トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 蛍光発光による室内演出方法
【発明者】 【氏名】増田 勝利

【要約】 【課題】蛍光発光による室内演出方法において、比較的狭い室内でも奥行きの感じられる空間を演出できるようにする。

【解決手段】暗闇または低照度の室内に蛍光物質を配置し、紫外線を照射することにより蛍光発光による室内演出効果を生じさせる方法において、黒色又は低反射率の壁面1に蛍光物質3を配置すると共に、壁面1と観察者5の間に少なくとも一層の半透明の黒い布2を配置し、その上にも蛍光物質3を配置する。あるいは、観察者5から見て遠近方向に複数層の半透明の黒い布2を配置し、それぞれの上に蛍光物質3を配置しても良い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 暗闇または低照度の室内に蛍光物質を配置し、紫外線を照射することにより蛍光発光による室内演出効果を生じさせる方法において、黒色又は低反射率の壁面に蛍光物質を配置すると共に、壁面と観察者の間に少なくとも一層の半透明の黒色又は低反射率の素材を配置し、該素材上にも蛍光物質を配置することを特徴とする蛍光発光による室内演出方法。
【請求項2】 暗闇または低照度の室内に蛍光物質を配置し、紫外線を照射することにより蛍光発光による室内演出効果を生じさせる方法において、観察者から見て遠近方向に複数層の半透明の黒色又は低反射率の素材を配置し、各素材上に蛍光物質を配置することを特徴とする蛍光発光による室内演出方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光発光を利用して暗い室内の演出を行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、暗闇または低照度の室内に蛍光物質を配置し、紫外線を照射することにより蛍光発光による室内演出効果を生じさせる方法として、特開昭58−80201号や特開平7−294083号がある。前者は結婚披露宴における演出として新郎新婦の衣服等に蛍光物質を塗布し、紫外線のみを発する蛍光灯により照明することにより、暗い会場内に新郎新婦を鮮やかに浮き彫りにするものであり、後者は人工スキー場の粉雪に蛍光物質を含ませて紫外線を照射することにより幻想的な雰囲気を生じさせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、比較的狭い室内などで利用しようとすると、人間の両眼立体視機能により、蛍光発光している部分までの距離感が容易に判別してしまい、奥行きのある空間を演出することができないという問題があった。
【0004】本発明は蛍光発光による室内演出方法において、人間の眼の錯覚を利用することにより、比較的狭い室内でも奥行きの感じられる空間を演出できるようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の課題を解決するために、図1に示すように、暗闇または低照度の室内に蛍光物質を配置し、紫外線を照射することにより蛍光発光による室内演出効果を生じさせる方法において、黒色又は低反射率の壁面に蛍光物質を配置すると共に、壁面と観察者の間に少なくとも一層の半透明の黒色又は低反射率の素材を配置し、該素材上にも蛍光物質を配置することを特徴とするものである。また、図2に示すように、観察者から見て遠近方向に複数層の半透明の黒色又は低反射率の素材を配置し、各素材上に蛍光物質を配置しても良い。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一つの実施の形態を示す説明図である。図中、1は壁面、2は半透明の黒い布、3は蛍光物質、4はブラックライト、5は観察者である。壁面1は黒色又は低反射率の表面に、蛍光物質3を含む塗料を用いて星あるいは星座あるいは図形あるいは模様が描かれている。半透明の黒い布2は、黒色又は低反射率の透き通る素材、例えば服の裏地に用いられるジョーゼットと呼ばれる素材が用いられており、これに蛍光物質3を含む塗料を用いて星あるいは星座あるいは図形あるいは模様が描かれている。ブラックライト4は紫外線を多く含む黒色光を照射する蛍光灯であり、半透明の黒い布2の蛍光物質3を発光させると共に、半透明の黒い布2を透過して壁面1の蛍光物質3も発光させる。ブラックライト4は図示された位置に限定されるものではなく、観察者5から見えない位置にあれば良い。また、壁や天井、床などで反射させて間接照明とすることが好ましい。
【0007】ここで、半透明の黒い布2は観察者5と壁面1の間に配置し、観察者5の眼が壁面1の蛍光物質3に焦点を合わせようとすると、半透明の黒い布2の蛍光物質3には焦点が合わないように、逆に、観察者5の眼が半透明の黒い布2の蛍光物質3に焦点を合わせようとすると、壁面1の蛍光物質3には焦点が合わないように、配置する距離を調節するものである。また、室内には蛍光物質3以外には可視光を発するものは置かないようにする。このようにすれば、人間の眼の錯覚により「何処に焦点を合わせて良いのか分からない」状態となり、狭い空間であっても広大な宇宙の直中に居るような不思議な奥行きのある空間を演出することができる。
【0008】図2は本発明の他の実施の形態を示す説明図である。この実施の形態では、観察者5と壁面1の間に複数層の半透明の黒い布2を配置したものである。この場合も、観察者5から見て、1層目の半透明の黒い布2の蛍光物質3に焦点を合わせようとすると、2層目の半透明の黒い布2の蛍光物質3には焦点が合わないように、配置する距離を調節するものである。このように多層構造とすることにより、さらに焦点を合わせにくくなり、ぼんやりとにじんだような光が暗闇の中に遠近感を伴って点在するように見えるので、より一層、深みのある空間を演出することができる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、暗闇または低照度の室内に蛍光物質を配置し、紫外線を照射することにより蛍光発光による室内演出効果を生じさせる方法において、黒色又は低反射率の壁面に蛍光物質を配置すると共に、壁面と観察者の間に少なくとも一層の半透明の黒色又は低反射率の素材を配置し、該素材上にも蛍光物質を配置することにより、人間の眼の錯覚を利用して、狭い室内でも奥行きのある空間を演出することができるという効果がある。また、観察者から見て遠近方向に複数層の半透明の黒色又は低反射率の素材を配置し、各素材上に蛍光物質を配置すれば、より一層、深みのある空間を演出することができる。
【出願人】 【識別番号】599047550
【氏名又は名称】増田 勝利
【出願日】 平成11年4月6日(1999.4.6)
【代理人】 【識別番号】100085615
【弁理士】
【氏名又は名称】倉田 政彦
【公開番号】 特開2000−294017(P2000−294017A)
【公開日】 平成12年10月20日(2000.10.20)
【出願番号】 特願平11−99435