| 【発明の名称】 |
スタンド型照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】大坪 篤
【氏名】久保 和典
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| 【要約】 |
【課題】転倒防止を図りつつ器具本体を大型化せずに高調波ノイズを抑制する。
【解決手段】器具本体5を構成するベース5aにプリント配線板4とともにチョークコイル9と転倒防止用の重り8が取着してある。チョークコイル9はIEC1000−3−2に基づいたガイドラインのクラスCの規格値以下に高調波歪みを抑制することができるインダクタンス値を有し、従来の転倒防止の重り8に匹敵する程度の重量を有している。よって、従来例における2つの重り8,8のうちの一方の重り8を取着していた位置にチョークコイル9を配置して、チョークコイル9と他方の重り8とで器具本体5の重量バランスをとって転倒防止を図ることができる。その結果、転倒防止を図りつつ器具本体5を大型化せずに高調波ノイズを抑制することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電灯が着脱自在に装着されるソケットを具備した灯具と、商用電源を高周波電源に変換して放電灯を高周波点灯する放電灯点灯回路と、放電灯点灯回路を構成する電子部品が実装されるプリント配線板と、プリント配線板を収納する器具本体と、器具本体に立設されて灯具を支持する支柱と、器具本体の内底面に配設されて放電灯点灯回路から商用電源に漏れる高調波ノイズを抑制するチョークコイルとを備え、このチョークコイルを、器具本体の重量バランスがとれる位置に配置して成ることを特徴とするスタンド型照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源を高周波電源に変換して放電灯を高周波点灯する放電灯点灯回路を内蔵したスタンド型照明器具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種のスタンド型照明器具の外観を図7に示す。このスタンド型照明器具は、放電灯1が着脱自在に装着されるソケット2を具備した灯具3と、商用電源を高周波電源に変換して放電灯1を高周波点灯する放電灯点灯回路(図示せず)と、放電灯点灯回路を構成する電子部品が実装されるプリント配線板4と、プリント配線板4を収納する器具本体5と、器具本体5に立設されて灯具3を支持する支柱6とを備えている。支柱6は撓み自在の所謂フレキシブルチューブから成り、内部には放電灯点灯回路からソケット2への導線が挿通されて可撓性を有する保護カバー6aによって覆われている。放電灯1は片口金型蛍光ランプであって、灯具3が具備する片持支持型のソケット2に着脱自在に装着される。放電灯点灯回路は、壁コンセントなどに接続される電源コード7を介して供給される商用電源を高周波電源に変換し、支柱6内に挿通された導線並びにソケット2を介して高周波電力を放電灯1に供給して高周波点灯させる。 【0003】器具本体5は、図8に示すように上面が開口する略箱形に形成されて内底面にプリント配線板4が取着されたベース5aと、下面が開口する略箱形に形成されてベース5aに被着されるカバー5bとで構成され、ベース5aとカバー5bが組立ねじによって結合される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記スタンド型照明器具では、灯具3を支持する支柱6が器具本体5上面の角部近傍から立設されており、しかもフレキシブルチューブから成る支柱6は回動及び屈曲自在であることから、灯具3を含めた全体の重量バランスをとり難く、転倒しやすいものであった。そこで従来は、図8に示すように器具本体5を構成するベース5aの内底面に転倒防止用の重り8,8を取着して重量バランスをとっていた。 【0005】一方、種々の規格において放電灯点灯回路から商用電源に漏れる高調波ノイズ(高調波電流あるいは入力電流の高調波歪み)のレベルが規制されており、そのために放電灯点灯回路と商用電源との間に高調波ノイズを抑制するチョークコイルを設ける必要があった。しかしながら、高調波ノイズのレベルを下げるためにはチョークコイルを大型化しなければならず、そうするとプリント配線板4だけでなく転倒防止用の重り8,8が取着されているベース5aにチョークコイルを配置するスペースがなく、器具本体5を大型化しなければならないという問題があった。 【0006】本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、転倒防止を図りつつ器具本体を大型化せずに高調波ノイズが抑制できるスタンド型照明器具を提供しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、放電灯が着脱自在に装着されるソケットを具備した灯具と、商用電源を高周波電源に変換して放電灯を高周波点灯する放電灯点灯回路と、放電灯点灯回路を構成する電子部品が実装されるプリント配線板と、プリント配線板を収納する器具本体と、器具本体に立設されて灯具を支持する支柱と、器具本体の内底面に配設されて放電灯点灯回路から商用電源に漏れる高調波ノイズを抑制するチョークコイルとを備え、このチョークコイルを、器具本体の重量バランスがとれる位置に配置して成ることを特徴とし、高調波ノイズを抑制するためのチョークコイルを転倒防止用の重りに兼用しているため、転倒防止を図りつつ器具本体を大型化せずに高調波ノイズが抑制できる。 【0008】 【発明の実施の形態】(実施形態1)図1〜図4を参照して本発明の実施形態1を説明する。 【0009】本実施形態のスタンド型照明器具は、図1及び図2に示すように放電灯1が着脱自在に装着されるソケット2を具備した灯具3と、商用電源を高周波電源に変換して放電灯1を高周波点灯する放電灯点灯回路Aと、放電灯点灯回路Aを構成する電子部品が実装されるプリント配線板4と、プリント配線板4を収納する器具本体5と、器具本体5に立設されて灯具3を支持する支柱6と、器具本体5の内底面に配設されて放電灯点灯回路Aから商用電源に漏れる高調波ノイズを抑制するチョークコイル9とを備えている。支柱6は撓み自在の所謂フレキシブルチューブから成り、内部には放電灯点灯回路Aからソケット2への導線が挿通されて可撓性を有する保護カバー6aによって覆われている。放電灯1は片口金型蛍光ランプであって、灯具3が具備する片持支持型のソケット2に着脱自在に装着される。放電灯点灯回路Aは、壁コンセントなどに接続される電源コード7を介して供給される商用電源を高周波電源に変換し、支柱6内に挿通された導線並びにソケット2を介して高周波電力を放電灯1に供給して高周波点灯させる。 【0010】器具本体5は、図1に示すように上面が開口する略箱形に形成されて内底面にプリント配線板4が取着されたベース5aと、下面が開口する略箱形に形成されてベース5aに被着されるカバー5bとで構成され、ベース5aとカバー5bが組立ねじによって結合される。なお、カバー5bの上面には商用電源から放電灯点灯回路Aへの電源供給を入/切するための電源スイッチ17が設けてある。 【0011】図3は本実施形態の回路構成を示しており、チョークコイル9と雑防用コンデンサ10から成るパッシブフィルタ回路11を介して放電灯点灯回路Aが商用電源ACに接続される。放電灯点灯回路Aは、チョークコイルから成るローパスフィルタ12を介してダイオードブリッジ13及び平滑コンデンサ14により商用電源を整流平滑し、整流平滑された直流電源をインバータ回路15によって高周波電源に変換して放電灯1を含む負荷回路16に供給する。而して、正弦波の商用電源電圧Vinに対してパッシブフィルタ回路11を設けない場合には、図4(a)に示すように放電灯点灯回路Aに流れ込む入力電流Iinに高調波歪みが生じるが、パッシブフィルタ回路11を設けることで同図(b)に示すように入力電流Iinの高調波歪みを大幅に改善することができる。 【0012】上述のように商用電源ACを整流して直流電源を作成する場合、その入力電流Iinには過大な高調波歪みが含まれてしまう。この高調波歪み(高調波電流)をチョークコイル9によってIEC(国際電気標準会議)1000草案、パート3、セクション2(以下、「IEC1000−3−2」という)に基づいたガイドラインのクラスDで規定する規格値以下に抑えるためには、放電灯1の定格が30Wとするとインダクタンス値が約25mH、外寸が25mm×25mm×25mm、重量が約50g程度のチョークコイルが必要となるが、この程度のチョークコイルであればプリント配線板4に実装することが可能である。しかしながら、IEC1000−3−2に基づいたガイドラインのクラスCで規定する規格値以下に高調波歪みを抑えるためには、インダクタンス値が2000mH、外寸が40mm×50mm×30mm、重量が約260g程度のチョークコイル9が必要となり、もはやプリント配線板4に実装することができない。仮に実装したとすると、チョークコイル9の重量のために輸送時の振動に対してプリント配線板4に接続されたリード線の半田にクラックが発生したり、チョークコイル9の実装面積が大きいためにプリント配線板4の利用効率が低下してコストアップしてしまう。 【0013】そこで本実施形態では、珪素鋼板を積層した鉄心に銅線を巻回して構成されるチョークコイル9を、上記IEC1000−3−2に基づいたガイドラインのクラスCの規格値以下に高調波歪みを抑制することができるインダクタンス値を有するものとし、プリント配線板4に実装するのではなく、図1に示すように器具本体5を構成するベース5aに取着するようにしている。このとき、チョークコイル9は従来の転倒防止の重り8に匹敵する程度の重量を有しているから、従来例における2つの重り8,8のうちの一方の重り8を取着していた位置にチョークコイル9を配置して、チョークコイル9と他方の重り8とで器具本体5の重量バランスをとって転倒防止を図ることができる。 【0014】このように本実施形態では、重量物である高調波ノイズを抑制するためのチョークコイルを転倒防止用の重りに兼用して、転倒防止を図りつつ器具本体を大型化せずに高調波ノイズが抑制できる。なお、高調波ノイズを抑制する手段としては、例えば入力電流の高調波歪みが改善できるチョッパ回路から成るアクティブフィルタ回路を設けることも考えられるが、この場合には複雑な回路の追加によるコストアップが生じるだけでなく、転倒防止用の重り8,8のためにプリント配線板4への実装が困難であるから、本発明のようにチョークコイル9を用いる方がコストやスペースの面で有利であることはいうまでもない。 【0015】(実施形態2)本実施形態は、図5に示すようにベース5aを鉄板のような重量のある部材で形成し、ベース5aを転倒防止用の重り8の代わりに用いている点に特徴があり、これ以外の構成については実施形態1と共通であるので図示並びに説明は省略する。 【0016】而して、ベース5aとチョークコイル9とで重量バランスをとって転倒防止を図ることができ、重り8が不要となるために部品点数並びに組立の工程数の削減によるコストダウンが可能となる。 【0017】ところで、図6に示すようにチョークコイル9とともにパッシブフィルタ回路11を構成する雑防用コンデンサ10をプリント配線板4に実装せずにベース5aの内底面に取着するようにしてもよい。雑防用コンデンサ10は、絶縁性を有する袋状のケース18に収納されてベース5aに取着され、このケース18によって金属製のベース5aと絶縁される。また、プリント配線板4、チョークコイル9、雑防用コンデンサ10、電源コード7並びに電源スイッチ17は、雑防用コンデンサ10の近傍に配設された端子台19を介して互いに接続される。このような構成とすれば、プリント配線板4に実装された放電灯点灯回路Aとパッシブフィルタ回路11とが分離されるため、満足すべき規格値に合わせてチョークコイル9や雑防用コンデンサ10を取り換えれば良く、放電灯点灯回路Aが共用できてコストダウンが図れるという利点がある。 【0018】 【発明の効果】本発明は、放電灯が着脱自在に装着されるソケットを具備した灯具と、商用電源を高周波電源に変換して放電灯を高周波点灯する放電灯点灯回路と、放電灯点灯回路を構成する電子部品が実装されるプリント配線板と、プリント配線板を収納する器具本体と、器具本体に立設されて灯具を支持する支柱と、器具本体の内底面に配設されて放電灯点灯回路から商用電源に漏れる高調波ノイズを抑制するチョークコイルとを備え、このチョークコイルを、器具本体の重量バランスがとれる位置に配置して成るので、高調波ノイズを抑制するためのチョークコイルを転倒防止用の重りに兼用して、転倒防止を図りつつ器具本体を大型化せずに高調波ノイズが抑制できるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−285705(P2000−285705A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−94303 |
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