| 【発明の名称】 |
蛍光灯を利用したボーダーライト又はホリゾントライト |
| 【発明者】 |
【氏名】重田 敏雄
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| 【要約】 |
【課題】照射光による温度上昇を低くして舞台や祭壇等に飾られている生花等への影響を少なくし、照明範囲を調節できるようにして必要範囲の照明をすることができる蛍光灯を利用したボーダーライト又はホリゾントライトを提供する。
【解決手段】舞台、祭壇等の上部より均等な照明をするボーダーライト20又はホリゾントライト30において、該ボーダーライト20又はホリゾントライト30は複数の蛍光灯9a,9bと反射板又は遮光板11a,11bと、複数の蛍光灯9a,9bの配列を変化させることができる角度調整板5a,5bとを有していることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 舞台、祭壇等の上部より均等な照明をするボーダーライトにおいて、該ボーダーライトは蛍光灯と反射板又は遮光板とを有することを特徴とする蛍光灯を利用したボーダーライト。 【請求項2】 前記ボーダーライトには前記蛍光灯が複数設置されているものであって、該複数の蛍光灯の配列を変化させることができる角度調整板を有している請求項1記載の蛍光灯を利用したボーダーライト。 【請求項3】 舞台、祭壇等の上部より舞台背部の幕を照明するホリゾントライトにおいて、該ホリゾントライトは蛍光灯と反射板又は遮光板とを有することを特徴とする蛍光灯を利用したホリゾントライト。 【請求項4】 前記ホリゾントライトには前記蛍光灯が複数設置されているものであって、該複数の蛍光灯の配列を変化させることができる角度調整板を有している請求項3記載の蛍光灯を利用したホリゾントライト。 【請求項5】 舞台、祭壇等の下部より舞台背部の幕を照明するホリゾントライトにおいて、該ホリゾントライトは蛍光灯を有することを特徴とする蛍光灯を利用したホリゾントライト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、葬祭場の祭壇、結婚式場、各種宴会場、多目的ホールの舞台等で使用される演出用照明装置であるボーダーライト又はホリゾントライトに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より舞台演出用の照明装置としてボーダーライト及びホリゾントライトが使用されている。ここでボーダーライト20とは、図4に示すように舞台上部のバトン1に吊り下げられ、舞台全体を均等に照明するための照明装置であり、ホリゾントライト30とは、舞台の背景であるホリゾント幕40を照明するための照明装置であり、バトン1に吊り下げられ舞台上部からホリゾント幕40を照明するアッパーホリゾントライト30aと、舞台の床上に設置されてホリゾント幕40を照明するロアーホリゾントライト30bの2種類がある。 【0003】上記従来のボーダーライト20及びホリゾントライト30は複数の区画に分割されたライトカバーの中に各々ソケットが設置され、その周囲を反射鏡で覆い、ソケットには白熱灯又はハロゲンランプが取り付けられている光源の集合体構造の照明器具である。一般的に、光源からの光はフィルターを通過することによりレッド、グリーン、ブルーのRGB系の3原色の光となり、この3原色を組合せることによって様々な色を作り出し演出するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の光源による照明では照射光が放射する熱により照明される部分の温度や舞台周囲の温度が上昇する。したがって、舞台周囲や祭壇等に飾られる花の開花状態を維持して何度も再利用したい場合などでは開花状態が急激に進行して長持ちがしない。又、光線の持つ色温度が低い為、白色光を幕等の白い物体に照射した場合に色が付いて黄ばんで見えることがある。さらに、白熱灯やハロゲンランプの寿命は長いものでも約1000時間であり、舞台照明の為に高所に設置されるボーダーライトやホリゾントライトのランプ交換は時間を要する作業であった。 【0005】本発明は上記諸点にかんがみ、蛍光灯を利用した照明で以下の点を解決しようとするものである。 1.照射光による温度上昇を低くして舞台や祭壇等に飾られている生花等への影響を少なくする。 2.照明範囲を調節できるようにして必要範囲の照明をする。 3.照明光の色温度を高くして自然光に近づけ、照明による色調を改善する。 4.ランプ交換保守のサイクルを長くし、コスト低減を図る。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、舞台、祭壇等の上部より均等な照明をするボーダーライトにおいて、該ボーダーライトは蛍光灯と反射板又は遮光板とを有することを特徴とする蛍光灯を利用したボーダーライトを要旨とする。 【0007】又、前記ボーダーライトには前記蛍光灯が複数設置されているものであって、該複数の蛍光灯の配列を変化させることができる角度調整板を有している構成としてもよいものである。 【0008】さらに、本発明は、舞台、祭壇等の上部より舞台背部の幕を照明するホリゾントライトにおいて、該ホリゾントライトは蛍光灯と反射板又は遮光板とを有することを特徴とする蛍光灯を利用したホリゾントライトを要旨とする。 【0009】又、前記ホリゾントライトには前記蛍光灯が複数設置されているものであって、該複数の蛍光灯の配列を変化させることができる角度調整板を有している構成としてもよいものである。 【0010】さらに、本発明は、舞台、祭壇等の下部より舞台背部の幕を照明するホリゾントライトにおいて、該ホリゾントライトは蛍光灯を有することを特徴とする蛍光灯を利用したホリゾントライトを要旨とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るボーダーライトの一例を側面から見た概略図である。舞台の上方や、祭壇の上方に設置されているライト吊り下げ用バトン1にはバトン取り付け用金具2aを有する灯体ホルダー取り付け部材2が取り付けられている。この灯体ホルダー取り付け部材2には中央2箇所にバトン1の長手方向に平行となる方向に回動軸A,Bが設置されており、この回動軸Aの左側及び回動軸Bの右側には灯体ホルダー固定孔(図示せず)が設けられている。そして、この灯体ホルダー取り付け部材2には灯体ホルダー3a,3bが取り付けられている。灯体ホルダー3a,3bは灯体取り付け板4a,4bと、この灯体取り付け板4a,4bの上部前後2箇所に設置された角度調整板5a,5bとから構成されているものであり、角度調整板5a,5bには灯体ホルダー取り付け部材2の回動軸A又は回動軸Bに回動可能に取り付けられる為の孔(図示せず)が設けられており、この孔を中心として等距離となる複数箇所に固定孔6a,6bが設けられている。この複数の固定孔6a,6bは照明される範囲が最適な角度となるように選択的に使用されるものであり、上述の灯体ホルダー取り付け部材2の灯体ホルダー固定孔と一致する位置でボルトC,Dが挿入され,これにナット(図示せず)を締めつけることにより灯体ホルダー取り付け部材2に灯体ホルダー3a,3bが固定される。 【0012】そして、灯体ホルダー3a,3bの灯体取り付け板4a,4bには灯体7a,7bが取り付けられる。この灯体7a,7bは複数の蛍光灯ソケット8a,8bを有するものであり、この複数の蛍光灯ソケット8a,8bには蛍光灯9a,9bが着脱可能に取り付けられている。さらに、灯体7aの蛍光灯ソケット8aが取り付けられている面であって上述の灯体ホルダー取り付け部材2の回動軸Aから最も離れている位置に蝶番10aの一片が固定され、他片には遮光板又は反射板11aが固定される。同様にして灯体7bの蛍光灯ソケット8bが取り付けられている面であって上述の灯体ホルダー取り付け部材2の回動軸Bから最も離れている位置に蝶番10bの一片が固定され、他片には遮光板又は反射板11bが固定される。この遮光板又は反射板11a,11bは蛍光灯9a,9bの長手方向に沿って配設されている長方形状の板材であり、蛍光灯9a,9bの光の散乱を防止し、照明範囲を限定する為には遮光板11a,11bが用いられる。又、光の散乱を防止ししつつ、照明範囲に必要な照度を供給する為には反射板11a,11bが用いられる。尚、遮光板又は反射板11a,11bの取付位置は図に示されている位置に限定されるものではなく、灯体取り付け板4a,4bの端部や、角度調整板5a,5bの端部に取り付けるようにしてもよい。 【0013】図2は本発明に係るボーダーライトの他の形態を示す図である。この図に示すように角度調整板5a,5bには図1で説明した複数箇所に設けた固定孔6a,6bを一体化して円弧状の長孔6c,6dとしている。このように長孔6c,6dとすることにより、灯体7a,7bの傾斜角の微調整を行うことができ、照明範囲を限定する場合に有効である。尚、角度調整可能な機構としないで経験的に製作段階で灯体7a,7bの傾斜角を固定し、ライト吊り下げ用バトン1に取り付けてもよいものである。 【0014】図3は本発明に係るボーダーライトをライト吊り下げ用バトンに取り付けた状態を示す斜視図である。この図に示すように必要に応じて複数のボーダーライト20,20をバトン1に取り付けることにより所望の照明が可能となる。尚、舞台の構造によって、ボーダーライト20の灯体ホルダー取り付け部材2を舞台天井に直接固定する事も可能である。 【0015】又、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる実施の態様をとることができることは無論である。例えば、本実施の態様ではボーダーライト20のみについて説明しているが、これと同様の構成を図4で示したアッパーホリゾントライト30aに使用できることは言うまでもない。又、構成は異なるが、ロアーホリゾントライト30bについても従来の白熱灯又はハロゲンランプに変えて蛍光灯を使用するようにできるものである。 【0016】 【発明の効果】以上のように、本発明は、舞台、祭壇等の上部より均等な照明をするボーダーライトにおいて、該ボーダーライトは蛍光灯と反射板又は遮光板とを有することを特徴とする蛍光灯を利用したボーダーライトを要旨とするので、ボーダーライト照射面の温度上昇を防ぐことができる。尚、これを裏付ける実験を行っているので図5に基づいて説明する。図5は光源からの距離と照射面温度との関係を示す図であり、従来の白熱灯を使用した場合には光源に近づくにつれて照射面温度は急激に上昇していることがわかる。一方、蛍光灯を使用した場合には光源に近づけても照射面温度は略室温レベルを維持していることがわかる。又、反射板又は遮光板を設置することにより蛍光灯の照明光の拡散を調整することができる。さらに、従来の白熱灯やハロゲンランプの寿命は1000時間程度であるのに対して、蛍光灯の寿命は12000時間であり10倍以上の寿命となるので、ランプ交換のサイクルを長くすることができコスト低減を図ることができる。そして、蛍光灯の色温度は4000°K〜5000°Kのレベルにあり、白熱灯やハロゲンランプの2700°K〜3200°Kの色温度に比べて太陽光に近くなるので、照明による色調を改善することができる。 【0017】又、前記ボーダーライトには前記蛍光灯が複数設置されているものであって、該複数の蛍光灯の配列を変化させることができる角度調整板を有している構成としてもよいものであるので、従来のボーダーライトでは点光源の白熱灯又はハロゲンランプを一列に並べて使用し、照明光の広がり範囲は器具の設置高さと器具全体の取付方向で決定され固定されていたのに対して、本発明は器具の設置高さに対する必要照明範囲に応じて個別に蛍光灯の取り付け角度を調整することにより、照明光の広がり範囲を調整可能とすることができるので、従来のボーダーライト以上に設置と照明効果に自由度を持たせることができる。 【0018】尚、図6には舞台上4mの高さに吊り下げた従来のボーダーライトに白熱灯(100Wを6個)を使用した場合と、同じ高さで本発明に係るボーダーライトに蛍光灯(40Wを5個)を使用した場合の照度分布を示しているが、従来の白熱灯を使用したボーダーライトと略同様の照度分布となっていることがわかる。この事は従来ボーダーライトに蛍光灯が使用されてこなかった理由である蛍光灯は照明光が拡散するという欠点を本発明は十分にカバーしていることを裏付けるものであり、さらに、従来と同様の照度分布で消費電力を半分以下に抑えることができるという効果をも示すものである。 【0019】さらに、本発明は、舞台、祭壇等の上部より舞台背部の幕を照明するホリゾントライトにおいて、該ホリゾントライトは蛍光灯と反射板又は遮光板とを有することを特徴とする蛍光灯を利用したホリゾントライトを要旨とし、前記ホリゾントライトには前記蛍光灯が複数設置されているものであって、該複数の蛍光灯の配列を変化させることができる角度調整板を有している構成としてもよいものであるので、ホリゾントライトにおいても前記ボーダーライトの効果と同様の効果を奏することができる。 【0020】又、本発明は、舞台、祭壇等の下部より舞台背部の幕を照明するホリゾントライトにおいて、該ホリゾントライトは蛍光灯を有することを特徴とする蛍光灯を利用したホリゾントライトを要旨とするので、ロアーホリゾントライトにおいても蛍光灯の有する前記利点を利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598137984 【氏名又は名称】株式会社ファンテックス
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| 【出願日】 |
平成11年3月8日(1999.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082773 【弁理士】 【氏名又は名称】柴田 肇
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| 【公開番号】 |
特開2000−260211(P2000−260211A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−60224 |
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