| 【発明の名称】 |
高圧放電ランプおよびこれを用いた照明光学装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹内 延吉
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| 【要約】 |
【課題】所定の形状の電極を用いることによって、長寿命な高圧放電ランプを提供する。
【解決手段】発光管11と、発光管11の発光部12に配置された一対の電極13とを備える。電極13aおよび13bは、放電部の先端の直径をDedge(mm)、先端以外の放電部13dの最大直径をDmax(mm)とすると、0.6Dmax≦Dedge≦Dmaxの関係を満たす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発光管と前記発光管の発光部に配置された一対の電極とを備える高圧放電ランプであって、前記電極は、略円柱状の電極軸と、前記電極軸の先端に配置され前記電極軸よりも直径が大きい略円柱状の放電部とを備え、前記放電部の先端の直径Dedge(mm)と、前記先端を除く前記放電部の最大直径Dmax(mm)とが、0.6Dmax≦Dedge≦Dmaxの関係を満たすことを特徴とする高圧放電ランプ。 【請求項2】 前記放電部の長さL(mm)と、前記電極軸方向における前記発光管の前記発光部の長さM(mm)と、前記一対の電極間の距離AL(mm)とが、(M−AL)/6≦L≦(M−AL)/2の関係を満たす請求項1に記載の高圧放電ランプ。 【請求項3】 前記電極がW(タングステン)からなり、前記電極に含まれるK(カリウム)の量が12ppm以下である請求項1または2に記載の高圧放電ランプ。 【請求項4】 前記電極がW(タングステン)からなり、前記電極に含まれるFe(鉄)の量が20ppm以下である請求項1または2に記載の高圧放電ランプ。 【請求項5】 前記電極に含まれるK(カリウム)、Fe(鉄)、Al(アルミニウム)、Ca(カルシウム)、Cr(クロム)、Mo(モリブデン)、Ni(ニッケル)およびSi(ケイ素)の量の総和が40ppm以下である請求項3または4に記載の高圧放電ランプ。 【請求項6】 凹面反射鏡と前記凹面反射鏡の光軸上に配置された高圧放電ランプとを備える照明光学装置であって、前記凹面反射鏡の反射面が放物面であり、前記高圧放電ランプが、請求項1ないし5のいずれかに記載の高圧放電ランプであることを特徴とする照明光学装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高圧放電ランプおよびこれを用いた照明光学装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、データプロジェクター等の画像表示装置の光源として使用される照明光学装置では、光源としてハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、超高圧水銀灯などが使用されてきた。 【0003】従来の照明光学装置の一例を図7に示す。図7の照明光学装置は、一体に組み合わされた高圧放電ランプ1および凹面反射鏡8を備える。高圧放電ランプ1から放射された光は凹面反射鏡8によって反射され一定の面積を有する集光レンズまたは液晶パネル(図示せず)等の画像形成部に導かれる。凹面反射鏡8より反射される光が平行光線である場合には、集光効率が高くなる。このため光源は点光源であることが望ましく、このような理由で、従来の照明光学装置では、ショートアークな超高圧水銀灯などが使用されてきた。 【0004】以下に、従来の高圧放電ランプ1について説明する。 【0005】図7を参照して、高圧放電ランプ1は発光部2と発光部2の両端を封止する封止部3とを有する。さらに、高圧放電ランプ1は、発光部2の両端に一対の電極4を有し、電極4は封止部3に埋設された金属箔導体5aおよび5bに接続されている。金属箔導体5aは外部リード線(図示せず)を介して高圧放電ランプ1の端部に形成された口金6に電気的に接続されており、金属箔導体5bは外部リード線7に接続されている。高圧放電ランプ1の発光部2には、発光金属としての水銀、およびアルゴン等の希ガスが封入されている。高圧放電ランプ1は、凹面反射鏡8の支持筒部9において凹面反射鏡8に取り付けられている。 【0006】電極4の先端には、電極軸にコイルが巻かれた放電部が形成されている。高圧放電ランプ1が消費電力80W〜250Wの高圧放電ランプである場合、一対の電極4間の距離は0.8mm〜2.0mmであり、通常は125Hz〜400Hzの高周波交流電源により点灯される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記高圧放電ランプ1を点灯すると、電極4の先端温度が非常に高くなり、電極4の一部が飛散して発光部2の内壁に付着し、発光部2の黒化、すなわち発光管の黒化が発生する。そして、発光部2の黒化によって、高圧放電ランプの寿命が短くなるという大きな問題があった。 【0008】発光部2の黒化を抑制するためには、電極4からのタングステンの蒸発を抑制することが重要なポイントであり、電極4からのタングステンの蒸発を抑制するためには、電極4の先端温度を下げること、および電極材料中の不純物を低減することが必要である。 【0009】上記問題を解決するため、本発明は、長寿命な高圧放電ランプ、ならびにこれを用いた照明光学装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の高圧放電ランプは、発光管と前記発光管の発光部に配置された一対の電極とを備える高圧放電ランプであって、前記電極は、略円柱状の電極軸と、前記電極軸の先端に配置され前記電極軸よりも直径が大きい略円柱状の放電部とを備え、前記放電部の先端の直径Dedge(mm)と、前記先端を除く前記放電部の最大直径Dmax(mm)とが、0.6Dmax≦Dedge≦Dmaxの関係を満たすことを特徴とする。上記本発明の高圧放電ランプでは、電極が0.6Dmax≦Dedgeの関係を満たすため、ランプ点灯時に電極先端温度が過度に上昇することがない。したがって、本発明の高圧放電ランプによれば、発光管の黒化が生じにくく長寿命な高圧放電ランプが得られる。また、上記本発明の高圧放電ランプでは、電極がDedge≦Dmaxの関係を満たすため、始動性がよい高圧放電ランプが得られる。 【0011】上記本発明の高圧放電ランプでは、前記放電部の長さL(mm)と、前記電極軸方向における前記発光管の前記発光部の長さM(mm)と、前記一対の電極間の距離AL(mm)とが、(M−AL)/6≦L≦(M−AL)/2の関係を満たすことが好ましい。上記構成とすることによって、始動性がさらによく、また、さらに長寿命な高圧放電ランプが得られる。 【0012】上記本発明の高圧放電ランプでは、前記電極がW(タングステン)からなり、前記電極に含まれるK(カリウム)の量が12ppm以下であることが好ましい。上記構成とすることによって、発光管の黒化を防止できる。 【0013】上記本発明の高圧放電ランプでは、前記電極がW(タングステン)からなり、前記電極に含まれるFe(鉄)の量が20ppm以下であることが好ましい。上記構成とすることによって、発光管の黒化を防止できる。 【0014】上記本発明の高圧放電ランプでは、前記電極に含まれるK(カリウム)、Fe(鉄)、Al(アルミニウム)、Ca(カルシウム)、Cr(クロム)、Mo(モリブデン)、Ni(ニッケル)およびSi(ケイ素)の量の総和が40ppm以下であることが好ましい。上記構成とすることによって、発光管の黒化を特に防止できる。 【0015】本発明の照明光学装置は、凹面反射鏡と前記凹面反射鏡の光軸上に配置された高圧放電ランプとを備える照明光学装置であって、前記凹面反射鏡の反射面が放物面であり、前記高圧放電ランプが、上記本発明の高圧放電ランプであることを特徴とする。上記本発明の照明光学装置では、本発明の高圧放電ランプを用いているため、長期にわたって照度の低下が小さい照明光学装置が得られる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について、一例を挙げて説明する。 【0017】(実施形態1)実施形態1では、本発明の高圧放電ランプの一例について説明する。 【0018】図1を参照して、実施形態1の高圧放電ランプ10は、発光管11と、発光管11の発光部12に配置された一対の電極13とを備える。 【0019】発光管11は、たとえば石英ガラスからなる。発光管11の略中央部には、略回転楕円体状の空洞からなる発光部12が形成されている。発光管11は、発光部12の両端に封止部14を備え、また、封止部14に埋設された金属箔導体15aおよび15bを備える。また、発光管11は、その一端に口金16を備える。そして、金属箔導体15aは、外部リード線(図示せず)を介して口金16に接続されている。 【0020】発光部12は、一対の電極13間における放電によって発光する。発光部12には、水銀または希ガスが封入される。高圧放電ランプ10が超高圧水銀灯である場合には、発光部12に、たとえば0.12mg/mm3〜0.35mg/mm3の水銀と、10-7μmol/mm3〜10-2μmol/mm3のハロゲンガス(Cl2、Br2およびI2から選ばれる少なくとも一つのガスを含む)が封入される。また、高圧放電ランプ10がキセノンランプである場合には、発光部12に、たとえば、常温で2.0×106Pa〜2.0×107PaのXeガスが封入される。 【0021】一対の電極13は、電極13aおよび13bからなり、電極13aおよび電極13bはそれぞれ金属箔導体15aおよび15bに接続されている。電極13aと電極13bとの間の距離(アーク長)は、たとえば2.0mm以下である。電極13は、たとえばタングステンからなるが、電極13には微量の不純物(意図的に混入する不純物ではない)が含まれる。不純物としては、たとえば、K、Fe、Al、Ca、Cr、Mo、NiおよびSiなどが挙げられる。電極13に含まれるKの量は、12ppm以下であることが好ましい。電極13に含まれるFeの量は、20ppm以下であることが好ましい。電極13に含まれるK、Fe、Al、Ca、Cr、Mo、NiおよびSiの量の総和は、40ppm以下であることが好ましい。また、電極13に含まれるW以外の不純物の総和が40ppm以下であることが好ましい。 【0022】電極13aの形状について、図2に示す。図2を参照して、電極13aは、略円柱状の電極軸13cと、電極軸13cの先端に配置され電極軸13cよりも直径が大きい放電部13dとを有する。放電部13dの先端部の直径は、先端部を除く放電部13dの最大直径よりも小さい。電極13aは、放電部13dの先端部の直径をDedge(mm)、先端部以外の放電部13dの最大直径をDmax(mm)とすると、0.6Dmax≦Dedge≦Dmaxの関係を満たす。また、放電部13dの長さをL、電極13aと電極13bとの距離をAL、発光部12の長軸方向(電極軸の方向)の長さをM(図1参照)とすると、電極13aは、(M−AL)/6≦L≦(M−AL)/2の関係を満たす。なお、電極13bの形状は、電極13aの形状と同様である。 【0023】電極13aおよび13bは、それぞれ、封止部14に埋設された金属箔導体15aおよび14bに接続されている。そして、金属箔導体15aは、外部リード線(図示せず)を介して、発光管11の端部に形成された口金16に電気的に接続されている。 【0024】次に、本発明の電極13について、製造方法の一例を説明する。本発明の電極13は、円柱状のタングステン棒を用意し、電極軸13cとなる部分および放電部13dの先端となる部分を研削加工することによって製造できる。また、放電部13dとなる円柱状のタングステン棒を用意し、その一端を研削加工して放電部13dの先端部を形成し、先端部と反対の一端に電極軸13cをはめ込むための孔を形成し、その孔にタングステン棒からなる電極軸13cを挿入することによっても製造できる。 【0025】高圧放電ランプ10において、放電部12および電極13を、0.6Dmax≦Dedge≦Dmaxの式を満たし、かつ、(M−AL)/6≦L≦(M−AL)/2の式を満たすように形成するのは以下の理由によるものである。 【0026】まず、0.6Dmax>Dedgeとすると、電極先端温度が過度に上昇するため、発光管11の黒化が促進されてしまう。さらに、電極先端温度が過度に上昇すると、高圧放電ランプを長期点灯したときに電極13の先端が変形し、ランプ特性の変化が大きくなってしまう。また、Dedge>Dmaxとすると、電極13の先端の熱容量が大きくなるため、ランプ始動時に電極先端温度が上昇しにくく、始動性が悪くなってしまう。従って、高圧放電ランプ10の電極13は、0.6Dmax≦Dedge≦Dmaxを満たすように形成される。 【0027】さらに、L>(M−AL)/2の場合、放電部13dが封止部に接触あるいは埋没してしまうため、ランプ始動時に電極温度が上昇しにくく、始動性が悪くなってしまう。また、(M−AL)/6>Lの場合、電極の熱容量が小さくなり、ランプ点灯時に電極13の温度が過度に上昇するため、発光管11の黒化が促進されてしまう。従って、高圧放電ランプ10は、(M−AL)/6≦L≦(M−AL)/2を満たすように形成されることが好ましい。 【0028】電極13中の不純物について、K含有量を12ppm以下、Fe含有量を20ppm以下、K、Fe、Al、Ca、Cr、Mo、NiおよびSi含有量の総和を40ppm以下とするのは以下の理由によるものである。電極13中の不純物、たとえばFeあるいはその他金属はWと合金を造りやすいためタングステンからなる電極13の融点を低下させる。また、Kは電極13から飛散した場合、ハロゲンサイクルを阻害することが知られている。したがって電極13中の不純物はできるだけ少ないほうが良い。電極13のK含有量と発光管11の黒化との関係を表1に示す。 【0029】 【表1】
【0030】表1から明らかなように、発光管11の黒化を防止するためには、電極13のK含有量を12ppm以下とすることが好ましく、K含有量を10ppm以下とすることが特に好ましい。 【0031】次に、電極13のFe含有量と発光管11の黒化との関係について表2に示す。 【0032】 【表2】
【0033】表2から明らかなように、発光管11の黒化を防止するためには、電極13のFe含有量を20ppm以下とすることが好ましく、Fe含有量を10ppm以下とすることが特に好ましい。 【0034】次に、電極13のK、Fe、Al、Ca、Cr、Mo、NiおよびSi含有量の総和と発光管11の黒化との関係について表3に示す。 【0035】 【表3】
【0036】表3から明らかなように、電極13のK、Fe、Al、Ca、Cr、Mo、NiおよびSi含有量の総和を40ppm以下とすることが好ましく、これらの総和を25ppm以下とすることが特に好ましい。 【0037】以上説明したように、本発明の高圧放電ランプ10によれば、発光管11の黒化を抑制できるため、長寿命な高圧放電ランプが得られる。 【0038】(実施形態2)実施形態2では、実施形態1で説明した高圧放電ランプ10を用いた照明光学装置20について説明する。 【0039】図3を参照して、照明光学装置20は、高圧放電ランプ10と凹面反射鏡21とを備える。 【0040】高圧放電ランプ10は、実施形態1で説明したものと同様であるので重複する説明は省略する。 【0041】凹面反射鏡21は、たとえばガラス、金属またはセラミクスなどからなる。凹面反射鏡21は、回転曲面の内面に、たとえばTiO2−SiO2の蒸着膜からなる反射面を有している。凹面反射鏡21は、その背部の頂部に支持筒部22を有する。そして、支持筒部22には、絶縁セメント23によって高圧放電ランプ10の口金16が固定されている。このとき、高圧放電ランプ10は、発光管11の中心軸と凹面反射鏡21の中心軸とがほぼ一致するように、支持筒部22に固着されている。 【0042】上記実施形態2の照明光学装置20は、本発明の高圧放電ランプ10を用いているため、長期にわたって照度の低下が小さい照明光学装置が得られる。 【0043】 【実施例】(実施例1)実施例1では、実施形態1で説明した高圧放電ランプ10および照明光学装置20について製造した一例について説明する。 【0044】実施例1の高圧放電ランプでは、発光管11に石英ガラス(発光部12における厚さ2.6mm)を用いた。この発光管11の発光部12は、短軸方向の最大内径が5.3mm、長軸方向の最大内径(M)が8.5mm、内容積が100mm3となるように形成した。 【0045】また、実施例1の高圧放電ランプでは、電極軸13cの直径が0.4mm、放電部13dの先端の直径Dedgeが0.6mm、先端を除く放電部13dの最大直径Dmaxが0.8mm、放電部13dの長さLが2.8mmである電極13を用いた。また、電極13は、タングステンからなり、不純物として存在するK含有量が8ppm、Fe含有量が12ppm、K、Fe、Al、Ca、Cr、Mo、NiおよびSi含有量の総和量が40ppm以下であるものを用いた。 【0046】電極13aと電極13bとの間の距離ALは1.0mmとした。発光部12内には、19.5mg(約0.195mg/mm3)の水銀と、8.5×10-5μmol/mm3のBr2を封入した。 【0047】上記実施例1の高圧放電ランプを用いて、実施形態2で説明した照明光学装置20を作成した。実施例1の照明光学装置では、凹面反射鏡21として、回転曲面の内面にTiO2−SiO2の蒸着膜からなる反射面を有する凹面反射鏡を用いた。また、凹面反射鏡21の開口部の径は、約65mmとした。 【0048】さらに、上記照明光学装置を図4に示す光学系に組み込み、高圧放電ランプを定格電力(ランプ電圧約60V、ランプ電流約2.5A、ランプ電力150W)で交流点灯したところ、ランプ効率が64lm/W、高圧放電ランプから放射され凹面反射鏡21によって反射された光の色温度は約6400Kとなった。なお、図4の光学系では、照明光学装置20から発せられた光は、集光レンズ41および投射レンズ42を通ってスクリーン43に到達する。 【0049】また、従来の高圧放電ランプを用いた照明光学装置(図7参照)と本実施例の照明光学装置について、図4の光学系を用いて寿命試験を行った。 【0050】寿命試験によって得られた点灯時間とスクリーン照度維持率との関係について図5に示す。本実施例の照明光学装置では、3000時間点灯しても、発光管の白濁、黒化は全く起こらず、図5に示すように85%以上のスクリーン照度維持率が得られた。これに対して、比較例である従来の高圧放電ランプを用いた照明光学装置では、スクリーン照度維持率の低下が著しかった。 【0051】(実施例2)実施例2では、実施形態1で説明した高圧放電ランプ10および照明光学装置20について製造した他の一例について説明する。 【0052】実施例2の高圧放電ランプでは、発光管11に石英ガラス(発光部12における厚さ2.7mm)を用いた。この発光管11の発光部12は、短軸方向の最大内径が6.6mm、長軸方向の最大内径(M)が10.0mm、内容積が200mm3となるように形成した。 【0053】また、実施例2の高圧放電ランプでは、電極軸13cの直径が0.4mm、放電部13dの先端の直径Dedgeが0.6mm、先端を除く放電部13dの最大径Dmaxが0.8mm、放電部13dの長さLが3.4mmである電極13を用いた。また、電極13は、タングステンからなり、不純物として存在するK含有量が8ppm、Fe含有量が12ppm、K、Fe、Al、Ca、Cr、Mo、NiおよびSi含有量の総和量が40ppm以下であるものを用いた。 【0054】電極13aと電極13bとの間の距離ALは1.4mmとした。発光部12内には、34mg(約0.17mg/mm3)の水銀と、8.0×10-5μmol/mm3のBr2を封入した。 【0055】上記実施例2の高圧放電ランプを用いて、実施形態2で説明した照明光学装置20を作成した。実施例2の照明光学装置では、凹面反射鏡21として、回転曲面の内面にTiO2−SiO2の蒸着膜からなる反射面を有する凹面反射鏡を用いた。また、凹面反射鏡21の開口部の径は、約70mmとした。 【0056】さらに、上記照明光学装置を図4に示す光学系に組み込み、高圧放電ランプを定格電力(ランプ電圧約65V、ランプ電流約3.1A、ランプ電力200W)で交流点灯したところ、ランプ効率が68lm/W、高圧放電ランプから放射され凹面反射鏡21によって反射された光の色温度は約7000Kとなった。 【0057】また、従来の高圧放電ランプを用いた照明光学装置(図7参照)と本実施例の照明光学装置について、図4の光学系を用いて寿命試験を行った。 【0058】寿命試験によって得られた点灯時間とスクリーン照度維持率との関係について図6に示す。本実施例の照明光学装置では、3000時間点灯しても、発光管の白濁、黒化は全く起こらず、図6に示すように85%以上のスクリーン照度維持率が得られた。これに対して、比較例である従来の高圧放電ランプを用いた照明光学装置では、スクリーン照度維持率の低下が著しかった。 【0059】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の高圧放電ランプでは、電極の飛散による発光管の黒化を防止できるので、長寿命な高圧放電ランプが得られる。 【0060】また、本発明の照明光学装置では、本発明の高圧放電ランプを用いているため、長期にわたって照度の低下が小さい照明光学装置が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005843 【氏名又は名称】松下電子工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月7日(1999.4.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095555 【弁理士】 【氏名又は名称】池内 寛幸 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−294006(P2000−294006A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−99817 |
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