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【発明の名称】 リアコンビネーションランプ
【発明者】 【氏名】高橋 一栄

【氏名】鈴木 孝典

【要約】 【課題】ランプボディーへのソケットの取り付けを簡単且つ確実に行い得るリアコンビネーションランプを提供する。

【解決手段】本発明のリアコンビネーションランプ1は、ソケット取付口5の周辺に沿って導電体7を布線する布線部6の外周縁に形成された前記導電体7を固定する溶着リブ11の近傍に該溶着リブ内に導電体7を確実に圧入するための複数の姿勢矯正リブ31が設けられ、その内1個が他よりさらに高い誤結防止用リブ31aである。また、ソケット20がソケット取付口5に取り付ける際に誤結防止用リブ31aを遊動可能に嵌合する嵌合溝32を備えている。また、ソケット取付口5周縁の布線部6の一部を切り欠くように形成されたガイド溝9が等間隔に且つ同一形状に形成されると共に、ソケット20周壁に形成され、ソケット取付口5に取り付ける際にガイド溝9に差し込まれる係止片25がガイド溝9に対応して等間隔に且つ同一形状に形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 異なる機能を果たす複数のランプを保持するとともに接続端子を介して前記ランプの電気的な接続を行うソケットと、該ソケットが取り付けられるソケット取付口を後方に有し且つ内面壁に反射鏡を有するソケット取付部及び該ソケット取付部の前方開口部を密閉するレンズ部からなるランプボディーとから構成されるリアコンビネーションランプにおいて、前記ソケット取付口の周辺に沿って導電体を布線する布線部の外周縁に形成された前記導電体を固定する溶着リブの近傍に該溶着リブ内に前記導電体を確実に圧入するための複数の姿勢矯正リブが設けられ、その内1個が他よりさらに高い誤結防止用リブであると共に、前記ソケットが、前記ソケット取付口に取り付ける際に前記誤結防止用リブを遊動可能に嵌合する嵌合溝を備えていることを特徴とするリアコンビネーションランプ。
【請求項2】 前記ソケット取付口周縁の前記布線部の一部を切り欠くように形成されたガイド溝が、等間隔に且つ同一形状に形成されると共に、前記ソケット周壁に形成され、前記ソケット取付口に取り付ける際に前記ガイド溝に差し込まれる係止片が、前記ガイド溝に対応して等間隔に且つ同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のリアコンビネーションランプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に使用されるリアコンビネーションランプに係わり、詳しくは、ランプボディーへのソケットの取り付けを容易に行い得るように構成したリアコンビネーションランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両に使用されているリアコンビネーションランプに関しては種々のものが知られている。例えば、図10に示したコンビネーションランプ41は、ランプボディー42とソケット60により構成され、ランプボディー42にソケット60を装着することにより、ソケット60に取り付けたランプ46と導電体47とを接続できるようになっている。
【0003】このランプボディー42は、中空かつ略円錐台状に形成されたソケット取付部43と、該ソケット取付部43の底面に一体成形されたレンズ部44とから構成されている。このソケット取付口45の下部は中空状に形成され、図示していない内面壁には、ランプボディー42内におけるランプ光の損失を抑えるために反射鏡が設けられている。
【0004】また、ソケット取付部43の上面の周壁は、ソケット取付口45の中心方向に張り出すように折り曲げられて環状の布線部46を構成し、該布線部46の上面に導電体47が布線されている。この布線部46の内周壁面には、ソケット60を嵌合するためのガイド溝49が形成されている。このガイド溝49はソケット取付口45周縁に90°間隔で4個形成されており、導電体47はガイド溝49で4分割された布線部46上に円弧状に布線される。
【0005】また、図11及び図12に示したように、布線部46の外側部には導電体47を固定するための溶着リブ51と、この溶着リブ51の近傍に導電体47を布線する際に折り曲げ支点となる姿勢矯正リブ71とが各々8個ずつ設けられている。従って、導電体47の両端部は各姿勢矯正リブ71で折り曲げられ、溶着リブ51に挟み付けられた状態で溶着される。なお、ソケット取付口45の口径、ガイド溝49の個数等は一様ではなく、ソケット取付口45に取り付けられるランプ60の規格に対応して変更されるものである。
【0006】また、図13及び図14に示したようにソケット60は、ソケット本体61と円板状のフランジ62とから成り、ソケット本体61内に接続端子63を収容する構成になっている。この接続端子63は、その一端に弾性を持たせた導体接触部64が形成されており、この導体接触部64がソケット本体61の側面からフランジ部62の表面に突出するようにソケット本体61内に嵌挿される。
【0007】また、ソケット本体61の側壁面には、ソケット60をソケット取付口45に取り付ける際にガイド溝49に嵌め込まれる係止片65が設けられている。この係止片65は、ガイド溝49の数及び位置に対応して設けられるものであり、図示の例では4個の係止片65が設けられている。
【0008】上述したランプボディー42にソケット60を取り付ける場合は、図10に示すようにソケット本体61を下にして矢印Bで示すようにソケット取付口45内に差し込むが、差し込みに際しては係止片65を所定のガイド溝49に合わせて位置合わせする。このガイド溝49は、図11に示したようにソケット60の誤挿入を防止するため、異なった形状に形成されており、係止片65もガイド溝49に対応させた形状に形成されている。なお、図15及び図16は、係止片65の各種形態を例示するものである。
【0009】そして、各ガイド溝49と係止片65とが一致したとき、ソケット本体61をソケット取付口45内に嵌め込むことができ、ソケット取付口45にソケット本体61に差し込んでから回動させ、ソケット60をランプボディー42に取り付ける。これにより、導体接触部64が導電体47に接触し、ソケット本体61に取り付けられたランプ66の電気的な接続を行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来のリアコンビネーションランプでは、ランプボディーにソケットを取り付ける際、ガイド溝と係止片の位置合わせを行う必要があり、取付作業が面倒であるという問題があった。また、ガイド溝の幅が大きくなると、必然的に導電体の布線距離が短くなってしまい、ソケットを差し込んで回動させた場合に、導体接触部が導電体の布線されていない位置に係る可能性があり、接触不良になる心配があった。特に、小型のリアコンビネーションランプでは、布線部の幅が小さくなるので前記問題が発生し易く、これが設計上の制約となり小型化を図る際の障害になっていた。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的はランプボディーへのソケットの取り付けを簡単且つ確実に行い得るリアコンビネーションランプを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題は、異なる機能を果たす複数のランプを保持するとともに接続端子を介して前記ランプの電気的な接続を行うソケットと、該ソケットが取り付けられるソケット取付口を後方に有し且つ内面壁に反射鏡を有するソケット取付部及び該ソケット取付部の前方開口部を密閉するレンズ部からなるランプボディーとから構成されるリアコンビネーションランプにおいて、前記ソケット取付口の周辺に沿って導電体を布線する布線部の外周縁に形成された前記導電体を固定する溶着リブの近傍に該溶着リブ内に前記導電体を確実に圧入するための複数の姿勢矯正リブが設けられ、その内1個が他よりさらに高い誤結防止用リブであると共に、前記ソケットが前記ソケット取付口に取り付ける際に前記誤結防止用リブを遊動可能に嵌合する嵌合溝を備えていることを特徴とするリアコンビネーションランプによって解決することができる。
【0013】また、前記リアコンビネーションランプにおいて、好ましくは前記ソケット取付口周縁の前記布線部の一部を切り欠くように形成されたガイド溝が、等間隔に且つ同一形状に形成されると共に、前記ソケット周壁に形成され、前記ソケット取付口に取り付ける際に前記ガイド溝に差し込まれる係止片が、前記ガイド溝に対応して等間隔に且つ同一形状に形成されている。
【0014】上記構成のリアコンビネーションランプによれば、布線部の外周縁に形成された溶着リブの近傍に設けられている複数の姿勢矯正リブの内、1個が他よりさらに高い誤結防止用リブであると共に、ソケット取付口に取り付ける際に誤結防止用リブを遊動可能に嵌合する嵌合溝がソケット側に設けられている。従って、ソケットをランプボディーのソケット取付口に取り付ける際、ソケットの差し込む位置は嵌合溝に姿勢矯正リブを嵌合させることにより決定され、ガイド溝と係止片との位置合わせが容易に行われることになる。よって、ガイド溝と係止片とを合わせる必要はなく、取付作業の作業効率を向上させることができる。
【0015】また、ガイド溝及び係止片の形状が等間隔に且つ全て同一形状に形成されていると、小型のリアコンビネーションランプでも、布線部の面積を十分大きく取ることができる。従って、布線部上の導電体の布線長さや形状も一定にできるので、導電体と導体接触部との接触不良を防止することができると共に、設計上の制約を低減させることができる。よって、リアコンビネーションランプの小型化と信頼性の向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリアコンビネーションランプの一実施形態を図1乃至図9に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のリアコンビネーションランプの一実施形態を示す分解斜視図、図2はリアコンビネーションランプ全体の構成を示す平面図、図3は図2におけるソケット取付口の一例を示す拡大平面図、図4は図3におけるソケット取付口の側面図、図5は図1におけるソケット取付口の要部を示す部分拡大斜視図、図6は図5における平面図、図7は図1におけるソケットをA方向から見た斜視図、図8は図7における平面図、図9は図7における側面図である。
【0017】図1に示すように本実施形態のリアコンビネーションランプ1は、ランプボディー2とソケット20により構成され、ランプボディー2にソケット20を装着することにより、ソケット20に取り付けたランプ26と導電体7とが電気的に接続されるようになっている。このランプボディー2は、中空且つ略円錐台状に形成されたソケット取付部3aと、該ソケット取付部の底面に一体成形されたレンズ部4とから構成されている。
【0018】また、図1及び図2に示すように導電体7の布線形態は、導電体7を確実に布線するために溶着リブ11と圧入リブ12がソケット取付部3a面上に形成されている。この溶着リブ11は、一対の壁部13a、13b(図5参照)を対向配置して形成した隙間14内に導電体7を差し込み、その後溶融させて導電体7を溶着させる。
【0019】また、圧入リブ12は、ランプボディー2と一体に、導電体7を布線する位置に成形されるものであり、一対の壁部を対向配置して形成した隙間に導電体7を圧入して固定する構成になっている。また、ソケット取付口5の下部は中空状に形成され、図示していない内面壁にはランプボディー2内におけるランプ光の損失を抑えるために反射鏡が設けられている。
【0020】前記ソケット取付部3a上面の周壁は、ソケット取付口5を中心に環状の布線部6が形成され、該布線部の上面に導電体7が布線されている。ソケット取付口5の周縁の布線部6には、ソケット20を嵌合するためのガイド溝9が形成されている。このガイド溝9の形状は全て同一に形成されている。なお、図2に示すようにソケット取付口5の口径、ガイド溝9の個数等は一様ではなく、ソケット取付口5に取り付けられるランプ20の規格に対応して変更されるものである。
【0021】本実施形態のリアコンビネーションランプ1は、図3に示すように布線部6の外周部には、導電体7を布線する際に折り曲げる支点となる姿勢矯正リブ31が合計8個設けられている。その内、図4及び図5に示すように7個の姿勢矯正リブ31の高さH0 は同一高さに設定されているが、所定位置の1個の姿勢矯正リブ31aの高さH1 は、ソケット20を取り付ける際にソケット20を位置決めして誤結を防止するために、他の姿勢矯正リブ31の高さH0 より所定高さだけ高く設定されている(以下、この姿勢矯正リブを誤結防止用リブと言う)。
【0022】次に、上記構成のリアコンビネーションランプ1における導電体7のソケット取付部3aへの布線手順を説明する。図3に示すように、上述したようにガイド溝9が90°間隔で4個形成され、このガイド溝9を避けるように布線部6上の導電体7が、ソケット取付口5の中心方向に向かって円弧状に4分割されるように布線される。そして、布線部6上の導電体7の両端部が各姿勢矯正リブ31、31aに折り曲げられた状態で溶着リブ11及び圧入リブ12に挟み付けられ、その後溶着リブ11を部分的に加熱等により溶融させて導電体7を溶着させる。
【0023】即ち、ランプボディー2全体に導電体7を布線する場合は、導電体7が姿勢矯正リブ31、31aを支点として折り曲げられ、溶着リブ11の隙間14内に差し込まれてから、圧入リブ12の隙間内に圧入される。この段階で導電体7は仮固定され、溶着リブ11を部分的に溶融させて導電体7を溶着させる。圧入リブ12は導電体7を圧入するので抜け出しは殆どなく、溶着リブ11と相まって導電体7はたるみ等が無い状態で所定の位置に布線される。
【0024】また、溶着リブ11や圧入リブ12の形成位置は、導電体7の布線を考慮して、例えば導電体7の短絡事故等が生じない位置に形成される。しかも、導電体7は予め形成されている溶着リブ11及び圧入リブ12の順で布線されるので誤配線がなく、溶着リブ11の位置は予め定まっているのでランプボディー2上に形成されている全ての溶着リブ11を一挙に溶着することができる。
【0025】なお、ランプボディー2全体の布線形態は、図2に示すように3個のソケット取付部3a〜3cが設けられており、各ソケット取付部3a〜3cの布線部6に図示のように導電体7が布線されている。この導電体7は、ソケット取付部3aに示すように湾曲させてもよいが、ソケット取付部3b、3cのように直線状に布線してもよい。
【0026】また、図7及び図9に示すようにソケット20は、ソケット本体21と円板状のフランジ22から成り、ソケット本体21内に導体接触部24を一端に有する接続端子23が、導体接触部24をソケット本体21の側面からフランジ部22の表面に突出するように嵌挿される。また、ソケット本体21の側壁面には、ソケット20をソケット取付口5に取り付ける際に、ガイド溝9に嵌め込まれる係止片25がガイド溝9の数及び位置に対応して4個設けられている。この係止片25は、本実施形態では同一形状に形成されている。
【0027】また、図7乃至図9に示すようにフランジ22の外周端縁の所定位置には、姿勢矯正リブ31aを嵌合するための嵌合溝32が形成されている。この嵌合溝32の長さLは、ソケット取付口5にソケット3を嵌合し、締め付けのために回動し得る長さに設定されている。
【0028】次に、ソケット20のランプボディー2への取り付け手順を説明する。図1に示すようにソケット本体21を図中下にして矢印Bで示すようにソケット取付口5内に差し込む。この差し込みに際して、図8に示すように姿勢矯正リブ31aを嵌合溝32に嵌合して位置合わせを行う。
【0029】次に、ソケット本体21を差し込むと、同一形状の各係止片25が同一形状の各ガイド溝9に嵌合して、ソケット本体21がソケット取付口5内に嵌まり込む。そして、図6に示すように導体接触部24が導電体7に位置Paで接触し、さらに矢印C方向に回動すると、係止片25の作用によってソケット20がソケット取付部3aに係止される。
【0030】このソケット20を矢印C方向に回動する際、位置PaからPbに向けて導体接触部24は導電体7に接触しながら摺動する。従って、ソケット20をソケット取付口5に差し込んで回動するという簡単な取付作業でソケット本体21に取り付けられたランプ26の電気的な接続を確実に行うことができる。
【0031】次に、姿勢矯正リブ31aと嵌合溝32との関係を説明する。図8に示すように姿勢矯正リブ31aが嵌合溝32内に嵌合されることで位置合わせされる。この時、位置ずれがあると、各係止片25と各ガイド溝9との位置が合わず、ソケット本体21をソケット取付口5内に差し込むことができない。
【0032】そして、姿勢矯正リブ31aが嵌合溝32内の正規の位置に嵌合されると、各係止片25と各ガイド溝9との位置が合い、そのまま矢印C方向に回動させることで、ソケット20をソケット取付口5に固定することができる。即ち、ソケット20の回動範囲は、嵌合溝32の幅Lによって決定され、嵌合溝32の一端が姿勢矯正リブ31aの側面に当接する位置まで回動することで、ソケット20が確実に固定される。
【0033】以上の如く、本実施形態のリアコンビネーションランプ1によれば、嵌合溝32と姿勢矯正リブ31aとの位置合わせだけで、ソケット20をソケット取付口5に取り付けることができる。従って、ガイド溝9の形状を見ながら係止片25の位置を決める等の面倒な作業は一切不要になる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のリアコンビネーションランプによれば、布線部の外周縁に形成された溶着リブの近傍に設けられている複数の姿勢矯正リブの内、1個が他よりさらに高い誤結防止用リブであると共に、ソケット取付口に取り付ける際に誤結防止用リブを遊動可能に嵌合する嵌合溝がソケット側に設けられている。従って、ソケットをランプボディーのソケット取付口に取り付ける際、ソケットの差し込む位置は嵌合溝に姿勢矯正リブを嵌合させることにより決定され、ガイド溝と係止片との位置合わせが容易に行われることになる。よって、ガイド溝と係止片とを合わせる必要はなく、取付作業の作業効率を向上させることができる。
【0035】また、ガイド溝及び係止片の形状が等間隔に且つ全て同一形状に形成されていると、小型のリアコンビネーションランプでも、布線部の面積を十分大きく取ることができる。従って、布線部上の導電体の布線長さや形状も一定にできるので、導電体と導体接触部との接触不良を防止することができると共に、設計上の制約を低減させることができる。よって、リアコンビネーションランプの小型化と信頼性の向上を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
【出願日】 平成11年3月12日(1999.3.12)
【代理人】 【識別番号】100073874
【弁理士】
【氏名又は名称】萩野 平 (外4名)
【公開番号】 特開2000−268608(P2000−268608A)
【公開日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【出願番号】 特願平11−66842