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【発明の名称】 発光源付きポール
【発明者】 【氏名】山 根 朗

【氏名】角 山 幸 弘

【氏名】川 原 健 治

【要約】 【課題】簡易な構成で長時間の使用に耐え工事時間を短縮可能な発光源付きポールを提供する。

【解決手段】発光源付きポール(1)は、中空体のポール本体(2)と、ポール本体(2)の上部に取り付けられる面光源(24)と、面光源(24)を駆動する電力を発電するための太陽電池(12)と、面光源(24)および太陽電池(12)を駆動制御するための駆動制御回路(16)と、を備え、面光源(24)は光透過体からなる枠体(20)の内壁面に保護フィルム(26)によって防水可能に取り付けられていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】中空体のポール本体と、前記ポール本体の上部に取り付けられる面光源と、前記面光源を駆動する電力を発電するための太陽電池と、前記面光源および前記太陽電池を駆動制御するための駆動制御回路と、を備え、前記面光源は光透過体からなる枠体の内壁面に保護フィルムによって防水可能に取り付けられていることを特徴とする発光源付ポール。
【請求項2】前記枠体と前記面光源との間に紫外線防止フィルムを配設したことを特徴とする請求項1に記載の発光源付ポール。
【請求項3】前記面光源は、面全体が均一に発光する光源であることを特徴とする請求項1に記載の発光源付ポール。
【請求項4】前記面光源は、エレクトロルミネッセンス型発光体であることを特徴とする請求項3に記載の発光源付ポール。
【請求項5】前記駆動制御回路は、前記太陽電池で発電した電力を蓄電する蓄電手段を有することを特徴とする請求項1に記載の発光源付ポール。
【請求項6】前記駆動制御回路は、所定暗さ以上に暗い時間帯のみ前記面光源が点灯するように駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の発光源付ポール。
【請求項7】前記駆動制御回路は、前記太陽電池による受光量を検出して前記所定暗さ以上であるか否かを判断可能であることを特徴とする請求項6に記載の発光源付ポール。
【請求項8】前記駆動制御回路は、その始動を指示する始動用回路を有し、前記始動用回路に接続された始動スイッチ用ひもを引っ張ることによって始動可能であり、前記ポール本体には側面には前記始動スイッチ用ひもを外側に取り出すためのひも用貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のポール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光源付ポールに係り、特に公園や諸施設地で設置する発光源付ポールに関する。
【0002】
【従来の技術】公園や各種施設場において、暗い場所でも認識可能なように点灯する光源を備えた発光源付ポールを設置することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の発光源付きポールの発光源は雨水等に対し防水性が十分でないため発光源を含む発光部の耐久性に問題があった。
【0004】また、従来の発光源付きポールは発光源として発光ダイオード等を配列したものを用いていたので、面全体に渡って均一に発光させることができず、美観的に問題があった。また、発光源を点灯させるために大量の電力を要するために、大型の蓄電池を要するか電線によって電力を供給する必要があり、発光源付きポールが大型化したりあるいは配線工事が必要になるという問題があった。
【0005】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有する問題を解消し、簡易な構成で長時間の使用に耐え工事時間を短縮可能なる発光源付きポールを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成するために、本発明の発光源付きポールは、中空体のポール本体と、前記ポール本体の上部に取り付けられる面光源と、前記面光源を駆動する電力を発電するための太陽電池と、前記面光源および前記太陽電池を駆動制御するための駆動制御回路と、を備え、前記面光源は光透過体からなる枠体の内壁面に保護フィルムによって防水可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0007】また、前記枠体と前記面光源との間に紫外線防止フィルムを配設したことを特徴とする。
【0008】また、前記面光源は、面全体が均一に発光する光源であることを特徴とする。
【0009】また、前記面光源は、エレクトロルミネッセンス型発光体であることを特徴とする。
【0010】また、前記駆動制御回路は、前記太陽電池で発電した電力を蓄電する蓄電手段を有することを特徴とする。
【0011】また、前記駆動制御回路は、所定暗さ以上に暗い時間帯のみ前記面光源が点灯するように駆動制御することを特徴とする。
【0012】また、前記駆動制御回路は、前記太陽電池による受光量を検出して前記所定暗さ以上であるか否かを判断可能であることを特徴とする請求項5に記載の発光源付ポール。
【0013】また、前記駆動制御回路は、その始動を指示する始動用回路を有し、前記始動用回路に接続された始動スイッチ用ひもを引っ張ることによって始動可能であり、前記ポール本体には側面には前記始動スイッチ用ひもを外側に取り出すためのひも用貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【0014】上述の発明において、太陽電池によって光電変換を経て発電した電荷によって、駆動制御回路によって面光源を点灯する。また、面光源は保護フィルムによって防水可能に取り付けられているので、雨水等による湿気を帯びることがない。また、駆動制御回路によって蓄電部に蓄電された電荷を有効に使用するように種々のパターンで夜間時間帯のみ面光源を点灯することができる。また、駆動制御回路に接続された始動スイッチ用ひもをポール本体の外部へ取り出し、始動スイッチ用ひもによって駆動制御回路の始動を指示することができるので、駆動制御回路や太陽電池や面光源等をポール本体と一体的に組み立てた状態で、発光源付きポールを保管し、施工工事することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の好適な実施の形態の一例を説明する。
【0016】図11は、本発明に係る発光源付きポール1を示す斜視図であり、発光源付きポール1は中空円柱状のポール本体2とポール本体2に取り付けれた発光部4とを備えている。
【0017】図2に示すように発光部4は円筒リング状の形状に構成されている。図3または図4に示すように、発光部4は円筒リング状の下リング部材6と上リング部材8との間に挟まれるように配設され、下リング部材6と上リング部材8とが図示しないボルトナットで互いに締めつけられることによって光源部4は上リング部材8と下リング部材6との間に固定される。一体的の組み上げられた上リング部材8と光源部4と下リング部材6とは、下リング部材6の下挿入部6aがポール本体2に上端部内に挿入されることによって、一体的にポール本体2に取り付けられる。そして、上リング部材8と光源部4と下リング部材6とがポール本体2に一体的に組み立てられた状態で、施工工事場所へ運ばれ、施工工事が行われる。
【0018】発光源付きポール1の頂部、すなわち上リング部材8の頂部には、透明ポカーボネート10の下部に太陽電池12が配設されている。太陽電池12は、リード線14によって制御部16に接続されている。制御部16は図4に示すように下リング部材6の下部に取り付けられており、制御部16は下リング部材6とともに一体的にポール本体2に取り付けまたは取り外しをできる。制御部18からは、後述するようによってコネクタ32aへスタート用リード線14aが導かれている。
【0019】次に、光源部4について説明する。
【0020】図1に示すように、光源部4は、光透過体である透明アクリル材からなる円筒リング状の枠体20と、枠体20の内壁面に装着された紫外線防止フィルム22と、紫外線防止フィルム22の内側に配設されたエレクトロルミネッセンス型発光体(EL)24と、紫外線防止フィルム22およびエレクトロルミネッセンス型発光体24とを枠体20の内壁面に密閉的に覆い付ける保護フィルム26とから構成されている。エレクトロルミネッセンス型発光体24とは、ELとも略され、蛍光性化合物に電場を加えることによって励起し発光する発光体であり、電界発光とか電場発光といわれる発光をものである。エレクトロルミネッセンス型発光体24としては、無機ELでも有機ELでも使用可能である。
【0021】発光源としてエレクトロルミネッセンス型発光体24を採用しているので、発光源として発光ダイオードを配列した場合等と比較して、光源面の全体を一体的に均一的に発光させることができ、この結果、夜間等の暗い時間帯においてキラキラした光線ではく、穏やかで美しい光線を発することができる。
【0022】また、エレクトロルミネッセンス型発光体24は紫外線防止フィルム22によって紫外線より保護されるとともに、エレクトロルミネッセンス型発光体24および紫外線防止フィルム22は保護フィルム26によって雨水等から保護され湿気を帯びることを防止でき、この結果、光源部4は半永久的な使用に耐えるようにすることができる。
【0023】また、光源部4は、図2に示すように、円筒リング状に一体的に形成されている。この結果、光源部4は、上リング部材8と下リング部材6との間に容易に組み入れることができる。
【0024】次に、図5乃至図8を参照して、制御部16について説明する。
【0025】制御部16は、制御回路17と、蓄電池あるいは電気二重層コンデンサからなる蓄電部18と、エレクトロルミネッセンス型発光体24を駆動するための駆動電源部19とから構成されている。日中の明るい時間帯に太陽電池12によって太陽光から光電変換された電荷は制御回路17を経て蓄電部18に蓄積される。
【0026】制御回路17は、太陽電池12による単位時間当たりの光電変換される電荷量を監視することもできる。この監視電荷量が、所定の日没電荷量に比べて少なくなったことを検出して日没あるいは夜間時間帯であることを検出し、また監視電荷量が所定量より多くなったことを検出して夜明けの時間帯であることを検出する。これによって、日没から夜明けに至までの夜間時間帯にのみ、蓄電部18に蓄電された電荷を駆動電源部19を経て光源部4へ供給することができる。
【0027】また、制御回路17は次のようにして、蓄電部18に蓄積された電荷が光源部4へ供給する時間帯を制御することも可能である。すなわち、制御回路17にプログラム可能なタイマーを備えたマイコンチップを設け、あらかじめプログラムした時間帯のみに光源部4を駆動するようにする。この場合、例えば夜間時間帯の長い冬と短い夏とで点灯時間帯を変えるというように、季節によって駆動時間帯を自動的に変更するようにプログラムすることも可能である。また、冬のように日照時間が短く、その一方で必要な点灯時間が長い季節には、蓄電部18に蓄電された電荷を長い時間帯に渡って使用できるように、蓄電部18からの放電量が少なくなるように、予めマイコンにプログラムしておくことも可能である。
【0028】また、制御回路17は、図6に示すようなパルス信号17aによって駆動電源部19へパルス信号を送りパルス的に蓄電部18の電荷を駆動電源部19へ供給し、光源部4をパルス的に点灯することも可能である。これによって、1周期において放電時間長さを制限し光源部4の消費電流を低減することができる。図8は、この場合に使用する駆動電源部19の回路の一例を示す。図8において、符号19a昇圧回路であり、符号19bは発振制御回路であり、符号19cはスイッチング回路であり、19dはチョークコイルである。また、駆動電源部19に送られるパルス信号17aのパルスの繰り返し周波数を調整することによってエレクトロルミネッセンス型発光体24の輝度を調整することもできる。
【0029】また、図6に示す駆動電源部19の入力電源波形のパルスのデユーティ比を調整し、光源部4の消費電流をさらに低減するも可能である。さらに、蓄電部18に蓄電されている蓄電量を監視し、この監視結果に基づきパルスのデユーティ比を調整することによって、蓄電部18の蓄電電荷が必要点灯時間帯に渡って枯渇しないようにすることもできる。また、パルスの波形を図6に示す矩形状の波形に変えて、図7に斜線部で示すように三角状の波形にすることによって、さらに消費電流を低減することもできる。また、パルスの繰り返し周波数を調整することによってエレクトロルミネッセンス型発光体24の輝度を調整することもできる。これによって、外部電源に依存することなく太陽電池12のみで光源部4を点灯するのに要する電力を供給することが可能になる。
【0030】次に、図9および図10を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。
【0031】発光源付きポール1は、通常、実際に設置場所で設置するまでの間は倉庫等に保管され、また、蓄電部18には初期的に充電されている。
【0032】従来の発光源付きポールは、初期的に充電されている蓄電部の蓄電電荷が保管中に消費されないように蓄電部を含む制御回路部とポール本体とが保管前では分離されており、施工の直前になってポール本体と制御回路部とを接続組み立てをし、施工工事を行っていた。このため、制御回路部をポール本体に組み込む必要があり、施工工事に多くの時間を要するという問題があった。
【0033】本実施の形態は、上記従来の問題を解消するものであり、本実施の形態に係る発光源付きポール1は、蓄電部18を含む制御部16とポール本体2とを図9に示すように一体的に予め組み立てた状態で保管を可能にするものである。
【0034】このために、制御回路17は、図10に示すように、始動用回路17bを備えている。始動用回路17bは延長線を介してコネクタ32に接続され、コネクタ32aにはコネクタ32bが取り外し可能に接続され、コネクタ32bには始動スイッチ用ひも34が接続されている。コネクタ32aからコネクタ32bが外されると制御回路17は始動し、コネクタ32aとコネクタ32bが結合しているときは制御回路17は始動しないように回路が組まれている。
【0035】一方、工事時のグランドライン36の約10cm上方位置のポール本体2の側面には、ひも用貫通孔30が形成されている。コネクタ32bに接続された始動スイッチ用ひも34は、ひも用貫通孔30を通り外部に出されている。そして、発光源付きポール1を設置場所に設置した後に、始動スイッチ用ひも34を引っ張ることによってコネクタ32aからコネクタ32bを外し、これによって制御回路17を始動させる。
【0036】本実施の形態によれば、始動スイッチ用ひも34によって制御回路17の始動を指示することが可能になるので、図9に示すように、制御部16が取り付けれた下リング部6をポール本体2に組み込んだ状態で発光源付きポール1を保管し、かつ設置施工することが可能になり、施工工事における高じ時間を短縮することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によれば、簡易な構成で長時間の使用に耐え工事時間を短縮可能なる発光源付きポールを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000131027
【氏名又は名称】株式会社サンポール
【出願日】 平成11年3月29日(1999.3.29)
【代理人】 【識別番号】100064285
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
【公開番号】 特開2000−285708(P2000−285708A)
【公開日】 平成12年10月13日(2000.10.13)
【出願番号】 特願平11−86724