| 【発明の名称】 |
動光電飾装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 克
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| 【要約】 |
【課題】簡単な装置で、光の移動、流れを連続的な流れとして感知させることができ、且つ、光の流れを形成する形状を簡単に任意に形成することができる動光電飾装置を得る。
【解決手段】光ファイバー等で構成され周面から光りを漏光させる導光管F1〜F9 を複数束ねて導光管の束1を形成する。各導光管F1 〜F9 の配設順を変えることなく螺旋状にねじられている。導光管の束1の端面から導光管に1から9へ順に、又は逆方向に光を順次導入する。隣接配置された導光管がその周面から順次発光するから、導光管の束1上を光りが走行するように知覚されることになる。各導光管F1 〜F9 への光の導入切り替え速度、方向を変えることによって、導光管の束1上を走行する光の移動速度、移動向きを変えることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屈曲自在で周面から光りが漏光する導光管を複数束ねて束とし、該束はその外周面を形成する導光管を相互に密着させその順序を変えることなく螺旋状ねじられて形成され、該束の端面に前記導光管に光りを投入する投光手段を設け、該投光手段により隣接する導光管に順次光りを投入しするようにした動光電飾装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、舞台、コンサート、テーマパーク、テレビの撮影スタジオ等で用いられる、光による装飾を行う電飾装置に関する。特に、光の移動を演出する電飾装置に関する。 【0002】 【従来の技術】舞台、コンサート、テーマパーク、テレビの撮影スタジオ等においては、電飾技術を用いて視覚効果を高めその場の雰囲気を光りによる演出効果で上げている。電飾技術としては、舞台等に設けられた構造物等に光りを投光し、その反射光を利用して視覚効果を得るようにしたもの、又は、ランプ、発光素子等の発光体で構造物等の輪郭を形成し、この構造物等の輪郭自体を光らせることより視覚効果を得るようにしたものが一般的である。 【0003】又、発光体を点滅させることにより、光の変化を生じさせるもの、さらには、この光の点滅によって、光の流れを表現した電飾装置も公知である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】構造物等の対象物に光を投光し対象物を浮き上がらせる電飾技術においては、対象物の形状の変化、すなわち反射光により認識される形状の変化は得られず、投光する光の色を変えることによって得られる色の変化しか得られない。又、発光体による電飾技術では、発光体配置形状を認識できるが、この場合も、光の変化による動的視覚効果は得られない。 【0005】動的視覚効果を得るには、発光体を点滅させ、この点滅順序によって、光の変化により、動きのある電飾効果を得る方法が採用される。しかし、この場合でも発光体が取り付けられている形状に沿った光の動的変化しか得られず、この形状を変えるには、再度発光体の取り付け位置を変更しなければならない。又、発光体による点による点滅であることから、光の移動が断続的となり、連続的な流れを表現することは困難である。さらに、点滅する発光体の数が多量になると、この多量の発光体の点滅順序を制御し、光の動きを表現しようとするには、各発光体への電源、制御装置が大型のものとなり、コストが増大し、且つ制御方法も困難になる。 【0006】そこで、本発明は、簡単な装置で、光の移動、流れを連続的な流れとして感知させることができ、且つ、光の流れを形成する形状を簡単に任意に形成することができる動光電飾装置を得ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、屈曲自在で周面から光りが漏光する導光管(例えば光ファイバーで構成する導光管)を複数束ねてねじって束とする。該束はその外周面を形成する導光管を相互に密着させ、その順序を変えることなく螺旋状にねじって形成する。該束の端面に前記導光管に光りを投入する投光手段を設け、該投光手段により隣接する導光管に順次光りを投入しする。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の動光電飾装置に用いる、周面から光りが漏光する導光管の束1の説明図である。この導光管としては、1以上の光ファイバーの束によって形成されたものを用いている。1本の光ファイバーの径が大きいときには、1本の光ファイバーでこの導光管を形成してもよいが、径が小さい場合には、多数の光ファイバーを束ねて導光管とする。そして、この光ファイバーの周面に傷を付けることによって、該光ファイバー中を流れる光が該傷の部分から漏れて、該光ファイバーの周面が発光することを利用している。 【0009】図1(a)は、この導光管の束1の端面を表す図で、図1(b)は、周面を表す側面図である。該導光管の束1は、中心部に芯体F0 が配置され、該芯体F0の周囲に導光管としての周面が傷つけられた光ファイバーで形成された導光管が多数配置されている。この実施形態では、F1 〜F9 の導光管を配置した例を示している。前記芯体F0 は、光ファイバー及びその束で形成してもよく、柔軟性があり屈曲自在である部材であれば、金属,化学繊維等どのようなものでもよい。 【0010】光ファイバーで形成される導光管F1 〜F9 は芯体F0 の周りにその順序を変えることなくねじられながら螺旋状に巻き付けられ、隣り合う導光管F1 〜F9は密着して巻き付けられている。図1で示す例では、芯体F0 の周りに導光管F1 〜F9 が配置され、これら導光管F1 〜F9 の周面で導光管の束1の周面を形成し、図1に番号を付しているように、「1」番の導光管F1 、次に「2」番の導光管F2 、その次に「3」番の導光管F3 、・・・「8」番の導光管F8 の次に「9」番の導光管F9 、「9」番の導光管F9 の次に「1」番の導光管F1 と、各導光管F1 〜F9 が密着してその順序を保持しながら芯体F0 に巻き付けられ、各導光管F1 〜F9 がねじられた状態となってその束1を形成している。 【0011】このような導光管の束1に対してその端面より光りを投光することによって、光の流れを演出する。図1において、「1」番の導光管F1 に光を投光すると、該導光管F1 の周面は発光し、導光管の束1の全長に亘って導光管F1 の部分が発光する。次に、「2」番の導光管F2 に光りを投入すると導光管F2 の周面が導光管F2 全長に亘って発光する。以下、「3」、「4」、・・・・「9」、「1」・・・と順次各導光管F3 〜F1 ・・に光を投入すれば、各導光管F1 〜F9 の周面が発光し、しかも、導光管の束1を図1(b)示すように側面からみると、線状に発光し隣り合う導光管F1 〜F9 が順次発光するから、観察する者に図1(b)において左から右への光の流れを感知させることができる。又、逆方向に光りを投入すると(「1」、「9」、「8」・・「2」、「1」、と各導光管F1 〜F9 に光を投入する)、右から左への光の流れを表現することができる。 【0012】特に、各導光管F1 〜F9 は芯体F0 にねじられながら巻き付けられていることから、導光管の束1を側面からみると、各導光管は光の流れ方向に傾斜した線で発光をすることになり、各導光管F1 〜F9 への投光切り替え速度を人間の知覚の残像現象を得る速度にすれば、導光管の束1は常に発光している状態で、その発光強度の強弱で光りがこの導光管の束1を連続的に流れるように観察者に感知せしめることができる。 【0013】図2は、この動光電飾装置の投光部の平面図である。図2において、符号2は投光部の筐体であり、この図2はこの筐体2の上蓋が取り外され中間部で筐体2を切断した断面図として表している。 【0014】前記導光管の束1は取り付け具3を介して筐体2の前壁に固着され、該導光管の束1の端面に接近して、導光管F1 〜F9 に対して選択的に光りを投入する揺動板5が配置されている。揺動板5の両端には軸を介して回動自在にリンク12,12が取り付けられ、該リンク12,12は回転シャフト11,11に固着されている。一方の回転シャフト11には減速器付きモータ8の出力軸が連結されている。又各回転シャフト11,11にはプーリ9,9が取り付けられており、該プーリ9,9間にはタイミングベルト10が架けられ、減速器付きモータ8の回転により、両回転シャフト11,11は同期して回転するようになっている。この回転シャフト11、11の回転によって、後述するように前記揺動板5を揺動させ、導光管F1 〜F9 に選択的に光りを投入するようにしている。なお、符号13は、前記回転シャフト11,11を軸支する軸受けである。 【0015】揺動板5の他方の面側(導光管の束1の端面と対向する面の反対の面側)には遮熱レンズ6を介してハロゲンランプ等の光源7が配置されている。なお、符号4は遮光板であり、光の拡散を防止している。又、筐体2には、一方の壁に通風孔14が設けられ、対向する壁にファンが取り付けられ、光源7によって発生した熱を外部に放熱するようにしている。 【0016】図3は、揺動板5の揺動により導光管の束1の導光管F1 〜F9 のいずれかを選択して投光する動作説明図である。揺動板5には、導光管F1 〜F9 の端面の大きさとほぼ等しい大きさの孔16が設けられている。揺動板5の両端には、回動自在に軸17,17が取り付けられており、該軸17,17はリンク12,12に回動自在に取り付けられている。各リンク12,12には、回転シャフト11,11がそれぞれ溶接等により固着されており、回転シャフト11,11が同期して回転すると、各リンク12,12が回転シャフト11,11の軸心を中心にそれぞれ回転する。このリンク12,12の回転により軸17,17を介して揺動板5は回転揺動することになる。この揺動板5の回転中心と導光管の束1の端面の中心(芯体F0 の中心)が一致するように配置され、前記孔16は該揺動板5の回転揺動に応じて回転し、順次導光管F1 〜F9 の端面上を移動することになる。すなわち、導光管の束1の端面における中心(芯体F0 の中心)から各導光管の端面の中心までの距離と前記孔16の回転半径とが一致するように、リンク12,12における回転シャフト11,11と軸17,17の取り付け位置間の距離(前記孔16の回転半径と一致する)、及び孔16の配置位置が選択されている。 【0017】そこで、光源7から遮熱レンズ6を介して光を揺動板5に投光し、モータ8を駆動し揺動板5を回転揺動させると、揺動板5の孔16の部分のみ光が通過し、該孔16と端面が対向する導光管F1 〜F9 のみに光が投入されることになり、他は揺動板5によって遮蔽され光が投入されることはない。よって、揺動板5が回転揺動することで孔16が回転し、投光される導光管F1 〜F9 が循環的に選択されることになる。これにより前述したように、導光管の束1を側面から観察したとき該導光管の束1上を光が移動し、光の流れ、光の走りを演出することができる。 【0018】なお、減速器付きモータ8の回転方向を変えることによって、導光管の束1上を流れる光の流れの向きを変えることができる。又、このモータ8の回転速度を変えることによって、光の流れの移動速度を変えることができる。そのため、この動光電飾装置を使用した舞台で演じられる状況や音楽の状況に応じて、モータの回転方向、速度を制御することによって、その舞台状況、雰囲気に合わせた光の動きを簡単に演出することができる。 【0019】しかも、導光管F1 〜F9 及び芯体F0 を光ファイバー等の柔軟性のある屈曲自在の材質で構成しているので、導光管の束1で形成される線により任意の形状を形作ることができる。又、装置が簡潔であることから、その操作も容易であり、長い導光管の束1でも螺旋状に束ね収納して持ち運ぶこともでき、必要とする場所に簡単に移動させ組み立てることができる。このことから、舞台、コンサート、テーマパーク、テレビの撮影スタジオ等任意の場所で、任意の形状の光が移動する装飾体を得ることができる。 【0020】なお、上述した実施形態では、揺動板5に設けた孔16の大きさを導光管F1〜F9 の端面の円の大きさとほぼ一致する大きさとしたが、この大きさより大きくして、この孔16を通過する光が1以上の導光管F1 〜F9 に対して導入されるようにしてもよい。又、導光管の束1の光を導入する側の端面とは反対皮の端面は、開放しておいても、又、反射面等を取り付けてもよい。開放していても、光は途中で放射されているから、終端であるこの端面から放射される光は少なく問題はない。さらに、色フィルターを用いて、投光する色を変えることもできることはもちろんである。さらに、各導光管F1 〜F9 毎に投光用のランプや発光体の個別光源を設け、個別光源の電源スイッチを循環的に切り替えることによって、上述した実施形態と同様の、光を移動させる作用、効果を得ることもできる。 【0021】 【発明の効果】本発明は、簡単で簡潔な装置によって光りが流れる現象を知覚させることができる電飾装置を得ることができる。その操作も非常に容易で簡単である。さらに、任意の形状を表現することができ、流れる光の向きや速度を任意に制御できるので、該電飾装置を設置した場所の雰囲気や状況、さらには音楽リズムやムードに合わせて、光の移動の緩急、移動方向を任意に自由に変えることができる。又、導光管の束は柔軟で屈曲性があるから、小さく束ねることができね持ち運びも簡単であることから、いろいろなものに汎用的に使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599040713 【氏名又は名称】株式会社コマデン
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| 【出願日】 |
平成11年3月25日(1999.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082304 【弁理士】 【氏名又は名称】竹本 松司 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−276914(P2000−276914A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月6日(2000.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−81204 |
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