの反射光にて間接発光させることができる。この場合、発光色の異なる複数の光源を集合配置した発光部と、各光源からの光量を調整することにより、それら各光源の光の混合比率を変化させ、該比率に応じて、照出される混合光の色を変更する発光制御部とを設けておけば、所望に応じて発光色を多様に変化させる効果も合わせて享受することができる。
【0015】なお、本発明のランプユニットの上記第一〜第四の構成は、任意の2以上のものを互いに組み合わせることが可能である。また、いずれの構成においても、複数の光源として、例えば、光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの光源を組み合わせれば、フルカラーレンジの極めて多様な発光色を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例たる自動車用ランプユニット(以下、単にランプユニットという)の使用外観を示すものである。該例において、ランプユニット1の取付対象部は、例えば自動車Mの前面両側に設けられた車幅灯PLの取付凹部90内である。この場合、ランプカバー91を取り外し、白熱灯やハロゲンランプ等の既存のランプ及びそのソケット等を除いて、代わりに本発明のランプユニットのランプ本体2を配置した後、再びランプカバー91を装着すればよい。
【0017】図2に示すように、ランプ本体2は、発光色の異なる複数の光源としての3つの発光ダイオード(以下、LEDと記す)、この実施例では赤色LED3R(例えばヒューレットパッカード社製HLMP−DG24)、緑色LED3G(例えば同上HLMP−CM15)及び青色LED3B(例えば同上HLMP−CB15)からなる発光部3を有する。なお、光源としてはLEDに代えて電球を用いてもよい。
【0018】これらLED3R,3G,3Bは、例えば板状のベース2aの一方の板面上に一列に並ぶ形で集合配置され、そのベース2aの板面と直交する向きを軸線方向Oとして、該軸線Oの周りに発光部3を包囲する形で、例えば遮光性プラスチック等で構成された遮光部5が配置されている。この実施例では、遮光部5はベース2aの外周に一体化される角筒状の形態を有し、例えば該ベース2aとの一体射出成形等により形成される。
【0019】LED3R,3G,3Bからの各光は、筒状の遮光部5の開口部から軸線Oの方向に導出されることとなる。そして、その遮光部5のその開口部側(すなわち光の導出端部側)には、LED3R,3G,3Bと遮光部5との間の隙間を埋めるとともに、該遮光部5の開口部から軸線Oの方向に突出する光混合導出部4が一体化されている。この光混合導出部4は、例えば透光性のプラスチックやガラス(いずれも透光性を有していれば、半透明であっても、あるいは表面に艶消し処理が施してあってもよい)にて構成される。LED3R,3G,3Bからの各光は、この光混合導出部4内に導かれて混合される。本実施例では光混合導出部4は、ベース2aに対応した軸断面形状を有するやや偏平な角柱状形態を有している。
【0020】そして、光混合導出部4内に導かれたLED3R,3G,3Bからの各光は、該光混合導出部4を形成する透光性材料中で散乱されたり、あるいは透光性材料中に入射するときの各光の屈折率の違い、さらには光混合導出部4の表面に到達した光の内部反射等により互いに混合される。なお、光混合導出部4の内部には、金属細片や気泡など、光を乱反射ないし散乱させるための散乱媒体を分散させておくと、一層良好な光混合状態を得ることができる。この混合光Lは、光混合導出部4の軸線Oの周りにおける外周面の少なくとも一部、ここでは厚さ方向の一方の主面に形成された光照出面15から照出される。図1に示すように、ランプ本体2は、この光照出面15が車幅灯PLの照射方向(すなわち正面方向)を向くように取り付けられる。なお、遮光部5は、その全体をランプ本体2に組み込むのではなく、例えば取付対象部により遮光部5の一部が形成される形となっていてもよい。
【0021】なお、図3に示すように、光混合照出部4の光照出面15を除く表面には、外側に漏出しようとする光源からの光を内向きに反射させるための反射層20が形成されている。該反射層20は、この実施例では、軸線Oの方向の先端面と、光照出面15を除く側面の全体を覆う形で形成されている。光照出方向以外に漏洩しようとする光を反射層20にて内側に集中させることで、光照出面15から照出される混合光Lの強度を高めることができ、また、各色の光の一層均一な混合が可能となる。この反射層20は、光混合照出部4の表面に、内側が反射面となるように配置された金属板(あるいは金属箔)として構成したり、あるいは光混合照出部の表面に形成されたメッキ金属層(蒸着層等を含む)等として構成できる。なお、光混合照出部4を樹脂により形成し、反射層20を金属板あるいは金属箔により構成する場合、光混合照出部4と反射層20とをインサート成形等により一体成形する方法を採用できる。
【0022】図4は、ランプユニット1の電気的構成の一例を示す回路図である。ランプユニット1のランプ本体2は、車載バッテリー(図示せず)から車幅灯PL(図1)へ向かう、車幅灯給電路としての自動車側配線部Cから、コネクタ部51を介して分岐する分岐給電路としての配線ケーブル43により、発光制御部6を経て給電されるようになっている。配線ケーブル43は、その末端部に取り付けられたコネクタ部51により、その自動車側配線部Cの中間部に着脱可能に結合され、該コネクタ部51を介して自動車側配線部Cを通るバッテリーからの電力が配線ケーブル43に分配されるようになっている。これにより、ランプユニット1を既存の自動車に簡単に後付け結線することができる。
【0023】図7は、コネクタ部51の一例を示している。これは「エレクトロタップ」の商品名で市販されているものであり、同図(a)に示すように、該コネクタ部51は第一ベース部52と第二ベース部53とストリッパ兼結線部54とが、蝶番状に折曲げ可能に結合された一体の樹脂成形体として構成されている。被覆ケーブルとして構成された自動車側配線部C及び配線ケーブル43の末端部は、第一ベース部52に形成された受け溝52a及び52b内に互いにほぼ平行な状態で配置され、対応する受け溝53a及び53bを有した第二ベース部53を折曲げてこれに重ね、さらに係合部53cと同52cとを係合させることにより、両者の間でそれら配線部C及び配線ケーブル43が保持される。次いで、ストリッパ兼結線部54を折曲げて、これを第一ベース部52に形成された貫通孔52d内に嵌め入れる。ストリッパ兼結線部54には、保持された配線部C及び配線ケーブル43と交差する向きに金属板55が配置され、配線部C及び配線ケーブル43に対応する位置にはストリッパスリット55a及び55bが形成されている。そして、上記ストリッパ兼結線部54の嵌入れに伴い図7(b)に示す組立状態となり、同図(c)に示すように、配線部C及び配線ケーブル43はそれぞれストリッパスリット55a及び55b内に相対的に進入しつつその被覆部C’及び43’がストリップされ、芯線C”及び43”が金属板55を介して導通・結線される。
【0024】図4に戻り、コネクタ部51から配線ケーブル43を介して供給されるバッテリー電圧(通常12V)は、三端子レギュレータ60によりほぼ5Vに降圧され、発光制御部6の要部をなすマイクロプロセッサ63に供給される。なお、61はオルタネータ等からの重畳交流成分を平滑化するための平滑化コンデンサである。また、コンデンサ45は、三端子レギュレータ60の出力に対するリップル除去用のものであり、ダイオード44は、三端子レギュレータ60の出力がOFFとなったときに、マイクロプロセッサ63の後述するポートGP3に誤入力が生じないよう、コンデンサ45を速やかに放電させる役割を果たす。
【0025】マイクロプロセッサ63は、CPU71とこれに接続されたROM72、RAM73、I/Oポート74等を備え、ROM72に格納された制御プログラムによりRAM73をワークエリアとして後述する発光制御を行う。また、I/Oポート74には、各LED3R,3G,3Bに一対一に対応するスイッチング用のトランジスタ64が、調整用抵抗器64aを介してそれぞれ対応するポート(GP1,GP4,GP2)に接続されており、各トランジスタ64のコレクタ端子が、制御部側受けコネクタ9に導通している。なお、制御部側受けコネクタ9につながるもう一本の結線65は、バッテリーからLED3R,3G,3Bへの共通電圧入力経路である。
【0026】他方、ランプ本体2には、接続ケーブル7と、その発光制御部6への接続端部に取り付けられたコネクタ端子8と、その反対側の端部に取り付けられた発光部側受けコネクタ10とが設けられている。図2に示すように、発光部側受けコネクタ10は、例えば一体化された遮光部5とベース部2aとをランプ本体2の基端ケーシング部Yとして、その基端ケーシング部Yに組み込まれる形で配設されている。
【0027】図4に戻り、接続ケーブル7は、共通電圧入力経路7aと、LED3R,3G,3Bに一対一に対応する接地経路7b,7c,7dとの4本の配線からなる。また、各LED3R,3G,3Bへの通電経路は、各配線7a〜7dの中間から分岐する形となっている。そして、コネクタ端子8を制御部側受けコネクタ9に接続し、マイクロプロセッサ63からの制御出力を受けてトランジスタ64がオンになると、共通電圧入力経路65から制御部側受けコネクタ9、コネクタ端子8及び電圧入力経路7aを経て電流が引き込まれ、対応するLEDが発光する。
【0028】なお、車幅灯PLは図1に示すように自動車Mの左右に2つ存在するほか、図5に示すように、自動車Mの後部にも同数設けられているのが通常である。また、車幅灯PLと連動して、ナンバープレートNPの照射灯PL等も点灯する。これらのランプの全て又は一部に本発明のランプユニットを適用することが可能である。例えば、自動車Mの前部の車幅灯PLに本発明のランプユニットを適用する場合は、ランプ本体2は2組必要となる。また、その後、所望により後部側の車幅灯PL、さらにはナンバープレートNPの照射灯PLと、順にランプ本体2を追加設置することも考えられる。そして、上記の回路構成では、図6に示すように、接続ケーブル7のコネクタ端子8を他のランプ本体2の発光部側受けコネクタ10に接続することで、複数のランプ本体2(発光部3)を直鎖状につなぐことができる。そして、末端のランプ本体2のコネクタ端子8を制御部側受けコネクタ9に接続することで、それら複数のランプ本体2の発光制御を共通の発光制御部6により行うことができる。なお、図4の回路配線からも明らかなように、直鎖状につながれるランプ本体2の各LEDは、全て電源に対し並列接続される。
【0029】なお、図2に示すように、ランプ本体2’を車内に取り付けることも可能である。このランプ本体2’の電気的な構成は、車幅灯等として車体側に取り付けられる他のランプ本体2と全く同じであり、図6に示すように、これらと同様に発光制御部6につながれて使用される。この実施例では、その光混合照出部4の外形を、例えば動物を形取ったマスコット形状としており、図2に示すように、裏面側に両面粘着層等を形成した取付部16により車内の所望の取付対象部(本実施例ではダッシュボード上面の運転席寄りの部分)に取り付けて使用できる。このランプ本体2’は、光混合照出部4の一部表面に形成された光照出面15において、光源3による混合光の状態を視認することができる。このようなランプ本体2’を使用すれば、車体側に取り付けられたランプ本体2の発光色を車内にてモニタするのに便利であるし、単独で車内装飾用として用いることもできる。
【0030】以下、本発明のランプユニット1における発光部3の発光制御の流れについて、図8のフローチャートと、図9以降の説明図を用いて説明する。まず、ランプユニット1を前記説明した通りに自動車Mに取り付ける。ランプユニット1は車幅灯PLの点灯回路に接続される形になっているが、この点灯回路を受電状態とするには、まずキースイッチをオンにする必要がある。一般の自動車では、図9に示すように、キーKをキー孔KHに挿入し、電装系のスイッチ位置Eにキーを倒すことで、点灯回路が受電状態となる。なお、このままイグニッション位置Iまで倒してエンジンを始動させてしまうことも多い。
【0031】次に、車幅灯PLの点灯スイッチは、図9に示すように、通常、ハンドルSHの脇に取り付けられたウインカー操作レバーL1の先端に、つまみスイッチ80の形で取り付けられており、オフ位置OFFから一段階ひねると車幅灯点灯位置Sとなり、さらに一段階ひねると前照灯点灯位置Vとなる。図8のS1で、つまみスイッチ80を、図10(a)のOFF位置から同(b)の車幅灯点灯位置Sに倒すとS2に進み、図4のマイクロプロセッサ63は初期化された後、全てのLED3R,3G,3Bを連続点灯状態とする。これにより、発光部3はR,G,Bが略均等に混ざった白色の混合光にて点灯する。
【0032】この状態から、図10(c)に示すように、スイッチ80を一旦OFF位置に戻した後、再び位置Sに倒すと、図8のS4に進んで混合発光色を変化させる処理、すなわち点灯変色処理が開始される。マイクロプロセッサ63は、配線ケーブル(車幅灯給電路)43から分岐給電路を経て供給される電力の車幅灯の操作に伴う途切れを検出し、これをトリガ信号として発光状態切替制御を開始する。
【0033】ここで、マイクロプロセッサ63の電源ポート(VDD)につながれているコンデンサ62は、大容量(例えば100μF程度)の電解コンデンサが使用されている。これは、一旦充電されると、ダイオード46により電源側への放電が阻止される形になっているため、つまみスイッチ80がOFFになって配線ケーブル(車幅灯給電路)43からの電力供給が途切れた場合に、マイクロプロセッサ63の作動電圧(約5V)を確保する役割を果たす。他方、入力ポートGP3には、三端子レギュレータ60からの出力が配線47を介して入力されており、電力供給がある場合には入力がONとなり、電力供給が途切れた場合に入力がOFFとなる。例えば、この入力が途切れたときの信号の立ち下がりエッジがトリガ信号として使用される。
【0034】さて、トリガ信号を受けた後の点灯変色処理の内容であるが、この実施例では、各LED3R,3G,3Bの発光光量の比率を連続的(又は段階的)に変化させることにより、混合発光色を例えばフルカラーにて経時的に変化させる処理が行われる。R,G,Bの発光光量の比率変更は、LED3R,3G,3Bへの印加電圧比を変化させる方法がまず考えられるが、電圧変更を行うための回路を追加しなければならず、特に印加電圧レベルを連続的あるいは多段階に変化させるには複雑な回路構成が必要となり、ランプユニットの価格高騰とサイズ肥大化が避け難くなる。
【0035】そこで、本実施例では、制御対象となるLEDに対応するトランジスタ64をマイクロプロセッサ63からの制御信号により高速スイッチングさせるとともに、その点灯時間/消灯時間のデューティ比を変更することにより、LEDの見かけの(あるいは平均的な)光量を変化させる方式を採用している(なお、本明細書で「消灯」とは、光量レベルが一定以下に低下して点灯状態との間に光量差が生じていればよく、必ずしも完全な消灯を意味するものではない)。この場合、発光光量を保持したい場合には、点灯/消灯の周期を指定された時間だけ繰返す制御を行えばよい。これによれば、LEDの光量制御を全てマイクロプロセッサ63によりソフト的に行うことができ、ユニットのコンパクト化と底廉化に大きく貢献する。
【0036】図11は、その制御パターンの一例を示す模式的なタイミング図である。Hは点灯状態、Lは消灯状態を表す。この例では、赤(R)と青(B)とを連続点灯とし、緑(G)の点灯デューティ比をまず漸減させている。これにより、R,G,Bの混合色は薄紫を経て、Gが消灯となった時点でRとBの均等混合色である紫となる。次いで、ここからBの点灯デューティ比を漸減させる。これにより、R,G,Bの混合色は赤紫を経て、Bの消灯に伴い赤(R)の単色点灯状態となる。このように、該処理により発光部3は、その混合発光色が見掛け上連続的に変化するように見え、ファッション性を高めることができる。
【0037】図12に示すように、点灯/消灯の1周期の長さをTとすれば、Tは1マイクロ秒〜10ミリ秒程度(本実施例では550マイクロ秒)に設定するのがよい。Tが10ミリ秒を超えると、見かけの連続点灯状態が失われて発光ちらつきが生じやすくなる。他方、1マイクロ秒未満のTは、PIC12CS等の汎用8ビットマイクロプロセッサのクロック周波数では制御が困難となり、より高性能のマイクロプロセッサを用いようとすれば価格高騰が避けがたくなる。他方、混合発光色が経時的に略連続的に変化しているように見えるためには、点灯時間(あるいは消灯時間)の変更単位(光量変更の段階数を反映したものとなる)を、1周期Tの分割数にて表した場合に、2〜65536段階程度(本実施例では256段階)とするのがよい。図13は、本実施例におけるR,G,Bの光量変更シーケンスの一例を示している。図中、数値は、点灯/消灯のサイクルの点灯時間の比率を連続点灯時を1として、対応する混合発光色とともに相対表示しており、図中縦方向に数値が時間変化する。
【0038】図8に戻り、S5にて混合発光色の変化中に、図10(d)に示すスイッチ80がOFFになると、図4においてマイクロプロセッサ63は再びGP3にてトリガ信号を受け、混合発光色の変化を停止させるとともに、停止時の光量比率(デューティ比比率)による発光状態を継続する(S6)。すなわち、所望の発光色になったときに上記スイッチ操作を行うことで、その色での発光状態に固定することが可能となる。なお、前述の通り、図6に示すモニタ用のランプ本体2’を車内に設けておけば、混合発光色の現在状態の確認を簡単に行うことができる。
【0039】また、光量変更の段階数が多くなれば、実現できる混合発光色の種類も極めて多くなるが、他方では、所期の固定色の見極めが難しくなり、却って使い辛く感じられることもありうる。この場合、固定点灯状態として設定可能な光量組合せをいくつかに限定して、対応する制御値(例えばデューティ比の組合せ)をROM72等に記憶しておき、色変更停止のトリガ信号を受けた場合は、記憶された制御値のいずれかにおいてのみ、混合発光色の変化を停止できるように構成しておけば便利である。例えば図13に示す色変化パターンの中で括弧内の色は停止不能の色を表している(すなわち、変色点灯処理の実行時にのみ現われる色である)。
【0040】図8に戻り、S7にて、混合発光色の変化停止中に再びスイッチ80が操作されてトリガ信号を受けると、S4に戻って発光部3の変色点灯処理が再開される。従って、以降はスイッチ80が操作される度に、S4の変色点灯処理とS6の固定点灯処理とが交互に切り替わりながら実行されることとなる。
【0041】次に、図14は、本発明のランプユニットの別の実施例を示している。このランプユニット100は、電気的構成は上記した実施例のものと全く同じであり、図2等に示したものと同様のランプ本体2(すなわち光源)が使用される。そのランプ本体2は、例えば窓状の光導出部102を備えたランプケース101内に収容されている。ランプケース101は、例えばランプ本体2に対応した偏平形状であり、光混合照出部4に対応する位置に光導出部102が形成されている。
【0042】このランプケース101は、例えば光導出部102に隣接するカバー面にて、両面粘着シート等で構成された取付部103により、自動車側ランプ部としての前照灯HLの透光性ランプカバーLCに対し、光導出部102が該ランプカバーLC側に面した状態にて着脱可能に取り付けられている。なお、接続ケーブル7は、前照灯HLの上方からボンネットカバーBCとの隙間に潜り込む形で配線されている。
【0043】ランプ本体2からの光Lは光導出部102からランプカバーLCを経て前照灯HLの内側に導入される。ここで、前照灯HLの内部には反射部としての反射鏡Rが設けられており、光Lはここで反射されてランプカバーLCから外へ漏れ出す。すなわち、光Lの反射光RLにより前照灯HLが間接的に発光する形となる。なお、反射鏡Rによる光の反射方向がある程度ランダムとなり、かつランプカバーLCを透過する際の屈折効果との相乗作用によって、各光源からの光の混合が十分になされうる場合には、ランプ本体2から光混合照出部4を省略することができる。また、光源として上記ランプ本体2に代え、前照灯光源LSとは異なる色のカラー電球やLEDなどを用いて、その発光色を変更不能に構成してもよい。この場合、図2等の発光制御部6は不要となる。
【出願人】 【識別番号】394007388
【氏名又は名称】有限会社ワールドオート企画
【出願日】 平成10年10月14日(1998.10.14)
【代理人】 【識別番号】100095751
【弁理士】
【氏名又は名称】菅原 正倫
【公開番号】 特開2000−322906(P2000−322906A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願平10−292578